2012/12/15 - 2012/12/19
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onowatさん
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チョンブリからノンカイを経てビエンチャンへ自転車で行く。
観光地を巡る旅ではなく目的地への急ぎ旅。(急ぐならバスのほうが早い…)はい、分かっています。早いだけでなく安いのも知っています。
まぁ自転車を愛する者として、バスの窓外を通り過ぎる景色とは違うイサンを味わえる…かも知れないでしょ。いえ、結果を申せばペダルを漕ぐのに精一杯で風景を味わうということはあまりなかったような…。
1日の走行距離は100〜150?までとし、安全を念頭に実施しました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
出発前日にようやくサイドバックを探し当て準備を整える。愛車は昨年日本から持ち込んだアラヤ号18歳。かつて大阪から高野山登山、淡路島や琵琶湖の周回など苦楽を共にしてきた。長女が岡山から長崎へ、長男が大阪から岡山へのツーリングをした時の相棒でもある。
チョンブリのバイク仲間からは不当にもアンティーク扱いされているが、今回のツーリングでアラヤ号ともども私自身だって「現役」であることを証明しなければならない。
夜明け前の4時半にチョンブリをスタート。 -
一応のルートは計画はしてある。ノンカイまで5日間。赤丸が宿泊予定地ではあるが具体的な宿泊施設は決めていないどころか調べてもいないのが実情。
自転車旅行といえば野宿と自炊…というイメージだが、私の場合はGH(ゲストハウス)と屋台食。ひたすら走ることに専念しよう。
チョンブリ‐ノンカイ間が約650?。ノンカイ‐ビエンチャン間が20?。全走行距離は700?近くになるだろうか。 -
スクムビットをバンコク方向に走る。このバンナ・トラッドの部分区間、振り返ってみると今回の全コースの中で一番路面の状態が悪かった。
バンパコンを右折してチャチェンサオヘ近づくと夜が明けてきた。
えーと、直進すると314号線。右折すると314号線…ってか。
間違ってはいないんだろうが、なんだかタイらしい標識だなあ。 -
ご覧のとおり側道は広くて路面もそこそこ整備されている。
ハンドルに取り付けたLEDの強力懐中電灯。これは自転車専用のものに比べて集光力が高く街灯の乏しい夜の走行で大いに威力を発揮するのでありました。 -
カビンへ向かう途中の街で満開のゴールデンシャワーを見つける。
タイ名は「トン・クーン」開花時期は3月から4月なのだがなぜか並木の中の1本だけが開花。
あまりにも見事な時期外れの開花に思わず足を止めて見入る時期外れの男…であった。 -
10時半。日が高くなり街道沿いの寺院に駆け込む。木陰で休んでいると少年僧がペットボトルの水を持ってきてくれた。ありがとう!(ワイ=合掌)
このツーリングのポイントの一つは、炎暑を避けるため日中をどのように過ごすかにあるのだ。
この日はこのベンチに横たわり文庫本を読んで2時間あまりを過ごす。 -
昼食をとってから午後の炎天下をノロノロと走行。15時にカビンブリの市街を抜け少し足を延ばすとまたもや寺院が。
遊んでいる子供たちに尋ねるとすぐ前にホテルがあるという。初日は無理をしないでおこう。16時30分、本日の走行を終了する。走行距離…、途中デジタルメーターが作動せず不明。 -
ホ、ホテル? これってその手のモーテルでは…。夜中に変な声など聞こえたらいやだなあと思ったらごく普通の宿泊施設のようで、旅の商人と思わしき人たちが泊まっていた。
「24時間体制で管理しているから部屋の鍵は必要ない」
「自転車も外に出しておいても大丈夫だよ」 とのことだが…。 -
テレビはガッチリ鉄枠に収まっているし、エアコンのリモコンだって壁に鉄枠を固定してその中に入っていた。とても安全な雰囲気などしない。
もちろん自転車は室内に入れて就寝だ。 -
自転車旅行にとってセブン・イレブンは強ーい味方。ほぼ20〜30?間隔で24時間営業だからね。何かあったら(今回はそうした雰囲気は一度もないけど)、この光の中に逃げ込める、という安心がある。
この日も4時半に出発して1時間半後にセブンで軽い朝食。
前方には山並みが見えるが、山を越えるのか、それとも谷あいの道があるのか。 -
山越えでした。
これはまだ景色を見るとか、写真を撮ろうという余裕のある中腹の時点ね。 -
