２０１３冬・深セン香港

2013/03/01 - 2013/03/03

友達を訪ねて深センへ。週末は香港でグルメ＆買い物（食材）三昧

エリア 深セン(中国)

またもや羽田発の便でまずは香港へ。
マカオに行く場合は香港で入国審査は必要ないのですが（そのままフェリー乗り場に向かえます）、深センへ陸路で向かう場合はまずは香港で入国審査が必要になります。
そんなこんなで、今回はパスポートにいっぱいスタンプを押してもらうことに。

香港到着後、２階建ての路線バスで上水なる駅へ向かいます。４５分ぐらいかな？
このバスの中の２カ国語表記を見ると、香港に来たぞー！というワクワク感が高まります。ナニナニ、台風の時は２階の窓は開けて下さい…とな。

どうしても香港はあのビクトリアハーバー沿いの高層ビル群を想像しますが、空港からバスで走る道は山山山、そして途中から貿易都市らしいコンテナの山…と面白いのです。

そして上水駅から地下鉄で羅湖駅へ。１駅なので一瞬です。
羅湖駅で降りたら、徒歩で香港の出国審査→川の上を歩く→中国の入国審査、です。

日本でも中国の人が海外で粉ミルクやオムツをたくさん買って中国に持ち帰る、という旨のニュースが放送されていますが、この羅湖周辺でもオムツを大量に買って持ち込んでいる人を見かけました。
粉ミルクに関しては、ちょうど私が入国した日から中国持ち込みは２缶までに制限されたようで。
（まだ）一人っ子政策だということもあるのでしょうが、中国の子供に対する熱意にはビックリさせられます。

そして深センに到着です。
入国審査はこんなお城のような建物で行われます。
この日の夜のニュースでも、この建物の前で凄まじい量の粉ミルクやオムツを売買する姿が放送されていました…

上記お城を背にした景色です。
今回は全く予備知識ナシで深センに来たので、まさかここまで大都市だとは想像すらしておらずただただビックリです。

３０年前までは漁村だった街が香港の影響で近代化し、今では深セン全体で人口は１０００万人以上、住民登録のある日本人は６０００人ほど＋香港から国境を越えて通勤して来る人もいるので、深センで働く日本人は１万人前後いるのではないか…とのことです。
お隣香港では広東語が話されますが、この深センは各地より労働者が集まったという背景より中国語（マンダリン）が話される特殊な地域だそうです。

押し掛け先の友達はこの日は仕事なので、夕方までこの入国審査城に隣接した『羅湖商業城』でブラブラして時間をつぶすことに。
４階分ギッシリとテナントが入っていて、怪しいものもそうでないものも含め家電や雑貨、マッサージ屋さんまで何でもアリなショッピングモール（？）です。
「商業城で買い物する時は必ず値切るように」との友達からのお達し通り、値切って少しお土産を買いました。

こんな感じで中国料理にも欠かせないスパイスもドッサリ売られています。
今回の旅行では八角を買いたかったのですが、香港で買えるだろうーと軽く見ていたらなぜかどこのスーパーでも見つけられず…

夕方地下鉄（想像を絶するキレイさ！香港と同じマークで分かりやすい）に乗って友達との待ち合わせ場所へ。

家に荷物を置かせてもらい、夜ご飯を食べに向かったのは海南島風ココナッツ鍋です。
行ったことがないので全然知りませんでしたが、海南島はココナッツの一大産地だそうです。
勝手に白い鍋を想像していましたが（そりゃココナッツミルクだ）、来たのは透明のスープに鶏（※骨付き）が入ったお鍋でした。加熱して時間が経つと、このココナッツジュースがドロリとしてコクが出てきて、最初とはまた違う味が楽しめる☆というオモシロ鍋でした。
まだまだ世界には面白い食べ物がいっぱいあるようです。

深センでは特に観光をする訳でもなく、翌朝（ちょっと寝坊）にはバスに揺られて香港へ向かいました。
土曜日なので深セン→香港の入国審査は長蛇の列…３０分ほど並びました。

なぜそんなに急いで香港に向かったのかと言うと。
去年の冬香港に行った時に、『香港で一番おいしい飲茶』と勧められたお店に夜行って「飲茶＝朝か昼に食べるもの」ということを初めて知り玉砕したので、リベンジしたかったのです。ホテルもそのレストランの近くに取るという念の入れようです。
１年待った甲斐がありました…もう感動感動。上品に胡麻油を効かせた飲茶たちの美味しいこと美味しいこと。
このエビシューマイと、メロンパンのような外観のチャーシュー饅に大感激しました。

今回で香港は５回目なのですが、今回は香港島に重きを置いて観光することにしました。トラムにも初挑戦！
もうこの『いわゆる香港』な景色に萌え萌えです。

香港島もビクトリアハーバーに面した部分は高級ホテルやら大手金融系の細長いビルなどの印象が強いですが、一歩路地裏に入るとこんな個人商店もたくさん残っているのです。
日本で買わないとーと思いつつなかなか買えずにいた髪飾りなどを購入。カラフルなカツラは買ってません。

