シュトゥバイタール旅行記(ブログ) 一覧に戻る
私はチロルで壁絵を見るのがとても好きです。<br /><br />そこで、滞在したシュトゥバイタールの壁絵巡りと散策をしました。<br />同じ谷の村であっても、村ごとに雰囲気が違っているのは<br />興味深かったですし、どの村にもある壁絵の数々に<br />チロルの人々の信仰の深さを感じました。<br />シュトゥバイタールにある壁絵のほとんどは、<br />キリスト教にまつわる絵となっています。<br />また、この旅行記では、散策の途中で見た<br />ベランダにお花を飾った家や、村にあるホテルの様子も書きました。<br /><br />表紙のこの写真は、フルプメス村にある<br />「大きなクリスマス飾りのある住宅」の屋根部分です。

2013年 チロルアルプス花紀行 憧れの農家民宿で過ごす1週間 【14】シュトゥバイタール壁絵探訪(フルプメス、テルフェス、ミーダース)

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2013/07/04 - 2013/07/04

12位(同エリア112件中)

12

117

旅するうさぎ

旅するうさぎさん

私はチロルで壁絵を見るのがとても好きです。

そこで、滞在したシュトゥバイタールの壁絵巡りと散策をしました。
同じ谷の村であっても、村ごとに雰囲気が違っているのは
興味深かったですし、どの村にもある壁絵の数々に
チロルの人々の信仰の深さを感じました。
シュトゥバイタールにある壁絵のほとんどは、
キリスト教にまつわる絵となっています。
また、この旅行記では、散策の途中で見た
ベランダにお花を飾った家や、村にあるホテルの様子も書きました。

表紙のこの写真は、フルプメス村にある
「大きなクリスマス飾りのある住宅」の屋根部分です。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 徒歩
航空会社
KLMオランダ航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • Maria Waldrastから下界に戻って、シュトゥバイタールの村歩きをしました。<br />まずは、麓のミーダース村の教会に向かいました。ここは昨年行きそびれていた教会です。

    Maria Waldrastから下界に戻って、シュトゥバイタールの村歩きをしました。
    まずは、麓のミーダース村の教会に向かいました。ここは昨年行きそびれていた教会です。

  • 教会はこじんまりとしていて、いかにも小さな村の教会という風情でした。<br />子供達が作ったカラフルな旗が飾り付けられていました。

    教会はこじんまりとしていて、いかにも小さな村の教会という風情でした。
    子供達が作ったカラフルな旗が飾り付けられていました。

  • 旗の向こうには、聖カタリナの絵がありました。<br />子供たちは旗に何て書いたのかな? <br />旗には十字架など、ちょっとした絵も描いてありました。

    旗の向こうには、聖カタリナの絵がありました。
    子供たちは旗に何て書いたのかな? 
    旗には十字架など、ちょっとした絵も描いてありました。

  • ゆっくり聖母子の天井画を眺めていると、外から元気な子供達の声が聞こえてきました。<br />

    ゆっくり聖母子の天井画を眺めていると、外から元気な子供達の声が聞こえてきました。

  • 地元の子供達と女先生が教会の中に入って来ました。<br />ほどなく子供達が祭壇の前で何かを発表し始めたので、<br />どうも課外授業が始まったようです。私はおいとましました。<br /><br />前日に行ったミーダース村のカルヴァリエンベルクでも、<br />子供達が課外授業に来ていました。<br />この村の子供達は、授業の一環で普通に教会に来るんだな、<br />と思いました。日本で言うなら、お寺で授業をするような<br />ものでしょうか。そんなこと、日本ではありえないことですが、<br />この村では宗教と生活が密接に関わっていることを<br />このことでも感じました。

    地元の子供達と女先生が教会の中に入って来ました。
    ほどなく子供達が祭壇の前で何かを発表し始めたので、
    どうも課外授業が始まったようです。私はおいとましました。

    前日に行ったミーダース村のカルヴァリエンベルクでも、
    子供達が課外授業に来ていました。
    この村の子供達は、授業の一環で普通に教会に来るんだな、
    と思いました。日本で言うなら、お寺で授業をするような
    ものでしょうか。そんなこと、日本ではありえないことですが、
    この村では宗教と生活が密接に関わっていることを
    このことでも感じました。

  • 外に出て少し歩くと、こんな建物の壁絵がありました。<br />子供達が勉強する様子が描かれています。<br />教育施設かと思っていたら、

    外に出て少し歩くと、こんな建物の壁絵がありました。
    子供達が勉強する様子が描かれています。
    教育施設かと思っていたら、

  • なぜか建物には「パン屋さん ペストリー」という<br />ドイツ語が書いてありました。<br />本当にパン屋さんかどうかはわかりませんが。

    なぜか建物には「パン屋さん ペストリー」という
    ドイツ語が書いてありました。
    本当にパン屋さんかどうかはわかりませんが。

  • 村には小さな消防施設もあって、

    村には小さな消防施設もあって、

  • その壁には、ちょっと消えかけていますが、<br />聖フローリアンさんが描かれていました。<br />ミーダース村を火から守っているんですね。<br />とても可愛らしく描かれています。

    その壁には、ちょっと消えかけていますが、
    聖フローリアンさんが描かれていました。
    ミーダース村を火から守っているんですね。
    とても可愛らしく描かれています。

  • 消防施設の前にはベンチがあり、<br />「ボールゲーム禁止!」の立て札がありました。<br />どこの国でも同じですね〜。<br />まあそれにしても、この村はのんびりしています。<br />

    消防施設の前にはベンチがあり、
    「ボールゲーム禁止!」の立て札がありました。
    どこの国でも同じですね〜。
    まあそれにしても、この村はのんびりしています。

  • あちらの建物には、

    あちらの建物には、

  • 幼児キリスト、聖母マリア、養父ヨセフの聖家族が描かれていました。

    幼児キリスト、聖母マリア、養父ヨセフの聖家族が描かれていました。

  • また、別の建物にはこんな絵が描かれていました。<br />1753年と書いてあるので、その頃の絵だと思います。<br />百合を持っているこちらは、大天使ガブリエルです。<br />この絵の場面はこうです。<br />大天使ガブリエルが突然やってきて、マリアに告げました。<br />「あなたは男の子を生みます。名前はイエスと名づけなさい。」

    また、別の建物にはこんな絵が描かれていました。
    1753年と書いてあるので、その頃の絵だと思います。
    百合を持っているこちらは、大天使ガブリエルです。
    この絵の場面はこうです。
    大天使ガブリエルが突然やってきて、マリアに告げました。
    「あなたは男の子を生みます。名前はイエスと名づけなさい。」

  • 静かに本を読んでいたマリアは驚きました。「なぜ、そんなことが?」<br />大天使ガブリエルが言いました。「あなたは神の子を産むのです。」<br /><br />受胎告知の場面が、対の絵で表現されていました。<br /><br />ミーダース村の壁絵については、以下の旅行記でも書きました。<br />壁絵を見ただけでも、昔からカトリックへの信仰が<br />深い村だということが分かります。<br />http://4travel.jp/travelogue/10707712<br />http://4travel.jp/travelogue/10831680<br /><br />ここはとても小さな村ですが、<br />チロルの昔ながらの風情を味わえる素朴な所で<br />私は好きです。<br /><br />

    静かに本を読んでいたマリアは驚きました。「なぜ、そんなことが?」
    大天使ガブリエルが言いました。「あなたは神の子を産むのです。」

    受胎告知の場面が、対の絵で表現されていました。

    ミーダース村の壁絵については、以下の旅行記でも書きました。
    壁絵を見ただけでも、昔からカトリックへの信仰が
    深い村だということが分かります。
    http://4travel.jp/travelogue/10707712
    http://4travel.jp/travelogue/10831680

