2013/11/18 - 2013/11/18
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sakaikazunoriさん
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2013年、瀬戸内国際芸術祭も終わった直後に、夏会期の時に行きそびれた豊島を回ってきました。
今回は、ただアート巡りを楽しむのではなく、今年亡くなれた中坊公平弁護士がかって尽力した環境問題に揺れた島で、社会実験的に行われているマイクロEVカー(電気自動車)で回ってみるという趣向つきです。
そしてお昼は、芸術祭中に即完売していた島キッチンへと、祭りの後のお楽しみ満載です。
◆豊島Web http://www.teshima-web.jp/
◆瀬戸内国際芸術祭 http://setouchi-artfest.jp/
◆豊島マイクロEVセンター http://resv.jp/ubiden/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 レンタカー 新幹線 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
朝9時過ぎの小型高速艇で高松港から豊島に向けて出発です。
夏会期以来、数カ月ぶり。夏は半袖で汗だくで走っていたのに、もう初冬の凛とした港の朝に、「Liminal Air」のツインタワーが光り輝いていました。 -
高松港の掲示の一枚。
今回、行けなかったけど、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つになった大島行きについての注意文。ここは戦前以来、ハンセン病の療養所となっていたところです。
渡航するにも民間フェリーではなく厚労省の官用船を事前に届け出てという掲示に、豊島とは違った負の歴史を感じます。 -
さて小型高速艇で30分ほどで、豊島・家浦港に到着です。
早速、家浦港フェリー乗り場のEVレンタカーの手続きに行きます。 -
定員2名乗りですが、実際は1名の小型機といった感じです。
普通運転免許が必要で、陸運局の黄色ナンバーが付いているので、いわゆる軽自動車という扱いなんでしょうか。
印象としては、原付と軽四の中間って感じです。
しかし、車体デザインが中々近未来的でかっこい!! -
エンジンルームというか、ボンネット部分を開けると、ウィンドウォッシャーと電源コードしかありません。
至ってシンプル。
普通のレンタカーと違って、取扱説明や運転説明などが丁寧にあります。
特に、エンジニアスタッフさんによる充電方法の説明や、港近くの走行テスト(小学校や郵便局の辺りを事前に周回してみる)などの教習付きです。
自分の場合、EVカーやその導入の有り様に興味があったため、エンジニアさんと30分くらい話し込んでしまいましたw -
充電は200V。
もちろん家庭用の100Vでも技術的・スペック的に可能なんですが、やはり充電に時間を要してしまうため200Vにしているのだとか。
充電スタンドは家浦のほか唐櫃地区にもあります。 -
これが車内です。
シートベルトは左側から差し込むので助手席っぽい気がw
さらに4点シートベルトなんですね。
これはドアが脆弱で衝突性能が弱いため、その安全策としているのだとか。 -
充電中は、パーセンテージが表示されます。
-
このマイクロEVカー、日産とルノーの開発のため、ウィンカーがヨーロッパ仕様で、左側についているんです。
普段、国産車に乗っているため、左折時とかは間違ってワイパーを動かしてしまいそうな(^_^;) -
これがギア。
D、N、Rの3つだけです。
特にバックの時はアラーム音が出ないので、モニターでギアを目視確認する必要があります。なぜ音が出ないかというと、徹底して電気設備・デバイスを削ぎ落したからだとか。徹底しているなぁ。 -
これがモニター。
普通車とそんなに変わりません。
ただガソリン車(プリウスと比較しても)とくらべて、全く無音なため、今、エンジンモードがどうなのか、常にモニターで確認しておく必要があります。
例えば「GO」の緑ランプでニュートラルなら、アイドリング状態なんですね。静かだけど。 -
キーやワイパーは右側に。
簡単な運転講習を受けて、さぁ出発です。 -
まず向かったのは、家浦「横尾豊島館」。
家浦集落の民家を改修したもの。
中の絵画といい、建築と言い、横尾忠則的な色彩感とインパクトが満載!
