2013/07/01 - 2013/07/01
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旅するうさぎさん
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この日、朝起きて部屋のベランダに出てみると、
雲一つない良い天気でした。
そこで、大好きなSCHLICKでハイキングをすることにしました。
シュトゥバイタールの雄大な山々と、高山に咲く美しいお花に
目を奪われました。
この表紙のお花は、ドイツ語でSilberwurz、学名はDryas octopetala、
和名はチョウノスケソウという、高山に咲くお花です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
この日、朝起きて部屋のベランダに出てみると
このような雲一つない良い天気でした。
谷奥の氷河も見えます。
これは絶好のハイキング日和、
山に行くしかないと思いました。 -
スザンナさんに「今日はシュリックに行って来ます!」
と言い残し、Kreuzjochbahnのロープウェイ乗り場へ
歩いていきました。宿からは徒歩15分くらいです。
山に行こうと思ったら、すぐに行けるのは便利です。
時刻は午前9時15分くらいですが
駐車場はまだガラガラでした。 -
こちらがKreuzjochbahnのロープウェイ乗り場です。
ロープウェイの様子は昨年の旅行記で書いたので
省略します。 -
山頂駅に着きました。
ちょっと雲がかかっていますが、
この後、だんだん雲が無くなってきました。 -
これがSCHLICK2000の鳥瞰図です。
右側にある岩山が北チロルのドロミテと呼ばれる
カルクケーゲル山塊(Kalkkoegel)です。 -
この日のハイキングルートは<10>の頂上駅(2136m)から
<12>のSennjoch(2240m)まで登って
そこから右下に伸びている黄色い道<5>を通り、さらに<8>を通って、
ロープウェイ途中駅<7>のFroneben(1350m)まで
降りてくるというルートです。
距離にすると7kmくらいかと思います。
下山時の高低差は890mあります。
道の色は登山の難易度を表しています。
黄色い道は<easy 難易度易しい>
赤い道は<average 難易度平均>
黒い道は<difficult 難易度高い>です。
ちなみにこの鳥瞰図は、シュトゥバイタール各村の
インフォメーションやロープウェイ乗り場で無料でもらえます。
ネット上でもシュトゥバイタールの各種カタログを
PDFで見ることができます。この鳥瞰図もありますので、
日本にいる時からハイキングの計画を立てられます。
http://www.stubai.at/en/info-service/downloads/
上記のページの
<Stubai Cableways Summer>
をクリックすると、シュトゥバイタール各地区の
ハイキングコースが見られます。
ちなみに私はこの他に、いくつかのシュトゥバイタールの地図や
昨年現地で買ったハイキングガイド(ドイツ語版)を持っていて、
暇さえあれば家で眺めていました。 -
さあ、出発です。
ここは外国、さらに女の一人旅、山歩きは初級者なので、
とにかく無理をせず、無事元気に下山することを、第一の目標にしました。
安全第一、計画通りのルートで歩きます。 -
今回のコースは初級〜中級レベルのコースで、登りよりも下りの距離が長いです。
昨年は左に行ったのですが、今年は右に行きます。 -
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-
こんな雪崩防止柵がある道も通っていきます。
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-
所々に雪が残っています。
-
カルクケーゲルを眺めつつ。
-
見たかったトロールブルーメ(Trollblume)が咲いていました。
-
Enzian(エンツィアン)も咲いています。
-
-
これは前日も見た、ドイツ語でSilberwurzというお花で、
学名 Dryas octopetala、
和名はチョウノスケソウ です。 -
ちょっと後ろを振り返ってみました。
とにかくカルクケーゲルの眺めがいいです。 -
-
-
見晴らしがよい所に出ました。
昨年行った、Elferspizeが見えます。 -
ちょっとカメラをズームして。
この中央にデーンとそびえる山は、
Habicht (3277 m)です。 -
-
さらに登ります。
向こうに見える赤い服の人は
実はおばあさんです。一人で登っています。
ペースはゆっくりですが、
凄い健脚だな、と思いました。 -
お花が山に張り付くように咲いています。
とっても綺麗ですし、
なんだか、けなげです。 -
こちらはFruehlings Enzian
(フリューリンクス・エンツィアン)です。
ブルーが印象的な、可憐な小さいお花です。 -
あちらにへばり付くように咲いている青い花は、
-
エンツィアンです。おそらく、
staengelloser Enzian (学名:Gentiana acaulis)
なのではないかと思います。 -
このピンク色のお花も、
岩にへばり付くように咲いています。 -
こちらは、ドイツ語でStaengelloses Leimkraut、
学名だと、Silene acaulis というお花です。 -
イチオシ
Silberwurzが太陽の光を浴びて、
綺麗に咲いています。 -
イチオシ
可愛らしい高山植物、Silberwurz
-
ここでまた標識。
右側がSennjoch-huette です。 -
赤い建物がSennjoch-huetteです。
この後、ここで食べたチロル料理、
とても美味しかったです!