    ここはとても小さな村ですが、
    チロルの昔ながらの風情を味わえる素朴な所で
    私は好きです。

  • さて、次に向かったのは、私が1週間滞在していたフルプメス村です。ここでも昨年見れなかった壁絵を見ながら歩きました。早速、古そうな壁絵の家を見つけました。

    さて、次に向かったのは、私が1週間滞在していたフルプメス村です。ここでも昨年見れなかった壁絵を見ながら歩きました。早速、古そうな壁絵の家を見つけました。

  • 実は、フルプメスもミーダースに負けないくらい、キリスト教関連の壁絵がある村です。

    実は、フルプメスもミーダースに負けないくらい、キリスト教関連の壁絵がある村です。

  • あちらの建物には、現代的な壁絵が描かれています。

    あちらの建物には、現代的な壁絵が描かれています。

  • この壁絵は、聖母マリアが村の皆を守っている、というふうに見えます。<br />

    この壁絵は、聖母マリアが村の皆を守っている、というふうに見えます。

  • 隣りにある絵は、キリストの養父ヨセフと幼児キリスト像です。こちらは伝統的な題材ですね。

    隣りにある絵は、キリストの養父ヨセフと幼児キリスト像です。こちらは伝統的な題材ですね。

  • こちらも伝統的な聖母マリアの絵です。

    こちらも伝統的な聖母マリアの絵です。

  • キリストの聖心を表す絵。

    キリストの聖心を表す絵。

  • パンジー、ビオラが満開です。<br />日本の関東地方だと、4月下旬あたりの状態に相当します。<br />涼しくて、雨も少ないからこうなるんでしょうね。

    パンジー、ビオラが満開です。
    日本の関東地方だと、4月下旬あたりの状態に相当します。
    涼しくて、雨も少ないからこうなるんでしょうね。

  • パンジーの道を歩く猫。

    パンジーの道を歩く猫。

  • 泉が見えてきました。この泉に佇んでいる人をよく見ると、<br /><br />

    泉が見えてきました。この泉に佇んでいる人をよく見ると、

  • 足元にしっかり三脚のお釜があるのを見つけました。お釜を持っているあなたは聖ウィトゥスさんですね(^_^)<br /><br />この村のザンクト・ファイト教会(聖ウィトゥス教会)でも奉られている聖ウィトゥスさんは、銅細工職人、釜作り職人、家畜の守護聖人です。<br />プラハに聖ヴィート大聖堂という、ミュシャのステンドグラスで有名な大聖堂がありますが、そこに奉られているのもこの聖人です。国によって呼び名が違うだけです。<br /><br />フルプメスの聖ウィトゥス教会については昨年の旅行記に書きました。<br />18世紀のロココ調の化粧漆喰がとても繊細で美しい教会です。<br />http://4travel.jp/travelogue/10751706<br /><br />

    足元にしっかり三脚のお釜があるのを見つけました。お釜を持っているあなたは聖ウィトゥスさんですね(^_^)

    この村のザンクト・ファイト教会(聖ウィトゥス教会)でも奉られている聖ウィトゥスさんは、銅細工職人、釜作り職人、家畜の守護聖人です。
    プラハに聖ヴィート大聖堂という、ミュシャのステンドグラスで有名な大聖堂がありますが、そこに奉られているのもこの聖人です。国によって呼び名が違うだけです。

    フルプメスの聖ウィトゥス教会については昨年の旅行記に書きました。
    18世紀のロココ調の化粧漆喰がとても繊細で美しい教会です。
    http://4travel.jp/travelogue/10751706

  • 聖ウィトゥス像の背後にあった壁絵は、<br />聖母マリアが月に乗って竜を踏みつけている<br />「無原罪の御宿り」の絵でした。<br />この壁絵は、フルプメスの聖ウィトゥス教会内の絵とほぼ同じです。<br />隣りのミーダース村の民家の壁絵にも、<br />修道院内の絵を模写したものがありましたので、<br />こんなふうに壁絵の中には、地元の教会内にある絵の模写<br />というパターンがあることがわかりました。

    聖ウィトゥス像の背後にあった壁絵は、
    聖母マリアが月に乗って竜を踏みつけている
    「無原罪の御宿り」の絵でした。
    この壁絵は、フルプメスの聖ウィトゥス教会内の絵とほぼ同じです。
    隣りのミーダース村の民家の壁絵にも、
    修道院内の絵を模写したものがありましたので、
    こんなふうに壁絵の中には、地元の教会内にある絵の模写
    というパターンがあることがわかりました。

  • キリストの祠がありました。<br />空と同じブルーで、色鮮やかです!

    キリストの祠がありました。
    空と同じブルーで、色鮮やかです!

  • キリストの祠の近くには<br />キリスト降誕を描いた壁絵の家がありました。

    キリストの祠の近くには
    キリスト降誕を描いた壁絵の家がありました。

  • その壁絵の家とキリストの祠を眺めて。<br />そしてこの家のすぐ近くには、

    その壁絵の家とキリストの祠を眺めて。
    そしてこの家のすぐ近くには、

  • このような建物がありました。<br /><br />この建物を見た時、とてもびっくりしました。<br />屋根の下にある飾り、あれは松味利郎先生の書かれた美術書<br />「チロール壁絵の里」(京都書院)のP70に出ている写真、<br />「大きなクリスマス飾りのある住宅(1907年)」と<br />ほぼ同じだったからです!

    このような建物がありました。

    この建物を見た時、とてもびっくりしました。
    屋根の下にある飾り、あれは松味利郎先生の書かれた美術書
    「チロール壁絵の里」(京都書院)のP70に出ている写真、
    「大きなクリスマス飾りのある住宅(1907年)」と
    ほぼ同じだったからです!

  • 「チロール壁絵の里」は1992年に出版された、<br />チロルの壁絵の数々を紹介している美術書です。<br />私はこの本を十数年前からずっと愛読しています。<br />とても美しい壁絵の写真がずらりと並んでいる、大好きな本です。<br />このシリーズの「アルプスの谷 壁絵街道」も<br />うっとりするほど美しいです。<br />壁絵(かべえ)という呼び方も、これらの本で知りました。

    「チロール壁絵の里」は1992年に出版された、
    チロルの壁絵の数々を紹介している美術書です。
    私はこの本を十数年前からずっと愛読しています。
    とても美しい壁絵の写真がずらりと並んでいる、大好きな本です。
    このシリーズの「アルプスの谷 壁絵街道」も
    うっとりするほど美しいです。
    壁絵(かべえ)という呼び方も、これらの本で知りました。

  • 天使の上にある白い掲示板には、こんなドイツ語が書いてありました。<br />Aufgestellt von Johann Mair im  Jahre 1907 <br />neu errichtet 1997 von Manired Dreindl<br />(1907年にJohann Mairという人によって建てられ、<br /> 1997年にManired Dreindlという人によって再建)<br /><br />よく見ると、松味先生の撮られた写真とは、<br />この建物やこの飾りの造形がちょっと違う部分もあるのですが、<br />再建された建物なので、違ってきたのだと思われます。<br />「チロール壁絵の里」は1992年に出版された本ですので、<br />松味先生の撮られた写真は、再建前の貴重なお写真であるということが<br />分かりました。

    天使の上にある白い掲示板には、こんなドイツ語が書いてありました。
    Aufgestellt von Johann Mair im Jahre 1907
    neu errichtet 1997 von Manired Dreindl
    (1907年にJohann Mairという人によって建てられ、
     1997年にManired Dreindlという人によって再建)

    よく見ると、松味先生の撮られた写真とは、
    この建物やこの飾りの造形がちょっと違う部分もあるのですが、
    再建された建物なので、違ってきたのだと思われます。
    「チロール壁絵の里」は1992年に出版された本ですので、
    松味先生の撮られた写真は、再建前の貴重なお写真であるということが
    分かりました。

  • 松味先生の本には、この場所がテルフェスと書いてありますが、<br />ちょっとした誤植か何かだと思われます。<br />そんなことよりも、とにかく、これを一度見てみたかったので、<br />見ることができて、とても嬉しかったです。<br /><br />こんな飾りが屋根の下に付いているなんて面白いと思いました。<br />オーストリアにはクリスマスシーズンに飾る木彫りのクリッペ(Krippen)という人形がありますが、その人形を屋根に取り付けたような感じです。<br />立体的で面白いです。<br /><br />ちなみに、今回の旅では行かなかったのですが、<br />このフルプメス村には、<チロルのクリッペ博物館>があります。<br />この写真の可愛らしさを見るにつけ<br />覗いてくれば良かったと、今さら後悔しています。<br />ちなみに、博物館 Tiroler Krippenmuseum のHPは以下の通りです。<br />http://krippenmuseum.at/<br /><br />この家の背後には、マリア様を祀った聖地がある山、Serlesが見えています。<br />なかなか良い取り合わせだと思いました。

    イチオシ

    松味先生の本には、この場所がテルフェスと書いてありますが、
    ちょっとした誤植か何かだと思われます。
    そんなことよりも、とにかく、これを一度見てみたかったので、
    見ることができて、とても嬉しかったです。

    こんな飾りが屋根の下に付いているなんて面白いと思いました。
    オーストリアにはクリスマスシーズンに飾る木彫りのクリッペ(Krippen)という人形がありますが、その人形を屋根に取り付けたような感じです。
    立体的で面白いです。

    ちなみに、今回の旅では行かなかったのですが、
    このフルプメス村には、<チロルのクリッペ博物館>があります。
    この写真の可愛らしさを見るにつけ
    覗いてくれば良かったと、今さら後悔しています。
    ちなみに、博物館 Tiroler Krippenmuseum のHPは以下の通りです。
    http://krippenmuseum.at/

