2013/08/31 - 2013/09/02
74位(同エリア187件中)
NAPAさん
東日本大震災発生時、遠く離れた大阪でも震度1。
直後のテレビの映像を見て、阪神大震災を思い出した。
自分にできることは何かないかと模索し続けてきた
けれど、何もできずに2年半が経とうとしている。
そんな中、社会福祉協議会がボランティアバスを
出すにあたって、ボランティアの要請が職場に
あったので参加させていただくことに。
せっかくいただいた機会。
微力ながらも何かお手伝いができれば・・・。
そして当時ここで何が起きたのか、今の被災地は
どうなっているのか、自分の目で確かめたい。
ただし、バスで片道14時間。
近年は少しマシになったとはいえ、車酔いをする
体質のため、かなり不安・・・。
バスには最長8時間しか乗ったことがないので、
14時間なんで未知の世界・・・。
宮城に到着後、車酔いで使い物にならず迷惑を
かけるだけになっては本末転倒。
車酔いのことで行くべきか、行かざるべきか。
葛藤もあったけれど、案ずるより産むが易し。
できるかぎりの準備を整えて、参加することに。
3日目の午後には自由時間があったので、
日本三景の一つ、松島へ。
1日目・・・大阪出発、車中泊
2日目・・・南三陸町、仙台市内泊
3日目・・・岩沼市、松島、仙台出発
4日目・・・車中泊、大阪到着
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
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-
出発日。仕事を16時に終えて、急いで帰宅。
1時間でお風呂に入って、着替えて、荷物を
持って、集合場所へ。
18時。酔い止めの薬を飲み、
大阪から宮城県・南三陸町へバスで出発。
乗車時間約14時間。未知の世界。
車酔いをしなければいいけど・・・。
2時間ごとに休憩があるので、その都度
外の空気を吸いに出る。
でも、23時頃から翌朝5時頃までは、休憩の
たびに目が覚めるものの外には出ず、
寝ることに集中。
少し気分が悪くなることはあったけれど、
思ったより眠れたので、まぁまぁ体調良好。
午前7時すぎ、宮城県・南三陸町に入った。 -
海と山が近く、自然がたくさんの町。
だけど、セブンイレブンが仮設。 -
遠くに民家が見えるけれど、道路のそばには
ほとんど建物がない。 -
川のそばに傾いた建物・・・。
これはさすがに衝撃的だった。 -
穏やかな海。
-
道路も整備され始めている。
-
鉄筋の建物は残っているけれど、使用されていない。
-
至るところで工事が行われている。
-
田畑もまだ使える状態にはなさそう。
-
高台の家々。
-
緑が生い茂っている。
-
午前7時30分すぎ。
南三陸町災害ボランティアセンターに到着。
ここで、ボランティアセンターの人から
本日のボランティア内容についての説明を
受ける。
瓦礫の撤去を行うらしい。
私たち以外には某大学の団体1つと個人参加の
方々が11名。計80名強。
午前9時。いよいよ活動開始。 -
再びバスに乗車して、瓦礫を撤去する
場所へと移動。
休憩中は写真撮影可とのこと。
地面を掘りながら、出てくる瓦礫類を
種類ごとに分別することが今回のボランティア内容。
少し掘るだけで、ガラスやレンガ、おもちゃや
CDなどどんどん出てくる。 -
日用品や衣類などがどんどん出てくるので、
ここは民家のあった場所かと思っていたら、
元は田んぼだったとのこと。
数キロ離れた海からの津波で、さまざまな
物が運ばれたのだと実感する。 -
以前から続けて瓦礫撤去されている
場所であることもあって、すでに
たくさんの瓦礫が分別されている。 -
