フエンテ・デ_Fuente Dé　大自然と歴史！美しい峰々と、その麓の聖地に佇む修道院

2011/11/13 - 2011/11/13

スペイン北部、カンタブリア州リエバナ地方の景勝地であるフエンテ・デを訪れました。スペイン北部の連山、ピコス・デ・エウロパ（ヨーロッパの頂）の東側にあるハイキング拠点であり、山岳リゾート地です。
★ロープウエイで山頂の展望台へ登りちょこっとハイキング
★途中、聖地サント・トリビオの修道院に立ち寄る
★帰途、ポテスの村でランチ

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

「ピコス・デ・エウロパ（ヨーロッパの頂）」．．．といっても、標高は最高で2648mであり、ご存じのようにヨーロッパにはもっと高い山が沢山あります。にもかかわらずこのように呼ばれる由来は、北米から欧州へ来る船が初めて目にするヨーロッパの連山がここだったとの説が有力だそうです。

ここフエンテ・デは、カンタブリア州の州都サンタンデルから140kmほどに位置します。紅葉が綺麗。

無料の駐車場があります。（あまり大きくはないですが）

リゾートホテルもあります。スペイン国営ホテルチェーンの「パラドール・デ・フエンテ・デ（Parador de Fuente De）」。

ここからロープウエイに乗ります。往復ひとり15.5ユーロ、結構高い…。

高低差750mを、約3分40秒で登り、標高1847mの山頂駅に到達。

このような絶壁を見ながら。

山頂駅の展望テラス。足元が格子なので丸見えで怖いです。

ここからトレッキングコースがあります。

少し歩いてみましょう。

ほとんど石灰岩．．．

これがカルスト地形を造りだしている様です。

この日はとりたてて見どころはありませんでしたが、視界が良ければ遠くの山々がもっときれいなのでしょう。

山頂駅に戻ってきました。

お土産のＴシャツが売っています。

ロープウエイで下りましょう。

山麓の駅、公園になっています。

駐車場。

お土産屋さん。

パラドールでちょっと休憩していきましょう。

ラウンジ。

バー。

ここでカフェを一杯。

フエンテ・デを後にし、東へ十数キロの修道院へ立ち寄ります。

サント・トリビオ・デ・リエバナ修道院（Monasterio de Santo Toribio de Liebana）です。

元は12世紀に完成したロマネスク＆ゴシック様式の修道院とか。

8世紀にベアトゥス修道士により描かれた黙示録注解や、キリスト磔刑の十字架の断片がおさめられているとのこと。

ベアトゥスは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の基礎を築いたそうです。コンポステーラは聖ヤコブの墓所をまつった聖地で、そのヤコブ信仰を最初に唱えたのがベアトゥスらしい。（巡礼の標であるホタテ）

現地の知人（カンタブリア人）が、ここがキリスト教の重要な場所であることを力説していました。

彼が言うには、キリストが磔刑された十字架の破片が、エルサレム、ローマ、サンチアゴ・デ・コンポステーラといった３大聖地、そしてここにあるのだと。

真実かどうかはわかりませんが．．．。いずれにしても、この修道院の起源はよく判っていない様です。

修道院から少し丘を登ると、サン・ミゲル展望台（Mirador San Miguel）があります。

その小さな祠の中の十字架。

ここからは近隣のポテスの村が見下ろせます。

さて、そのポテスの村へ下りてランチです。レストラン・ラ・カンタブラにて。（ポテスの村については別途旅行記で紹介しています）

ここにも、オルホの蒸留器。

まずはリオハの赤ワイン。

パン。

定番のエンサラダ・ミスタ（ミックスサラダ）。

ソパ・デ・フィデオ（ヌードルスープ）。

チュレタ・デ・テルネラ（仔牛のステーキ）。

フラン（プリン）。
今回の食事はご当地グルメではなく、この辺りではどこでも食べられるメニューです。

ポテスから数キロの、サンタ・マリア・デ・レベニャ教会（Iglesia de Santa Maria de Lebeña）を通って帰ります。

記録によると少なくとも10世紀頃にはこの教会の起源がここにあったようです。

鐘楼です。この辺りはこのような山奥ですが、イスラムの侵攻から北部に逃れたベアトゥスのような知識人が、黙示録注解をはじめとした書物でリエバナ地方をプチ聖地にしたことで、このようなプチ歴史遺産が多く残っているようです。