平成25年度　観閲式その２　観閲行進

2013/10/27 - 2013/10/27

待ちに待った、観閲式が始まります。
式そのものは１０時３０分からの予定ですが、各参加部隊の隊員は隊列を組んで9時40分くらいから入場しましました。
その後特別招待者たちがバスで到着、続いて観閲官の入場、栄誉礼を受けたあといよいよです。
音楽隊の演奏を前に観閲官である総理大臣の巡閲は厳粛そのもの
そしてそれにつづく観閲行進。
分列行進曲をはじめ隊に縁のある音楽に合わせ一糸乱れぬ徒歩行進とエンジン音を轟かせての車両行進は厳粛かつ壮観そのものでした。
風が強かったので空挺部隊の降下が中止になったのは止むをえないけど、陸海空の観閲飛行はもう少し低空を飛んでほしかった。
都心では無理か…

エリア 新座・朝霞・和光・志木(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

行く前に、たまたま特集していた「ＭＡＭＯＲ」11月号の撮影隊員直伝！自衛隊写真マル秘撮影テクニックを読んで行ったのですが…
興奮のあまり、事に臨んでは全く忘れてしまってました。
もっと腕をみがかなくっちゃ！

で、これが受付でもらったパンフレット
次第、観閲者の名簿や観閲部隊、参加装備品の案内が記載されてます。
だいぶ余ったようで帰りにゲートのところで大量に配布してました。

いただいた赤券の入場券です

観閲式は総火演と違って一般公開してないのでなかなか手に入りません。

さあそろそろでしょうか…
正面向かって左側、東方向の彼方に隊員が集結してます

音楽に合わせて入場しだしました
まずは防衛大学生です

観閲式の開会は10時からですがその前に隊員が入場行進して観閲台の前に整列します。

スタンド席の裏側でも警備の隊員が整列してます

陸上自衛隊だけでなく、海、空も警備に。

一方会場は防大生が進んできます。

観客はお年寄りが結構いたから、
５０年前の東京オリンピックの入場行進を思いだしてる人が500人はいたよね、きっと

入場行進は正面スタンドの観閲台の前を行進するのではなく、迂回するようにこちらにやって来ます。

女性が結構います。
左側に白いバックを抱えるのは防衛医大生の方でしょうか…

彼らにとって晴れ舞台
胸を張って堂々の行進です

うれしいことに、このように迂回して目の前を通ってくれます。
サービス満点…

入場した隊員、防大生たちは正面向かって右手、西側から整列します。

高等工科学校生徒隊
行進時の腕の上げ方がまちまちなのは愛嬌です

今度は陸自の隊員が三八銃を担いで…
そんなことはないか

おー！
続々と入ってきます

女性隊員たちの集団も来ました！

会場の様子です。
イス席の赤券席はまだ埋まってません。
場所が場所だけにかなりハンデがあり、最後まで埋まりませんでした。

最後に入場の女性隊員の集団は、目の前に来ることなく彼方で整列してしまいました…

続いて、陸・海・空の音楽隊の混成集団が入場

ここで特別招待者のバスが特別席の目の前まで入ってきて来賓の先生方が着席。
ちょっと前には外国人の特別招待者のバスも着きました。

その外国人の特別招待者席。中には三脚まで用意して動画を撮るツワモノもいます…
プログラムで顔を覆っているのは我輩のカメラに撮られるのを嫌がっているわけではありません。

観閲部隊指揮官が入場しました。
「観閲部隊指揮官に対し、栄誉礼！」
ちなみに指揮官は第一師団長　反怖陸将

続いて
観閲式執行者が入場して
「観閲式執行者に対し、栄誉礼！」
執行者は東部方面総監の磯部陸将です。

音楽は黛敏郎の「栄誉礼冠譜」が高らかになります。

整列した観閲部隊、車輌部隊をすべてアナウンスで紹介したのち、ラッパ隊と特別儀仗隊が入場です。

陸上幕僚長や防衛事務次官が並びます
この横に観閲官の安倍総理と防衛大臣が並ぶはずですが…

真うしろの櫓です
このような櫓が両側のスタンド席の後ろに数か所点々と設置され手旗を持った隊員が起立してます
その下では「山田一槽、3番に内線です…」

そして、お待ちかね
観閲官の入場
誰あろう、我らが安倍晋三閣下
ＳＰが多すぎて誰が誰やら遠くからでは、わかりません…

儀仗隊の栄誉礼です

「ただいまから、平成25年度　自衛隊記念日観閲式を行ないます！、観閲官に対し　栄誉礼！」
「栄誉礼冠譜」が高らかに鳴り響きます

見せ場がやってきました
安倍首相による「巡閲」です。
観閲に対して巡閲っちゅうのは観閲者が自ら巡回してまわります。

バックに流れる音楽は「巡閲の譜」
この音楽が凄くいいんです…
「巡閲の譜」を聞きたい方はこちらでどうぞ…
http://www.mod.go.jp/gsdf/fan/sound/

