2012/12/18 - 2012/12/18
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comevaさん
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取引先の日帰り企画旅行に夫婦で参加。
私もWifeも仕事がらみとは言えこれまでそれぞれ数多くの旅行をして来ましたが、共に夫婦でこうしてバス旅行に参加したと言うのは何と今回が初めてとなります。
その記念すべき第一号の日帰り旅行は朝、岡山を出発してお昼前に到着した下関では唐戸市場でゆっくりショッピング(行程)、その時間を使って私は同地区にある「金子みすゞ 詩の小径」を少し散策してみました。
下関市はみすゞ生誕100年を機に旧秋田商会を出発点とし終着点の唐戸市場に至るまでの「金子みすゞ 詩の小径」を開設しました。
金子みすゞは20歳の時に下関へ移り住み、わずか5年間に512編の心に残る詩をつづり26歳と言う若さで亡くなりました。
-
旧秋田商会ビル(大正4年:写真中央)と現存では最古の下関南部町郵便局(旧赤間関郵便局/明治33年:左)
金子みすゞが下関(南部町)へ移り住んだ大正12年(当時20歳)には共に現存していた建物です。
そしてみすゞは雑誌社宛にこの赤間関郵便局のポストから詩の原稿を投函されていたと思われます。 -
①旧秋田商会ビル前が詩の小径の出発点となります。
◆詩碑「障子」
お部屋の障子は、ビルデイング。
しろいきれいな石づくり、
空まで届く十ニ階。
お部屋のかずは、四十八。
一つの部屋に蝿がゐて、
あとのお部屋はみんな空。
四十七間の部屋部屋へ、
誰がはいってくるのやら。
ひとつひらいたあの窓を、
どんな子供がのぞくやら。
――窓はいつだか、すねたとき、
指でわたしがあけた窓。
ひとり日永にながめてりや、
そこからみえる青空が、
ちらりと影になりました。 -
②上山文英堂書店本店跡
1923年(大正12年)、20歳の金子みすゞが長門市仙崎(当時の仙崎村)から移り住んだと言われる場所(母の再婚先)であり又みすゞの終焉の地でもあります。(現在は明治生命)
◆詩碑「みんなを好きに」
私は好きになりたいな、
何でもかんでもみいんな。
葱も、トマトも、おさかなも、
残らず好きになりたいな。
うちのおかずは、みいんな、
母さまがおつくりなつたもの。
私は好きになりたいな、
誰でもかれでもみいんな。
お醫者さんでも、烏でも、
残らず好きになりたいな。
世界のものはみィんな、
神さまがおつくりになつたもの -
詩碑には当時の上山文英堂書店本店や広告の写真も載せられていました。
-
金子みすゞが約3年半住んだと言われるこの場所から通っていたと言われる勤務先の上山文英堂書店支店はこちらの方角。
-
③寿公園(金子みすゞ顕彰碑)
◆詩碑「はちと神さま」
はちはお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、
土べいは町の中に、
町は日本の中に
日本は世界の中に
世界は神さまの中に。
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃなはちのなかに。 -
④黒川写真館跡(現在は村田写真館)
◆詩碑「山の子濱の子」
町を見て來た山の子よ、
町には何がありました。
日ぐれの辻の人ごみに、
踏まれもせずにぽつちりと、
森の一軒屋の灯のやうに、
茱萸(ぐみ)がこぼれて居りました。
町を見て來た濱の子よ、
町には何がありました。
電車どほりの水たまり、
底のきれいな青空に、
さみしい晝の星のよに、
鱗(うろこ)がうかんで居りました。 -
⑤弁財天橋
このあたりは当時の風情が今も残っています。
みすゞもこの田中川にかかる当時の橋を渡って、この先右手にあった商品館に通ったと思われます。
◆詩碑「砂の王国」
私はいま
砂のお国の王様です。
お山と、谷と、野原と、川を
思うとおりにかえてゆきます。
おとぎばなしの王様だって
自分のお国のお山や川を、
こんなにかえはしないでしょう。
私はいま
ほんとにえらい王様です。 -
◆詩碑「ふしぎ」
私はふしぎでたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。
私はふしぎでたまらない、
青いくわの葉たべている、
かいこが白くなることが。
私はふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
私はふしぎでたまらない、
たれにきいてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。 -
⑥商品館跡(現在は山口銀行:写真右)
◆詩碑「キネマの街」
あをいキネマの
月が出て
キネマの街に
なりました。
屋根に
黒猫
居やせぬか。
こはい
マドロス
来やせぬか。
キネマがへりに
月が出て
見知らぬ街に
なりました。 -
金子みすゞは、この場所にあった商品館内の上山文英堂支店で働きながら、たくさんの詩を創作しました。
のちに、西條八十から作品を絶賛され、全国の若い投稿詩人の憧れの星となりました。
1927年(昭和2年)夏、みすゞの願いが叶い、師と仰ぐ西條八十と下関駅(旧下関駅・現在の細江町辺り)で運命的な出会いをしました。
こちらの碑の中には当時の下関駅や勤務先の商品館の支店の写真などが載せられていました。 -
その後、詩の小径は唐戸銀天街へ入りこの先右手の銀天街広場へ
-
⑦唐戸銀天街の広場(みすゞの詩碑第1号)
◆詩碑「日の光」
おてんと様のお使ひが
揃って空をたちました。
みちで出逢ったみなみ風、
(何しに、どこへ。)とききました。
一人は答へていひました。
(この「明るさ」を地に撒くの、
みんながお仕事できるやう。)
一人はさもさも嬉しさう
(私はお花を咲かせるの、
世界をたのしくするために。)
一人はやさしく、おとなしく。
(私は清いたましひの、
のぼる反り橋かけるのよ。)
残つた一人はさみしさう。
(私は「影」をつくるため、
やつぱり一しよにまゐります。) -
⑧亀山八幡宮
金子みすゞが創作した「夏越まつり」「雨の五穀祭」「鶴」「噴水の亀」などは亀山八幡宮を詠ったものだといわれています。
そして境内おかめ明神の池には今も亀が棲んでいると言われていますが、当日は寒すぎた事もあってか顔を見せてくれませんでした。
◆詩碑「夏越まつり」
ぽつかりと
ふうせん、
瓦斯の灯が映るよ。
影燈籠の
人どほり、
氷屋の聲が泌みるよ。
しらじらと
天の川、
夏越祭の夜更けよ。
辻を曲れば
ふうせん、
星ぞらに暗いよ。 -
金子みすゞは、亡くなる前日の1930年(昭和5年)3月9日に亀山八幡宮参道そばにあった三好写真館で、最後の写真を撮りました。
-
こちらの碑にはその前日に撮られたと言う金子みすゞの写真が載せられていました。
みすゞの詩には、亀山八幡宮にかかわるものも多く、親しみ深い地にあった写真館を選んでのことでしょうか… -
⑨三好写真館跡
◆詩碑「鶴」
お宮の池の
丹頂の鶴よ。
おまへが見れば、
世界ぢゆうのものは、
何もかも、網の目が
ついてゐよう。
あんなに晴れたお空にも、
ちひさな私のお顔にも。
お宮の池の
丹頂の鶴が、
網のなかで靜かに
羽をうつときに。
一山むかうを
お汽車が行つた。 -
⑩唐戸市場前(金子みすゞ詩の小径こみちの終着点)
◆詩碑「私と小鳥とすずと」
私が両手をひろげても、
お空はちつとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(ぢべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすつても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。 -
下関と言えばふくが知られていますが、亀山八幡宮にはそのふくの世界一と言われる像がありました。
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お昼はその「ふく会席」でした。
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○てっちり
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-
○フク刺し
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○ふくの天婦羅
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○ふく皮の生サラダ
これプラス味噌汁と御飯。 -
港付近の海峡ゆめタワー(昼食場所の下関プラザホテルより)
ニチレイと言う文字が左手に見えますが、関釜フェリー等の乗場のある港はその向こう側にあります。 -
少し左にずらして関門海峡を見ますと遠くに宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で知られる巌流島を見ることが出来ます。
-
○唐戸港
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昼食後は唐戸港から対岸の北九州市門司へ移動。
