2013/03/07 - 2013/03/14
58位(同エリア266件中)
玄白さん
1,2月の厳冬期は過ぎたとはいえ、3月になっても時には気温−20℃以下の冬のアラスカ、フェアバンクスに行ってきました。旅の目的の99%はオーロラを見て、写真撮影すること。その様子は「冬のアラスカ旅行(1)ロッジ滞在、オーロラウォチング編」に記しました。
滞在したのは、フェアバンクス郊外のタイガ(寒帯針葉樹林)の中にあるNorthern Sky LodgeというB&Bです。何もないところなので、昼間は犬ぞりに乗るくらいしかやることがなく、それも一回乗ってみれば十分なので、滞在最終日に、宿のオーナーのパスカルさんに送ってもらってフェアバンクス市内のアラスカ大学の北方博物館と、この時期にIce Parkで行われている「World Ice Art Championship」という氷の彫刻の作品展を見に行ってきました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- デルタ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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3月11日 Northern Sky Lodge滞在最終日。もう犬ぞり体験もしたし、昼間はLodgeにいても他にやることもないので、フェアバンクス観光に出かけました。
パスカルさんの車でアラスカ大学北方博物館に送ってもらいます。もちろん、好意で送ってもらったわけではなく、ちゃ〜んと送迎代往復$50を請求されました。それでもタクシーを使うよりずっと割安です。 -
この送迎、パスカルさんのフェアバンクスへの用事に便乗した形です。つまり、彼女の用事がないときは送迎してもらえません。同宿のトムさんとエドさんは昨日送迎してもらえず、タクシーを使っていました。
まずは、ロッジから車で15分ほど走ったところにある郵便局に立ち寄り、パスカルさんの用事を済ませます。 -
さらに5分ほど走ってゴミ捨て場に立ち寄ります。広大で人家がまばらなアラスカの都市郊外では、一軒一軒ごみ収集車が回ってくれるなんてサービスはないので、決められた場所に車で20分近く走ってゴミ捨てに来なければなりません。極北の過疎地での生活の厳しさの一端を垣間見た想いがしました。
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30分ほどでアラスカ大学北方博物館に到着。ここでパスカルさんと別れ、帰りはIce Parkでオースチン君にピックアップしてもらう手はずにしました。
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博物館ロビー。奥の方が入り口で、受け付けで入場料$10を払います。玄白はシニアディスカウント(60歳以上)で$9です。特にID提示を求められることもなく自己申告でOKでした。受付嬢、玄白の白髪まじりの頭を見て間違いないと思ったんでしょうか?
それほど大きな博物館ではありません。アラスカゆかりの芸術家の絵画や工芸品の展示、アラスカの自然史を物語る太古の恐竜、マンモスの化石やら野生動物の剥製・骨格標本、アラスカ原住民のかつての生活の様子を示す民具などが展示されています。 -
Sydney Laurenceという画家が描いたマッキンリー山。この画家は日本ではほとんど知られていないが、アラスカでは有名な画家らしい。
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アラスカ原住民(エスキモー)の生活を描いた絵画も展示されています。
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重さ2トンもある巨大なヒスイ
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一番広い展示室「Gallery of Alaska」では、ブラウンベア(アラスカ灰色熊、グリズリーとも呼ばれる)の剥製が出迎えてくれる。立ち上がっている姿は、獰猛というより、どこかかわいらしい感じがします。
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マンモスの化石
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マンモス(右)とマストドン(左)の歯の化石。マストドンというのはマンモスに似た像の先祖のような動物だそうです。
普通は、どこの博物館でも展示物には「触るな」という警告パネルがつけられていますが、面白いことに、この博物館では、展示品によっては「触ってみなさい」というパネルがついています。ここの博物館では、見るだけでなく、触る、聞くということで展示内容を理解させるというのがコンセプトのようです。別のコーナーでは、鯨やセイウチの鳴き声を聞かせるコーナーもありました。 -
アラスカ原住民の生活で使われていたカゴ類。木の根を叩いて繊維状にして、それを編んで作ったもの。手間がかかり、芸術性もある民具です。
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ムース(ヘラジカ)の足とバイソンの角で作られたテーブル。これはアラスカ先住民ではなく、19世紀に入植した白人の作品。玄白の趣味には合いません。