    この家の背後には、マリア様を祀った聖地がある山、Serlesが見えています。
    なかなか良い取り合わせだと思いました。

  • また別の泉が見えてきました。

    また別の泉が見えてきました。

  • 泉に佇むこの方は、聖フローリアンさん!<br />ホント、今回の旅で何度、この方にお会いしていることやら。<br />

    泉に佇むこの方は、聖フローリアンさん!
    ホント、今回の旅で何度、この方にお会いしていることやら。

  • 聖フローリアンのいる一角。<br /><br />牛舎バー(後ほど、写真が出てきます)や<br />三つ星ホテル Eschenhofの案内板が出ています。

    聖フローリアンのいる一角。

    牛舎バー(後ほど、写真が出てきます)や
    三つ星ホテル Eschenhofの案内板が出ています。

  • 赤いバラが満開です。

    赤いバラが満開です。

  • 向こうの家には壁にキリストの十字架が掲げられていました。家に十字架を掲げるなんて、どれほど信心深いのかと思います。

    向こうの家には壁にキリストの十字架が掲げられていました。家に十字架を掲げるなんて、どれほど信心深いのかと思います。

  • その家の入り口には、キリストの聖心を表すモザイク画がありました。

    その家の入り口には、キリストの聖心を表すモザイク画がありました。

  • 可愛い家も見えてきました。

    可愛い家も見えてきました。

  • ベランダをぐるっとお花で飾っている家。とても綺麗です。伝統的な建物ですが、ここの壁絵はちょっと変わっていて、

    ベランダをぐるっとお花で飾っている家。とても綺麗です。伝統的な建物ですが、ここの壁絵はちょっと変わっていて、

  • こんなふうに、かなり現代的な絵でした。

    こんなふうに、かなり現代的な絵でした。

  • 今まで見てきた壁絵とは明らかに違う現代アート。<br />私には、大天使ミカエルが龍(悪魔)を退治しているところに見えます。

    今まで見てきた壁絵とは明らかに違う現代アート。
    私には、大天使ミカエルが龍(悪魔)を退治しているところに見えます。

  • あちらの建物の壁絵は、

    あちらの建物の壁絵は、

  • 伝統的なキリストの絵。

    伝統的なキリストの絵。

  • こちらはマグダラのマリアがキリストの足を洗っている場面だと思います。<br />

    こちらはマグダラのマリアがキリストの足を洗っている場面だと思います。

  • また花を飾った家が現れました。お花の色合いがとても可愛いです。窓を飾る壁絵も綺麗です。<br />

    また花を飾った家が現れました。お花の色合いがとても可愛いです。窓を飾る壁絵も綺麗です。

  • これはパン屋さんでしょうか。可愛いです。

    これはパン屋さんでしょうか。可愛いです。

  • 村外れにStubai(スチュバイ社)が見えてきました。アイゼンやピッケル、鋼の工具などを作っている大きな会社です。大きな工場は郊外にもあると思いますが、ここにもありました。フルプメス村は昔から鍛冶屋さんの村として知られています。その伝統が、こういった会社に繋がっているのでしょう。

    村外れにStubai(スチュバイ社)が見えてきました。アイゼンやピッケル、鋼の工具などを作っている大きな会社です。大きな工場は郊外にもあると思いますが、ここにもありました。フルプメス村は昔から鍛冶屋さんの村として知られています。その伝統が、こういった会社に繋がっているのでしょう。

  • これはドイツ語で「クライマー、ピッケルを持っている人」と書いてある壁絵です。<br />ピッケル工場のある、フルプメスならでは壁絵ですね。

    これはドイツ語で「クライマー、ピッケルを持っている人」と書いてある壁絵です。
    ピッケル工場のある、フルプメスならでは壁絵ですね。

  • こちらは、行き倒れている人を助けている人の絵でしょうか。山で遭難した人を連想しました。

    こちらは、行き倒れている人を助けている人の絵でしょうか。山で遭難した人を連想しました。

  • こちらは宿屋Gasthaus Hoferの壁絵です。<br />聖マルティヌス(ドイツではマルチン、フランスではマルタン、イギリスではマーチン)が描かれています。この聖人はローマの騎士の姿で、しばしば馬に乗った姿で表されます。<br /><br />乞食に自分のマントの半分をあげたら、その晩、夢の中にその半分のマントを羽織ったキリストが現れ、これが回心の動機となったのだそうです。この壁絵では自分のマントを半分どころか、全部乞食に与えているようにも見えます。西欧全域で広く崇敬を集める聖人で、特に11月11日の祝日は農家の人達にとって、仕事の節季の終わり、冬の始まりにあたる特別な日だっただそうです。

    こちらは宿屋Gasthaus Hoferの壁絵です。
    聖マルティヌス(ドイツではマルチン、フランスではマルタン、イギリスではマーチン)が描かれています。この聖人はローマの騎士の姿で、しばしば馬に乗った姿で表されます。

    乞食に自分のマントの半分をあげたら、その晩、夢の中にその半分のマントを羽織ったキリストが現れ、これが回心の動機となったのだそうです。この壁絵では自分のマントを半分どころか、全部乞食に与えているようにも見えます。西欧全域で広く崇敬を集める聖人で、特に11月11日の祝日は農家の人達にとって、仕事の節季の終わり、冬の始まりにあたる特別な日だっただそうです。

  • ポストホテルは、やはり馬車の壁絵。

    ポストホテルは、やはり馬車の壁絵。

  • こちらは聖母マリア、幼児キリスト、養父ヨセフの聖家族です。

    こちらは聖母マリア、幼児キリスト、養父ヨセフの聖家族です。

  • この村のキリスト教を題材とする壁絵の数々を見ていると、カトリックの村であることがわかります。でも今回この村を歩いてみて、少数ながらムスリムの女性が歩いていることに気付きました。また、ロープウェイの駅で働いていた笑顔の青年も、どう見ても中東あたりの顔立ちに見えました。

    この村のキリスト教を題材とする壁絵の数々を見ていると、カトリックの村であることがわかります。でも今回この村を歩いてみて、少数ながらムスリムの女性が歩いていることに気付きました。また、ロープウェイの駅で働いていた笑顔の青年も、どう見ても中東あたりの顔立ちに見えました。

  • キリスト教の村に、なぜイスラム教の人々がいるのだろうか?と不思議に思って調べたところ、この村は1960年代から1970年代にかけて、村の工場で働いてもらう為に、トルコの人達を受け入れていたという歴史があるそうです。さらに1990年代にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争があった際には、難民となったムスリムの人達を受け入れたそうなんです。

    キリスト教の村に、なぜイスラム教の人々がいるのだろうか?と不思議に思って調べたところ、この村は1960年代から1970年代にかけて、村の工場で働いてもらう為に、トルコの人達を受け入れていたという歴史があるそうです。さらに1990年代にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争があった際には、難民となったムスリムの人達を受け入れたそうなんです。

  • それで、フルプメス村4000人の住民のうち、700人の外国人がオーストリアの市民権を持っていませんでしたが、そのうち500人の外国人がオーストリアに帰化したのだそうです。そういうわけでこの村には、カトリック教会の他に、モスクもあるとのことです。(以上、wikipediaの情報より。)

    それで、フルプメス村4000人の住民のうち、700人の外国人がオーストリアの市民権を持っていませんでしたが、そのうち500人の外国人がオーストリアに帰化したのだそうです。そういうわけでこの村には、カトリック教会の他に、モスクもあるとのことです。(以上、wikipediaの情報より。)

  • なるほどなぁ、と思いました。<br />村の壁絵を見ても分かるように、元々はカトリック一色の村だったのに、<br />こんなふうに異教徒を受け入れて、うまいこと共存しているようです。<br />最初は人手不足を補うために、トルコの人達に来てもらっていたのでしょうが、それから何十年か経って、ボスニアの内戦で傷ついたムスリムの難民の人達を受け入れたなんて、なかなかできることではないし、大都会ならいざ知らず、こんな小さなアルプスの村なのに、たいしたものだと思いました。

    なるほどなぁ、と思いました。
    村の壁絵を見ても分かるように、元々はカトリック一色の村だったのに、
    こんなふうに異教徒を受け入れて、うまいこと共存しているようです。
    最初は人手不足を補うために、トルコの人達に来てもらっていたのでしょうが、それから何十年か経って、ボスニアの内戦で傷ついたムスリムの難民の人達を受け入れたなんて、なかなかできることではないし、大都会ならいざ知らず、こんな小さなアルプスの村なのに、たいしたものだと思いました。

  • オーストリア銀行も壁絵の建物です。<br /><br />隣村のカトリック信者だけのミーダース村も良かったけれど、<br />単に景色の美しさだけではない、多様な顔を持つフルプメスが、私はさらに好きになりました。それに、こんなふうに異国の人に寛大な村なら、異国の旅行者もすんなりと受け入れてもらえるような気がしました。事実、私はこの村の農家民宿で、大変心のこもったおもてなしを受けました。

    オーストリア銀行も壁絵の建物です。

    隣村のカトリック信者だけのミーダース村も良かったけれど、
    単に景色の美しさだけではない、多様な顔を持つフルプメスが、私はさらに好きになりました。それに、こんなふうに異国の人に寛大な村なら、異国の旅行者もすんなりと受け入れてもらえるような気がしました。事実、私はこの村の農家民宿で、大変心のこもったおもてなしを受けました。

  • 壁絵とは関係ありませんが、昨年も綺麗だと思ったこの美しいお花のある建物は、牛舎だとばかり思っていました。確かに牛舎ではあるんですが…

    壁絵とは関係ありませんが、昨年も綺麗だと思ったこの美しいお花のある建物は、牛舎だとばかり思っていました。確かに牛舎ではあるんですが…

  • 看板のドイツ語を見たら、なんと「牛舎バー」!!<br />一体、中はどうなっているんでしょう? カウンターに牛がいるんでしょうか?! <br />

    看板のドイツ語を見たら、なんと「牛舎バー」!!
    一体、中はどうなっているんでしょう? カウンターに牛がいるんでしょうか?! 