(次の旅行記で書きたいと思います。) -
さらに登って行きます。
-
この斜面にも一面にエンツィアンが
咲いていました。 -
素晴らしい生命力! -
昨年は8月に旅したので
エンツィアンは見れなかったのです。
見たかったお花を見ることができて、とても幸せでした。
それにしても、旅行時期が1ヶ月違うと
咲いているお花もまるで種類が違います。
去年8月に見たお花はほとんど咲いていません。
その代わり、こういう可愛いお花が咲いています。 -
フリューリンクス・エンツィアンも
そこかしこに咲いています。 -
-
そしてSennjochの頂上に着きました。
-
この十字架がとても美しいと思いました。
フレッシュな松が飾られていて素敵だと思いました。
明るい光を浴びて、実に美しい。
シュトゥバイタールの清々しさを
まるで象徴しているように思いました。 -
もう少し上へ。
-
-
皆さんはさらに上を目指しています。
でも私の計画はここまで。
行きたい気持ちをぐっと抑え、
無理をせず、見送りました。 -
ここでしばし、周りの景色を楽しみました。
-
カルクケーゲルが美しいです。
-
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-
せっかく望遠レンズも持ってきたので
ちょっとズームで撮ってみます。
ゴツゴツした面白い形をしています。 -
迫力あり。
-
「ヨーロッパアルプス登山・ハイキング」
(金原富士子著、本の泉社)という本によると
このカルクケーゲルや、
私が好きなイルムシュピッツェは
ヴィア・フェラータ愛好者の巡礼地とのことです。
ヴィア・フェラータとは、ヘルメットを被って
岩山に設置してあるハシゴや鎖などを使って
山を登るスポーツのことです。
その本には、こう書いてありました。
「おびただしく足場があるわけではない、
熟練したアルピニストのみ!
ガイド同行が望ましい!」
いやはや、凄そう…(^^;)
私はもう、眺めているだけで十分です。 -
雪があると、
山はまた違った表情を見せてくれます。 -
ここにもピンクのお花が咲いていました。
-
Staengelloses Leimkraut です。
-
小さくて可愛いピンクのお花。
-
また標識がありました。
あちらに行くと
Starkenburger Huetteに着きます。
ここは今回は行きませんでしたが、
いつか必ず行ってみたい所です。 -
氷河が美しいです。
氷河には、このハイキングの翌日に行きました。
翌日も良い天気だったのです。
今年は6月上旬が大荒れの天気だったこともあり
ものすごい量の雪が残っていて、
山のレストランの周りでは
ブルドーザーが雪かきをしていました。
夏スキーをやっている人も結構いて、
積雪でロープウェイも頂上までは
通っていませんでした。 -
今回の旅では、この左側のHabicht (3277 m)を
じっくり見ることができて良かったです。 -
ズームで撮ってみました。
かなり貫禄がある山です。
でも私には、
粉砂糖を振りかけた、
美味しそうなケーキに見えました。 -
大好きな仙人の山、Ilmspitze(2690m)も
ズームして。
ヴィア・フェラータ愛好者の巡礼地
だというのもうなずけます。
いつ見ても格好いい山です。 -
-
こちらは、Kirchdachspitze(2840m)です。
-
もう一つの大好きな山、
Serles(2718m)にもうっすら雪が積もっています。
この山の中腹に、Maria Waldrastという
マリア様が祀られた、中欧で一番高所にある
上品なピンク色をした修道院があるのです。
多くの人々が健康を願ってこの巡礼地を訪れます。
私も今回の旅で行きました。
上品なピンク色の修道院の背後には
緑の斜面が広がり、お花が一面に咲いていて
それはそれは美しい所でした。
美味しいお水も飲めて、クナイプもあるのです。
今回の旅で最も印象的な場所の1つでした。 -
Serles山頂付近。
-
Serlesの後ろにある雪を被った山々もズームして。
あちらはTuxer Alpenです。 -
-
-
-
沢山写真を撮っていたら、
-
パラグライダーが飛んできました。望遠で撮ります。
-
わぁ〜、格好いい!
