13-14年末年始One-Day Trip　Part2：半年後には世界遺産？富岡製糸場

2014/01/03 - 2014/01/03

2013-14の年末年始は9連休・・・だったのだが、旅の準備がすっかり遅れ気が付いてみれば、航空券もホテルも高いところしか残っていない状況。

ということなので発想を切り替えて、今回は日帰りで行ける所をいくつか回ろうと。三箇日は埼玉の実家に帰省しているので、実家から片道１〜２時間程度で行けそうな所をいくつかピックアップし検討の上、半年後に世界遺産に登録されたら激混みになる可能性も高くなるから、今行けるうちに行っとくか！で富岡製糸場になりました。

富岡製糸場は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として他3箇所と共に世界遺産候補として、ユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載されており、今年6月の世界遺産委員会＠ドーハで審議され登録可否が決まるとの事。
登録された暁には・・・混むんだろうなぁ。やっぱり。


※タイトルにもある通り、訪問から約半年後の6/21、この富岡製糸場を含む『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産登録されました。
おめでとうございます。

エリア 富岡・甘楽(群馬)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

高崎線に揺られて高崎に到着。
新幹線でも良いくらいの距離ですが、時間に余裕があったので鈍行で。
群馬県の県庁所在地は前橋ですが、高崎の方がメジャー感あります。
ヤマダ電機の本社もありますし。

JRから上信電鉄に乗り換え。

上州富岡までの往復切符を購入。
自動券売機のボタンを押した時、富岡製糸場入場券込みの往復切符を販売していた事を思い出す。
確か４００円位得したはずだが・・・いやダメージは小さい。

０番ホームって何かいい感じ。

下仁田行きです。
撮り鉄では無いですが、一応撮っておきます。
これも名鉄の時と同じ台詞になりますが、初めて乗る鉄道はテンション上がります。

暖房効率よくするため、入口は手前一箇所だけ。
まぁ２両ですから問題ないかと。

出発前の社内です。
余裕で４人席確保できました。

これが往復切符。
上州富岡まで７７０円。結構するよね。

のどかな田園風景が広がる群馬の車窓。

約４０分で上州富岡に到着。
私と同じく富岡製糸場行くと思われる人5,6名ほどが一緒に降りてました。

上州富岡駅 駅

駅から富岡製糸場までは徒歩１０分。

上州富岡駅 駅

そして電車は下仁田へ去って行った。

上州富岡駅 駅

駅の改装工事やってました。
恐らく、世界遺産登録後の観光客を見越しての事でしょう。
思惑通りに行けばいいのですが・・・ネガティブ思考はやめましょう。

上州富岡駅 駅

なもんですから、今の駅舎は完全仮住まいです。

上州富岡駅 駅

駅すぐ側に富岡市役所。
世界遺産登録うんぬんとの垂れ幕。
思惑通りに進んで欲しいものですね。ポジティブシンキングで行きましょう。

駅から歩いて向かいます。
何名か同じ目的と思われる人がいるので、そういう人見かけたら付いて行ってもいいかと思います。

写真にある通り、道路にも案内があるので、迷わないとは思います。

７,８分程歩いたら建物見えてきました。
これではないかと。

その通りです。
到着しました「富岡製糸場」
１月３日ですが、そこそこ観光客いました。
門のところは他の人が入れ替わり立ち代わり記念撮影してて中々空かず。

で、空いたタイミングを見計らって。
旧式ポスト久々見ました。

富岡製糸場 名所・史跡

入場料５００円。妥当な線でしょうか。
世界遺産になったら値上げかな。

富岡製糸場 名所・史跡

入場券売場。
正月からお勤めご苦労様です。
チケットと一緒に見学ポイントのマップを渡される。
その際「本日はガイドがありませんので・・・」との事。

富岡製糸場 名所・史跡

マジか！
結構、というか相当あてにしていたのに。
ちゃんとHP見とけばよかった。
まぁ仕方無い。じっくり見ますかね。

富岡製糸場 名所・史跡

まずは案内に従い、一番手前の建物でビデオを見る事に。

富岡製糸場 名所・史跡

この建物は「東繭倉庫」
木材の骨組みに煉瓦を積み上げた工法が、画期的だったとの事。
そう言われれば、確かにそういう作り方している建物あまりないようなぁと。
色々知らないことあるなぁと痛感。

富岡製糸場 名所・史跡

倉庫内の展示スペースに入ります。
入口の上にある「原料課」という看板は創業時の名残でしょうか？

富岡製糸場 名所・史跡

中の展示スペースです。
結構見ごたえありましたよ。

一番印象に残ったのは、ここで働く人たちはとても恵まれた生活をしていたという事。
女工哀史とかあゝ野麦峠なんてイメージありますが、ここは週１日休みの労働時間７時間４５分、医療施設も完備等、今の所謂ブラック企業とは比べ物にならないほどいい環境です。