正確には山越えではなく高地へ登る…でした。ほぼ登り切ったところで道端の店で休憩。
店番のおばさん(私よりかなり年下)は私を見るなりスポーツドリンクを勧める。はい、その通り。バナナが一房30バーツ。いえ、2本だけ欲しいというと気ィよく分けてくれた。タダと言うけど悪いからヨーグルトとココナッツジュースとペット水を買う。
店の奥はおじさん(私よりかなり年下)が床屋をやっていてひっきりなしに客が来る。約1時間に渡って「After=男前」を観察。 -
これがしたかったぁ。
国道沿いにある学校の前にかかる歩道橋がつくる日陰で「大の字」休憩。今日は日曜だから子供もいない。なかなかこういう休憩ができる場所ってないんだよね。
本を読みながら2時間ほどのんびり…。 -
これはコラートの旧市街。コラートには15時半着。クリスマスが近いからなのか、道の両側の衣料品店はこれでもかっと赤い服をぶら下げている。
そうそう、コラートに近づくと道は今日の登山に対するご褒美のような長ーい緩勾配の下り坂だった。
デジメーターは今日もなぜか昼過ぎになるとメーター機能を失い、夕方になると何事もなかったように回復。結局走行距離の積算は出来ない。自転車屋で新たに買おうとすると久しぶりに聞くきれいな英語でお姉さんは電池切れではないかと…。 -
BigCでデジメの電池交換、ネットでホテル検索などで結局このシリ・ホテル・チェックインは18時近くになってしまった。
ネットで390バーツとあったのだが(2年前)、550バーツと言う。
交渉(値切って粘る)の結果450バーツになる。 -
部屋はこのとおりキレイ!
ロビー横のレストランでT-boneステーキとワイン。
受付の態度も感じよく、このホテル…ほんとおススメです。 -
この日も4時30分スタート。次の目的地はコンケーン…、と行きたいところだが疲れも出てきた第3日に190?はとても無理。途中にポンという栓の抜けるような名前の街があるようだ。
写真の地点。これはコラートを出発して4時間を費やし、ようやく60?を走破。まだ50?も残しているのかぁ…。
足(膝のすぐ上)がパンパンになって、走行速度がガクンと落ちてきた。 -
ガソリンスタンド、セブン、食堂などが集まった、日本の高速道路ならさしずめサービスエリアみたいなところに庭園がありました。休憩にはもってこいの雰囲気。
まぁ普通のドライバーはトイレ休憩程度でこういうところで時間を過ごすなんてことはないよね。そこで… -
午睡の大休止。
額に乗せているのは日本から持ち帰った「冷え冷えタオル」。このタオル、今回のツアーでは大いに威力を発揮した。もう手放せません。
ここでも本を読んだりして2時間余りを快適に過ごした。 -
どうもポン唯一の宿泊施設のようだ。
看板がない(写真の右にあるけど表記が剥げ落ちている)ので何度も行き来して通り過ぎていた。
部屋の下見…なし。値段交渉…なし。早く休みたい。 -
部屋、シャワー・トイレ、ベッドの評価…考える余裕なし。
ヒロウコンパイ(頭に浮かぶのはカタカナばかり)の第3日目でした。疲れると漢字では思考しなくなるんだ…。 -
「♪今日は倒れた旅人達ぃも…」
はい、回復力は人並み以上にあるようです。
昨日とは見違えるような力強い脚力がペダルに伝わります。
余裕を見せて夜明けの自転車を撮影。
が、このあと走り抜ける大型トラックの風圧で愛車は手前に押し倒されてしまった。油断は禁物と旅人は気を引き締めるのだった。 -
快調に飛ばす。ふと給水ボトルに手を伸ばすと…ない!。さっき自転車が倒れた時に飛び出したらしい。気に入っていたボトルだが5?余りの逆走はできない。残念。
コンケンはイサンでも大きな都市だ。この先にはコンケン大学の広いキャンパスがあって観光したい気持ちもあるが、快調なうちに距離を伸ばそう。結局コンケンで撮った写真はこのコンケン・センタンの1枚だけだった。 -
さあぁ、ウドンタニへの距離表示が出たぞおぉ。
もう日は高い10時半だから、もちろん今日中には無理だけど、気持ちは軽い。 -
ナムポーンの寺院で大休止。
例によって読書で過ごすのだが、木陰での読書、これが結構楽しみな時間ではあるのだな。 -
そして当たり前だが休んだ後というのは力がみなぎっているんだな。
日が陰った15時に再スタート。道路わきにはイサン名物のガイヤーン売りが並ぶ。
次の集落に宿泊施設があるかどうかを確認しながら小刻みに進む。どうやら15?先のノンサートにリゾートという名前のホテルがあるそうで、今夜の宿泊となりそうだ。 -
じゃーん!
