横手の雪まつり～かまくらぼんでん～

2014/02/15 - 2014/02/16

数年前から行きたくて行きたくて仕方がなかった横手の雪まつり。ようやく土日開催の年が巡ってきた今年の２月１５日１６日、１泊２日でのんびり横手を旅してきました。蛇の崎河原でミニかまくら点灯ボランティアにも少しだけですがお手伝いもさせていただきました。

エリア 横手(秋田)

横手駅前
横手駅に降り立つと、こんなかわいいポストがお出迎え。ポストの上にかまくらがちょこんと乗ってます。横手は「かまくら」そしてＢ級グルメの「横手やきそば」が有名ですよね。横手に到着したのがちょうどお昼だったので駅近くのややさんへ。本場横手には横手やきそば暖簾会加入店だけでも４６店舗あるのでどのお店へ行けばいいのか迷いますよね。でも自分は４トラの教えて！トラベラーで質問して、ふるふるさんという方からややさんを紹介いただきました。

ややさん
今回は皆さんに教えていただいたところを中心に足を運ぼうと思ってたので、迷うことなくややさんへ。外観は昭和のスナックという感じでしたが、店内には有名人のサインもちらほら飾られていました。常連客が昼間からお酒を飲んでましたが、秋田は日本酒消費量は国内でも上位なのでなるほどと。その常連客とすぐ打ち解け、自分も調子に乗って昼間から飲みましたよー。マスターは不在でしたが山好きだそうで、鳥海山や八幡平、白神山地など秋田の山の話したかったなぁ。ややさんの横手やきそばはキャベツと福神漬がたっぷり、他にも味噌汁と漬物が付いてたったの５００円でした。

二葉町かまくら通り
ややさんのお店の方や常連客に雪まつりが始まる夕方までに行けるオススメの場所を尋ねました。秋田ふるさと村を教えて下さいました。秋田ふるさと村には横手でも最大級のかまくらがあって、おみやげの品揃えも市内では一番だそうです。ちょうど今日は国際交流かまくらというイベントも開催していたので賑やかでした。その後、事前に申し込んであった蛇の崎河原でミニかまくら灯りともしのボランティアへ。灯りが消えないように蝋燭を交換したり、願いを込めながら灯りをともしたり貴重な体験をさせていただきました。

二葉町かまくら通り
辺りもすっかり暗くなってきたので、観光へと戻ります。蛇の崎河原から直ぐの二葉町かまくら通りへ行き、「入ってたんせ」という声に誘われ、かまくらへ入ります。水神様へお賽銭をあげ、温かい甘酒とゴマ入りのお餅を頂きながら、いろんなお話をさせていただきました。二葉町のかまくらは、横手の中でも一番古く、しかも町内会の人たちで守り続けているそうです。この後、二葉町のかまくら以外のかまくらも足を運びましたが、ここ二葉町が一番ほっこりできる空間でした。二葉町かまくら通りの中間辺りにある小さな神社の境内を灯すミニかまくらもとても幻想的な光景でした。

横手公園
二葉町かまくら通りから横手公園まで無料の循環バスに乗せてもらいました。バスにはボランティアガイドさんも乗っていて短いながらも横手の説明をしてくれて楽しめました。雪まつりといえば札幌の雪まつりが有名ですが、横手の雪まつりが始まりだそうです。横手公園は観光ポスターにも使われるなど撮影スポットのひとつなので人が多いです。静かな横手公園を楽しみたいのなら前日の１４日に足を運ぶとよいそうです。今日の天気はみぞれで、足元と手先が冷たくて冷たくて、この横手公園が一番寒かったかも。

横手南小学校
横手公園の次は南小学校へ。なんでも南小学校の生徒たちは、このミニかまくらを作るのがとても楽しみなんだそうです。かまくらの中にはひとりひとり、かわいい願い事が書いてあり、きっと水神様もその願いを叶えてくれるでしょう。我々観光客は、校庭に並ぶ無数のミニかまくらの灯りに心が躍り、生徒さんたちに感謝です。誰もいない写真を撮りたかったんだけど、ここも人が多くて無理ですね。それにしてもキレイです。

羽黒町武家屋敷通り
南小学校の奥にあり羽黒町武家屋敷通りも人気のかまくらスポットです。武家屋敷沿いに作られたかまくらの灯りは武士たちも眺めていたのかと思うととても幻想的でした。ここはかがり火もあり、思わずその火に誘われるように火に近づき、冷えた手を温めることができました。その武家屋敷通りから少し外れた住宅街の個人宅に飾られていたミニかまくらです。かわいかったので思わず写真を撮らせていただきましたが、きっと小さな子供さんがいらっしゃるのでしょうね。ミニかまくらの奥にはちゃんと水神様が祀られていました。