観閲官の巡閲を受けるために部隊がアナウンスで順次紹介される中、
ゆっくりとしたスピードで通過してゆきます。

観閲官は彼方まで行って引き返してきます。
正面スタンド前を戻って観閲台に戻る間、ずっと「巡閲の譜」が流れます…
同時にドヤドヤと集団が入ってきました。
報道陣が一斉に前に。
何事かと思ったら…

安倍首相の訓示です

それを聞き入る隊員たち

結構長い訓示でした。
「カ ン エ ツ コ ウ シ ン 準備！」という掛け声とともに隊員たちは一旦退場。
ありがたいことにこちら側のスタンド出口から出てゆきます。

皆さんこちらに向かって退場です。

気が抜けたのか入場時より若干不揃い…

航空自衛隊の皆さんも退場です

十字のバックを持った中央病院高等看護学院学生隊も退場します

陸海空、女性隊員のそろい踏み…

スタンド席の裏側の様子です。
退場しても隊列は崩さず行進します。

ちょっと、ホッとしている表情に変わりました。

一方、会場では女性部隊が退場してゆきます。

海上自衛隊女性自衛官たちです

こちらは航空自衛隊女性自衛官部隊

いつの間にか、芝生席の前に整列していた車輌部隊も退場してます。
この後、「風が強いため予定していた空挺降下は中止します」とのアナウンス
会場は悲鳴に近いどよめきが…
スタンド席の最上段ではカメラがぶれるほど風が吹いており、たぶんダメだろうなと思ってました。

さあ、クライマックスです…

陸海空合同音楽隊が観閲台の前を通過
来賓席の先生方もスマホで撮りまくり…

向かい側席前で綾に方向転換して観閲台の正面に整列

行進部隊はスタンド席の裏側を周って西側に集結
いよいよ徒歩行進が始まります。

防衛大学校学生隊が行進しだしました。

音楽隊が演奏するのは
「分列行進曲」です
これがまたいいんだよね！
http://www.mod.go.jp/gsdf/fan/sound/

残念ながら我輩の座っている向かい側席は距離があるのと観閲台に向き合っています。
したがって、行進部隊は観閲官に敬礼するんで…

そっぽ向いてるみたいですが、「観閲官に敬礼！」

これは敬礼する前ですので防大生はしっかり前を向いて行進中

続いて、防衛医科大学学生隊です。
「指揮官　タカダガクセイ！」

防衛大学と似てますが防衛大学は槍を担いでいるのに対しこちらは白いバックを抱えてます。
あっ、槍じゃなくて銃剣…

続いて高等工科学校生徒隊…

「指揮官クボタセートー！」
防大、防衛医大は○○学生ですがこちらは何故か「生徒」です

相変わらず分列行進曲が流れます

普通科部隊が入ってきました
第一連隊　連隊長が指揮官です　

他の連隊も続きます

空挺部隊です

音楽が軍艦マーチに代わって…
海上自衛隊です

音楽はまた変わって「空の精鋭」
航空自衛隊部隊が入ってきました

中央病院高等看護学院学生隊です
アナウンスは紹介の後続けます。
「ﾁｭｳｵｳﾋﾞｮｳｲﾝｺｳﾄｳｶﾝｺﾞｶﾞｸｲﾝ は来年度から防衛医大の看護学科に変わるため看護学院としては今年が最後となります」

陸上、海上、航空自衛隊女性自衛官部隊の指揮官が入場です

陸上自衛隊女性自衛官部隊
音楽はいつの間にか「大空」に変わってました。

海上自衛隊女性自衛官部隊

航空自衛隊女性自衛官部隊

女性自衛官部隊の行進で観閲行進は終わりです

舞台裏では車輌部隊が車輌行進の準備中ですが…

その前に陸海空の53機による観閲飛行があります。
別に数えたわけではないけど、アナウンスで言ってました

陸上自衛隊は木更津基地から来たようです
ちょうど後ろ側からなので迫力は今一つ。
正面からは編隊組んで飛来する姿が見れるんでしょうね。

これはテールがダクテッドファンだから遠くからでもすぐわかる
偵察ヘリコプターOH-1です。

主役のＡＨ−６４が堂々と来ました。

おおっーと！
海上自衛隊からは辛坊キャスターの遭難救助で一躍名をはせた水陸両用救難飛行艇US-2とその先輩US-1です。
航空自衛隊もわざわざ小牧と三沢基地から来たんですが早すぎてファインダーに入りませんでした…

