2013/04/27 - 2013/04/28
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pp235さん
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坐禅初心者が、一泊二日の坐禅体験(禅の一夜)に行ってきました。
坐禅、作務、写経、精進料理等、一度体験してみたい方にオススメです。
今回お世話になったのは、横浜の鶴見の駅近くにある大本山聰持寺です。
首都圏からのアクセスもよく、雑誌などにも掲載されて人気があるようです。スケジュールの詳細は、聰持寺の公式サイトに掲載されています。
ここでは、参加前に疑問に思っていたことが実際にはどうだったかなどもお伝えできればと思います。
なお、参加者へのアンケートの結果を踏まえて、日程や体験内容は随時変更されているようですので、今後の内容は以下の記載とは異なる場合があります。
今回の参加者は20人程度、男性13人〜14人、女性6人〜7人、年齢層は20代くらいから60代以上まで幅広く、夫婦での参加もあったようです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル
-
三松閣
檀信徒用研修道場で、4階に大講堂、3階に宿泊施設、地下に大浴場があります。
香積台(こうしゃくだい)を入って右手で受付を済ませると、袴が渡され、宿泊施設の割り当てられた部屋で着替えます。着方は説明が部屋に置かれており、簡易なタイプなので難しくはないと思います。
宿泊施設は、1部屋6人〜7人用で、トイレ・洗面所があり、旅館の部屋と変わりません。金庫がありますが、貴重品は、布製の貴重品袋が配られ、作務の時以外は、その袋を持ち歩くようになっていました。
4階の大講堂で、グループディスカッション、法話、茶話、写経・納経諷経を行いました。いつもお茶が用意されていて、また、トイレ休憩も各スケジュールの前後に配慮されています。
法話や茶話の際には質問の時間があり、いろいろと質問が出ていました。
写経は経験がなかったのですが、墨をするところから説明があり、「舎利礼文」「延命十句観音経」「普回向」の見本の上に薄紙を置いてなぞれるようになっていたので、なんとか書き終えることができました。
大浴場にも部屋にもヘアドライヤーは備え付けていないので、必要な人は持参したほうが無難です。大浴場には、リンスインシャンプーはありました。開枕前の入浴時間は1時間、起床の鐘から集合までは25分程度でした。 -
大僧堂
修行僧しか入れないそうです。
参禅は、この隣の衆寮で、1日目、2日目それぞれ3炷(1炷40分)ずつ、経行(きんひん)1回ずつ行いました。
坐蒲の向きの変え方、隣位問訊(りんいもんじん)・対坐問訊(たいざもんじん)、結跏趺坐(けっかふざ)・半跏趺坐(はんかふざ)、法界定印(ほっかいじょういん)など、毎回合図してくれるので安心です。
臨済宗と違って、壁に向かって座っているので、最初、警策(きょうさく)を受けるタイミングに戸惑ったのですが、合掌すれば多少離れていても見つけてくれるようです。
これから暑くなるこの季節、ひんやりした衆寮での暁天坐禅はとても気持ちがよいと思います。 -
大祖堂
2日目、ここでの朝課(ちょうか)に立会い、最後に、お焼香をしました。
大般若波羅蜜多経を転読する様は、とても興味深かったです。
以前、お大師さんで厄払いをしていただいた際は、なんだか世俗的な感じがしてならなかったのですが、禅宗のお寺ではそのようなことは全くなく、厳かな気持ちになります。 -
大祖堂
やはり外から見ると格段に大きいです、 -
百間廊下
毎日の雑巾がけのおかげでピカピカです。
以前の禅の一夜では、作務の時間にここの雑巾がけをしていたそうですが、今回は衆寮内の雑巾がけでした。
リピーターの方たちによると、参禅室の次長が代わられて、前ほど厳しくなくなったのではないかとのことでした。 -
最後に希望者に1時間ほど拝観案内をしてくださいました。
香積台入って正面の大黒様
香積台は、今は受付、待合室、売店がありますが、昔は台所だったということで、台所の神様がまつられているそうです。 -
鐘鼓楼につながる階段を下から見たところです。
放光堂から衆寮に通じる回廊にありますが、鐘の音が響き渡るように、回廊の窓は、ガラスが入っておらず、木の格子窓になっています。 -
放光堂
山形県から移築された建物なので、雪の重みに耐えられるよう、通常のお堂よりも柱が多く、床の位置もかなり高くなっています。 -
紫雲臺侍局(禅師さまのお住まい)の入口
入り口の前に、雑巾がけ用のバケツが置いてありました。 -
待鳳館
總持寺の迎賓館で、篤姫もここに住んだといわれています。
入門を希望する修行僧は、ここで何時間も立って待つとか。 -
仏殿
地下通路で下を通ったのみでした。
修行僧は普段は中に入れないようです。 -
与謝野晶子が、この仏殿に是非入ってみたいと願い、いよいよ入れる時になって詠んだ歌です。磨き上げられた床があまりに澄んでいるために、入れないということを詠んだそうです。
「胸なりてわれ踏みがたし氷よりすめる大雄宝殿の床」 -
入館しませんでしたが、宝物館もあります。
-
手前は、薬石(夕食)、小食(朝食)時に使用したお箸、奥は終了時にいただいた袋です。
薬石も小食も、9つの応量器に、ご飯(小食はおかゆ)、漬物、煮物、青菜等が盛り付けられ、いろどり鮮やかでおいしくいただきました。私が普段宿泊する経済的な宿の朝食に比べると、豪華な朝食でした。
食前に「五観の偈」、食後に「願はくは此の功徳を以って、普く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを」を唱えます。
以前は、食事中に修行僧のお話があったそうですが、今回はなく、黙って食しました。 -
宿泊した部屋に置かれていたお茶菓子。
多分売店で購入できるのだと思います。
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