こうじ庵さん
かまくらを楽しんだ翌日、今日はぼんでんです。その前に商工会議所が紹介している撮影スポットへ。灯りがともる夜はもちろん幻想的ですが、明るい時間帯の横手の町並みもこれまた見事です。撮影スポットは平利、平源、木村屋、出羽印刷、銀の匙、にしき茶屋、こうじ庵です。ここは雪がなくても見応えがあり、かまくらレトロ浪漫として散策コースになっています。こうじ庵さんで、甘酒ときりたんぽを御馳走になりました。

梵天コンクール
梵天奉納の前日、つまり２月１６日は梵天の出来栄えを競う梵天コンクールが開催されています。梵天とは幣束（神祭用具のひとつ）のことで、五穀豊穣など願いを込めて２月１７日に奉納する行事のことです。奉納は旭岡山神社の道なき道を駆け上がるそうで、重さ３０キロにもなる梵天の飾りは付けないそうです。昔は朝から酒を飲んだ男衆が奉納を競って喧嘩ばかりしていたそうです。そんなことを、昨日、ややさんの常連客に聞かさせてもらってました。コンクールの待ち時間でダンスを披露していたグループの皆さんが一番元気で楽しそうでした。

ゆうさん
お昼ごろまで梵天コンクールを見て、今日もお昼は横手やきそばを食べることに。梵天コンクール会場から近いゆうさんに行くことにしました。ゆうさんは数ある横手やきそば屋さんでも有名なお店で、昼時ということも重なり結構待ちました。昨日のややさんも美味しかったですが、ゆうさんも美味しかったー。あと、十文字ラーメンもすごく気になったんだけど、それは次回の楽しみということで残しておきます。横手の雪まつり、かまくらとぼんでん、そして横手やきそば、横手の人たちの心意気と温かさに触れた旅でした。

追伸、
この２日間で１年分の甘酒を振舞っていただいたような気がします。横手の雪まつりも終わると、冬の底も終わりだそうで、豪雪横手にも春がすぐそこまで近づいてると感じました。横手の皆さん、本当にありがとうございました。

この旅行記へのコメント （4）

• hisa魚さん 2014/02/21 19:27:44

  かまくらまつり！

  だいさん、はじめまして
  
  
  かまくら素敵ですね〜
  私もかまくらまつりに行こうと飛行機を予約していたのですが、東京は大雪…
  
  飛ぶかどうかも分からず、復路の便で帰ってこれるか不安でキャンセルしてしまったんです・・・
  
  
  写真を拝見していると行けば良かったなんて思ってしまいます。やはり素敵ですね
  
  やきそばもおいしそうです
  

  だいさん からの返信 2014/03/02 19:29:14

  hisa魚さん

  １４日は関西方面が大雪、１５日はそのまま関東方面が大雪。
  東京方面も大雪で大変でしたね。
  予約していてキャンセルされたとのこと。
  それは残念の一言です。。。
  
  とある店できりたんぽを頂いてるとき東京から来たご夫婦に会いました。
  飛行機ではなく新幹線で来たとおっしゃってましたよ。
  東京からだと飛行機や新幹線など選択肢が多くて羨ましいです。
  
  自分も行きたくてなかなか行けなかった横手の雪まつり。
  hisa魚さんも今回は残念でしたが、来年こそはぜひぜひ。
  自分もまた来年行きたいぐらいです。
  それだけほっこり温かい旅でした。

• TSUNEさん 2014/02/20 17:11:21

  かまくら

  はじめまして，だいさん。
  
  横手かまくら祭り，私も数年前から興味あるのです。
  しかしなかなか行けないんです。
  
  写真で見てもいいですね。
  寒いのでしょうね，防寒対策はバッチリでしたか？
  甘酒いいですね。
  
  関東は前日大雪で都内でも雪かきした場所でミニかまくらを見ましたよ（笑）
  
  いつか行きたいな。
  
  楽しい旅行記ありがとうございました。

  だいさん からの返信 2014/03/02 19:22:18

  TSUNEさん

  コメントありがとうございます。
  
  自分も随分前から興味があって今年はようやく巡ってきた土日開催。
  飛行機も宿も半年前から予約してこの日を待ちました。笑。
  それぐらい楽しみにしたこともあり、とても充実した２日間でした。
  
  この２日間は関西から関東にかけて大雪が降った日です。
  伊丹から羽田や仙台行きの便は全て欠航でしたが秋田へは飛びました。
  寒いと感じたのは、小高い丘の上にある横手公園ぐらいだったかな。
  あとは足元が常に濡れているので靴は重要だと思いました。
  
  甘酒はホントにこの２日間で１年分ぐらいご馳走になったと思います。
  
  あはは、横手へ行かなくてもミニかまくら見れましたか。
  でも本場のかまくらも見事だし何よりも横手の人たちは温かいです。
  
  いつかぜひ足を運んでいただければと思います。
  寒い中にもほっこりする何か大切なものが見つかると思います。