数人がかりでないと持ち上げられない石や
鉄くずなどもどんどん見つかる。 -
掘り進めていくと、プリクラの冊子を
見つけた。色鮮やかに残っていた。
約2年半の間も・・・。
私たちは瓦礫やゴミとして扱ってしまわざるを
得ないものでも、持ち主にとっては大切な
ものもたくさんあったはず。
そう考えると心が痛む・・・。 -
数十分ごとに1回の休憩があり、気温も
26℃くらいで曇っていたこともあって、
予想していたほど体力的にはきつくなかった。
15時。活動終了。
掘れば掘るほど、次々と出てくるので
なかなか前進しなかった。
1日かかって作業をしたけれど、おそらく
十数mくらいしか進まなかったのでは
ないだろうか。
この広大な土地から瓦礫を撤去して、
元のように戻せるまでいったいどれほどの
年月を要するのだろう・・・。 -
バスに乗って、災害ボランティアセンターへ
戻る。
途中で南三陸町防災対策庁舎が見えた。
約14mの津波による被害を受け、骨組みだけが
残っているが、2013年度中に解体されることが
決まったらしい。 -
ボランティアセンターに戻る途中、
仮設住宅があった。
おばあさん3人が座って話をしていたけど、
私たちのバスがボランティアセンターへ
向かうのを見つけると、立ち上がって
手を振ってくれた。
涙が出てきた・・・。
私たちは本当に微力でしかなかったのに。
何にもできなかったのに・・・。
嬉しい気持ちや申し訳ない気持ちが
入り混じってとても複雑だった。 -
ボランティアセンターで解散した後、
バスに乗車して仙台へと向かう。
しかし、その前にお買い物。
【南三陸さんさん商店街】。 -
お仏壇を扱っているお店が
あれば・・・ -
食べ物のお店もあり、
-
服屋さんや日用品を扱っている
お店などがたくさんあった。 -
焼いたホタテ。200円だったかな。
とっても大きい。 -
こちらはホタテの刺身。
同じく200円くらいだった。
ホタテの刺身なんて初めて食べた。
新鮮! -
イチオシ
ここでお土産などを買い込んだあと、
約1時間30分かけて仙台へ。
こちらは商店街の駐車場のそばにある
モアイ像。 -
【ライブラリーホテル仙台駅前】に宿泊。
小さめのシングルルームだけど、きれいだし
眠るだけなら十分。
ホテルに着いたら、すぐにシャワーを浴びて
1時間ほど休憩。
そして、仙台名物・牛タンを食べに
ホテルから徒歩5分ほどの【利久】へ。 -
初牛タン。
とってもおいしくて驚いた。
牛タンを堪能してお店を出ると
大雨。
日中に降らなくてよかった。 -
レストランにおいてある無料のコーヒーを
部屋でいただく。
約48時間ぶりに布団で就寝。 -
ホテルのビュフェで朝食を済ませ、
午前8時にチェックアウト。
バスで岩沼市へと向かう。
午前中はここでいくつかの事業所の方から
東日本大震災前後の話を聞かせていただく。
東日本大震災発生時の様子はもちろんのこと、
震災の前年に起こったチリ地震の経験が
役に立って、震災発生時に迅速な対応が
行えたことや震災以降に行っている避難
訓練の内容、事業所を再開するにあたっての
ことなど、いろんなことを聞かせていただいた。
もしも、同じような規模の地震が起きたら
果たして私は自分自身や周囲の人の命を
守れるのだろうか・・・。
とても考えさせられた。 -
14時すぎ、仙台に戻る。
ここから19時まで自由時間。
せっかくなので、日本三景の一つ、松島へ。
仙台駅14時21分発の仙石線で39分。
15時に松島海岸に到着。 -
空は快晴。
遊覧船に乗りたいと思っていたけど、
最終便が15時出発。
間に合わないので断念・・・。
の、つもりだったけど、チケット売り場に行くと
今日は増便しており、16時に塩釜へ行く船が
あるとのこと。ラッキー!
