2013/09/20 - 2013/09/23
164位(同エリア458件中)
AMさん
2013年9月は念願の台湾を往訪することができ、引退の近い日本製の旧型列車での旅行を楽しんできました¦
・南廻線 日本製旧型客車 元対号(指定席)快車の格下げ普快車
・花東線 DR2700 旧型気動車 昭和41年東急車両製 元特急光華号格下げ普快車
台湾の鉄道は日本が敷設したとのことで、車両だけでなく、信号などの施設設備を含め、日本流の仕組みで鉄道が運営されている点があり、日本の南九州を旅しているかのような感覚で、非常に楽しく、懐かしさを感じる鉄道旅でした。
詳しくはコチラにもあり、動画も公開しております!
http://celloan.exblog.jp/
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
台湾国鉄 南廻線は、台湾を一周する台湾鉄路管理局の環状鉄道として、最後に開通した区間。中央山脈を越え、険しい海岸線を通過する路線であるため、全長97.15kmのうち、トンネル区間が38.9kmを占めますが、列車は美しい太平洋の大海原を眺めながら、走り抜けます。
さらに日本製旧型客車が最後の普通列車運用に入るので、是非行きたいと思っていました。
しかし、台湾南端であることからアクセスは悪く、南廻線の起点「枋寮駅」(ファンリャオ)へは、台湾新幹線の終点である大都市「高雄」(カオシュン)から特急(自強号)で1時間、普通列車である区間車(←冷房付普通列車の意味)では2時間かかります。
台湾国鉄には普通列車に2種類あり、「普快車」は冷房ナシ、「区間車」は冷房付で運賃が異なります。
日本製旧型客レは台湾全土でもついに最後の1日1往復のみ、南廻線の普快車以下のダイヤ。(2013年9月現在)
・普快車3671次 枋12:05→台東14:19
・普快車3672次 台東17:25→枋19:33
今回、1日かけて、このダイヤに全て試乗してまいりました。 -
これらの旧型客車は、元々が優等列車用だったそうで、日本のスハ44系に近い設備。回転クロスシートで、シート背面を倒すとシートが回転するこのシートも非常に懐かしい¦
昔の九州の485系特急電車(初期型)もこのシートばかりでしたよね¦そういえば、鹿児島の改造(ジョイフルトレインの元祖?)気動車キハ58系「らくだ号」もこのシートでした¦
私が約35年前、幼少期に日本で乗った旧型客レを彷彿とさせる味わい(乗り心地)で懐かしい国鉄の普通客レの味わいを満喫しました。
写真のように後部も解放感抜群!非冷房ですが、走り出せば、海風を浴びて爽やかです -
写真のように牽引するのはアメリカ型の大型ディーゼル機関車
他の方のブログ旅行記では、団体旅行客や私と同業の鉄道ファンの方が多く試乗され、騒々しく、のんびりできなかったとの記事もありましたが、私が試乗した日は9月の平日ということもあり、実に静かな旧型客レの旅路でした。
他に数名の鉄道ファンと思われる方もご一緒だったのですが、なんと¦(私も初めての経験でした!⇒)全て若い女性の方ばかりで、熱心に写真を撮られていました。ブログにレトロな電車として、アップされるのかな〜?