  • 牛舎バーの隣りには、相変わらず可愛い Pension Bruggerhofがありました。<br />ちょうど水道管か何かの工事中でした。<br />

    牛舎バーの隣りには、相変わらず可愛い Pension Bruggerhofがありました。
    ちょうど水道管か何かの工事中でした。

  • Pension Bruggerhofのベランダです。この7月初旬でも十分美しいですが、1ヵ月後には、昨年見た時のような爆発的な美しさのベランダに変わっていることでしょう。この写真のように。<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28027357

    Pension Bruggerhofのベランダです。この7月初旬でも十分美しいですが、1ヵ月後には、昨年見た時のような爆発的な美しさのベランダに変わっていることでしょう。この写真のように。
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28027357

  • ついでに、昔の写真が出てきたので載せます。こちらは2001年にこのペンションに泊まった当時の写真です。現在とそう変わりはないです。

    ついでに、昔の写真が出てきたので載せます。こちらは2001年にこのペンションに泊まった当時の写真です。現在とそう変わりはないです。

  • これも2001年に泊まった時の、このペンションの部屋の写真です。<br />ヨーロッパのペンションに、この時初めて泊まったのですが、安いのに清潔で綺麗で、感激しました。

    これも2001年に泊まった時の、このペンションの部屋の写真です。
    ヨーロッパのペンションに、この時初めて泊まったのですが、安いのに清潔で綺麗で、感激しました。

  • お部屋のシャワールームも綺麗で清潔でした。

    お部屋のシャワールームも綺麗で清潔でした。

  • このペンションの窓から見た風景です。窓を開けると、近くの小川の音がゴーゴーと聞こえてきて、旅情を感じました。

    このペンションの窓から見た風景です。窓を開けると、近くの小川の音がゴーゴーと聞こえてきて、旅情を感じました。

  • さて、こちらは現在の写真です。3つ星ホテルのSporthotel Bruggerと、手前には長期滞在者用アパートがあります。<br /><br />Sporthotel Bruggerも、泊まった当時の写真がありましたので、少し載せてみます。4トラのトラベラーの方で、ここに泊まる予定の方もいらっしゃるので。

    さて、こちらは現在の写真です。3つ星ホテルのSporthotel Bruggerと、手前には長期滞在者用アパートがあります。

    Sporthotel Bruggerも、泊まった当時の写真がありましたので、少し載せてみます。4トラのトラベラーの方で、ここに泊まる予定の方もいらっしゃるので。

  • これが2001年に泊まった当時のSporthotel Bruggerです。<br />当時はまだお宿の口コミサイトなどはありませんでしたから、お花を一番綺麗に飾ったお宿を選びました。アルプスのお花の家に泊まることが、小学2年生の頃から私の夢だったのです。それにお花を育てるには、こまめな手入れが必要でしょう。そういったこまめな手入れができるホテルなら、お部屋のお掃除なんかもちゃんとしていて綺麗なのではないかと想像したんです(笑)<br />実際に行ってみたら、その予想は当たっていました。<br />外観だけでなく、室内も綺麗でした。<br />

    これが2001年に泊まった当時のSporthotel Bruggerです。
    当時はまだお宿の口コミサイトなどはありませんでしたから、お花を一番綺麗に飾ったお宿を選びました。アルプスのお花の家に泊まることが、小学2年生の頃から私の夢だったのです。それにお花を育てるには、こまめな手入れが必要でしょう。そういったこまめな手入れができるホテルなら、お部屋のお掃除なんかもちゃんとしていて綺麗なのではないかと想像したんです(笑)
    実際に行ってみたら、その予想は当たっていました。
    外観だけでなく、室内も綺麗でした。

  • この時は8月のお盆の時に行ったので、お花がこんなふうにこんもりと育っていて美しかったです。しかも、1泊2食付で4600円くらいだったので、びっくりしました。こんなに安いから、ヨーロッパの人たちは1週間単位で長期滞在しても大丈夫なんだと思いました。<br />ちなみに、現在のSporthotel Bruggerはこんな感じの建物で、増築されています。可愛らしさがちょっと半減したかも。<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28027350<br />

    この時は8月のお盆の時に行ったので、お花がこんなふうにこんもりと育っていて美しかったです。しかも、1泊2食付で4600円くらいだったので、びっくりしました。こんなに安いから、ヨーロッパの人たちは1週間単位で長期滞在しても大丈夫なんだと思いました。
    ちなみに、現在のSporthotel Bruggerはこんな感じの建物で、増築されています。可愛らしさがちょっと半減したかも。
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28027350

  • 室内はこんな感じでした。現在のホテルのHPを見ると、このタイプの部屋もまだあるようなので、載せてみます。可愛らしい部屋でした。清潔で、南向きだから暖かくて言うこと無しでした。当時のアルバムには、「ここなら2週間いてもいい」と書いてあります(笑)。ただ、夕食の味付けだけが、とっても変わっていた上に、とんでもなくボリュームがあって、食べ切れなくて困りました。その部分だけがネックでした。サラダバーのサラダや朝食は美味しかったです。メニューは全部ドイツ語表記だったので、メインの肉の種類が分からなくて、ウェイトレスさんに聞くと親切に教えてくれましたが、その説明もぜ〜んぶドイツ語だったので、結局何の肉かわからないまま、オーダーしていました。

    室内はこんな感じでした。現在のホテルのHPを見ると、このタイプの部屋もまだあるようなので、載せてみます。可愛らしい部屋でした。清潔で、南向きだから暖かくて言うこと無しでした。当時のアルバムには、「ここなら2週間いてもいい」と書いてあります(笑)。ただ、夕食の味付けだけが、とっても変わっていた上に、とんでもなくボリュームがあって、食べ切れなくて困りました。その部分だけがネックでした。サラダバーのサラダや朝食は美味しかったです。メニューは全部ドイツ語表記だったので、メインの肉の種類が分からなくて、ウェイトレスさんに聞くと親切に教えてくれましたが、その説明もぜ〜んぶドイツ語だったので、結局何の肉かわからないまま、オーダーしていました。

  • Sporthotel Brugger、最上階の部屋のベランダからの眺めです。ここからの眺めは素晴らしかったです。ベランダの椅子に腰掛けて、このフルプメスの美しい眺めを、いつまでも、いつまでも、見ていたいと思いました。初めて訪れたチロルの村がここで良かったです。それは私の中でずっと思い描いていた、憧れのチロルの風景そのもののように思えたのです。<br />

    Sporthotel Brugger、最上階の部屋のベランダからの眺めです。ここからの眺めは素晴らしかったです。ベランダの椅子に腰掛けて、このフルプメスの美しい眺めを、いつまでも、いつまでも、見ていたいと思いました。初めて訪れたチロルの村がここで良かったです。それは私の中でずっと思い描いていた、憧れのチロルの風景そのもののように思えたのです。

  • 現在のフルプメスの写真に戻ります。このネポムクの聖ヨハネさんは、今日も小さな橋の上で雪どけの川の音を聞きながら、フルプメスを見守っているようです。<br />規模は違うけれど、プラハのカレル橋に佇む有名なネポムクのヨハネさんも同一人物です。この方は橋の守護聖人だから、こうして橋の上にいるのです。

    現在のフルプメスの写真に戻ります。このネポムクの聖ヨハネさんは、今日も小さな橋の上で雪どけの川の音を聞きながら、フルプメスを見守っているようです。
    規模は違うけれど、プラハのカレル橋に佇む有名なネポムクのヨハネさんも同一人物です。この方は橋の守護聖人だから、こうして橋の上にいるのです。

  • ネポムクの聖ヨハネさんも2001年に撮ったものがありました。<br />当時はこんなふうにお花が綺麗に飾ってあって感動しました。お花を飾った聖人像、一度見てみたかったのです。ああ、これがチロルの風景なんだなぁ〜と思いました。