16時の遊覧船のチケットを購入。1,400円。 -
遊覧船に乗るまでの1時間弱だけ、
松島を観光することにする。 -
ここも東日本大震災の被害を
受けたはずだけど、思っていたよりも
自然がそのまま残っている気がする。
Wikipediaによると【津波は浅い海に入ると
速度が落ちて急激にエネルギーを失うのと、
松島湾内に点在する島々が緩衝材となり、
津波の勢いを弱めたと見られている】とのこと。 -
あちこち行く時間は残念ながらないので、
【松島さかな市場】へ行くことに。
ここには新鮮な魚介類をはじめ名物笹かまや
佃煮などが売られていたり、お食事処もある。
お食事処はもう閉まっていたけれど、
海の幸を買えたので、満足。 -
イチオシ
買い物を終えるとすでに15時30分。
大好きな牡蠣を食べたかったので、
海岸へと戻る。
五大堂のそばにある焼き牡蠣のお店へ。
後で調べたところ、おそらく【げんぞう】と
いう名前のお店。 -
焼き牡蠣、1個200円。
旬の時期ではないけれど、牡蠣の
身がプリプリとしていておいしい! -
食べ終わると15時50分。
あと10分で船が出港してしまうので、
急いで乗り場へと向かう。
でも、途中に日本三景の碑が
あったので、撮影。
天橋立、宮島、松島。
これで日本三景を制覇! -
大阪の御堂筋で終焉を迎えた松尾芭蕉も
訪れた松島。
松尾芭蕉終焉の地という碑が御堂会館の
そばにあるということを知り、今年の春に
御堂会館へ行ったついでにその碑を見てきた
こともあり、松尾芭蕉に不思議な縁を感じる。 -
15時55分。無事に塩釜行きの遊覧船
(芭蕉コース)に乗船。
所要時間約50分。1,400円。 -
天気はいいし、海は穏やか。
気持ちがいい。 -
船内から見た五大堂。
-
イチオシ
ウミネコ。
-
出航すると船のまわりにウミネコが寄ってくる。
-
イチオシ
船内にはかっぱえびせんが売られている。
2袋100円。
食べてもいいけど、一応ウミネコのえさ用。 -
ボートとウミネコ。
-
イチオシ
鐘島(かねじま)。
-
仁王島。
-
優雅に飛んでいるウミネコも、
-
かっぱえびせんを見つけると、
一目散に向かってくる。
船の速度に合わせるのは難しいだろうに、
必死に飛んでいる執念がすばらしい。 -
タイミングが合わないと、指を噛まれる。
痛くはないけど、びっくりする。
でも、ちょっと痛い・・・。
こっちも慣れてくると、ちゃんと
手からかっぱえびせんを食べて
くれるようになった。 -
16時50分。マリンゲート塩釜に到着。
遊覧船の中では、もっぱらウミネコに
エサをあげて終わってしまったけど、
かなり楽しかった! -
塩釜市のマンホール。
松島のマンホールを取り忘れた・・・。
マリンゲート塩釜から徒歩で20分弱。
本塩釜駅に到着。
本塩釜駅から再び電車に乗り、仙台駅へ。 -
仙台駅に到着すると、買い物。
職場や自宅にお土産を買ったあと、
ずんだ茶寮で【ずんだシェイク】を購入。
220円。
甘いけれど、さっぱりとした味で
おいしい。 -
【ずんだ餅ぷち】も合わせて購入。
336円。
おもちが3個入っている。
19時。仙台を出発。
だんだん雨脚が強くなってくる。 -
夕食は松島でかった【かきご飯】。
デザートには【ずんだ餅ぷち。】。
仙台からなので約12時間後の午前7時。
大阪に到着。
心配していた車酔いに悩まされず、無事に
到着してホッとする。
途中、かなり雨が強くなってきたけど、
無事に送り届けてくれた運転手さんたちに感謝。
初めての宮城県。初めての災害ボランティア。
とても有意義な時間だった。
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