2013/10/04 - 2013/10/04
193位(同エリア929件中)
がりさん
今年、東京で54年ぶりの開催となった国体。
水泳に続いて、今度は陸上の観戦に行ってきました!
この日の注目は、100mで日本歴代2位のタイム、10秒01を出したことで話題を集める桐生祥秀。
陸上の100mはオリンピックでもその中核となる競技だけに、彼の活躍には期待♪
初めて生で観た桐生の走りは、さすがに速かった!!
世界陸上のときに観たジャマイカの選手たちの走りを思い出させるような、そんな素晴らしい走りだった。
きっと今年の東京国体は、7年後の東京オリンピックへ向けた第一歩になれたと思う。
7年後、この東京で、日本の若者たちはどんな華を咲かせてくれるのだろう…♪
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調布市を走る甲州街道には、1964年の東京オリンピックのマラソン折り返し地点の案内板がある。
国立競技場からこんな所まで走ってきたんだ〜。
今までだったら、日本でも昔オリンピックをやったんだなぁ、なんて感慨深く思っただろうけど。
2020年の東京オリンピックが決まった今は、視線は過去ではなく、未来へと向かっていく…♪ -
そんな甲州街道のすぐ横に建つ味の素スタジアムが、今年の東京国体のメイン会場!
ここでは陸上競技とサッカーが行われている〜。
マスコットキャラのゆりーとは、僕にとってはだいぶ馴染み深くなってきたけど、一般的にはどうなんだろう(笑)。 -
…というわけで、先月の水泳に続いて、今回は陸上を観戦♪
今回も朝早く家を出たので、メインスタンドのなかなかいい席を確保することができた。
それにしても、今日はめちゃくちゃ寒い…!
青空の下で観戦なら気持ちいいだろうけど、思いっきり曇り空だし。
スタジアムで陸上を観戦するなんて、2年前に韓国へ観に行った世界陸上以来だな〜。
なんだかあの時の情景が思い出されてくるような。 -
オリンピックの聖火を思わせる炬火をバックに、この日の最初の競技、少年男子共通の円盤投の決勝が始まった。
メインスタンドへ向かって選手紹介するところとか、世界陸上やオリンピックと同じ。
本当に国体は、国内版のオリンピックのようなものなんだな〜と実感する。
それにしても、フィールド競技はメインスタンドからは遠すぎて、とてもわかりづらい。
陸上は同時にいくつもの競技を進行するので、現地で観戦していると、どこを観ていいんだか、ちょっと混乱したりする(笑)。 -
少年男子Aの100mの予選が始まる!
もちろん注目は、日本歴代2位の10秒01のタイムをもつ、京都の桐生祥秀!
桐生がトラックに現れると、観客の視線が一斉に彼に注がれる。
桐生が10秒01を出したのは、わずか5ヶ月前のこと。
それまではほぼ無名だった高校生が、一気に時の人となった。
モスクワの世界陸上にも出場して、本当に今年は桐生にとってすごい一年だっただろうな。。 -
そんな周囲の期待に動じることなく、桐生は自分の走りを見せて、10秒83で準決勝進出。
ゴール前で桐生が流して、後ろから来た選手に追い抜かれると、観客席から「今のところは流したらダメだよ。ちゃんと走らないと!」という声が上がった。
確かにちょっと、ひやっとしなくはなかったけれど、桐生にとってはこの戦い方でいいような気がする。
予選で力を全て出さないのは、まさに世界のトップ選手の戦い方だから。
桐生も世界陸上などを経験して、決勝までの戦い方のプロセスを学んだのかな?という感じがした。 -
それにしても桐生が走ると、報道陣がすごい!!
これだけ集まるのって、やはり日本記録更新への期待からかな?