    イチオシ

    ネポムクの聖ヨハネさんも2001年に撮ったものがありました。
    当時はこんなふうにお花が綺麗に飾ってあって感動しました。お花を飾った聖人像、一度見てみたかったのです。ああ、これがチロルの風景なんだなぁ〜と思いました。

  • ここから先は現在の写真です。エルダーフラワーの大木がありました。<br />シュトゥバイタールのそこかしこにエルダーフラワーが咲いていました。スザンナさんに教えていただいたエルダーフラワージュース、日本でも買って、毎日飲んでいます。<br />風邪に効くというのは本当かもしれません。毎年寒くなってくると私はひどい風邪をひくのですが、昨年の秋からこれまで、まだ一度も風邪をひいていません。この白い可憐なお花のどこに、そんなパワーがあるのか不思議だけれど、ヨーロッパの人達が昔から愛用しているこのハーブは、どうやら私にも合っているようです。

    ここから先は現在の写真です。エルダーフラワーの大木がありました。
    シュトゥバイタールのそこかしこにエルダーフラワーが咲いていました。スザンナさんに教えていただいたエルダーフラワージュース、日本でも買って、毎日飲んでいます。
    風邪に効くというのは本当かもしれません。毎年寒くなってくると私はひどい風邪をひくのですが、昨年の秋からこれまで、まだ一度も風邪をひいていません。この白い可憐なお花のどこに、そんなパワーがあるのか不思議だけれど、ヨーロッパの人達が昔から愛用しているこのハーブは、どうやら私にも合っているようです。

  • バラのアーチが綺麗です。7月上旬でこんなに満開だなんて。日本の関東地方だと、5月下旬〜6月上旬の一番美しい時期の状態に相当します。

    バラのアーチが綺麗です。7月上旬でこんなに満開だなんて。日本の関東地方だと、5月下旬〜6月上旬の一番美しい時期の状態に相当します。

  • 歩いていたら、フルプメス駅に着きました。シュトゥバイタール鉄道が停まっています。これに乗って、これから隣りの村、テルフェスに行ってみます。

    歩いていたら、フルプメス駅に着きました。シュトゥバイタール鉄道が停まっています。これに乗って、これから隣りの村、テルフェスに行ってみます。

  • 電車の車窓より、大好きな山々を眺めて。

    電車の車窓より、大好きな山々を眺めて。

  • テルフェス村に着きました。

    テルフェス村に着きました。

  • テルフェス村からSerles(2718m)を望む。

    テルフェス村からSerles(2718m)を望む。

  • こちらはテルフェス村の聖パンクラティウス教会(St. Pankratius)です。<br />テルフェスは人口1449人という小さな村ですが、このように教会が大変立派です。

    こちらはテルフェス村の聖パンクラティウス教会(St. Pankratius)です。
    テルフェスは人口1449人という小さな村ですが、このように教会が大変立派です。

  • 教会の外壁には日時計が描かれていました。これは1757年に描かれたものなのだそうです。

    教会の外壁には日時計が描かれていました。これは1757年に描かれたものなのだそうです。

  • 教会の内部も立派でした。天井画が凄いです。聖人パンクラティウスを奉った教会です。

    教会の内部も立派でした。天井画が凄いです。聖人パンクラティウスを奉った教会です。

  • 天井画です。この絵をよく見ると、下の方に農機具や麦などが描かれていました。右下の赤い服の女性は、チロルの聖人、ノトブルガさんで、隣りの天使がノトブルガさんの持ち物である鎌を持っていました。チロルならではの天井画ですね。

    天井画です。この絵をよく見ると、下の方に農機具や麦などが描かれていました。右下の赤い服の女性は、チロルの聖人、ノトブルガさんで、隣りの天使がノトブルガさんの持ち物である鎌を持っていました。チロルならではの天井画ですね。

  • 聖母子などが描かれています。

    聖母子などが描かれています。

  • この教会は聖パンクラティウスに奉げられた教会です。新しく知る聖人がまた出てきました。聖パンクラティウスは豊かなフリギア人の息子として生まれ、ローマを旅した際に洗礼を受けたのですが、捕えられて、なんと14歳で斬首され、殉教した人なのだそうです。若いですね。<br /><br />

    この教会は聖パンクラティウスに奉げられた教会です。新しく知る聖人がまた出てきました。聖パンクラティウスは豊かなフリギア人の息子として生まれ、ローマを旅した際に洗礼を受けたのですが、捕えられて、なんと14歳で斬首され、殉教した人なのだそうです。若いですね。

  • この絵の左側の若者が、聖パンクラティウスさんではないかと思いました。<br /><br />

    この絵の左側の若者が、聖パンクラティウスさんではないかと思いました。

  • こちらの絵でも、真ん中の若い人が聖パンクラティウスさんだと思います。<br />ロンドンにセント・パンクラス駅という駅がありますが、この駅もこちらの聖パンクラティウスに因んだ名前なんだそうです。

    こちらの絵でも、真ん中の若い人が聖パンクラティウスさんだと思います。
    ロンドンにセント・パンクラス駅という駅がありますが、この駅もこちらの聖パンクラティウスに因んだ名前なんだそうです。

  • 真ん中の、剣で今まさに殺されようとしている人も、聖パンクラティウスさんです。

    真ん中の、剣で今まさに殺されようとしている人も、聖パンクラティウスさんです。

  • 色鮮やかな祭壇です。

    色鮮やかな祭壇です。

  • こちらには聖遺体がありました。このご遺体は1761年にブリクセン(イタリアのブレッサノーネ)からブレンナー峠を越えて、ここテルフェスに移されたそうです。<br />この方がどなたなのかはよくわかりません。しかしこれを見て、ちょっと衝撃を受けました。<br />昔、日本のお寺で「即身仏」を見たことがありましたが、その時に受けた衝撃に似ています。<br />カトリックの文化を垣間見た気がしました。<br />

    こちらには聖遺体がありました。このご遺体は1761年にブリクセン(イタリアのブレッサノーネ)からブレンナー峠を越えて、ここテルフェスに移されたそうです。
    この方がどなたなのかはよくわかりません。しかしこれを見て、ちょっと衝撃を受けました。
    昔、日本のお寺で「即身仏」を見たことがありましたが、その時に受けた衝撃に似ています。
    カトリックの文化を垣間見た気がしました。

  • 聖遺体のそばにあった説明書きです。ドイツ語が読めたら分かるのでしょうが、私は分からないので残念です。

    聖遺体のそばにあった説明書きです。ドイツ語が読めたら分かるのでしょうが、私は分からないので残念です。

  • ほの暗い中に、小さなステンドグラスが見えました。<br />こちらのパイプオルガンは、Weber Franzとう人が1865年に作成したそうです。

    ほの暗い中に、小さなステンドグラスが見えました。
    こちらのパイプオルガンは、Weber Franzとう人が1865年に作成したそうです。

  • 外に出ました。向こうにSerlesが見えました。

    外に出ました。向こうにSerlesが見えました。

  • 小さな礼拝堂もありました。

    小さな礼拝堂もありました。

  • こちらの建物にも日時計が描かれていました。

    こちらの建物にも日時計が描かれていました。

  • イエスの絵が飾られた祠にはお花が飾られていました。

    イエスの絵が飾られた祠にはお花が飾られていました。

  • こちらの祠にもお花が飾られています。

    こちらの祠にもお花が飾られています。

  • ちょっと消えかけていますが、聖母子の絵です。<br />お花はゼラニウムが飾られています。

    ちょっと消えかけていますが、聖母子の絵です。
    お花はゼラニウムが飾られています。

  • この村は小さい村なので、フルプメスほど宿屋さんは充実していません。

    この村は小さい村なので、フルプメスほど宿屋さんは充実していません。

  • 例えばこんなお宿があったり(Hotel Montana 三つ星)。<br />

    例えばこんなお宿があったり(Hotel Montana 三つ星)。

  • こんなお宿がありました(Hotel Tirol 三つ星)。

    こんなお宿がありました(Hotel Tirol 三つ星)。

  • テルフェスはとても静かな村でした。<br />ここテルフェス村については、昔のガイドブック(1997年発行「エアリアガイド海外 オーストリア」 昭文社)にはこんなふうに書いてありました。<br /> 「シュリックやカルクケーゲルのふもと、シュトゥバイの谷を一望する牧歌的風景が広がる人口1050人の村。オーストリアで子供に最も親切な村として表彰されたこともある。海抜は1007メートルで、谷あいの村のなかでは最も日照時間が長いところとしても知られている。」<br />このガイドブックは、私が初めてチロルを訪れた2001年当時に愛用していたものです。この記述を読んだ時から、一度テルフェスに来てみたいと思っていました。<br />