これはリゾートというより、えーと、その手の施設でありますな。茅葺のご自宅では家族の手前ちょっと憚るようなことをするためのお部屋でしょう。
でもって、必要最小限の設備としてベッドがあるだけで、おばさんのおススメにより食事はバイクで買い出しに行ってもらうことにしたのだが…。 -
とても食事をするような雰囲気の部屋ではないため、外のテーブルで待っていると…。いやあ予想はしていたんだが、イサンのガイヤーン(焼き鶏)の名がすたれちゃうようなのが届けられてきた。お金を渡して「お任せ」にしたら、そりゃあ何とかして「抜こう」としますわな。うん、これは私が悪かった。
-
夜明け前の道路はこんな感じ。街灯がないと写真が撮れないのでこの場所を選んだんだが、もちろん街灯の代わりに満天の星…も多いのだ。
ねっ、LED懐中電灯がしっかり働いているでしょ。 -
7時過ぎにウボンに到着。ここからノンカーイまで55?。楽勝!な感じ。
-
10時、ノンカイ県境を越える。
道沿いにあるのはココナツ売りで、「生」と「焼き」がある。いずれもあの大きなヤシの実の外側の繊維部分を取り除いてあり、焼きとはこの実を焦がすように焼いたもので生臭さがなくなった感じがするんだな。
冷やしたココナッツ…旨いねえ!元気が出るねえ!何しろゴールが見えてきたからねえ。 -
見慣れた友好橋のタイ側イミグレーションでーす。
気分晴れ晴れ。時刻は予定を大幅に早まりまだ11時なのだ。
「すみません、自転車での国境越えは…?」
「おぉ、つーっと行けぇ、つーっと」 (パイルーイ)だそうで。 -
友好橋には中央分離帯はなく代わりに鉄道の線路がある。対向2車線、トラックが通れば自転車の走るスペースはなく、橋の中央部に向かう登り勾配をトラックに追われるように駆け上がる。
写真はラオス入国して振り返るラオスのイミグレーション。私のヘルメットの左にはタイ国旗、右側には日の丸をあしらいましたが、それと気づく人はいなかったなあ。 -
いいねえ、このバス。前後左右に掲げられた日の丸も上品です。
このいすゞのバス。もちろん乗ったこともありますよ。振動の少ない確かな車体、飾らず簡素で快適な車内と座席、エンジン音までが静かなくせに逞しさがある。
あぁ、日本国もこうあって欲しいものだ…なーんてね。我がことのように嬉しくなる。 -
サバイディ!(=ラオス語でこんにちわ)
いつものゲストハウス、ミクシイ・パラダイスだ。
ビエンチャンにはたくさんのゲストハウスがあるが、ここは従業員もしっかりしていてホスピタリティにあふれています。 -
ビエンチャンではこれまでいくつものGHを泊まってきた。楽に10は超えるな。
今回は日本人がやっているというGHものぞいてみたけど、いえいえ私はここがいい。
やっぱ、よければ宣伝もしたくなるね。
Mixay Paradiseだよ。 -
市内巡りにはレンタルバイク、レンタルサイクルが便利だ。私はもちろん愛車アラヤ号18歳。
市内は一方通行の道路が多く、車もスピードを出して走るようなことはないのでそんなに心配はいらない。ただ空気が澄んでいるせいか日中は度を越して暑いのと、観光に値するような名所が少ないのね。 -
再び国境の友好橋を渡ってノンカイへ戻る。
ボーコーソー(バスステーション)でチョンブリ行きバスに乗る。もちろんバンコク間もたくさん発着している。
16時半発、運賃は1人508バーツ。プラス自転車はなんと500バーツ。
2階建てバスの最前席にしました。 -
バスは私が駆けた道を逆戻り…、というか私がバスコースを走ったというだけのことだが、私が1日かけて走った区間を約2時間で運行。えぃ快適ですとも。
帰りもコースを変えながら自転車で…という思いがよぎったのだが、一応の目的を達してしまうとどうしても快適を選んでしまうんだよね。
「そんなことをしている場合か?」はひとまず置いておいて、このバイク旅行の続きは…なんて次なる計画に思いを馳せながら帰着の途についたのでした。
到着後にはたして達成感は沸き起こるのであろうか。
最後まで閲覧頂き、どうもありがとう!
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