昔の機械の実演コーナーもありました。

富岡製糸場 名所・史跡

東繭倉庫を出て中の広場へ。
ここは「乾燥場」といって、繭を乾燥させた所だそうです。
操業停止まで使われたとの事。

富岡製糸場 名所・史跡

この看板も操業当時の名残でしょうか。
見える化的な位置づけの看板。今も昔も変わりありません。

富岡製糸場 名所・史跡

東繭倉庫外観。
煉瓦つくりに瓦屋根って、言葉だけとると違和感ありますが、この建物は全くそれを感じさせません。

富岡製糸場 名所・史跡

逆光ですが、東繭倉庫と乾燥場。

富岡製糸場 名所・史跡

そしてこれが「西繭倉庫」
中には入れません。東繭倉庫と同サイズとの事です。

そしてこれが「煙突」

西繭倉庫周辺は現在発掘作業中。
まだ何か出てくるのでしょうか？

横浜の赤レンガ倉庫や北海道庁等、煉瓦つくりの建物見ると「明治」って感じがします。

西繭倉庫から煙突を眺める。
産業遺産というのも中々面白いですね。イギリスの産業遺産とか行きたくなりました。

東繭倉庫の側面。

前兆１０４．４ｍ、幅１２．３ｍ、高さ１４．８ｍとの事。
煉瓦の色がいい感じです。

ここ撮るの忘れてました。
東繭倉庫正面上にある『明治五年』のレリーフ。
操業開始した年が刻まれております。

富岡製糸場 名所・史跡

倉庫を離れ、次は繰糸場の中に。
右が倉庫で、左が繰糸場の建物となります。

富岡製糸場 名所・史跡

の前に、こちらの建物は「女工館」
ここで働いたフランス人女性教師用の建物との事です。
中には入れず、ここからが限界。

で、繰糸場の中へ。

繰糸場内の通路。
昔の小学校思い出します。

操業当時の機会がそのまま展示されてます。
両面全面ガラス張りなので、自然光だけで十分明るいです。
これも当時日本には無いものでした。

後は上に注目。
柱をなるべく立てずに丈夫な構造とする為に、トラス構造と呼ばれる方式を採用したとの事。

機械の説明あります。

ラップしていないところもあります。

細かく説明書いてありました。
一つ一つ追って行ったのですが、途中で分からなくなり諦めました。
この工法で今も操業している所があるとの事で、ビデオ公開してました。

繰糸場は全長１４０．４ｍもあるそうです。

操業してませんが、久々の社会科見学という感じで楽しかったです。
今まで知らなかった事も多く、世界遺産に登録する意義が理解できました。

「診療所」
官営時代は治療費、薬代全額工場負担だったとの事。
いい会社です。

「ブリュナ館」
指導者として着ていたポール・ブリュナ氏の邸宅です。
その後、工員向けの学校としても使われてたとの事。
知らない事が色々あります。

この下を工場排水を流す下水道が通っています。

ブリュナ館を裏側から。

そしてこちらが寄宿舎だった建物。
煙突が雰囲気出してます。

ブリュナ館の中は入れないので、この辺りからしか中を窺い知る事ができません。

これでほぼ全ての見学範囲周りましたので戻ります。

繰糸場入口です。撮り忘れてました。

東繭倉庫を左手に見ながら正面口へ。

最後、入場してすぐに「検査人館」があります。
今は事務所として使用しているとの事。

入口付近には大きな記念碑があります。

検査人館を別の角度から撮ったものです。
事務所なので関係者以外は入れないはずです。

富岡製糸場 名所・史跡

色々知らない事もあり、勉強になりました。
もう少し見学できる場所が多ければよかったかな。
それは今後の発掘作業次第という事でしょうか。

最後に一枚正面ショット。

駅に戻る途中にあった案内図。

駅に到着。
完成した暁には、一杯人が来るといいですね。

上州富岡駅の仮駅舎内。
ちょうど電車が行った後だったので、４５分程度待ちました。

到着時間が近づいたという事でホームに行く許可でました。

次の電車は自転車乗せていいタイプだったみたいです。

上州富岡駅 駅

年期の入った案内板。
新駅舎が建った場合はこれも変わるのでしょうか。
売りに出せば買う人いると思います。

高崎行き電車着きました。
行きよりもカラフルです。

上州富岡駅 駅

高崎駅到着。

いまや高崎といえばこれなんでしょうか。
ヤマダ電機本店です。

ここから高崎線に乗って実家帰ります。

この旅行記へのコメント （4）

• ミッキーマーチさん 2014/08/05 11:21:15

  世界遺産登録おめでとう！

  こんにちは、winningさん。
  
  私も昨年行ってきました。
  
  地元では、世界遺産登録なるか！？と、盛り上がっていましたが、まだ、そんなに騒がれていなかったので、わりと空いていました。
  今は大変な混雑と言うことで、よかったなと。
  