    テルフェスはとても静かな村でした。
    ここテルフェス村については、昔のガイドブック(1997年発行「エアリアガイド海外 オーストリア」 昭文社)にはこんなふうに書いてありました。
    「シュリックやカルクケーゲルのふもと、シュトゥバイの谷を一望する牧歌的風景が広がる人口1050人の村。オーストリアで子供に最も親切な村として表彰されたこともある。海抜は1007メートルで、谷あいの村のなかでは最も日照時間が長いところとしても知られている。」
    このガイドブックは、私が初めてチロルを訪れた2001年当時に愛用していたものです。この記述を読んだ時から、一度テルフェスに来てみたいと思っていました。

  • 谷向こうのミーダース村を眺めて。<br /><br />そのガイドブックには<br />「インスブルックで3時間以上のフリータイムがあれば、迷わずシュトゥバイタールへ」とも書いてありました。<br />私に言わせれば、3時間でインスブルックからシュトゥバイタールに行って帰ってくるのは、結構きついと思いますが(ほとんどシュトゥバイタール鉄道に乗って帰るだけになりそう)、でもこの記述があったおかげで、私はシュトゥバイタールに興味を持ちました。<br /><br />まさかトータルでこの谷に16泊もするとは、あの頃は想像もできなかったけれど、私はこの、のんびりとしたアルプスの谷が大好きです。<br /><br />州都インスブルックからアクセスしやすいのに、登山コースは豊富だし、綺麗な高山植物も見られる、村の壁絵は素敵だし、お花を飾った家もある、氷河にだって行けるし、滝もある、巡礼地にお参りもできるし、カルヴァリエンベルクにも登れる、登山電車やリュージュにも乗れる・・・この谷の楽しみは尽きません。素敵な谷だと思います。

    谷向こうのミーダース村を眺めて。

    そのガイドブックには
    「インスブルックで3時間以上のフリータイムがあれば、迷わずシュトゥバイタールへ」とも書いてありました。
    私に言わせれば、3時間でインスブルックからシュトゥバイタールに行って帰ってくるのは、結構きついと思いますが(ほとんどシュトゥバイタール鉄道に乗って帰るだけになりそう)、でもこの記述があったおかげで、私はシュトゥバイタールに興味を持ちました。

    まさかトータルでこの谷に16泊もするとは、あの頃は想像もできなかったけれど、私はこの、のんびりとしたアルプスの谷が大好きです。

    州都インスブルックからアクセスしやすいのに、登山コースは豊富だし、綺麗な高山植物も見られる、村の壁絵は素敵だし、お花を飾った家もある、氷河にだって行けるし、滝もある、巡礼地にお参りもできるし、カルヴァリエンベルクにも登れる、登山電車やリュージュにも乗れる・・・この谷の楽しみは尽きません。素敵な谷だと思います。

  • この建物は日本の蔵みたいだと思いました。面白いです。<br /><br />ちなみに、現在のテルフェスの人口は、2011年時点で、1449人だそうです(wikipediaの情報より。) 少し人口が増えたのですね。

    この建物は日本の蔵みたいだと思いました。面白いです。

    ちなみに、現在のテルフェスの人口は、2011年時点で、1449人だそうです(wikipediaの情報より。) 少し人口が増えたのですね。

  • 花を飾った大きな家。<br /><br /><br /><br /><br />

    花を飾った大きな家。




  • あちらに見える動物はなんでしょう? <br />

    あちらに見える動物はなんでしょう? 

  • ミ、ミラバケッソ・・・じゃなかった、アルパカでした(^^)<br />なぜここにアルパカが?と思ったけれど、調べたらナッタース村などでも飼っているところがあるようです。アンデスなどの南アメリカ大陸原産のアルパカですが、近年、ヨーロッパに入ってきたそうです。アルパカの毛で暖かい毛織物でも作るのでしょうか。

    ミ、ミラバケッソ・・・じゃなかった、アルパカでした(^^)
    なぜここにアルパカが?と思ったけれど、調べたらナッタース村などでも飼っているところがあるようです。アンデスなどの南アメリカ大陸原産のアルパカですが、近年、ヨーロッパに入ってきたそうです。アルパカの毛で暖かい毛織物でも作るのでしょうか。

  • アルパカがじーっと注目していた先には、散歩中の犬がいました。いつまでもこうして名残惜しそうに見送っていた姿が、なんだか可笑しかったです。

    アルパカがじーっと注目していた先には、散歩中の犬がいました。いつまでもこうして名残惜しそうに見送っていた姿が、なんだか可笑しかったです。

  • アルパカさんの近くにいた小人とお花。

    アルパカさんの近くにいた小人とお花。

  • こちらもアルパカの近くの家にあった、聖クリストフォロスの壁絵です。<br />この絵のお話しはこうです。<br />クリストフォロスは巨人で、その力で神に仕えようと、急流で巡礼たちを背負って対岸へと渡していました。ある時、一人の子供を背負うと、全世界を背負っているんじゃないかと思うほど重く、それがこの絵の元気な子供、幼児キリストでした。キリストはクリストフォロスに洗礼を授けると、巡礼の杖を、青々と茂った木にしました。<br /><br />クリストフォロスさんの表情がよく描けています。背負っている子供が重〜い!というのが、表情からよく分かります。<br />この聖人は、渡し舟、船乗り、庭師などの守護聖人で、現代ではドライバーを交通事故から守る守護聖人として人気があるそうです。また、旅人の守護聖人でもあります。

    こちらもアルパカの近くの家にあった、聖クリストフォロスの壁絵です。
    この絵のお話しはこうです。
    クリストフォロスは巨人で、その力で神に仕えようと、急流で巡礼たちを背負って対岸へと渡していました。ある時、一人の子供を背負うと、全世界を背負っているんじゃないかと思うほど重く、それがこの絵の元気な子供、幼児キリストでした。キリストはクリストフォロスに洗礼を授けると、巡礼の杖を、青々と茂った木にしました。

    クリストフォロスさんの表情がよく描けています。背負っている子供が重〜い!というのが、表情からよく分かります。
    この聖人は、渡し舟、船乗り、庭師などの守護聖人で、現代ではドライバーを交通事故から守る守護聖人として人気があるそうです。また、旅人の守護聖人でもあります。

  • お花と壁絵のある家。

    お花と壁絵のある家。

  • この壁絵の人物は、教会でも見た、聖パンクラティウスさんだと思います。

    この壁絵の人物は、教会でも見た、聖パンクラティウスさんだと思います。

  • こちらは聖母子像。

    こちらは聖母子像。

  • あちらの建物には、

    あちらの建物には、

  • チロルの聖人、ノトブルガさんがいました。鎌がひとりでに浮いて、麦を刈り始めた様子を描いています。背後にはチロルの山々も描かれています。可愛らしい、素朴な絵です。

    チロルの聖人、ノトブルガさんがいました。鎌がひとりでに浮いて、麦を刈り始めた様子を描いています。背後にはチロルの山々も描かれています。可愛らしい、素朴な絵です。

  • 壁絵の修復現場に出会いました。<br />こちらもキリストを肩に乗せた、聖クリストフォロスを描いています。<br />こんなふうに古いものを修復することで、後世に文化遺産を残すことは大切なことですね。こうすることで、私たちのようなよそから来た旅人も、数百年も前の壁絵を見て、チロルの文化を感じることができます。この絵の修復が完成したら、どんなふうに美しくなるのか見てみたいものです。<br /><br />ここでチロルでの壁絵巡りと散策を終えました。同じ谷の村であっても、村ごとに雰囲気が異なっていたことは興味深かったですし、壁絵の数々に、チロルの人達の信仰の深さを感じました。

    壁絵の修復現場に出会いました。
    こちらもキリストを肩に乗せた、聖クリストフォロスを描いています。
    こんなふうに古いものを修復することで、後世に文化遺産を残すことは大切なことですね。こうすることで、私たちのようなよそから来た旅人も、数百年も前の壁絵を見て、チロルの文化を感じることができます。この絵の修復が完成したら、どんなふうに美しくなるのか見てみたいものです。

    ここでチロルでの壁絵巡りと散策を終えました。同じ谷の村であっても、村ごとに雰囲気が異なっていたことは興味深かったですし、壁絵の数々に、チロルの人達の信仰の深さを感じました。

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この旅行記へのコメント (12)

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  • みさぱぱさん 2014/01/25 17:56:47
    いつもながら写真が綺麗です
    旅するうさぎさん

    こんにちは。みさぱぱです。

    壁画探訪記を楽しく拝見させて頂きました。
    写真の1枚にあるミーダース村の消防署(?)は、昨年私もバスで通過したとき、日本でいう地域消防団と同じだけど壁画が描かれているのがチロルらしいと思い、車窓から写真を撮りました。

    これだけ色々なチロル地方の壁画の写真を撮られているのなら、いっそのこと写真集にまとめて印刷出版されては如何でしょう? と素直に思いましたよ。
    一枚一枚、きちんと調べて解説もされているし、とても立派だと思います。

    ( 私、買いますよ〜 (^_^) )

    次の旅行記も楽しみお待ちしております。

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/25 19:04:09
    RE: いつもながら写真が綺麗です
    みさぱぱさん、こんにちは!コメント、ありがとうございます。


