2013/08/24 - 2013/09/02
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Ogawa Takeshiさん
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2013年8月の第二次ミャンマー視察の内、現地で知り合った日本語を勉強しているミャンマー人ウィッシィトンとの思い出を中心に記載しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2013年8月24日から9月2日までの約1週間、ミャンマー視察の旅に出かけました。
この視察は京都を中心に活動している教育NPO「STUDYUNION」の海外部門の活動の一環です。
今回僕はこのNPOの海外部門のメンバーとしてミャンマーに行きました。 -
訪れたのはマンダレーというミャンマーの都市です。
ミャンマーの通貨はチャットですが、現地(マンダレー)で日本円とチャットを両替するのは色々と面倒です。前もって、マンダレー国際空港で両替をすることおすすめします。
というのも、そもそもこの2通貨を両替する両替所がほとんどないからです。また、両替できても、Rateが悪いのです。
この2通貨間の両替をするには、非正規の両替所を利用するのが賢明です。僕達が今回訪れた非正規両替所は3か所です。
1店目はマンダレー駅付近の「太平洋大飯店」というホテル付近にあり、Rateは1円=8チャット。
2点目はマンダレー駅内の受付にあり、Rateは1円=7チャット。
3点目は場所は言えませんが、Rateは1円=9チャット。このRateは空港の両替所と同じRateで、現地での両替はここを利用しました。現地でも一部の人しか場所を知っていないそうなので、知りたい方は僕まで連絡を下さい。 -
現地で両替ができる銀行を探してまわっている最中、思わぬ出会いがありました。
現地のKBZ銀行を訪れた時、銀行員の女性が「こんにちは」と声をかけてきてくれたのです。
彼女の名前はウィッシィトンさん。現地の日本語学校で日本語を勉強しているらしく、僕達が日本人だとわかって声をかけてくれたようです。
日本語学校について等、色々話をしたいことがあったので、この日の夜、現地のレストランで一緒に夕食をとることになりました。 -
夕食は現地のミャンマー料理店「Too Too」でとりました。
ミャンマー料理は魚カレー・山羊カレー・トマトカレー・エビカレー等のカレー類が多く、これらのカレーを少しずつライスにのせて食べます。
カレーといっても、日本のカレーやインドのカレーとは、かなり違い、カレーの風味がするというような感じです。
中でもトマトカレーはかなり辛く、僕達日本人は一口食べただけで、ヒーヒー言っていましたが、ウィッシィトンさんはバクバク食べていました。
またカレー以外にもあらゆる料理に香草が使われているので、香草嫌いの人にはミャンマー料理は少しきついかもしれません。 -
夕食を食べながら、ウィッシィトンさんと色々お話しをしました。
年齢は22歳。現地の大学を卒業した後、銀行で働く傍ら、彼女の友人の母親が校長をしている日本語学校で日本語を勉強しているそうです。
日本語も上手でしたが、それ以上に英語も上手でした。
この日彼女には、出会いの記念にナルトの1巻とドラえもんのフィギアをプレゼントしました。
また、後日彼女の家に招待してもらえることになり、「お昼をごちそうします。私が作ります。」と家でお昼ご飯も用意してもらえることになりました。日本語学校も案内してもらえることになりました。 -
当日、僕達が泊まっているホテルロビーで合流して、そのままバイクにのせてもらい、ウィッシィトンさん宅に向かいました。
家に到着するとウィッシィトンさんの家族や友人があたたかく出迎えて下さいました。ウィッシィトンさんの家は2階建で南国風の木造建築でした。壁には家族写真が飾ってあり、テレビは薄型でNHKがかかっていました。
2階にはすでに、昼食が用意されており、席に着くとウィッシィトンさん達がご飯をよそってくれました。
写真中央がウィッシィトンさんのお兄さん、左がウィッシィトンさんの大学時代の友人のヘインミントン君です。 -
料理はすごくおいしかったです。
事前に辛いのが苦手を言っていたので、辛い料理は抜いてくれていました。
鶏肉とジャガイモのカレー・魚カレー・いんげんの和え物・なすびの和え物・エビの揚げ物など様々な料理が用意されていました。