  ツアーだったので、ガイドさんは着いたのですが、見ていないところもあります。中庭のほうも見たかったかも。。。
  
  この古い建物が、震災にも耐え、当時の姿のままというのに驚きました。
  いつまでも残して行けるといいですね。
  
  　　　　　ミッキーマーチ
  
  

  winningさん からの返信 2014/08/10 01:02:59

  RE: 世界遺産登録おめでとう！

  ミッキーマーチさん
  
  こんばんは。メッセージありがとうございます。
  私が訪れた後に大雪が降って、中庭にあった乾燥場とかは雪の重みでくずれてしまったみたいです。
  さすがに煉瓦造りの部分は問題なかったみたいですが、世界遺産となってメンテナンスはより大変になりそうです。
  これから各地にある産業遺産にも注目が浴びそうですね。
  
  それでは！
  
  > こんにちは、winningさん。
  >
  > 私も昨年行ってきました。
  >
  > 地元では、世界遺産登録なるか！？と、盛り上がっていましたが、まだ、そんなに騒がれていなかったので、わりと空いていました。
  > 今は大変な混雑と言うことで、よかったなと。
  >
  > ツアーだったので、ガイドさんは着いたのですが、見ていないところもあります。中庭のほうも見たかったかも。。。
  >
  > この古い建物が、震災にも耐え、当時の姿のままというのに驚きました。
  > いつまでも残して行けるといいですね。
  >
  > 　　　　　ミッキーマーチ
  >
  >

• たらよろさん 2014/07/19 23:42:38

  今は混んでいるんでしょうねー

  こんばんは、winningさま。
  
  富岡製糸場、関西の人間にはイマイチ、ピンとこない場所だったんですが、
  世界遺産に登録されて、いろいろと特集で見ていて、
  面白い場所があったんだなーって今更ながら知った次第です、
  そういう意味でもやはり世界遺産に登録されるということは
  地元の方にとって価値のあることなんでしょうね。
  
  女工さんも、いろんな場所から優秀な方が来られていたとのこと、、、
  そして免許制の昇級システムがあって、どんどん優秀になっていくよう皆努力をしていたとのこと。
  画期的なシステムだったことでしょうね。
  
  下仁田といえば、ネギのイメージしかありませんでした、、、が、
  地名で改めて見て、やっぱりネギが思い浮かんだ私です（笑）
  
  また、遊びにきますね。
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  
  たらよろ

  winningさん からの返信 2014/07/24 21:48:06

  RE: 今は混んでいるんでしょうねー

  たらよろさま
  
  メッセージありがとうございます。
  実家が近かったので、運よく世界遺産登録前に行くことができましたが、今は相当な混雑との事。
  これで活気づくといいのですが、ある種劇薬のようなものなので、今後のメンテナンスといった所が大事になって来ると思います。
  
  最近、会社に静岡出身の新人が入ってきたのですが、群馬と栃木全然わからなかったので、関西といわず関東以西の人には、この辺りほとんど未知の世界かなと。
  
  3連休は台湾に行ってまいりました。
  今度の盆休みはひこニャンにでも会いに行こうかと思っています。それでは今後ともよろしくお願い致します。
  
  
  > こんばんは、winningさま。
  >
  > 富岡製糸場、関西の人間にはイマイチ、ピンとこない場所だったんですが、
  > 世界遺産に登録されて、いろいろと特集で見ていて、
  > 面白い場所があったんだなーって今更ながら知った次第です、
  > そういう意味でもやはり世界遺産に登録されるということは
  > 地元の方にとって価値のあることなんでしょうね。
  >
  > 女工さんも、いろんな場所から優秀な方が来られていたとのこと、、、
  > そして免許制の昇級システムがあって、どんどん優秀になっていくよう皆努力をしていたとのこと。
  > 画期的なシステムだったことでしょうね。
  >
  > 下仁田といえば、ネギのイメージしかありませんでした、、、が、
  > 地名で改めて見て、やっぱりネギが思い浮かんだ私です（笑）
  >
  > また、遊びにきますね。
  > これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  >
  > たらよろ