フィリピンの怒涛の歴史を感じる旅2（太平洋戦争激戦地コレヒドール島一日観光ツアー編）

2013/04/14 - 2013/04/14

スペイン統治、アメリカ統治、太平洋戦争といった怒涛の歴史の舞台となったイントラムロスとコレヒドール島を巡る旅

2日目は太平洋戦争の激戦地コレヒドール島へ日帰りツアーで行ってきた。太平洋戦争時代の爆撃された建物や砲台などが生々しく残っていて、すごく胸に響くものがあった。オレは日本人として、国のために命を捧げてくれた日本兵に敬意を払いながら慰霊碑で手を合わせる。今の我々があるのは、あなたたちのおかげです、と。

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス 船 タクシー 徒歩
• 航空会社: タイ国際航空

今日はSun Cruisesという会社が催行しているコレヒドール島日帰りツアーに参加。Kさんは興味が無いらしいので一人で参加。事前に予約して、2,499ペソ（約6,000円）
ここで予約可能。
http://www.corregidorphilippines.com/index.html

マカティの宿からフェリーターミナルまでタクシーで移動。
90ペソ（約220円）

Folk Arts Theaterの裏手に乗り場がある。

フェリーは予定の8時を15分ほど過ぎて出発。
席は満席だった。朝が早くて宿の朝食が食べられなかったんで、何か買っておけばよかった。

コレヒドール島が見えてきた。

いよいよ接岸。ワクワクするな。

1.5時間ほどで到着。ツアー客は欧米人とフィリピン人ばかりで、日本人らしき人はほとんど見かけなかった。

日差しが強い。

早速、それっぽい建物が！

数台のトラムに分かれて乗車するようだ。
我々のガイドはこのオッチャン。フィリピン人の英語なので比較的わかりやすい。事実をジョークを交えながら説明するだけで、あまり日本軍に対する悪意に満ちたコメントが無いのが良かった。

まずは、日本軍によるマニラ侵攻が進む中、ルーズベルト大統領の指示により、1942年3月12日にマッカーサーと家族や幕僚たちがオーストラリアへ向かって脱出したというLorcha Dockへ。いきなり熱いスポットで胸が躍る。

マッカーサーや幕僚たちは、どのような想いでこの海を眺めていたのだろう。

その際に、発せられたマッカーサーの有名なI shall return.（私は必ず戻る）というスピーチを記した銅像。この言葉はここではなく、脱出先のオーストラリアで言ったらしいけど。

対岸に見えるのが、「バターン死の行進」で有名なバターン半島。

次は、フィリピン英雄記念館（Filipino Heroes' Memorial Park ）

壁には各時代の戦争のレリーフがあった。これは第二次世界大戦のもの。

「我々は決して忘れない」

次は、日本平和庭園（Japanese Garden of Peace）に到着。
戦友会による鎮魂碑があった。胸が締め付けられる思いだ。

戦没者追悼慰霊之碑

その後ろにも別の慰霊碑があった。
ここで亡くなった日本兵に敬意を払い、しばし手を合わせる。

日本軍の高射砲

こちらも高射砲

日本平和庭園からの眺め。

蓮の花と葉をモチーフにした慰霊碑。
今の我々があるのは、あなたたちのおかげです。

慈母菩薩の像

展示物も少しだがあった。
これは出征祝いの日の丸。この河村忠利さんは無事に帰還できたのだろうか・・・

当時の軍票や写真。

次はマリンタトンネルへ移動。途中、ビーチリゾートのようなところがあった。

マリンタトンネルに到着。
米軍が司令部や病院として使った地下要塞で、1942年5月6日にここにいた米軍兵は日本軍に降伏し、バターン半島へ移送された。太平洋戦争末期には攻守逆転し劣勢に立った日本軍が立て籠もり、追い詰められた3,500人もの日本兵がトンネルを爆破し亡くなったという。

ここでのライト＆サウンドショーは別料金。ここまで来て参加しないのもアレなので200ペソ（約480円）払って参加する。
トンネルの横に数箇所空けられた穴に置かれたジオラマなどを見ながら、順番に戦争の歴史を解説するというもの。英語の音声が聴き取りづらく、暑いのもあってだんだん飽きてくる。