さあ、続いて車両行進です
先頭は洒落でしょうか装甲戦闘車

決まってます！

次から次へとやってきます。

地味ながら施設科部隊も…

無人ヘリはトラックに乗せられて観閲行進…

そのころまだスタンド席後ろ側の舞台裏では戦車部隊が余裕かましてます。
行進そっちのけで戦車隊に群がる人々も…

おっ！９０戦車も…

手を振って出番を待ちます。

87式自走高射機関砲もやってきました。

あらら、FH70は駐車違反しちゃったの…
ダメじゃない。

こちらは１５りゅうこと99式自走155mm榴弾砲

いよいよ戦車部隊の入場です
エンジンの轟音が会場に鳴り響き解説アナウンスは全く聞こえません

ヒトマル戦車を先頭に

ナナヨン戦車も続きます

74式戦車が観閲官に向かって…

しんがりはこれじゃなくっちゃ…
キュウマル式戦車が10輌も
圧巻です

ヒトマル式なんてに負けないでほしい…

壮観です

行進は終わりました
国旗降下で閉式です。

終了後の装備品展示
誰ですか？
展示即売会と間違って「値札がついてないけど…」なんて言ってる人は

観閲式終了後には来賓席は一般開放され、アトラクション…
米軍も友情出演

米軍の後はたいこうして和太鼓がスタンバイ
たいこは聞かずに、そろそろ引き上げます。

おー！父兄たちが記念撮影！
お疲れ様…

分列行進曲「抜刀隊」のメロディーがまだ頭に響き渡っているので
自然に行進調で歩いてケヤキ並木を帰ります…

この旅行記へのコメント （4）

• tanupamさん 2013/11/14 21:58:04

  観閲式

  アルデバランさん
  
  こんばんは
  観閲式というのがあるんですね・・。
  私は根っからの埼玉県人なんですけど、知りませんでした。
  
  チケットも非売品のようですし、プラチナチケットなんで
  しょうか。式を見ると、ホント壮観というか（北のマスゲ
  ームとは違うんでしょうね）すごいです。
  
  航空自衛隊の基地は近所にあるので、何度か入ったことある
  んですけど、これだけの隊員が集まるとは〜〜
  
  機会があれば是非行きたいところです。
  
  それにしても、始発電車で行って、並ぶ
  って、パワーあります・・・。
  それに、こういった式典のファン（？）多いんですね
  ビックリしました。
  私の知らない世界も数多くあるのだ、と痛感！
  
  
  tanupam

  アルデバランさん からの返信 2013/11/16 00:54:28

  RE: 観閲式

  tanupamさん　こんにちわ
  
  朝霞での陸上自衛隊中央観閲式は入場券を公募していないためか横須賀の観艦式ほど有名ではないですが、ヤフーオークションとかでチケットが出ますので、その気があれば行けると思います。
  でも、陸海空が持ち回りで行っているため来年は茨城の百里基地での航空自衛隊、再来年は海上自衛隊の観艦式ですので朝霞での観閲式は3年後となります。
  
  ご指摘の通り制服姿の行進は壮観そのもので、写真の素材としてもとてもいい対象だと思いました。
  でも、やはり実弾射撃のある御殿場での「総合火力演習」には及ばないというのが我輩の結論です。
  
  ちなみに今週の日曜日（17日）は横須賀の防衛大学の学園祭で小規模ながら観閲式があります。
  観閲官は総理大臣ではなく、防衛大臣です…
  呼び物はこの観閲式と棒倒しなのでカメラ持って出かけようかなとも思ってましたが、
  先程、広島出張から疲れ切って帰ってきたので行く気が失せてしまいました…
  
  

• beijing-fanさん 2013/11/05 19:57:45

  びっくりです

  アルデバランさん
  
  旅、音楽、それに自衛隊にまでお詳しくびっくりしています。
  
  この「巡閲の譜」は良いですね。痺れます。
  
  これを聞いていると自分が何か偉くなったような気分になります。
  
  威風堂々をかけながら車をゆっくりと走らせると、やっぱ、そんな馬鹿な気分なります。
  
  で、もしやとと確かめると作曲は須磨洋朔でした。流石です。「大空｝しか知りませんでした。
  中央音楽隊の隊長で、僕の県の出身です。
  
  高校のときに「大空」をやりました。(学校の中の練習曲として）
  
  いやー色々と本当に驚きです。
  
  beijing-fan
  

  アルデバランさん からの返信 2013/11/06 07:06:14

  RE: びっくりです

  beijing-fanさん　こんにちわ
  
  「巡閲の譜」いいでしょ
  それから、分列行進曲
  駅から職場まで行き帰り１時間ずつ早足で歩いているんですが、頭にメロディーが残っており、歩き方が行進調になってしまい困ってます…
  「巡閲の譜」や「大空」は須磨洋朔ですが
  「分列行進曲」って調べたら戦前からある曲なんですが、驚いたことにこちらは作ったのはシャルル・ルルーってフランス人でした。