その中で、ある女性が、停車時間の短い途中駅でホームに下車して、乗り遅れそうになり、車掌氏に注意され、慌てておられましたので、優しい?日本の鉄道オヤジである私が、当該列車の途中停車時間の書かれた運転時刻表(他の方のブログ記事を印刷して事前に準備済)を見せて、英語で、「停車時間の短い駅は気をつけてね¦」と申し上げると、笑顔でお礼を言われ、その後の途中駅では一緒に撮影を楽しみました。こんな出会いもまた良き思い出です¦ -
写真は、夕刻の台東駅で出発を待つ・普快車3672次 台東17:25発→枋尞行き 旧型客車車内から
右にはDR2700(東急車両 昭和41年製、元特急光華号の格下げ車)の普快車4683次 台東17:03発→玉里行 を見る。
今回、私が台湾行きを決めたのは、これら二つの味のある日本製の旧型列車の引退が近く、早めに乗っておきたかったからなんです。 -
←写真は、日の暮れた途中の小駅で急行通過待ちをする普快3672次。
夏の夕方の虫の声を聞きながら、(エンジンのない)客車らしく静かな静かな一時。
最後の旧型客車鈍行の穏やかな旅をありがとう! -
●台湾東部(花東線)を走る元特急気動車DR2700の格下げ普通列車
私は味のある鈍行列車好きで、特に元々優等列車であった車の格下げ車(乗り心地の良い普通列車、日本ではJR四国のキハ185-3000とか)が大好きなんですが、台湾にも格下げ普通がいくつか走っており、今回はそれらを全て試乗してきました。
その一つ、台湾東部を走る花東線のDR2700をご紹介します。 -
DR2700は昭和41年、台北〜高雄を結ぶ特急「光華号」専用車両として日本の東急車輛で製造された気動車です。光華号はその当時にして台北〜高雄は最高速度110Km/hの4時間40分で走破、現在でも停車駅の多い自強号は同区間を4時間30〜40分を所要しますので、当時の軌道や設備事情などを踏まえると40年前のこの気動車特急がいかに俊足であったかが伺えます。
ちなみに光華號の表定速度80.8Km/hは当時の狭軌(1067mm)の気動車列車としては世界最速だったそうです。
そんな華やかな歴史を持つDR2700は今、花東線の朝夕の通勤通学輸送用普通列車(普快車)に運用されています。
DR2700は台湾の鉄道ファンからは「白鐵仔("ステンレス君"のような意味か?)」と呼ばれ人気が高いそうです。
写真のように前面の警戒色(黄色の塗色)を取り、新製時の姿に復元した車も運用に入っています。 -
しかし、現在、最後の活躍の舞台である花東線は、電化工事中で、電化開業後は、普通列車もロングシートの電車化され、運用を離脱することになりそうです。
写真のように途中駅では、電化工事と共に電車用にホームのかさ上げ工事中。引退近いDR2700はこの工事を見て何を想う・・・?
今回が私にとっては最後の試乗になることは間違えなく、今回、丸1日かけて存分に試乗してまいりました。
ちょうど昼間を走る良いダイヤのDR2700は1日1本しかなく、私は以下のダイヤで試乗しました。
・花蓮11:53→普快4678次→玉里14:18着/(休憩)/玉里17:05→普快4682次→台東18:46
ちょうど、初老の車掌氏(台湾では「車長」というようです)も同じ乗務行路で、「モノ好きな日本人」と思ったのでしょう私に日本語で話しかけて頂き、すれ違い列車や追い抜き列車があり、しばらく停車するときは、丁寧にその都度、教えて頂きました。しかし私は撮影のためにも、事前に日本で、列車ダイヤを作成し、メモを手元に準備していたので、すれ違いや追い抜きの時間は分かっていました。
そこで、車掌氏にお手製の列車ダイヤを見せて「その都度わざわざ教えて頂かなくて大丈夫ですよ!」と申し上げたら、手製の列車ダイヤを見て驚かれ「自分で作ったのですか?すごい!」と笑われ(苦笑?)、停車時間中に、運転士も連れてきて二人で談笑(やっぱり苦笑?)されていました。それからさらにこの車掌氏とは仲良くなり、一緒に談笑しながら、非常に楽しく花東線の旅を満喫できました。
(私が鉄道に興味を持ったのは幼少期、地元の地方私鉄「鹿児島交通南薩鉄道線(昭和59年廃止)」でこのDR2700と同じように非冷房の気動車で窓を全開にして車内を通り抜ける風を楽しみ、やはり同じく優しい鉄道員さんに車両や車庫を案内して頂いたりしたことがきっかけです。今回の台湾の鉄道旅行も同じ思い出を残してくれ、存分に鉄分補給できました!ありがとう、台湾鉄路局さん!) -
写真のように、このDR2700、運転室は半室運転台で、最前部まで客席があり、最前部は展望席のようで、鉄ちゃんには最高の席なのですが、現在は「車長座」と壁に書かれており、通常は乗客は座れないようです。私が試乗した際も車掌氏が座っておられました。しかし数席後ろでも十分に前面展望できるので、数席後ろで、回転クロスシートを向かい合わせにしてゆっくりのんびり鉄旅を楽しんだ方が良さそうです!