横穴の一つ。

トンネルの反対側に出る。

マリンタトンネルに関する説明。日本軍については一切書かれていない。

次は少し早めのランチ。
朝飯食べてないので、早いのは嬉しい！

ホテルでのバイキング。
種類も味も大したことないが、腹が減ってることもあって、それなりに美味しく食べられた。米があるのも嬉しい。

午後の部は、まずミドルサイド旧兵舎。
爆破された時のそのままの状態で保存されており、あまりの生々しさに息を飲む。

1941年12月29日に日本軍によって爆撃されたらしい。

次はウェイ砲台。

格納庫がそのままの状態で残されている。

SILENCEの文字にドキッとさせられる。

砲弾を運ぶための路面電車の線路。戦争マニアには、たまらんな。

砲台はかなり綺麗な状態で残っている。

次はハーン砲台。

日本軍による爆撃の跡らしい。すげー。

格納庫の跡。

砲台

砲台には、生々しい弾丸の跡がたくさん。

恐らく本日のハイライトであるマイルロング旧兵舎。
コレヒドール島の頂上にある全長350メートルの巨大な宿舎で、かつてミルズ駐屯地の中心部であった。

動画
http://youtu.be/s5jRQEiAtSA

木っ端微塵の状態で放置されている残骸が、爆撃の凄まじさを物語っている。

左の階段にある穴は砲弾の跡らしい・・・

次は、1836年にスペインが建てたという灯台へ。戦争で破壊され、現在で三代目とのこと。上にも登れるが、あまりに暑くクタクタだったので、日陰でコーラを飲むことに。あぢー。

コーラ
40ペソ（約100円）
観光地価格なので日本と変わらず。高っ。

この近くにも、爆撃されたと思われる建物の跡があった。

こういった残骸があちらこちらに横たわっている。

最後のスポットは、太平洋記念戦争館。

Eternal Flame of Freedom（自由の永遠の炎）と名づけられたオブジェ
「自由の光の中で生きることは、人間の権利である・・・」

太平洋戦争記念館の裏から、コレヒドール島のしっぽ側を望む。

遠くに見えるは、さっき訪れたマリンタトンネル。

映画館の跡

どんな映画を観ていたのだろうか・・・

太平洋戦争記念館の入り口

コレヒドール島内を走っていた路面電車。観光ツアーのトラムはこれを模しているらしい。

日本兵の遺品

当時の紙幣や硬貨

銃弾のせいで穴が開いたと思われる千人針を施した日の丸に涙が出そうになる。

電話交換所跡。

中は破壊されてめちゃめちゃ。

こちらにも爆撃で破壊された建物が。
立ち入り禁止と書いてあるが、ちょっと入ってみよう。

階段はそのまま残っていて、とても生々しい。

内部の様子。

誰かの記念碑（忘れた）

夕方4時ごろにマニラに到着。
コレヒドール島はなかなか迫力があって見応えがあった。マニラに来たら、絶対に行くべき！

その後、タクシーでアヤラ博物館へ。
タクシー86ペソ（約210円）

博物館は3Fの展示フロアまでだと350ペソ（約840円）で4Fの特別展示まで入れると425ペソ（約1,000円）らしい。せっかく来たので4Fまで見ることに。しかし、高いなぁ〜！

内部は撮影禁止やけど、コソッと撮影。

日本軍がマニラに進駐してきた時を再現したジオラマ。なかなか、よく出来ている。

これは何やったかな？忘れた。

夜はKさんと合流して、スペイン料理でディナー。日本と変わらん金額やったけど美味かった〜。帰りはタクシーで帰ったんやけど、降ろしてもらうところを間違えてマカティの夜道を一人で歩くことに。でも、人通りはそこそこあるし、街灯もちゃんとあるので思ったほど怖くなく、無事に宿へ到着。ホッ。

翌朝は宿で朝食。
白ご飯に目玉焼きと祭りの屋台で出てきそうなあまり美味しくないウインナー。
次にマニラに来る時があったら、ここにはもう泊まらないな。

空港までタクシーで40分で到着。148.5ペソ（約360円）

来るまでは治安のことでちょっとビビッてたけど、いざ来てみると全然そんな怪しげな雰囲気はなく、ややこしいところやひと気の無いとこりに行ったりしない限り、一定の注意をしていれば大丈夫だと思った。

他に世界遺産などもあるみたいなので、また来てみたいな。

（終わり）