上海の春節：豫園商城の灯会

2013/02/10 - 2013/02/10

今年の中国の春節は２月１０日からです。
毎年春節に開催される豫園の灯会は大勢の観光客でにぎわいますが、今年の飾り物はどんな物でしょうか。
先ず、混雑の少ない昼間、下見に出かけました。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

豫園商城の通路上には沢山の提灯が飾られています。

一つ目の見所は広場に飾られる巨大な干支の飾り。

今年は蛇年ですが、龍と違って蛇は単純なので、なかなか造形的には難しいですが。

龍を従えた蛇の造形は素晴らしいですね。

広場の四方には「財神」が飾られています。

旧暦１月５日は財神の誕生日なので、４日の夜も大晦日と同じように花火や爆竹で祝います。

大気汚染が問題になっている中国ですが、大晦日の花火は昨年よりは少なかったそうです。
それでも元旦に道路上の花火のゴミを清掃したら７００トンにもなったそうです。

お目出度い鳳凰も出て、三財神とお正月を祝います。

こちらは関羽と張飛を従えた劉備玄徳でしょうか、三国志の故事のようです。

次はもう一つの見所、九曲橋から見る荷花池の飾り物を見に行きます。

荷花池の灯会飾りは毎年中国故事をテーマにしていますが、今年は中国４大伝奇の一つ「白蛇伝奇」を題材にした六景が飾られており、年々大掛かりになって行くようです。

中国では「白蛇伝奇」は映画や動画で有名らしいですが、私はストーリーを知らないので有名な場面の前後関係がよく分りませんので、半分は推測です。

第一景「篷船借傘」。

杭州「西湖」を舞台に、白蛇の化身した美女「白娘子（白素貞）」が人間の男性「許仙」と愛し合い結婚しますが、二人の出会いの場面のようです。

物語は口伝えのため、地方により色々なストーリがあります。
「白娘子」は千年も生きていますが、「許仙」に命を助けられた「恩」を返すために結婚するストーリーのようです。

第二景「端午驚魂」。

金山寺の和尚「法海」は「白娘子」が蛇の化身であることを見抜き、「許仙」に秘策を与えます。端午節の祝いに「白娘子」に黄酒を飲ませます。飲みすぎた「白娘子」が白蛇の姿を現し、「許仙」は驚いて死んでしまいます。

第三景「盗仙草」。

「白娘子」は「許仙」を生き返らせるために、天国の庭（崑崙山）に薬草を盗みに行き、その薬草のおかげで「許仙」は復活します。

第四景「水漫金山」

「法海」と「許仙」は「白娘子」を騙し金山寺に軟禁しようと、「白娘子」と激闘を戦わせます」。「白娘子」の手下の蝦や亀・蛙などの化身が大勢金山寺に押し寄せています。

第五景「仕林救母」

「許仙」と「白娘子」の子「許仕林」は成人して状元となり、雷峰塔の下に閉じ込められた母親を助け出します。

第六景「断橋重逢」

その後、「許仙」「白娘子」とその子「許仕林」は「断橋」で再会し目出度し目出度しなのですが、物語も色々な脚色があり、この場面は「白娘子」が「許仙」に斬りつけています。
きっと「白娘子」は「許仙」に騙されたことを怒っているのでしょう。

灯会は２月中開催しているそうなので、次回は是非夜に来て見たい物です。