近代都市というイメージが先行する香港ですが、工事する時の足場は今も竹で組んだものを使います。
１０ウン年前、初めての海外旅行でやってきた香港でこの景色を見てえらく感銘（日本と違う！と）を受けたのを思い出します。

美食の街香港では食べずにはいられません。
昼も飲茶をしっかり食べて、夜もそれなりに食べる予定ではあったものの…「やっぱり香港に来たからにはアフタヌーンティーを食べねば」と義務感に駆られて。

前日ざっくりと調べたところ、中環で『フレンチの神様』のお店で軽めのハイティーが食べられるという情報を入手。これで２人前なのでちょうど良かったです。
確かにマカロンが乗っていたりでおフレンチ風なのですが（香港なのに…）、急須が中華風なものだったり（でもストウブ製ですが）、まな板風のお皿の上に置かれて出てきたりとお上品にまとめられていて面白かった＆おいしかったです。

今回５回目の香港でやりたかったことのひとつに、『スターフェリーに乗る！』というのがありました。香港島と九龍半島を結ぶ、生活の足でもあります。
食べ過ぎて＆スーパーで遊び過ぎてすっかり暗くなってしましたが、いよいよ乗船です！もうこのレトロな雰囲気が最高です。

九龍ではふたつ目的があったので、尖沙咀からバスに飛び乗ってネイザンロードを北上します。２階建てバスの一番前に乗ってすっかり観光客です。

向かったのは去年に引き続き女人街。またiPhoneケースがお目当てです。去年買ったものが劣化してきたので、５００円でお釣りが来る金額で探そうと無数にあるお店をひとつひとつ見て行きました。
これは別にiPhoneケースとは関係ないのですが、チャイナドレスやら男性用中華風ガウンが売られていて面白かったのでパチリ。結構売れるんだろうなー。

女人街の後は上海街という香港のかっぱ橋みたいなところに移動し、中華料理で使う調理器具を色々と見てみました。
昼間の飲茶でテンションが上がってしまったので、蒸籠なんて買っちゃったり。…さすがに持ち帰るのは嵩張りました。

ハイティーも食べたし夜は控えめにワンタン麺にしようね…とか言っていたのに、せっかく香港にいるんだし後悔しないように（何がだ）、ということで結局夜もガッツリいただきました。
このチャーハンが美味しい！と聞いて立ち寄ったお店だったので、友達と「美味しいけど…何入ってるのかな。エビペースト？醤油？」とか分析しながら食べました。

何回見ても大好きな、尖沙咀サイドから見たビクトリアハーバー。これぞ香港！
今回は買い物を優先したので、『シンフォニー・オブ・ライツ』は断念しました。

またスターフェリーに乗って、香港島サイドに戻ってきました。
今までこのビクトリアハーバーの移動は地下鉄でしかしたことがなかったですが、こんなに楽しいものだとは。今まで知らなくて損した気分です。

翌朝もやっぱり朝から飲茶。
どうして香港のエビはこんなに美味しいのだろうか…やっぱり胡麻油の使い方が上手なのかなぁ。

日曜日の朝９時ごろでしたが、市場はバリバリ営業していました。
あまり日本では見かけませんが、ちょっと茎の太い青い菜っ葉があちこちに売られており、中華料理店でもあちこちで見かけました。ニンニクと炒めると最高においしいのです。ちょっと茎は固いですが。

朝食後、中環で食料品をパンパンに詰め込んだスーツケースを預ける為にチェックインを済ませます。何と便利なシステムなんでしょう…
いや、使ったことがないだけでYCATとかでもチェックインはできるんでしょうけど。

スーツケースを預けてしまったのに、また入ってしまったスーパーマーケット。
「100ミリを超える液体は買わない買わない…」と呟きながら、やはりまた買い物してしまいました。
しかもここは輸入食材の扱いも多く、ちょうど年末フランスで買ったバターたちを切らしそうになっていたのでここで調達。フランスと値段の差はそこまでなく（１割程度？）、日本国で買うのと比べると４分の１程度でした。
中華食材だけではなくこんなものまで買えてしまうとは。香港に来る楽しみがまた増えました♪

この後空港へ向かい、（羽田と比較して）考えられないほど広い空港でちょっと迷子になりながらゲートに向かい日本に戻ってきました。

そして今回の戦利品です。
去年はマカオに行ったのでポートワインがありましたが、今回は代わりに深センで買った友達の子供達用チャイナドレスがあります。あとはひたすら食材＆空港で買った中華料理本です。街中では中華料理本、中国語バージョンしかなくて…

今回は中国語が堪能な友達が一緒に周ってくれ、ローカルなお店にも躊躇せずガンガン入って行けたのでいつもと違う目線で楽しめました！感謝感謝。