特に鶏肉とジャガイモのカレーは美味でした。また、食べたいです。 -
食後にデザートを頂きました。
写真中央は龍眼という果物で、ライチに味が似ています。
スイカも頂きました。2つとも甘くてとてもおいしかったです。 -
これも食後のデザート?です。
ミャンマーの伝統的な料理でお茶葉・ピーナッツ・ガーリックなどがきれいに彩られています。 -
ウィッシィトンさんのお父さんです。
なんとお父さんは、ホテルでシェフとして腕を振るう一流の料理人で、昔シンガポールでドイツ人シェフのもと修行をしていたそうです。
今日の料理は、このお父さんが全て作ってくれていたそうです。どうりで、おいしいはずです。 -
ウィッシィトンさんの日本語の教材です。
日本人が学校で英語を勉強する時に使うのと、似たような構成でした。
熱心に勉強している様子がうかがえます。 -
食後に皆で写真をとりました。
中央に座っているのは、ウィッシィトンさんのお母さんです。
見ず知らずの人を家に招待してくれるだけでなく、ごちそうまで用意してもてなしてくれた彼女達の、というよりミャンマー人の思いやりの精神には、感銘を受けました。
彼女達が特別優しいわけではありません。この3日前にも別の現地で知り合ったミャンマー人宅に招待され夕食を頂きましたが、そのミャンマー人一家も心からのおもてなしをして下さいました。
路上で出会った他のミャンマー人も笑顔で僕達に接してくれました。 -
ウィッシィトンさん宅の近所の家の塀に割られたガラス瓶が並べられていました。猫よけです。
日本でもやっているところでは、やっていますが、こういうのは万国共通なのでしょうか。 -
お昼をごちそうになった後は、近所のパゴダを案内してくれました。
アウンドゥムパゴダというパゴダで、僕達が訪れた時は、パゴダを覆う建物の工事中でした。 -
同行者の高橋君がウィッシィトンさんにお祈りの作法を教えてもらっているところです。
また写真はありませんが、別の施設内には1メートルくらいの高さの28体の神様の像がありました。その像の後ろには布がそれぞれ置かれていて、その布で28体全ての像の体をふいてきれいにするのが作法らしく、神様の像をきれいにすることは自身のこころの浄化になるそうです。毎週末、大学生が来て、像をきれいにするそうです。
僕達もウィッシィトンさんと一緒に全像を布でふきました。像はどれもピカピカで、現地の人たちの長年の信仰心がうかがえます。 -
これは何だと思いますか?
真ん中の祠のような物を中心に8つの皿がメリーゴーランドのようにまわっています。8つの皿は、月曜・火曜・水曜(午前)・水曜(午後)・木曜・金曜・土曜・日曜をあらわしています。
ぐるぐるとまわる皿の中で、自分の生まれ曜日の皿にコインを入れることができれば、願いが叶うそうです。こんなものがパゴダにあるとは、驚きました。ミャンマーでは、生まれ曜日がいつかがとても大切らしく、パゴダに訪れると、聞かれることもあるので、事前に調べておくのもいいかもしれません。
本当は生まれ曜日に入れないといけないらしいのですが、ミャンマー語で書かれた曜日を読めなかったので、どの曜日の皿かにかかわらず、コインを入れることにしました。
結果2回成功しましたが、正規の方法でないので、願いが叶うかはわかりません。ちなみに、ウィッシィトンさんは1回しか成功していませんでした。 -
ミャンマーの人たちは日焼け防止のために、タナカというものを顔に塗りますが、、このパゴダで僕達は初めてタナカの製造方法を知りました。
製造方法はウィッシィトンさんに教えてもらい、一緒にタナカを作ることになりました。 -
まず写真に写っている小さなマルタを置いている丸い版に薄く水をはり、その後はマルタの断面・側面を版にこすり付けます。
途中で水を足しながら、こすり続けると写真にあるような黄土色の液体ができます。これがタナカです。結構な重労働でしたが、ウィッシィトンさんは疲れた様子もなく、作り続けていました。 -
できたタナカは指にまとわりつけて、写真右にある器に溜めておきます。一本の指しか使ってはいけないそうです。
このタナカはパゴダに奉納するそうです。
またタナカは食べることができるらしく、指に残ってしまったタナカを少し食べましたが、特に味はしませんでした。 -
現地には世界3大仏教遺跡であるパガン遺跡があり、その他にも荘厳なパゴダがたくさんあります。僕達は今回の旅でそれらのパゴダも見学しましたが、このパゴダのように現地の人々の生活に溶け込んでいる、いわゆる観光スポットでないパゴダを見学するのはこの日がはじめてでした。