実を言うと僕も、もしかしたら日本新記録の瞬間を…なんて、ちょっと期待して来たんだけど。
とはいえ、そんな瞬間は簡単には観られないということは、ボルトの世界記録更新を期待して行った韓国の世界陸上で経験済み(笑)。 -
成年男女の400mハードル予選は、オリンピック経験者の久保倉里美や岸本鷹幸が順当に決勝進出を決めた。
僕の後ろの席には宮城から孫娘の応援に来たという人がいたり、周りを見るとかなり全国各地からそれぞれの選手の応援に来てる人がいた。
こういうところが国体らしいな〜、と思う。
オリンピックは世界中から応援団が集まってくるけど、国体は日本中から応援団が集まってくる。
僕なんかはどうしても有名な選手にばかり目が行ってしまうけど、ここではみんなそれぞれに応援してる選手がいるんだなぁ、ということを実感する♪ -
意外な面白さを見せてくれたのが、少年男子共通の棒高跳の決勝!
5m00で優勝を決めた香川の選手が、今度は自己記録の5m10に挑戦した。
1回目、2回目と失敗したが、最後の3回目で見事に跳んだ!!
そして今度は、跳べれば自己新記録の5m23に挑戦。
観客の視線が彼に注がれて、皆が跳べることを願っているのがわかる…。
きっとこれは、モスクワ世界陸上でイシンバエワの世界記録更新を願った観客たちと、似たような心持ちだったのではないかと思う。
結局、3回目でも失敗してしまったけれど、観客の心を少し熱くしてくれた光景だった。 -
ついに雨が降ってきたぁ〜!!
前の席だったので屋根もなく、まあ濡れる。。
後ろの席へ移動するのも気が進まず、傘を差して観戦することに。
他の人の邪魔になるかなと思ったけど、周りの人もみんな傘を差してたので、お互い様という感じで(笑)。
気温も低くなってきて、薄着で来てしまった僕は寒くて震えるほどだった。 -
やがて雨も止み、少年男子A100mの準決勝!
桐生はタイムを上げて、10秒42と全体のトップで決勝進出〜。
この準決勝のレースが始まるとき、隣の席に座っていた愛知のジャージを着た一人の高校生の女の子が、神妙な面持ちで両手の指を組んでスタートラインを見つめていた。
見ると、このレースに愛知の選手が出場するらしい。
楽しげに応援する高校生たちが多い中で、彼女は一人で、しかもとても真剣な表情でその選手を見つめているのが印象的だった。
「セット」の声が掛かると、女の子は小さく「がんばれ…」と囁いた。
その声を聞いて、僕も思わず身構える。
そしてレース。
北海道、香川、東京の選手に続いて、愛知や神奈川など4人の選手がほぼ同時にゴールしたように見えた。
決勝に進出できるのは、上位4名までだ。
スクリーンをじっと見つめて結果を待つ女の子の表情は、さらに真剣だ。
そしてやがて、4着に愛知の選手の名前が映し出された。
その瞬間、女の子は「やった!!」と本当に嬉しそうな声を上げた。
そして、ホッとしたような表情で、引き上げていく選手の姿を見ていた。
なんか、素敵な光景だなぁ、と思った。
彼が彼女の何なのかは知らないけれど、とても素敵な光景だった。
そう、まるで青春ドラマのワンシーンのような光景だ。
ドラマでこんなシーンを観たら、なんてベタな、と思うところだけど、実際こういう光景があることが嬉しい(笑)。 -
成年女子ハンマー投の決勝!
そういえば、昼食を買いに外へ出たとき、室伏由佳さんを見かけた。
去年引退したけれど、今年の国体には関係者として参加しているらしい。
それぞれの都道府県のジャージを着た選手たちが紹介される。
こんな普通の女の子たちがハンマーを投げるんだから、すごいなぁ〜。 -
選手たちがハンマーを投げるときの叫び声が、このメインスタンドまで聞こえてくる。
それにしても、飛んでくるハンマーを待ち構える審判員の人たち、怖くないのかな?
