2013/04/23 - 2013/04/25
15616位(同エリア49411件中)
ごん太2さん
マイナーなのだろうか。行く人がいないのだろうか。大東島ツアーはこれまで見たことがなかった。ところがある旅行社でついに見つけた。大東島に個人が手配して行くのは、かなり難しい。やむなくこのツアーに一番に申し込む。何回も催行されない。しかも1回15名限定だ。
私たちのときは14名の参加者だった。わずか2泊3日だったけど、はじめて見る大東島は、私にいろんな感動を呼び起こした。いっぺんに大東が好きになってしまった。機会があれば、ぜひ再訪したい。人をとりこにしてしまう大東島とはどんなところなのか。
まず遠い。沖縄から39人乗りのプロペラ機で1時間10分。なんと360㌔もある。与那国のほうが遠いのかもしれないが、究極の島という感じがする。台風が日本を襲ったらまずはじめに上陸する島なのだ。沖縄最東端という標識もある。
面積もそんなに広くないし、人口も両島あわせて2000人もいかない。山も高地もない。歴史も古くない。
ただ産業としてはサトウキビ栽培が盛んだ。
今から103年前、八丈島から23人の開拓者が、ときの明治政府に許可をもらって絶海の孤島、もちろん無人島の開拓に乗り出したのが大東島の歴史のはじまりだ。?そう絶海の孤島と言われるだけあって、海の周りはすべて断崖・絶壁がつながっており、船をつけることすらままならないのだ。今でこそ飛行機が飛び、港が作られ那覇から5日に1回、定期船が来るようになったが、開拓のときの苦労はいかばかりのものか。
港ができたからといって、絶壁の海岸の巨岩を削り取り、12メートルにも及ぶ岸壁を造らねばならない。定期船が着岸しても岸壁が役にたつはずもない。だから今も人や物資や漁船までもが、大きなBOXに入れられ、あるいは漁船ごと、巨大なクレーンに移されて、やっと上陸できるのだ。
恐るべし大東島。
しかし住んでいる人は、そんなこと全く苦にしていない。美人が多い。子どもも多い。過疎化や高齢化とは無縁の島なのだ。そして人々は、どの島でも言えるように、温かくてやさしい。屈託なくいつも笑顔だ。当然 大東人(だいとんちゅ)はみんな知り合いだから、観光で来ている人間はすぐに分かる。こどもたちも明るくはしゃいでいる。
私が話をしたのは、ガイドさん、女性ドライバー、魚釣り名人、島に一つしかないスーパーのレディ、道を尋ねた人、そして子どもたちだけだが、みんな親切に旅行者を迎えてくれる。
クレーンから吊り上げられた漁船が運搬車に乗せられ、すぐに漁協にむかった。12キロ級のマグロやサワラを積んで。漁港に着くや否や、魚の解体がはじまる。時間がきまっているのか、何人かの島人(しまんちゅ)が買いにこられている。マグロもサワラももちろん大きな切り身で売られる。1.2?の切り身が1270円。ということは、100グラム100円くらいか。さっき解体したばかりの生マグロがだ。
驚いたことに私たちが乗っていた女性ドライバーがマグロを売っている。ひと段落すると、刺身に切ってただで私たちにふるまってくれたのだ。マグロの心臓をはじめて食べた。うまい!としか言いようがない。
ことほどさように、島の人は働き者だ。これまで4回も行った長崎・小値賀島の人もそれだけ行く値打ちがある証拠だが、大東島もこの温かさに触れると、やみつきになりそうだ。だからといって、島の人は観光化をそんなに望んでいるわけでもない。それより島をもっとしってほしい、できれば移住してほしいと思われていると感じたのは私だけだろうか。すでに移住のための村営住宅が建てられている。3LDKで家賃17000円ほど。格安もいいとこだ。
ただ年齢や遠さを思うと、なかなかふんぎれないのも確かだが。
人口が少ないから子どもたちは中学を卒業すると島を離れる。「十五の春」なのだ。(これは大東を舞台にした映画の題です。まもなく全国封切り。見にいかなくちゃ。)
彼らは二十歳の再会を約して、世界でも例をみないほどスケールの大きい鍾乳洞に、思い思いの泡盛などを残していく。そして5年後みんな集まるということだ。
厳しくもあり、せつなくもあり、しかしその現実を受け入れてたくましく生きていこうとする大東島のみなさんに、心からのエールを送りたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
-
南大東島はほぼ平らな島。いちばん高いところで70メートルほど。島の7割がサトウキビ畑だという。今は収穫期ではないが、忙しいときは各地から仕事人が来るそうだ。
雨が少ないから島で困っているのが水の確保。池の水を利用したり、海水を淡水化したり。島のあちこちに給水塔(配水塔)が見られる。 -
島に砂浜はない。海軍棒プールなどで泳ぐ。むかし海軍がつかっていたからその名前がついたのだろうか。しかし干潮のときしか入れないようだ。
-