上に記載した28体の像ですが、ウィッシィトンさんに「この像は何体いるのか?」と聞いた時、「24体です」と言われました。その後訂正して「28体」と言っていましたが、20年間通い続けているのに像の数を間違えたり、パゴダ以外の施設について「これは何ですか?」と質問しても、「よくわからないから、後でお母さんに聞く」という返答がかえってきました。
観光のガイドさんに聞けば詳細で正確な回答が得られるのでしょうが、それでは現地の人達の信仰感覚を知ることはできないように思いました。
そういう意味では、現地の人と見学できたのは、他の有名荘厳なパゴダを見学するよりも新鮮でしたし、こういう楽しみ方もするべきだと思いました。 -
パゴダを出た後は、ウィッシィトンさん宅近所の屋台で軽く食事を取りました。中央の蓮華が入っている器にある料理は、モニンガ・アブシャブというヌードルです。一番手前にあるのは魚のすり身です。どれもおいしかったのですが、お昼に食べ過ぎたので、あまりお腹に入りませんでした。
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写真右の少年はウィッシィトンさんの弟です。高校生だそうです。
途中でヘインミントン君と一緒に屋台にやってきました。
ここでは、ミャンマーの経済事情についての話を一緒にしました。
ウィッシィトンさんの話いわく、大体ミャンマー人の平均時給は400チャット(40円)くらいだそうです。その後、日本人の平均給与についての話になりましたが、その額にとても驚いていました。
この屋台での食事代はウィッシィトンさんがおごってくれました。日本人との給与差の話をした後にもかかわらずです。「Too Too」で食事をおごったからでしょうか?それともミャンマー人のもてなし精神からでしょうか? -
家に戻ると2階で近所の子どもたちがミャンマー語の勉強をしていました。勉強教室として自宅を貸しているそうです「ミンガラーバー」(ミャンマー語でこんにちは)と笑顔で一斉に声をかけてきてくれました。とてもかわいかったです。
僕達が入ったときは、少しざわめいていましたが、勉強となるとすぐに静かになり勉強に取り組んでいました。
ペンをたくさんもっていたので、ペンをプレゼントしました。 -
その後は、おむかえに住んでいる方の家に招待して頂きました。ウィッシィトンさんの家も立派でしたが、この方の家はかなり立派でした。
それもそのはず、この家の家業はヒスイ商だったのです。
家に入ると2階のヒスイの作業場に案内してくれました。作業場といっても、普通の寝室でした。冷房が効いているから寝室でおこなっているのでしょうか?
見えにくいかもしれませんが、写真のライトで照らされている緑色の部分がヒスイです。真っ暗の部屋の中で、ライトを当ててヒスイを見つけるそうです。 -
ひすい作業現場の後は一階でアイスクリームを頂きました。
味は、紫いも・いちご・ドリアン・バニラチーズヨーグルトで僕はバニラチーズヨーグルト味を頂きました。
このアイスクリームはマンダレーでは特に有名なアイスクリーム店のアイスらしく、とてもおいしかったです。 -
皆で写真を撮りました。
多少の経済差があっても、ご近所みんな仲良し。こういう光景は日本では、もうあまり見ることができないように思います。 -
アイスを食べた後は、日本語学校に向かいました。
ウィッシィトンさんの家を出るとき、子どもたちがベランダから見送りをしてくれました。本当にかわいらしかったです。 -
日本語学校へも、ウィッシィトンさん達のバイクに乗せてもらって、行きました。
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これが日本語学校です。
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日本語学校の教室の中です。日本人形や日本刀、ナルトや名探偵コナンなど日本アニメのDVDやヒーローなど日本の有名なドラマ・映画のDVDが壁一面に並べられていました。
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これは大阪にある、海外留学生を受け入れる日本語学校OJAのポスターです。日本語検定4級の取得と一定の費用があれば、OJAに入ることができるらしく、ウィッシィトンさんをはじめこの日本語学校で勉強している人々は、このOJAへの入学を目指しているそうです。