僕にはちょっと真似できない仕事だとあらためて実感(笑)。 -
ところで、この日は平日とはいえ、客の入りがいまいち良くないことが気になった。
もちろん、今までの国体に比べればこれでも客が入ってる方なのかもしれないけど、でもやはり少ない気がする。
観戦が無料で、有名な選手も多く出場しているにもかかわらず、このくらいの客入りだとすると、やはり陸上競技は日本ではあまり人気が無いのかもしれない。
確かに陸上は、サッカーや野球とは違って、楽しみ方がわかっていないと観ていてもあまり楽しくない、というところがある。
ただ7年後のオリンピックを考えると、もっと陸上の人気を高めていかないと!と思う。
なんといっても、オリンピックでメイン競技をひとつ選ぶとしたら、それはやはり陸上競技以外にないのだから。 -
成年女子5000mの決勝!
スタンドの応援団から、それぞれの選手へ大きな声援が送られる。
5000mということは、トラックを12周半。
みんな観てる間にトラックを何周も走って、さすがにすごいな〜。 -
残り600mで一気にスパートした尾西美咲が、他の選手を大きく引き離してそのままゴール!
モスクワ世界陸上の代表だっただけに、やはり力は抜きん出ていた。
モスクワの10000mで良い走りを見せてくれた新谷仁美が欠場していなかったら、もっと面白いレースになっていたかな? -
イチオシ
少年女子A100mの決勝は埼玉の土井杏南が11秒78とトップでフィニッシュ!
予選のときから注目していた静岡と石川の選手も、2着と3着に入った。
土井は去年のロンドンオリンピック壮行会で見たときはなんとも思わなかったけど、初めて観た走っている姿はとても輝いて見えた。
やっぱりスポーツ選手は、戦っているときが1番輝いて見えるんだろうな。
土井はすぐに東アジア大会へ出場するため、中国へ行くらしい。
ん〜、忙しい高校生だよね、きっと(笑)。 -
そしていよいよ、少年男子A100mの決勝が始まる!
観客の視線の多くは、第4レーンの桐生に向けられる。
そんなたくさんの視線を受けながらも、桐生はとても落ち着いているように見えた。
むしろ緊張していたのは、周りの観客の方だったかもしれない。
桐生はどんなタイムを出してくれるのか。
去年の国体で桐生が出した大会記録の10秒21を更新してくれるのか。
いや、もしかしたら、彼自身の記録を…。 -
イチオシ
そしてレースがスタート!
速い、速い!!!
明らかに予選や準決勝のとき以上の速さで、桐生が目の前を駆け抜けていく。
それはまさに「一瞬」という感じだった。
そして、そのままフィニッシュ!
ボルトがゴールした時のような気持ちで、タイムを見ると…。 -
10秒22!!
惜しくも自身のもつ大会記録には100分の1秒及ばなかったが、それでも気温が低いこの条件を考えれば、かなり良いタイムだった。
もう少し気温や風の条件が良ければ、間違いなく大会記録は更新していたことだろう。
優勝した桐生に、報道陣のたくさんのカメラが向けられる。
世界陸上のときに観た100mのレースを思い出させてくれるような、とても良いレースだった♪
織田裕二が桐生の走りを見て叫ぶ日もきっと近い!(笑) -
最後の表彰式も見ていくことに♪
国体は8位の選手まで得点が与えられるらしく、表彰台にも8人が上ることができる。
みんな、競技を終えて楽しげな笑顔がいい感じ〜。 -
国体の場にいると、青春の素晴らしさとか、若いことの力強さのようなものを実感する。
若いってそれだけで財産なんだなぁ、と。
自分もまだなんとか彼らと同じ時代を生きているのだろうか…。
そうは思いつつも、僕よりはるかに若い選手たちの姿を見ていると、本当に羨ましい気持ちになってくるのだった。 -
そしてやはり、表彰式でも1番の注目を集めたのは桐生だった。
よく日本人のアイドル観を語るときに、未完成なアイドルをファンとともに育てていく、ということが言われるが、それはスポーツにおいても言えることかもしれない。
桐生がこれほどの注目を集めるのはたぶん、未完成だからこそなのだ。
完成されていないからこそ、完成したときの姿を人は自由に思い描くことができる。
