行きあたりばったり、ヨーロッパ周遊一人旅2012　Vol.46　塔の町、サン・ジミニャーノ

2012/09/07 - 2012/09/07

2012年7月〜10月までの、3か月のヨーロッパ周遊記録（Vol.46）です。
旅を始めて2カ月がたち、毎日の慌ただしさにそろそろ疲れも出てきましたが、何とか気力を振りしぼって旅を続けています・・・

現在、9カ国目イタリアを周遊中です。
Vol.46はフィレンツェを拠点にサン・ジミニャーノへ出かけたときの記録です。フィレンツェからは電車とバスを乗り継いで行きました。（※フィレンツェからポッシボンシ経由でサン・ジミニャーノへ行く便利なバスもあったようです。）
塔の町として知られるサン・ジミニャーノはトスカーナの田舎町で、シエナよりもさらに小さい町です。のどかでゆったりした時間が流れていました。

夜はローマへ移動します。
写真は、ポポロ宮の塔から見下ろした町の景色です。
※1ユーロ＝100〜104円

エリア サンジミニャーノ(イタリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス

◆9月7日（金）第65日目

昨夜、夜更かししたせいか起きられませんでした。
予定より1時間遅い電車で、Poggibonsiへ向かいます。
9：10 Firenze S.M.N→10：10 Poggibonsi

ここからバスに乗ってサン・ジミニャーノへ向かいます。

バスは駅前から出発します。
電光掲示板には何も出ていませんでしたが、あたりにはそれらしき観光客がたくさんいたのでなぜか安心でした。

時刻表には10：20発、1番乗り場と書かれています。
乗り継ぎもいいようです。
間もなくして、バスが到着。
すると、みんなバスのチケットを持ってます！
え？どこで買うの？？
慌てて列に並んでいた他の乗客に聞くと、駅の売店だと教えてくれました。
売店まで走っていき、往復分のチケットを購入して無事、バスに乗車。

10：20ポッシボンシ→10：40サン・ジミニャーノ
しばらくすると城門が見え、この前でバスは停車しました。
他の人と一緒にここで下車します。
今日は、観光用地図を持っているので安心です。
（昨日購入したシエナの地図にもれなくついていました。）
早速、目の前のサン・ジョヴァンニ門をくぐって町の中へ入ります。

サン・ジョヴァンニ通りをまっすぐ歩いていきます。
小さな町ですが、お土産屋がたくさん並んでいます。

まずはP.za d.Cisterna（チステルナ広場）に到着。
さっそく2本の塔が姿を現しました。
広場の中央には、かつて町の重要な水源だったという井戸があります。

さらにすすんで、P.za d.Duomo（ドゥオーモ広場）にやってきました。
右の建物が参事会教会（ドゥオーモ）、左の塔がある建物はポポロ宮です。

参事会教会に向かい合って建っているのは、“ポデスタ宮”
13世紀に建てられたものです。

サン・ジミニャーノに関してはあまり情報がなく、どこが見どころなのかよくわかりませんでした。
まずはポポロ宮の塔（グロッサの塔）に上ってみることにします。
チケットは、ポポロ宮（市立美術館）と塔の共通チケットを購入しました。

2階には、ダンテが演説したとされる“ダンテの間”があります。
ここには14世紀のものといわれる美しいフレスコ画が描かれていました。
3階の美術館では、フィリッピーノ・リッピによる“受胎告知”が有名です。
中では写真が撮れなかったので、いまいち記憶がないのですが・・・

一通り美術館をまわったあと、塔に上りました。
外から見ると古そうな塔ですが、階段が整備されて上りやすくなっています。

13〜14世紀、法王派と皇帝派の争いが勢いを増す中、富と権力のシンボルでもあった塔が次々と建てられていきました。
最盛期には70もの塔が建っていたというサン・ジミニャーノの町。
今ではその数も14しかないそうです。