OJAに入学すると寮があるので、そこで生活するらしいのですが、その家賃が月4万円、学費が100万円(約1年間)、その他生活費を加えると大体合計200万円かかるそうです。
僕達の試算では、200万円はミャンマー人の給与の200カ月分に当たります。 -
教室の壁に飾ってありました。
ここの生徒さんが大使館から日本語の能力を表彰された時の賞状です。 -
この日本語学校の校長先生です。
娘さんが二人日本にいて、一人はOJAに、もう一人は日本の大学を卒業して大阪に住んでいるそうです。
校長先生自身も何度か日本を訪問されていて、その時の写真を見せてもらいました。サザンオールスターズと吉田たくろうが大好きだそうです。 -
チェキで写真を撮りました。
記念に教室に飾って頂きました。 -
教室の奥にタナカを作るスペース(メイク室?)がありました。
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同行者の高橋君がタナカを塗ってもらっています。
少しヒリヒリするそうです。 -
教室で写真を撮りました。
左に座っている二人の男性は、この秋OJAに入学するそうです。留学費用は働いて貯めたそうで、仕事はもうやめたのだとか。日本で技術を学びたいそうです。日本で会えるのが楽しみです。
日本語を勉強している理由は、日本の技術を学びたい・海外に行きたい等様々でしたが、共通していたのは、みんな日本語が面白いから・文法の構造がミャンマー語と似ているからということでした。
訪問記念にドラえもん等のマンガをプレゼントしました。次回までに日本語の教材を送ることも決まりました。 -
夕食はトムヤムクンというレストランでとりました。
僕達日本人3人・校長先生・ウィッシィトンさん達日本語学校の生徒さん4人・ヘインミントン君の計9人で行きました。
エビフライや豚の角煮などたくさんの料理を食べました。 -
高橋君とこの秋に日本に留学する男性2人です。
休日は、2時間かけてメーニョという花畑がある観光地にすずみに行くそうです。もちろん、ゲームなどもするそうですが。 -
同行者の関さんと校長先生です。
校長先生はこの10年間ボランティアで約300人の生徒を教えてきたそうです。
校長先生とお話しをしているとき、校長先生は「私は日本語がそんなに上手くありません。だから日本語の先生としてはふさわしくないかもしれないけれど、日本の文化や日本人が大好きです。だから日本語の先生をしています。」と語って下さいました。とても印象的なお言葉です。
食事の最中でも、生徒の前で僕にアスパラガスを指さして「これは日本語で何と言うのですか?」と聞いてこられました。日本の先生にこういうことができるでしょうか?生徒とともに学ぶその姿勢に感銘を受けました。 -
へインミントン君と僕です。
ミャンマービールを一緒に飲みました。僕はあまり酒類は飲めないのですが、ミャンマービールはあっさりしていて、とても飲みやすかったです。
彼のお父さんはフォトグラファーをしていて、彼はそれを手伝っているそうです。 -
ウィッシィトンさんと関さん、写真左がウィッシィトンさんのお友達です。
ウィッシィトンさんと校長先生は登山が趣味らしく、校長先生はミャンマー第2で1万フィートの高さがある山(富士山と同じくらい)に登頂したことがあるそうです。
ウィッシィトンさんは少し天然なところがありましたが、パゴダに一緒に行った時「ミニスカートをはく女性にはハレンチという感覚がある。ミャンマーの女性はそんな事はしない」と言っていました。大和撫子(日本人ではありませんが)を感じました。 -
最後に皆で、写真を撮りました。
とても楽しい一日でした。
夕食は校長先生がおごって下さいました。次回は僕達がもてなそうと思います。
思えば、この一日も、ウィッシィトンさんが銀行で声をかけてくれなければ、ありませんでした。今回の旅は、本当に偶然の出会いでできていたと思います。ミャンマーの人たちは本当に親切で常に僕等に笑顔で接してくれました。昔は日本もみんなこんな感じだったのでしょうか?
次回ミャンマー視察は来年2014年の夏の予定です。僕は就職活動があるので、行けるかわかりませんが、ぜひとももう一度行ってみたい国です。
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