～バスで行ったり行けなかったりする～十字架の国リトアニア

2014/03/22 - 2014/03/24

十字架が飾りだと思ったら大間違の信仰心厚いリトアニア。
物価はバルト三国中最安ですが、見所たっぷりです。

エリア ビリニュス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 2.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: ライアンエアー
• 旅行の手配内容: 個別手配

バルト三国は最も物価の安い国、リトアニアのヴィリニュスから観光を始めました。
リトアニアはドイツと激しく揉めた後ロシアに酷い目に合わされ、なんとか回復したもののバルト三国の中ではいまだにユーロを利用出来ない国でもあります。
ユーロは利用できません！！ここは非常に大事な所です。しかし、両替所も大して街中に存在しないので、苦労を強いられる事でしょう。
ここは旧市街の入り口、夜明けの門。

旧市街へようこそ

リトアニアは非常に信仰心の厚いカトリックの国です。
多くの教会が建ち、また観光地化された教会にあっても、いつでも多くの人がお祈りしています。
お年寄りばかりではなく、スケボーに乗った少年やサッカー中の子供さえ教会の前を通る際には帽子を脱いで祈り始める点には本当に驚きました。

一方、ロシア正教会も沢山あります。見た目は可愛いんですけどね〜　いや、中身も可愛いですよ。でもね〜

ヴィリニュスで必見なのは、こちらの聖ペテロ＆パウロ教会。外見はシンプルですが……

中身は「凍れる音楽」と称される美しさ。

真っ白な漆喰をみっしり彫刻しています。見ごたえたっぷり

街を見下ろすケディミナス城。ケーブルカーもありますが、夕刻には早々と閉まってしまいます。でも大丈夫、山は登れます。

山上からの眺め。

山上からの眺め。

聖アンナ教会。ゴシックです。

聖アンナ教会、中身は意外と小さいです。

地球の歩き方でもお勧めされていたレストラン、Gabi。
内装はオシャレで一見高そうですが、ここは物価の安いリトアニア。１０?もあればお腹一杯食べれます（※ただしユーロは使えない）

こちらはヴィリニュスからバスで３０分程度、トゥラカイ城。湖上にあり、童話の世界に出てきそうなキュートな外見をして居ます。

トゥラカイ城の中庭。こんなにキュートな城なのに、拷問器具が展示してある。

観光できるのは、右側の塔の部分です。

城の裏側。半ば凍った侭の湖がとても綺麗です。

真昼になっても湖は凍っている……

トゥラカイ城と間違えてしまいそうな、かつては城だった聖品芸術展示館。

敷地内に修道院の廃墟がある為、展示物は１９世紀以降のカトリック系の物が多いです。

ヴィリニュスに戻ります。じっと見てると呪われそうな国立ドラマ劇場前の像。

大聖堂。まるでギリシャ神殿のようです。

ここからは十字架の丘情報です。
ヴィリニュスからシャウレイまで移動。
シャウレイから十字架の丘まではバスで１５分程度ですが、バスの本数は極めて少ないので注意。また、バス停から丘までは２０分程、全く何も無い農地をひたすら歩きます。不安になると思いますが諦めないで

美しい祈りの聖地なのですが、土砂降りの雨の時に行った為、写真が呪われたみたいになってます。

観光客も居らず、私一人です。ちょっと怖いわ

何が怖いって、何処かにラジオがお供えされているらしく、私以外に誰も居ない筈なのに、常に人の声や囁きが聞こえている所です。

十字架の丘の観光も終え、さあ次の目的地、ラトヴィアのリガに向かおう。そんな時に事件は起きました。

リトアニアではほとんど列車が使えないため、移動は基本的にバスです。バス情報はある程度はネットで調べる事も出来ますが、実際には現地でバスターミナルに行って聞かないと分かりません。
また、私バスが複数運行しており、私バスの場合はターミナルでもチケットが買えず、直接運転手から購入する形になります。
シャウレイからリガに向かうバスの時間をカウンターで教えて貰い、言われた通り運転手からチケットを買おうとすると……
「もう席は無い！」
リガに向かうバスはこれが今日で最後。本当に？本当に一席も空いて無いの？と食い下がりますが、「立って行くか！？」と運転手は激おこです。
最終バスだし、立ち乗りも止むを得ないか……と考えていると、突然「補助席なら空いて居る」と言い出しました。
ラトヴィアは現在、既にユーロ圏。インターナショナルバスはユーロが使えると聞いて居たので、払おうとすると、「ユーロは使えない！カードも使えない！」と言い張ります。しかし既にバスに乗り込んでいたお姉さんが「私はユーロで払って買ったでしょ！１５ユーロだった」と助け舟を出してくれました。これでようやくバスに乗れました。
もうオチは見えていると思いますが、助手席に乗って振り返ったら、席はまだまだ空いていました……。

こちらのバス会社はOllex。バスと呼んではいますが、ただのバンです。凄く揺れますし、何よりトイレがありません。そして３〜４時間程度なら休憩も取らずに走るので、全くお勧め出来ません。トイレに行きたくなっても止まってくれるかどうか……。
ほとんど値段が変わらず、同じラインを走っているExpressは大型のバスで、Wi-Fiもトイレも無料の珈琲もついていますので、バルト三国を利用する際は、必ずExpressを予約する事をお勧めします。

この旅行記へのコメント （1）

• デブと某医さん 2014/04/22 09:53:06

  各々較べながら…

  はじめまして！
  
  ツァーと一人旅、初夏と初春、訪ねた所･･･各々較べながら面白く読ませて頂きました。
  小津安二郎の映画のように？ローアングルから撮られている写真も興味深く拝見しました。
  ますますのご活躍と素晴らしい旅をお祈りします。
  
  　デブと某医