町は城壁にぐるりと囲まれています。
城壁の上を歩く人たちを見つけました！

先ほど通ったチステルナ広場です。
建ち並ぶ家々の向こうには、トスカーナの緑が広がっています。
小さな町ですが、美しい景色でした。

塔を降りると、フレスコ画がたくさん描かれた中庭に出ました。

ポポロ宮を出て、さてどこへ行ったらいいものか・・・
あたりを彷徨います。
飛び出した看板が、どことなく味のある風景。

Via S.Matteo（サン・マッテオ通り）をまっすぐ歩いてみました。

町の北側にあるS.Agostino（サンタゴスティーノ教会）。
扉が閉まっているようなので入りませんでしたが、あとから調べるとフレスコ画がすばらしい教会だったようです。
誰も入る人がいないと、どうも扉を押す勇気が出ないのですが・・・ちょっぴり後悔。

城壁の上を歩いてみたかったのですが、町の西側の城壁は上へ上がる階段がありませんでした。
代わりに、壁に沿って歩きます。
うわっ！！
怪しい人影かと思ったものはモニュメントでした。
こんな人のモニュメントが、町の至る所にあります。

V.Folgore da S.Gimignanoの先にある“San Jacopo（教会）”

城壁に沿ってぶらぶらと・・・
町の中からは、塔が建ち並ぶ風景がなかなか見えませんでした。
唯一見えたのは、このあたり。

P.ta d.Fonti（城門）
この外には、中世の洗濯場があったようです。

あまり見るところがないので、これくらいでバス停へ戻りました。
（ドゥオーモのサンタ・フィーナ礼拝堂にもすばらしいフレスコ画があったようです。知らずにいろいろ見逃しました。）

ポッシボンシ行きバスの時刻は14：00になっています。
そのつもりで待っていたのですが、一向に来ません。
その間、フィレンツェ行きのバスが次々に到着します。
え？？直通バスあるんじゃん！？
失敗したと思いましたが、帰りの電車とバスのチケットも持っているので変更する気にもなれず。
ひたすら待ち続けると、バスは14：40に来ました。
時刻表の見方、よくわかりません！
遅れているにしては遅すぎるし・・・
14：46発の電車に乗りたかったのですが、間に合いませんでした。
仕方なく1時間後の電車でフィレンツェへ戻ります。
15：46ポッシボンシ→16：50フィレンツェ

フィレンツェへ戻ってから、どうしても見ておきたかったメディチ・リッカルディ宮を早足で訪れて、宿で荷物をピックアップして駅へ急ぎました。
予定していた18：48の電車は間に合いませんでしたが、運よく20分後の電車がありました。
19：10 Firenze S.M.N→20：40 Roma Termini

ローマ・テルミニ駅に到着。
おなかが減っていたので、駅構内のセルフサービスレストランを利用しました。
料理の種類が豊富で、値段もお手頃なのでよかったです。

夕食を終えて外はすでに暗くなっていましたが、今晩の宿は駅のそば。
すぐ行けるでしょ！
と安易に考えていたら迷いました。
通りはすぐわかったのですが、番地が見当たらず・・・
同じ通りのホテルの従業員に尋ねると別のホテルを示され、そこはちがうと伝えてもそこをごり押しです。
仕方ないのでお礼を言って立ち去りました。

もう一軒別のホテルで尋ねてみましたが、やはり見つからず最終手段にでました。
あまり使いたくなかった携帯を使います。
居場所を伝えると、今いる場所で合っているようです。
でも番地も看板も一切ありません。
迎えに行くからと言われ下で待っていると、目の前のドアが開きました。
え、どうなってるの？？？

予約した宿は“Hostella Female Only”
Via Gaeta 70
そしてドアのわきにあった表札は、“Host★ella”
・・・わかるかぁ！！
と思いました。
この大きな建物の2階部分がホステルになっていました。
めずらしく、このホステルは部屋の中に冷房が完備されていました。
とても快適です！（快適すぎてからだが冷えました）
明日からはいよいよ、永遠の都ローマを観光します♪

≪出費≫
・電車代　12.8ユーロ；フィレンツェ⇔ポッシボンシ往復分
　　　　　43ユーロ；フィレンツェ→ローマ
・バス代　4.1ユーロ；ポッシボンシ⇔サン・ジミニャーノ
・グロッサの塔　5ユーロ
・昼食　3.6ユーロ；ピザ、水
・夕食　4.1ユーロ
・その他食費　3ユーロ；水、アイス
・宿代　25ユーロ