    > 壁画探訪記を楽しく拝見させて頂きました。
    > 写真の1枚にあるミーダース村の消防署(?)は、昨年私もバスで通過したとき、日本でいう地域消防団と同じだけど壁画が描かれているのがチロルらしいと思い、車窓から写真を撮りました。

    みさぱぱさんも、この建物を写真に撮ったのですね!
    昨年はこの辺りの道路をご家族で2往復もしていらっしゃいますものね (^^)
    この壁絵は今回見た壁絵の中では、可愛らしさ?1でした。消えかけてるのが惜しいです。この可愛らしい小さな村にはピッタリの絵だと思いました。
    消えかけているせいで色がさらに淡く、絵のタッチもフワフワした感じなので、よりメルヘンチックに見えます。


    > これだけ色々なチロル地方の壁画の写真を撮られているのなら、いっそのこと写真集にまとめて印刷出版されては如何でしょう? と素直に思いましたよ。
    > 一枚一枚、きちんと調べて解説もされているし、とても立派だと思います。

    写真集だなんて、とんでもないです!
    解説にもなっているのか、あやしいところですが、自分なりに理解したことを書いてみました。まだまだ断片的にしか分かっていないので、今後、旅をしながら、さらに理解を深めていきたいです。


    > 次の旅行記も楽しみお待ちしております。

    ありがとうございます。恐縮です。
    例によって、まだ次はなんにも書いていないのですが、
    シュトゥバイタール鉄道だけを独立させて書くか、
    シュトゥバイタール鉄道を含めた旅行記にするのか、どっちがいいかなあ〜と
    考えています。写真を見て決めたいと思います。


    旅するうさぎ
  • akikoさん 2014/01/24 00:10:09
    またまた心奪われました(*^^*)
    旅するうさぎさん

    こんにちは〜
    今までも可愛い花が咲き乱れるチロルの村の旅行記をうっとり拝見しましたが、今回のフルプメス、テルフェス、ミーダースの花紀行記はそれぞれの村の魅力をフルに紹介されていて本当に素敵でした。

    以前にチロルの村の建物に描かれた壁絵を見て歩くのが好きだとおっしゃっておられましたが、こんなにたくさん聖書にまつわる宗教画が村のあちこちに見られるのですね〜 一般の家の壁にも美しい絵が描かれているのですから驚きです。(画家さんあるいは専門家のかたに依頼して描いてもらっているのでしょうね?)そのことに驚くとともに旅するうさぎさんが何度も訪問されていることに納得!

    壁絵以外にも、旅行記のコメントに「登山のコースは豊富だし、高山植物も見られる、お花を飾った家もある、氷河にだって行ける、滝もある、巡礼地にお参りもできる、登山電車やリュージュにも乗れる・・・この谷の楽しみは尽きません」と書かれていますが、本当に魅力あふれる地域ですね♪ 

    私もいつか必ず訪れてみたいです。

    akiko

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/25 12:32:03
    RE: またまた心奪われました(*^^*)
    akikoさん、こんにちは。またチロルの旅行記を見て下さり、コメントも
    ありがとうございます。嬉しいです。


    > 今までも可愛い花が咲き乱れるチロルの村の旅行記をうっとり拝見しましたが、今回のフルプメス、テルフェス、ミーダースの花紀行記はそれぞれの村の魅力をフルに紹介されていて本当に素敵でした。

    ありがとうございます。
    当初、村ごとに別けて旅行記にしようと思っていたのですが、
    一緒に並べた方が各村の違いが比較できるかもしれないと思い、こうしました。
    写真の枚数が多くなってしまって、読みづらかったかもしれません。
    (いつもできれば1つの旅行記に付き、写真は100枚以内にしようとは
    思っているのですが・・・なかなかそうもできず)


    > 以前にチロルの村の建物に描かれた壁絵を見て歩くのが好きだとおっしゃっておられましたが、こんなにたくさん聖書にまつわる宗教画が村のあちこちに見られるのですね〜 一般の家の壁にも美しい絵が描かれているのですから驚きです。(画家さんあるいは専門家のかたに依頼して描いてもらっているのでしょうね?)そのことに驚くとともに旅するうさぎさんが何度も訪問されていることに納得!

    チロルでは、沢山の村や町でこういう壁絵が見られるんです。
    このシュトゥバイタールという谷では、ほどんどがキリスト教関連の絵でしたが、
    村によっては、宗教とは関係ない楽しい壁絵もあります。
    専門の技術を持った画家や補修者が描いているようです。
    テルフェス村の修復現場には、数名の補修者がいたのですが、
    写真に写っている、足場に立っている人は女性です。
    女性の補修者もいらっしゃるんだな〜、と思いました。


    > 壁絵以外にも、旅行記のコメントに「登山のコースは豊富だし、高山植物も見られる、お花を飾った家もある、氷河にだって行ける、滝もある、巡礼地にお参りもできる、登山電車やリュージュにも乗れる・・・この谷の楽しみは尽きません」と書かれていますが、本当に魅力あふれる地域ですね♪ 

    この谷を知れば知るほど、好きになっていきました。
    外国なんだけれど、緊張とは無縁の、ほっとできる、のんびりとした谷です。
    現在、チロルのガイドブックは日本では「地球の歩き方」しかないのですが、
    その本には、シュトゥバイタールはたったの1ページ、それも何が言いたいのか
    よく分からない記述で、各村の説明もなく、「氷河スキー場があります」
    としか載っていません。写真もスキー場の写真しか載っていないんです。
    まったく情けないこと、この上ないです。
    その魅力のないガイドブックのおかげなのか、訪れる日本人はとても少ないです。本当はこんなにも魅力溢れる谷で、
    おまけに州都インスブルックからのアクセスもきわめて簡単なのに、残念です。
    「インスブルックで観光している人、こっちにも来て〜!いい所だよ〜。
    こっちの方がチロルらしい体験ができるよ〜!」と、
    私は叫びたい気持ちでいっぱいです(^^)

    でも、今回シュトゥバイタールの滞在で、なんと、日本人らしき2組のカップルと、
    一人旅の男性を見かけたのです。こんなにこの谷でアジア人を見たのは
    今までの最高記録です(笑)
    少しづつ、訪ねる人が増えるといいなぁと思います。

    次回からはチロルの違う村に行きますが、チロルを一通り周ったら、
    またここに戻ってきたいです。
    それは10年後になるか、もっと先になるかわかりませんが、
    必ず戻ってきたいです。

    akikoさんもいつか、お花の村・ムッタースと一緒に、シュトゥバイタール鉄道で
    この谷を訪れてみて下さいね。私が行った場所は、自分の興味がおもむくまま
    訪ねた場所なので、ほんの一例に過ぎません。
    どうぞご自身で、素敵な場所を見つけて下さい。

    akikoさんの旅行記は、いつも大変素晴らしいと感じていて、
    ゆっくり拝見しています。一言で言えば、別格です(*^^*)
    今年もどうぞよろしくお願いいたします。


    旅するうさぎ
  • tamaemonさん 2014/01/22 23:46:14
    洗練された美しい田舎!?
      旅するうさぎさん、こんにちは!

     穏やかなチロルの風景は、心洗われますね。

     お家に壁画!よく考えると、とっても贅沢な?美術館!
    ゆっくりお散歩しながら見れるなんて、なんて素敵なんでしょう。それもおいしい空気を吸って綺麗な花々やみどりに美しい山々に囲まれて、おとぎの国だわね。

     旅するうさぎさん、また今年もいらっしゃるのかしら?


     また旅行記、楽しみにしていますね!
    遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします!

                     tamaemon

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/24 21:03:28
    RE: 洗練された美しい田舎!?
    tamaemonさん、こんにちは!


    >  お家に壁画!よく考えると、とっても贅沢な?美術館!
    > ゆっくりお散歩しながら見れるなんて、なんて素敵なんでしょう。それもおいしい空気を吸って綺麗な花々やみどりに美しい山々に囲まれて、おとぎの国だわね。

    はい(^^)
    美しいアルプスの村で見る壁絵は、建物の中の美術館で見る絵画とはまた違って
    開放感がありますし、高名な画家の作品ではありませんが、その土地の風土に
    あった、味わいのある絵で、私は好きです。


    >  旅するうさぎさん、また今年もいらっしゃるのかしら?

    私はまたチロルです。もう航空券もホテルも取りました。
    今度行く場所は、チロルに初めて憧れた時からずっと行ってみたかった、
    Kaisergebirge(皇帝山脈)と、その周辺の村々です。
    泊まる所は、農家民宿ではなくて、一昨年と同じような、いたれりつくせりな
    ホテルです。チロルには泊まりたいホテルが沢山あるのですが、
    ここも4年くらい前から、いつかこんな所に泊まれるといいなぁと思っていた
    絶景のお宿です。

    tamaemonさんは、今年もまた旦那さまと旅に出るのでしょうか?
    こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


    旅するうさぎ
  • merumoさん 2014/01/21 13:33:41
    かわいい!
    旅するうさぎさん
    こんにちは!