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ツンドラ(永久凍土)の中から発見された3万6千年前のバイソン(アメリカ野牛)のミイラ。
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太平洋戦争時、日本軍がアリューシャン列島に侵攻したことを紹介しているパネル展示。右下にタイトルだけ写っているのは、日本軍が真珠湾奇襲をしたことを報道した地元アラスカの新聞。
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太平洋戦争当時の日本軍の装備の展示。
反日感情が強い中国、韓国だけでなく、アメリカやシンガポールなど現代では友好国となっている国でも第2次大戦時の日本の侵略行為を不断に知らしめる展示をあちこちで見かける機会がありました。そのたびに、第2次大戦が日本史上いかに大きな過誤であったかということが思い起こされると同時に、加害者と被害者の過去に対するこだわりの違いを感じずにはいられません。 -
博物館の受付でタクシーを呼んでもらい、Ice Parkに移動です。
こちらも入場料は$10。 シニアディスカウントはありませんでした。 -
Ice Parkは、冬の間、氷でできた遊園地のようなもので、観光客だけでなく、地元の子供連れの人たちが大勢来ていました。
これは、幼児向けの氷でできた滑り台。 -
氷のブロックで作られた迷路
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迷路の真ん中にある氷の蛇の彫刻
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一休みするベンチも氷で出来ています。
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園内の氷の彫刻コンテスト出展作品をグルッと見て回るトレインが走っています。そんな広いわけではないので、じっくり見ながら歩いて回っても時間はかかりません。
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抽象的な造形の作品、具象作品と両方ありますが、どちらにしても、ライトアップされた夜見るほうがきれいでしょう。今回は遠く離れたロッジ滞在で送迎の都合で、夜は見られません。
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ロッジに戻って夕食時に同宿者とこのIce Artのことが話題になりました。ロッジに来る前に立ち寄ったというフロリダから来たご夫婦に、ライトアップされた彫刻の写真を見せてもらいましたが、昼間撮った写真より断然きれいでした。
同宿者の半分ほどのアメリカ人が札幌雪祭りのことを知っていて、札幌の方が gorgeous!だと口を揃えて言ってました。札幌雪祭り、なかなか国際的にも有名なんですね〜 -
会場に入ると、投票用紙を渡されて、各自どれが良いか投票することになっているようですが、我々が入場したときは、投票は終わっていたようです。
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ギリシャ神話をモチーフにした彫刻。ドラゴンの生贄にされるため鎖に繋がれたアンドロメダ姫を助けるためにドラゴンと戦うペルセウスの物語です。
これが一番すばらしい!というのが、玄白の評価です。 -
イチオシ
ドラゴンの羽を薄く繊細に仕上げている彫刻の腕は見事です。
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イチオシ
アンドロメダ姫を繋いでいる鎖もよく出来ています。
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氷でできた休憩小屋。冷蔵庫に入っているようなものなので、寒くて誰も休んでなんかいません。
入場口近くの暖かい本物の休憩小屋でホットチョコレートで冷えた体を温めながら、約束のピックアップ時間まで待ちます。 -
ロッジ最後の夜、オーロラ撮影にトライするも、今ひとつ活発なオーロラは見られずに(第1編参照)、今回のオーロラウォッチング旅行は終了。
翌朝、チェックアウト後、オースチン君に空港まで送ってもらう。
今回はフェアバンクスからシアトル直行便が使えず、無駄にはなるが、アンカレッジに一泊してシアトルへ。 -
アラスカ山脈を横断してアンカレッジへ約1時間のフライト。
アンカレッジでは特にやることもなく、ダウンタウンで土産を購入したのみ。後はホテルで休養。動き回らなくても夜中に起きて外の冷気にあたっているだけで、想像以上に体力を消耗するようです。
今回の初のオーロラウォーチング旅行では、反省点多々あり。辺鄙なロッジ滞在では動きが取れないので、むしろダウンタウンのホテルに滞在して、現地のオーロラ観測ツアーに参加するスタイルの方が機動的に動けオーロラを見るチャンスが広がるように思います。次回チャンスがあれば、もう少し合理的なスケジュールを組みたいものです。
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