そしてその完成した姿を披露する場として、東京オリンピックという最高の舞台が用意されたことで、桐生への注目度はさらに高まった…。 -
7年後の夏、東京のオリンピックスタジアム。
世界中から集まった満員の大観衆の中、男子100mの決勝の始まりを告げるアナウンスが流れる。
そしてトラックに、ジャマイカやアメリカの選手とともに、一人の日本の若者が姿を現す。
その若者は、ジャマイカやアメリカのスター選手以上の、割れんばかりの大歓声を観客から受ける。
そして、一転して静まり返ったスタジアムで、彼はスタートの合図とともに走り始める…。
…こんな光景が実現したら、それは日本人にとって、本当に夢のような光景になるだろうな、と思う。
そんな夢への期待をしてしまう、僕もまたそんな一人だった。 -
今年の東京国体は、7年後の東京オリンピックへ向けた第一歩だった。
それは東京という都市にとっても、出場した選手にとっても、もちろん観戦した僕らにとっても。
たぶん国体を観戦した人の多くが、7年後のオリンピックの光景を思い描いたのではないかと思う。
この若者たちが7年後、どんな華を咲かせてくれるのだろう、と。
東京を舞台に描いてほしい、たくさんの夢。
そんな夢の光景を僕も思い描きつつ、夕暮れのスタジアムをあとにした…☆
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この旅行記へのコメント (2)
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- たまさん 2013/10/08 08:38:12
- スポーツ
- がりさん
お久しぶりです。
がりさんはスポーツ大好きですねー。
私も見るには見るけど、
相撲と箱根駅伝以外は、そんなに熱心ではありません(笑)
しかも、旅行に出かける以外はわりと引きこもりなのですが、
うちの老母は元気で、開会式にブルーインパルスを見に行き(会場外で)
数日前は、ハンドボールを2日続けて観戦に行っていましたよ。
「岩手の阿部君がかっこいいのよ♪」とか・・・^^;
好きな旅行もお財布の関係で少しお休みです。
がりさんは、そろそろどうですかー?
期待してますよー(笑)
たま
- がりさん からの返信 2013/10/09 00:50:26
- RE: スポーツ
- たまさん、こんばんは!
いつもありがとうございます〜。
> がりさんはスポーツ大好きですねー。
> 私も見るには見るけど、
> 相撲と箱根駅伝以外は、そんなに熱心ではありません(笑)
相撲はたまさんの旅行記によく出てくるので、きっと好きなんだろうな〜と思ってました♪
僕はまだ相撲は生で観たことないんです。
でも外国人観光客も観に行くんだから、日本人として1度は観に行ってみたいですね〜。
今年は箱根駅伝に始まり、春のWBCに秋の国体と、スポーツ観戦が続いています。
やっぱり生で観戦するのって、ほんとに面白いです!
> しかも、旅行に出かける以外はわりと引きこもりなのですが、
> うちの老母は元気で、開会式にブルーインパルスを見に行き(会場外で)
> 数日前は、ハンドボールを2日続けて観戦に行っていましたよ。
今年の東京国体は全体としてもかなり盛り上がったようですね。
もっとマイナーな競技とか観に行っても面白かったかな?
僕もわりと、旅に出るとき以外は休日でも家で本読んだり、こもってることが多いかも(笑)。
なんかアウトドアな時とインドアな時の差が極端で。
でもどっちも好きというか、やっぱり両方の時間のバランスが大切なのかも。
> 好きな旅行もお財布の関係で少しお休みです。
> がりさんは、そろそろどうですかー?
そろそろ、ねぇ〜(笑)。
ここ3年ほどは、年に2回海外へ行くペースが続いてるので、その流れでいくと…、という感じですが、どうかな?
僕はいつもふとしたインスピレーションから旅に出ることが多いので、もう少し何か思い浮かぶのを待ってみます♪
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