大阪市大正区の「リトル沖縄」訪問

2012/12/23 - 2012/12/23

親戚の結婚式で、母の代理として、急遽大阪に。
帰りにどこか簡単な観光をと思い、大阪市大正区のリトル沖縄を、訪問しました。

大阪市大正区は、尻無川と木津川の河口にできた三角州です。
現在大正区には、二世、三世も含めれば、人口の1/4ほどの沖縄出身の方が暮らしています。

第一次世界大戦後、沖縄では大変な不景気で、毒があるソテツの実を食べて飢えをしのぐほどの時代があったのです（ソテツ地獄）。
当時、那覇から弁天町への航路がありました。
それで、生きるために、工場の沢山ある大正区に、沖縄の人が集団で出稼ぎにやって来たのです。

家を持たない沖縄の人たちは、大正区の埋立地の湿地帯に、拾ってきた材木を組み立てて、バラック住宅を建てます。
周囲のヤマトンチュ（本土の人）は「沖縄スラム」と蔑視したようです。
当時、大正区以外では、「朝鮮人、琉球人、シナ人お断り」の看板が貼られており、この地に居住せざるをえなかったようです。

こうして、大正区の平尾商店街周囲に、「リトル沖縄」が形成されたのです。

ところで、沖縄では旧日本軍は、完全な悪者です。
沖縄戦においては沖縄県民の１／４が死亡しました。
大本営の方針により、沖縄での戦いは、来るべき本土決戦への時間稼ぎをされたという思いが、沖縄の人にはあるからです。

一方、上陸してきた米軍は、沖縄の地元民を、日本本土から心理的に分断する方針をたて、親切に接するように努めました。

沖縄の海はとても綺麗です。
でもウチナンチュ（沖縄の人）の心には、ヤマトンチュ（本土の人）に対するわだかまりが消えないようです。

エリア ミナミ（難波・天王寺）(大阪)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 私鉄

大阪ドームです

コンサートがあるゆえ、凄い人、人、人。

私はコンサートなど、興味なし

大正橋から

大正橋

綺麗でない川

大正区は、島みたい。

母の代理で、親戚の結婚式に。
お祝儀を一万くすねて、タクシーで観光しようと思いましたが、罰当たりなのでやめに。
バスでリトル沖縄のある、平尾まで。

結構距離はあります。

バスを降ります。
三角州の湿地帯ゆえ、高層ビルはなし。

沖縄風ホルモン。
ここでは豚のホルモンを使用。
凄い人気店です。

なお沖縄では、豚の臓物は、お汁にします。
この料理を考案したのが、大正区に住むウチナンチュ（沖縄の人）です。

サンクス平尾商店街
沖縄物産の店があります。

沖縄らしい商店街とまでは、いきませんが。

一つ目のアーケードの出口

二つ目のアーケードの入り口

森井漬物店
化学調味料なし、大阪では伝説の漬物店
遠くからもお客がきます。

ここの店主は、ヤマトンチュ（本土の人）

ウチナンチュのお店

沖縄物産のお店

沖縄料理店
まだ準備中

ここで、沖縄そばを。

店の中

守礼門（しゅれいもん）と琉球美人

沖縄の海を見たら、生きていて良かったと、過去にそのような体験が、何回もあります。

海の青さに　空の青
南の風に　緑葉の
芭蕉は情に　手を招く
常夏の国　我(わ)した島沖縄(うちなー)

オリオン・ビールの宣伝
鳩間節です。

沖縄そば
美味しく召し上がります

今度和歌山に行きます。
その際、南海特急の停まる難波で泊まるか、新今宮で泊まるか、迷っていたので、
まずバスで難波へ。

人、人、人。
派手なネオン。
クリスマスの音楽。

私には、この町は無理。

ハプスブルク帝国支配下の、西ウクライナのリヴォフにある建物みたい。

金龍ラーメン、次回は食べたいですね。
それまでは、生きたいですね。

阪神、近鉄の難波駅。

こんなレトロな建物が。

南海の難波駅。

近鉄の駅より少し離れています。

新今宮で降りて。

ここが，あいりん地区なんだ。

キリスト教会が。

イギリスの牧師が作った教会です。

中を覗くと、手作りのクリスマス飾りが。

何てすがすがしい教会なんでしょう。

キリスト教の原点にかえったみたい。


ヨーロッパではキリスト教を、階級社会、身分社会を維持するために利用しました。
「神は、世の中を支配する人間と、支配される人間を作った」と。

クリスマス前になると、欧州の貴婦人たちが、豪華な真珠のネックレスを身に着けて、日頃は接することさえないのに、社会の底辺にいると見なしている人のために、慈善事業に手を染めています。
格差は出来ても、階級のない日本人から見ると、偽善にすら見えますが。

南米の解放の神学系の神父たちが、ヨーロッパの華麗なクリスマス飾りを見て、驚くようです。本来のキリスト教から外れていると。

あいりん地区、全然危険じゃないです。
町の人は親切です。



激安スーパー「玉出」の場所を聞きます。

ここのアーケードを進んで。

安いです。
大阪らしいスーパーですね。

新今宮です。
人身事故、つまり飛び込みがあったため、列車の遅れ。

パスカルは、自殺する人ですら幸福を求めて命を絶つのだと、言っています。
でも沖縄の海を見たら、考えは変わりますね。

また沖縄に行こうかな。

指定席は満席。
でも鶴橋から乗車。

席はいくつか空いていました。
帰りは近鉄がいいですね。

ぐっすり眠って

この旅行記へのコメント （2）

• easytravelさん 2015/05/06 23:16:37

  私どもの家が写っておりました。

  はじめまして。
  
  商店街をご紹介いただきありがとうございました。
  
  あまりにさびれていてがっかりしませんでしたか？
  
  これでも１０年ほどは前は人通りも多くとても賑わっていました。
  
  沖縄関連のお店ももっと多かったです。時代の流れには勝てません。
  
  今でこそ「サーターアンダギー」の名前が知らていますが、
  
  一昔前は「砂糖のてんぷら」といって売られていました。
  
  そういう時代を経て今があります。
  
  

  哈桑湖さん からの返信 2015/05/07 23:09:45

  RE: 私どもの家が写っておりました。

  easytravelさま、お便り有難うございます。
  大正区に平尾商店街ですが、生野区桃谷のコリアタウンと比べると、活気がないですね。
  桃谷のコリアタウンは、歩いていてワクワクします。
  地理的にも大正区は中洲なので、人が集まりにくいのかなあと思います。
  あのお漬物屋さんは、伝説のお店のようです。
  あのお漬物だけで、ごはんが何杯もすすむようです。