    前にステイした民宿の旅行記が素敵なので覚えていました。
    2013年もいらしたんですね…

    チロルのいなか、ほんとにかわいい家が多いですね〜。
    私は一人旅だしハイキングはしないので、
    街歩きが主になりかわいい家、お花は大好きです。
    旅するうさぎさんの壁絵の説明すごいですね…
    勉強になります(というかすぐ忘れてしまうんですけどね)
    でもそんな説明を受けながら歩いてみたいです。


    チロルにも行きたいな〜と夢が膨らみます。


    これからも素敵な旅行記を楽しみにしています。

       merumo



    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/22 17:22:36
    RE: かわいい!
    merumoさん、こんにちは(^_^) 


    > 前にステイした民宿の旅行記が素敵なので覚えていました。
    > 2013年もいらしたんですね…

    チロルの旅行記を以前から見て下さり、
    またフォローまでして下さって、ありがとうございます。

    そうなんです。2013年もチロルに行ってしまいました。
    そして2014年もチロルに行きます(^^) 
    16泊したシュトゥバイタールを卒業して、今度は新たな土地へ行きます。
    私のチロルの旅は始まったばかりなんです。


    > チロルのいなか、ほんとにかわいい家が多いですね〜。
    > 私は一人旅だしハイキングはしないので、
    > 街歩きが主になりかわいい家、お花は大好きです。

    今回は私も一人旅でした。
    そして私もチロルへ行く第一の目的は、お花を飾った家々を鑑賞し、
    壁絵を鑑賞して、アルプスの絶景を探すことです。
    そしてそれと同じくらい重要だと思っているのは、お宿での滞在です。
    私の場合、チロルでは同じお宿に1週間滞在するので、これをもし誤ると、
    楽しい旅が最初から最後まで台無しになってしまいますし、
    また、これが良いお宿だと、
    最初から最後まで、とても充実した素晴らしい旅になります。
    幸い、2012年も2013年も、素晴らしいお宿に巡り会い、
    心からのおもてなしを受けることができました。

    > 旅するうさぎさんの壁絵の説明すごいですね…
    > 勉強になります(というかすぐ忘れてしまうんですけどね)
    > でもそんな説明を受けながら歩いてみたいです。

    いえいえ。聖人などについて本を読み始めたのは、昨年からなんです。
    それまでは、本当になーんにも知らなかったし、分からなかったのです!
    でも、それじゃあ、いくらなんでもいけないだろうと思いました。
    大好きなチロルのことを、もっともっと知りたい!その一心で調べると、
    分厚い聖人事典の中の、一体どの聖人さんなのか
    見当がつくようになりました。まだまだ断片的にしか分かっていませんが、
    これから先、チロルの旅を続けていくうちに、
    きっと知識も増えてくるのではないかと期待しているんです。


    > チロルにも行きたいな〜と夢が膨らみます。

    merumoさんは、ヨーロッパアルプスの色々な場所に行ってらして。
    アルプスの風景と、そこに広がる町が好きなのですね♪
    きっとチロルでも、素敵な町や村がmerumoさんを待っています!
    私が行ってきたシュトゥバイタールは、ほんの一例にすぎません。
    チロルには、沢山美しい村や町があります。
    これかも私はその美しい場所を訪ねる旅に出たいです。

    お互い、いい旅ができると良いですね!


    旅するうさぎ
  • るなさん 2014/01/21 11:43:41
    文句なしに可愛い!!
    こんにちは、旅するうさぎさん。
    欧州大好きるなと申します。

    スイスにはもう四半世紀近く行って依頼のご無沙汰ですが、色とりどりの花で飾られた窓辺の可愛らしさは忘れられません。

    どの壁画もなんて素敵なんでしょう〜
    欧州各地よくこういった壁画を見受けますが、こちらの地方のはみなとても落ち着いた感じですね。

    テルフェス村の「聖パンクラティウス教会」私好みです(笑)
    内部も豪華!ドイツのヴィース教会並みかもですね。
    こういったコテコテ装飾、結構好きなのですよ。
    祭壇の色味もとてもいい♪

    久し振りにスイスに行きたくなりました。

    またお邪魔しますね。

    るな

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/21 23:01:57
    RE: 文句なしに可愛い!!
    るなさん、はじめまして。
    チロルの旅行記を見て下さり、コメントもありがとうございます。

    るなさんの旅行記、拝見しました。
    欧州が好き!というお気持ちが、旅行記にあふれていました。
    それに、旅の感想も率直に書かれていて、面白かったです(^^)

    > スイスにはもう四半世紀近く行って依頼のご無沙汰ですが、色とりどりの花で飾られた窓辺の可愛らしさは忘れられません。

    そうですよね。アルプスの窓辺やベランダのお花は、本当に可愛いです。
    私はこのベランダのお花を見て歩くことが、とても好きです♪
    このチロルという場所は、オーストリアにあるのですが、ウィーンなどの
    都市とはまた違った、のんびりとしたアルプス地方です。
    るなさんは以前、スイスに行かれたとのことですが、ここはスイスよりも
    宿泊代がずっと安くて、旅行しやすいです。お宿の人も親切なんですよ。
    安心して滞在することができます。

    > どの壁画もなんて素敵なんでしょう〜
    > 欧州各地よくこういった壁画を見受けますが、こちらの地方のはみなとても落ち着いた感じですね。

    そうなんです。私も南ドイツで壁絵を見たことがあるのですが、
    この谷の壁絵は、南ドイツのものとはまた違った、落ち着いた感じなんです。
    壁いっぱいに描かれているのではなく、ポイントで控えめに入っている感じです。
    でもその控えめさが、かえって信仰の深さを物語っているようで、私は好きです。


    > テルフェス村の「聖パンクラティウス教会」私好みです(笑)
    > 内部も豪華!ドイツのヴィース教会並みかもですね。
    > こういったコテコテ装飾、結構好きなのですよ。
    > 祭壇の色味もとてもいい♪

    るなさんもそうですか(^_^)
    私も、バロックやロココの装飾が好きです。

    テルフェスは本当に小さな小さな村なんですが、そんな村でも
    あのように立派な教会があるというのは驚きです。
    内装も外装も、できた当時の美しいまま保たれていて、
    きっとこれを維持するのは、維持費も含めて大変だろうな、と思います。

    私もまた、るなさんの欧州が好き!を全開にした旅行記を
    拝見したいと思います(^_^) 街歩きって、楽しいですよね!

    これからもよろしくお願いします。


    旅するうさぎ
  • rinnmamaさん 2014/01/20 22:58:28
    壁絵めぐり
    旅するうさぎさん、こんばんは

    寒中お見舞い申し上げます。
    新年のご挨拶もせずに、はや20日も過ぎてしまいました。今年もよろしくお願い致します。

    うさぎさんは、チロルが本当にお好きなんだな〜と、思いながら拝見させて頂きました。

    いろんな壁絵も、うさぎさんの様に
    意味が分かりながら散策したら、楽しくて時間が経つのが早くて、短い滞在だと後悔しそうね。

    チロルに行く時はペンションのアドバイスもお願いします^_^
    素敵なブログに癒されました。
    寒さの折、ご自愛くださいませ。
    rinnmama

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/01/21 21:41:38
    RE: 壁絵めぐり
    rinnmamaさん、こんにちは。
    こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします!

    > うさぎさんは、チロルが本当にお好きなんだな〜と、思いながら拝見させて頂きました。

    自分でも、チロルのことがなんでこんなに好きなのかな〜
    と思うことがあります(^_^)


    > いろんな壁絵も、うさぎさんの様に
    > 意味が分かりながら散策したら、楽しくて時間が経つのが早くて、短い滞在だと後悔しそうね。

    2012年にチロルを散策した時は、聖人のことは何一つ知らなくて、
    家に帰って調べてみて、ようやく分かるという、
    とってもなさけない状態でした。
    旅行記にするのも、何も分からないところから調べ始めたので、
    かなり時間がかかりました。
    でも今回の旅では、その時に調べた聖人さん達が
    村のあちこちで見られたので、旅をしている時も、
    どういう聖人なのかがある程度分かり、
    村歩きもより楽しいものになりました(^^)


    > チロルに行く時はペンションのアドバイスもお願いします^_^
    > 素敵なブログに癒されました。

    ありがとうございます。
    チロルのペンションですね♪ わかりました。rinnmamaさんがこの先、
    行かれる際には、私が知っていることを全てお教えします(^_^)
    ペンションといっても、どこでも綺麗で可愛いというわけではないんです。
    今はお宿の評価サイトがあるので、よくよく調べてから
    予約するのが良いです。


    旅するうさぎ

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