-
こんなふうに飛んでみたい。
-
-
手前のエルファーから飛んだのかもしれません。
-
雪山をバックに、気持ち良さそう!
次はこのハイキングの続きを書こうと思います。
山小屋の美味しいチロル料理と、アルペンローゼが出てくる予定です。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- コットングラスさん 2014/07/20 13:10:37
- こんにちは
- 旅するうさぎさん
昨日(2014/07/19)シュレック2000に行ってきました。
見事に快晴で山の景色、花、ハイキングを満喫してきました。
言葉に表せない光景を目の当たりにただただ感動ばかり。
センヨッホヒュッテでは旅するうさぎさんと同じものを注文し、多くて
食べきれるかと思いましたがなんとか完食出来ました。
毎日のハイキングとこれからのことを考えてセンヨッホヒュッテからロープウェイに
戻り、下りも乗って降りました。
帰りにムッタースに寄りましたが、駅でstbを待っている間に日本の3人の女性に出会い、話の中で4traになり、旅するうさぎの話題になりました。その方達も良く見られているようです話が盛り上がってしまいました。
その方に、コットングラスの名前を告げると、見ていますとのことで嬉しくなってしまいました。
コットングラス
- 旅するうさぎさん からの返信 2014/07/21 01:18:54
- RE: こんにちは
- コットングラスさん
旅先からのコメント、ありがとうございます♪
とても嬉しいです。
> 旅するうさぎさん
> 昨日(2014/07/19)シュレック2000に行ってきました。
> 見事に快晴で山の景色、花、ハイキングを満喫してきました。
> 言葉に表せない光景を目の当たりにただただ感動ばかり。
それは良かったです!
お天気も快晴で、素晴らしい景色とお花を見ることが
できたのですね。良かった、本当に良かった。
ああ、思い出します、あの場所が良く晴れ渡った
日の光景を。
> センヨッホヒュッテでは旅するうさぎさんと同じものを注文し、多くて
> 食べきれるかと思いましたがなんとか完食出来ました。
チーズ味のシュペツェレですね。
ここで食べたこのお料理、とても美味しかったです。
それを聞いて、また、食べたくなりました。
> 毎日のハイキングとこれからのことを考えてセンヨッホヒュッテからロープウェイに
> 戻り、下りも乗って降りました。
それがいいです。
これからスイスに行かれるので、
体力温存しなくてはですね!
> 帰りにムッタースに寄りましたが、駅でstbを待っている間に日本の3人の女性に出会い、話の中で4traになり、旅するうさぎの話題になりました。その方達も良く見られているようです話が盛り上がってしまいました。
> その方に、コットングラスの名前を告げると、見ていますとのことで嬉しくなってしまいました。
そうなのですか。ムッタースにも寄られて。
日本の方々にもお会いになったのですね。
私の旅行記も見て下さっている方々だったのですか。
それは大変恐縮です。
コットングラスさんの旅行記もご存知の方々だったのですね!
私も4トラに登録する前から、
コットングラスさんやデコさんの旅行記を拝見していました。
お二人のアルプバッハの旅行記を、綺麗だな〜と思って
拝見していました。
旅するうさぎ
-
- ハッピーねこさん 2013/08/24 09:59:25
- ハイキング日和!
- 本当にハイキングにうってつけのお天気でしたね!
山々も植物も本当に美しくて、今のこの猛暑の中でも爽やかな風が感じられる思いがしました。
やっぱりいい所ですね、シュトゥーバイタール。
以前は山の景色は好きでも山歩きにはあまり興味がなかったというか
体力的にも自分には無理だし、と思ってきましたが、こうして拝見していると
やはりハイキングやトレッキングならではの楽しみがたくさんあるものですね。
そのうちトライしてみようかしら?^^
もちろん無理のない程度に、ですが。
ハッピーねこ
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/08/24 17:32:27
- RE: ハイキング日和!
- ハッピーねこさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
> 本当にハイキングにうってつけのお天気でしたね!
> 山々も植物も本当に美しくて、今のこの猛暑の中でも爽やかな風が感じられる思いがしました。
> やっぱりいい所ですね、シュトゥーバイタール。
爽やかでした、シュトゥバイタール♪
ハッピーねこさんも、もし次にインスブルックへ夏に行く時には
是非、シュトゥバイタール鉄道に乗ってこの谷を訪ねてみて下さいネ。
綺麗な山も、お花も、旅人を待っていますから!
> 以前は山の景色は好きでも山歩きにはあまり興味がなかったというか
> 体力的にも自分には無理だし、と思ってきましたが、こうして拝見していると
> やはりハイキングやトレッキングならではの楽しみがたくさんあるものですね。
> そのうちトライしてみようかしら?^^
> もちろん無理のない程度に、ですが。
私も体力はあまりないです。
ですので、このハイキングは簡単なコースです(^^;)
簡単なコースでも、高山のお花やアルプスの山々が満喫できるのが
よい点だと思います。
フルプメス駅からは、きつーい坂道を登って15分くらいで
麓のロープウェイ駅に着きます。坂道は急なので、ロープウェイ駅に
辿り着くまでに疲れる人もいるかもしれません。
でも、ここまで来てしまえば、あとはロープウェイが山頂まで自動的に
連れて行ってくれます。降りたらすぐそこに、素晴らしいカルクケーゲルの
絶景が広がっています。
去年の旅行記にも書きましたが、夏のシーズンであれば、ここにもお花が
沢山咲いていて、綺麗です。チロルの爽やかな夏を満喫できる所です♪
旅するうさぎ
-
- rinnmamaさん 2013/08/18 23:37:14
- 日本の祠と同じでしょうか
- 旅するうさぎさん、こんばんは
連日の暑さに少々疲れ気味ですが、皆様のブログで元気百倍です。
このように松を飾られるんですね。
日本の頂上には、小さい祠があったりしますが、同じように神聖な
場所なんでしょう。
いきいきと登られている感じが、今回も伝わってきて楽しかったです。
それに、パラグライダー、私も飛んで見たいな〜。
本当に空飛ぶ鳥の気分なんでしょうね。
空気とかは,薄い感じではないのでしょうか?
ノンビリ歩いていけばいいのでしょうが・・・。
一人旅は無理は厳禁ですよね。私も、葛藤しながら引き返す事も
ありましたし、食べ物も気をつけたものです。
次も楽しみにお待ちしていますね。rinnmama
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/08/19 22:42:35
- RE: 日本の祠と同じでしょうか
- rinnmamaさん、こんばんは。
> このように松を飾られるんですね。
> 日本の頂上には、小さい祠があったりしますが、同じように神聖な
> 場所なんでしょう。
本当、日本と同じですね。
山の上は神様がいる天上に近い所なので、
こういう十字架があるのではないでしょうか。
この山には松が沢山あり、とても美しく印象的でした。
松といっても、高山なので背丈がとても低い松です。
そんな松がこうして十字架に飾られていたので、
綺麗なものだなぁと見入ってしまいました。
山小屋の人が飾っているのかな?と思いました。
というのも、ここの山小屋でお昼を食べたのですが、
テーブルの上には、同じように生き生きとした松が
活けてあったからです。
> 空気とかは,薄い感じではないのでしょうか?
> ノンビリ歩いていけばいいのでしょうが・・・。
> 一人旅は無理は厳禁ですよね。私も、葛藤しながら引き返す事も
> ありましたし、食べ物も気をつけたものです。
そんなに高い山ではないので、空気は薄くないです(^^)
rinnmamaさんの英国留学の旅行記を拝見すると、
やはり無理せずに、慎重に旅されていることがわかります。
気軽なハイキングだといっても、もしここで倒れたら、
もしここで滑って怪我でもしたら、誰も助けてくれないし、
病院だって遠いし、ドイツ語も分からないから自分の症状も
説明できないだろう…そう考えると、
夫と一緒に旅していた時よりも、より慎重になりました。
旅するうさぎ
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