月桃(げっとう)という花。加工してお茶になったり、化粧品になったり、最期は堆肥になったり、捨てるとこがないそうだ。サトウキビ畑を守るように植えられている。
-
大東地方気象台。毎日2回時間を決めて、気球が打ち上げられる。もちろん観測器を搭載して。データが自動的に送られてきて、日本の天気予報や台風情報に貢献している。
まことのご苦労さんとねぎらいたい気持ちだ。 -
星野洞といわれる鍾乳洞。規模ははげしく大きい。ただあまりにも知られていないので、訪れる人はほとんどいない。
この中に「十五の春」の子どもたちの泡盛などが保管されている。
天然の冷蔵庫とおもいきや、湿度100%だという。泡盛はそれでも熟成されるのかな。
ガイドさんの娘さんも、この春中学を卒業されて、ここに置いてありそうだ。十五の春ー私たちがそんな体験をしたか振り返らざるをえない。 -
南大東小学校の子どもたち。明るい。表情がすばらしい。たったの一瞬なのに。いつもの様子がでるのだろう。
断りもなく、夫婦で学校を訪ねた。
都会にあるような警備もない。急にだれかが来ても、子どもたちがしぜんなのがいい。 -
北大東島には燐鉱石を採掘したあとが残っている。え、マチュピチュ?と思わせるような光景だが、歴史は新しい。マッチの原料になったり、軍が使ったりしたそうだが、今は資源としての役割を果たしたのか。
しかし放置されたままでいいと思った。取り壊すことにお金を使うなら、港を造ったり、台風対策の防波堤などのほうが、もっと大事だと思うからだ。 -
まさにクレーンで漁船を吊り上げているところ。海上の船にワイヤーをひっかけて、ぐるりと一周する。船の運搬車に乗せるまであっというまの作業だ。
乗ると車はただちに漁港へ。そして解体。販売。これほど新鮮な魚はない。だからおいしい。 -
解体されると、ただちに販売に入る。これはサワラ。私たちがしっているサワラとは大きさがずいぶん違う。
これも試食したかったなぁ。 -
再び大東島の絶壁を。
台風のときは高波が30メートルになんなんとするという。そして40トンもの巨岩をかんたんに打ち上げるのだそうだ。
恐るべし大東島。しかし愛すべき大東島。たくましく生きる大東島。
がんばれ大東島のみなさん。その明るさや温かさをいつまでも!
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この旅行記へのコメント (2)
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- ヤッシーさん 2013/04/30 09:51:09
- また行きたい大東島
- ごん太2さん こんにちは
南北大東島旅行いいですね。
私は3年前行きましたがまた行きたい島の一つです。
ただ旅行代金がネックですが。
北大東島の漁港はまだできていないんですね。
私もクレーンで漁船を吊り上げているシーンはみました。
漁港ができたらこれもなくなってしまうんだなと思っていました。
サワラってこんなに大きいのって思いますよね。
波照間島で宿のおじぃが一人で50本ぐらい釣ってきて
さばいているところ見たのですが、この魚何?と聞いてサワラという答えに
何度も聞き返してしまいました。
大きいサワラは持つことができず、
一番小さいサワラを持ち上げた写真が以下にあります。
http://4travel.jp/traveler/yasu_happy_go_lucky/album/10414009/
http://4travel.jp/traveler/yasu_happy_go_lucky/album/10531299/
お刺身で食べましたよ。
大東島の旅行記を見つけると嬉しくなります。
ヤッシー
- ごん太2さん からの返信 2013/05/06 11:43:08
- RE: また行きたい大東島
- コメントありがとうございます。
沖縄だけでなく日本中あちこちずいぶん行かれているのに驚きました。私は2007年にこのサイトを知って以来ですから、まだまだです。
夫婦とも退職して、このごろは月に1回のペースになりましたが、もう高齢なので追いつけそうにありません。
それにしても大東島はよかったですね。じっくり感動することが多くて「小値賀町SNS]にも紀行文を3回にわたって書きました。同じごん太2であげています。よければ覗いてください。
大東島のことが忘れられなくて、宿やガイドさんに写真を送ったり、ふるさと寄付金もしました。
先の小値賀島にも3年続けましたが、去年は忘れてしまいました。
また旅行記を読ませていただきます。
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ハマユウ荘 うふあがり島 <北大東島>
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