途中の玉里駅では、3時間待ち合わせがあり、地方小都市である玉里をのんびり散歩。
地元の有名ラーメンである「玉里麺」を試食したり、暑いので甘味店で台湾名物マンゴウかき氷を試食したりして過ごしました。こんな楽しみも鈍行列車の旅ならではの味わい…。
(なかなか難しい海外の普通列車試乗…その1)
・夏季休暇運休…
実は今回の台湾行きは8月下旬に当初計画していました。
しかし、他の方のブログ旅行記で、夏休み休暇時には区間運休している場合があるとの記事を見つけ、そりゃイカン(DR2700に乗れないなら行く目的が半減する)と、現地の台湾国鉄の関係の皆様には、お忙しいところ大変申し訳なかったのですが、台湾国鉄に直接メール(英文)でお伺いしたところ、やはり「夏休みは運休する」との回答を頂けましたので、慌てて、旅行期日を変更し、9月に往訪したのでした。 -
(なかなか難しい海外の普通列車試乗…その2)
・あまりに旧型だと壊れて代車運用…
このDR2700、製造が昭和41年製ということで、老朽化が進んでおり、私が試乗したDR2700も扇風機は一部壊れ、回転クロスシートも壊れて、一部回転不可能な状態になったままでした。ということは肝心のエンジン(カミンズ製)など走り装置も保守は大変らしく、恒常的に別車種の代走運用があるようです。私が試乗した日も対向の交換列車である台東16:06発普快4681次は本来はDR2700での運用なのでしょうが、実際には旧型客車の2両編成での運行で代走していました。「普快車」という種別は冷房ナシ普通列車ですから、サービスレベル上は、非冷房の旧型客レで代走できるわけです。
そんなこんなでなかなか試乗の難しい列車でしたが、無事なんとか花東線全線を往年の名車DR2700で試乗でき、非冷房で窓を全開にして走るローカル線好きな私は、最高の気分で、台湾東部の車窓を満喫できました! -
●台湾での食事・・・鉄道好きなら駅弁
日本が敷設した鉄道ということで、駅弁文化も台湾に入りました。
日本ほど地方色は豊かではないのですが、なにしろ安価(1個300円弱程度)で、ほとんどが豚肉を揚げた、排骨(パイグー)のお弁当。
宮脇俊三氏の台湾旅行記の中では、あまり美味しくないとの記述でしたが、私は南九州鹿児島の出身。パクチーの風味も大変美味しく頂けましたさらに、台湾では冷えたご飯を食べないそうで、基本的に、駅弁も出来たてを保温ケースに入れて販売。いつもホカホカご飯を楽しめます。
写真は台北駅での台鉄弁当。看板車両の特急タロコ号(日本製)の写真入り。 -
お弁当を開けると・・・
ドンとド真ん中に大きな肉を置くセンスは日本では品がないと言われそうですが、日本の牛丼のように安価でうまい庶民のメシでgoodです。私は大変気に入りましたまた食べたい… -
こちらは台湾国鉄のローカル鉄道支線 集集線の終点車埕駅近くの食堂で食べた排骨弁当。パクチ―などの香辛料で独等の風味ですが、美味しい! -
歴史があり、有名な駅弁屋さんである「全美行」の味のあるデザインの駅弁の掛け紙 (台東駅で購入) -
●台湾高雄のホテル「シングルイン」
今回の台湾旅行はオヤジ(私)の鉄道趣味のための旅でしたので、なるべく余計なお金をかけないよう宿も安価な宿にしました。さすがに台湾ではカプセルホテルはないようですが、台湾南部の都市「高雄」で2泊した「シングルイン」はオープンしてまだ新しく、キレイな簡易宿で、1泊3000円弱程度。高雄駅から徒歩10分弱。カプセルではないので、部屋には鍵がかかり(ただし基本的には衝立状の部屋で、天井は区切られていない点が簡易宿らしい…)、大変広い大浴場もあるので、ゆっくりくつろげました。
写真の高雄の夜市「六合夜市」へも徒歩10分ほどで便利。
少し言葉がオカシイのですが、日本語HP.もあります。
http://jp072363256.tranews.com/
難点を強いて言えば、大浴場の清掃が行き届いていない点(日本人がキレイ過ぎる風呂好きなんだと思うべきか?)ぐらいで、十分、満足できる範囲でした。次回も機会あれば、また宿泊すると思います
もう一つ、蛇足ながら、周囲の台湾渡航歴のある方に聞いたのですが、台湾には1泊2000円程度の簡易宿もあるにはある。治安はokとしても、最も恐るべき?は、夜中に訪問する珍客がいるらしい…。要するに大変暖かい土地ですから、夜中も大型の虫さんたちが元気に活動できる環境だということです。私の同好の先輩は、とある台湾の簡易宿で、夜中にゴソゴソ音がするので飛び起きてみたら、ベットのすぐ横にドデカい クモさんが来ていて、もう眠れなくなったとか…。
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