キューレターさんに「トイレもどうぞ」と言われて中も覗いたけど、これまたビックリ。あんなところで落ち着いて用は足せないぞwww -
印象的だったのが、受付のスタッフさんのレジがiPadをインターフェイスとしていたことかな。
たぶん入場者のビックデータが集積・解析されているんでしょうね。いろんな意味で豊島は進んでいるぅ!!( ゚д゚) -
イチオシ
家浦から島の南部の甲生地区へ。
この間、アップダウンのある坂をマイクロEVカーで進むわけですが、快適! 電動レンタサイクルより楽々と目的地へ。
しかも集落の細い道にも便利です。
で、「遠い記憶」という作品へ。 -
夏の強い日差しだと、もっと陰影が鮮明に出ていたのかも。
いや、でも秋のやわらかな日差しでも「遠い記憶」というテーマにあっているのかなあ。 -
集会所か廃校の跡地を活用したものなのかな。
とまれ、廃校になった木造校舎って、独特なノスタルジーがあって実に落ち着いていい感じです。 -
さて、再びマイクロEVカーに乗って、唐櫃地区へ。
瀬戸内の島々を眺めつつ、島を一周する県道を進みます。
今回のマイクロEVカーは国土交通省の「超小型モビリティの導入促進」事業という社会実験なため、豊島島内でも走行できる道路が特に決められています。 -
スピードは平均30キロ程度。自分の場合、最高40キロ程度でしたかね。
後ろから一般車(ガソリン車)が来たら、道を譲っていました。
坂道の馬力もまぁまぁだけど、ちょっと加速が弱いかなぁと。
都市部だと渋滞の原因になりかねませんねw
別に高速道路を走らなくとも平均して50〜60キロは出て欲しいかなあ。
ま、豊島のカーブの多い道で60キロ以上は出せませんけど。 -
あとね、窓がないんですよ。
これだが唯一の致命的欠点。例え30キロ程度でも風を切って走っていると、風が当たって寒い寒いwww
雨の時はどうするんだ? 荷物を車内に置きっぱなしにできないぞ、など問題があります。
徹底して重力と電力を食うものを削ぎ落した結果なんでしょうが、軽量プラスチックウィンドウ(手動式)でも付けないと、レンタカーでもつらいものがあります。 -
イチオシ
さて唐櫃地区の島キッチンへ。
これも集落の民家を改築してオープンしたもので、芸術祭中は大変な混みようだったとか。
柿の木が置きを感じさせますね。 -
自分もランチですが、この間、マイクロEVカーも近くの駐車場の充電スタンドで充電中です。
-
よく考えたら、多くの方はレンタサイクル、電動レンタサイクルで回っているんですよね。
マイクロEVカーで、何ヶ所かで、ススースッと現れると自転車に乗った外国人観光客から感嘆の声が上がり、カメラでパシャパシャと。
確かにデザインもかっこいいし、日本の技術の粋を集めたものだけど、俺は松任谷正隆さんかっちゅうねんwwww
-
島キッチンでは、キーマカレーを頂きました\(^o^)/
ここ島のキッチンでは、豊島のおかみさんたちやボランティアスタッフが東京丸の内ホテルのシェフとともに、メニューを開発しました。 -
英語、中国語、フランス語、そして島のおかみさんたちの讃岐弁が飛び交う、何とも多国籍な店内で、島で採れた野菜を使ったキーマカレー。
マイルドな優しい味で、美味しかったです。
◆島キッチン http://www.shimakitchen.com/ -
ランチの後は、腹ごなしに散歩しつつ唐櫃地区を見て回ります。
ここは「唐櫃の清水」。 -
郡上八幡でもそうだったけど、こういう生活を支えてきた湧水の凛とした空間には、やはりありがたい空気感があります。
そう思うと、雨の少ない瀬戸内にあって、豊島って、産廃問題で大揺れになったけど、こういう自然の恵みの豊かな島なんだなぁと思いを新たにします。 -
さて再びマイクロEVカーで島の東側の海水浴場へ。
砂浜の向こうに、Dr.コトー診療所のような感じで、ボルタンスキー「心臓音のアーカイブス」が建っています。 -
イチオシ
砂浜を歩いて向かうという、この能動的アプローチもいいねー。
-
「心臓音のアーカイブ」のある海水浴場から見た瀬戸内海。
波の音のリズムと心臓音のリズムと、色んな意味を深く考えます。 -
もちろん、自分も上着を脱いで聴診器を使って心臓音を登録してきました。
-
「勝者はいない」
自分なりに解釈すると「敗者はいない」って感じかなぁ。
この多様性・ダイバーシティ、今の日本に欠けているものかもしれないという問題提起を感じます。 -
旅の終わりは豊島美術館。
時間がなくて駆け足でしたが、棚田の中に水とともに埋もれているという、直島の安藤忠雄とはちがった「地中美術館」という感じでした。 -
家浦港に戻った後、マイクロEVカーを返却です。
国交省の社会実験の一環なので、アンケートに回答しますが、これまたiPadのインターフェイス。進んでいるよなぁ。
確かに豊島は環境問題の負の歴史も持っている島。
それが今やアートの島となり、マイクロEVカーを始めとした先駆的な環境技術やICTモデル事業が展開されています。
それもアリだけど、原点は「豊島美術館」近くから眺めた棚田と瀬戸内のこの風景なのかもしれません。
いろいろ体験・体感・前頭葉刺激満載のいい旅でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- わんぱく大将さん 2014/08/02 01:43:35
- アート祭のあと?
- sakaikazunoriさん
そろそろ1年前になりますか、日本に帰ってジャパン・レール・パスを乗りまわしていた時期ですね、その旅行記を見ていただいたようで。
豊島のアート祭、その旅行記も他のトラベラーの方のもので拝見させていただきましたが、祭りの後のって、反対に好きですね。 人が多い、少ないって言うだけではなく。
この車の充電は200V、まるでヨーロッパのようですね(200〜220Vなので)、それって変更できるんですね、日本でも。初めて知りました。
それでも時間がかかるとなると、100Vになら、気の遠くなるような時間?
大将
- sakaikazunoriさん からの返信 2014/08/03 00:55:04
- RE: アート祭のあと?
- コメントありがとうございます。
仰るように、200Vにしているのは、充電時間の問題だという話でしたね。
> sakaikazunoriさん
>
> そろそろ1年前になりますか、日本に帰ってジャパン・レール・パスを乗りまわしていた時期ですね、その旅行記を見ていただいたようで。
>
> 豊島のアート祭、その旅行記も他のトラベラーの方のもので拝見させていただきましたが、祭りの後のって、反対に好きですね。 人が多い、少ないって言うだけではなく。
>
> この車の充電は200V、まるでヨーロッパのようですね(200〜220Vなので)、それって変更できるんですね、日本でも。初めて知りました。
> それでも時間がかかるとなると、100Vになら、気の遠くなるような時間?
>
> 大将
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