-
下関市を後にします。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- 空さん 2012/12/30 19:44:38
- お久しぶりです
- ご無沙汰しておりました。
いつのまにか 今年も最後一日となりました。明後日は新年ですね。。
旅行記ながめるのみで 最近は書き込みはほとんどごぶさたでした。
急がしく過ごしております。。
写真もたまっておりますけど なかなかUPとは行かないですね。。
でも、あちこち近場はウロウロしております。。
comevaさん下関拝見しまして
美味しい ふぐも食べたいですね。。。
金子みすゞ詩の小径へと〜〜
いい日旅立ち 東へ行ってみたくなりました。
これからも たのしいすてきな 旅を楽しみに拝見したいと思っております来年も宜しくお願い申し上げます。
…… 空
- comevaさん からの返信 2013/01/02 21:27:39
- RE: お久しぶりです
- > ご無沙汰しておりました。
> いつのまにか 今年も最後一日となりました。明後日は新年ですね。。
> 旅行記ながめるのみで 最近は書き込みはほとんどごぶさたでした。
> 急がしく過ごしております。。
> 写真もたまっておりますけど なかなかUPとは行かないですね。。
> でも、あちこち近場はウロウロしております。。
> comevaさん下関拝見しまして
> 美味しい ふぐも食べたいですね。。。
> 金子みすゞ詩の小径へと〜〜
> いい日旅立ち 東へ行ってみたくなりました。
>
> これからも たのしいすてきな 旅を楽しみに拝見したいと思っております来年も宜しくお願い申し上げます。
> …… 空
空さん
新年明けましておめでとうございます。
今年は元旦から仕事が入っていてあわただしい日々を送っています。
空さんもお忙しそうですね。
今年も旅行記の方、気長に拝見させていただきたいと思っています。
新年も宜しくお願い申し上げます。
C
-
- 備前屋ねこさん 2012/12/21 20:46:00
- 数日違いで下関にいました
- comevaさん、こんばんわ
下関に行ってこられたんですね!
旅行日を見てみると私が下関に行っていたのと数日違いでした。
私は15〜16日に下関に滞在していましたが、金子みすゞについてのものを全く見ていなかったのでcomevaさんの旅行記で見る事ができて良かったです。
ふく会席とってもおいしそうですね♪
- comevaさん からの返信 2012/12/26 04:48:12
- RE: 数日違いで下関にいました
- > comevaさん、こんばんわ
>
> 下関に行ってこられたんですね!
> 旅行日を見てみると私が下関に行っていたのと数日違いでした。
> 私は15〜16日に下関に滞在していましたが、金子みすゞについてのものを全く見ていなかったのでcomevaさんの旅行記で見る事ができて良かったです。
>
> ふく会席とってもおいしそうですね♪
>
備前屋ねこさん おはようございます。
九州&下関の旅、お疲れ様でした。
やはり個人旅行ならではの醍醐味と言いますか、旅行記の方、羨ましく拝見させて頂きました。
こちらの方はふぐにつられて出かけた団体の日帰りの長旅でしたので正直しんどかったです。
そんな中で別行動で金子みすゞの詩碑巡りが出来たのはラッキーでした。
今年もあと5日間となりましたが、良いお年をお迎え下さい。
来年も宜しくお願い致します。
C
-
- りんごあめさん 2012/12/21 09:11:16
- 関門海峡♪
- comevaさん、こんにちは。
仙崎の金子みすゞ記念館には行きましたが、下関市にも「金子みすゞ 詩の小径」があるのですね。
大好きな詩人さんなので最近のブームを見ると、
もっと生きている間に認められて長生きして活躍して欲しかったな・・・と思います。
フク♪
薄造りに鍋に唐揚げ!美味しいですよね。大好物です。
本場で美味しいフグ羨ましいです〜。
港から巌流島も見えてすぐそこには九州があるのですものね。
次は上陸編、続きの旅行記も楽しみにしています。
りんごあめ より。
- comevaさん からの返信 2012/12/26 04:15:05
- RE: 関門海峡♪
- > comevaさん、こんにちは。
>
> 仙崎の金子みすゞ記念館には行きましたが、下関市にも「金子みすゞ 詩の小径」があるのですね。
>
> 大好きな詩人さんなので最近のブームを見ると、
> もっと生きている間に認められて長生きして活躍して欲しかったな・・・と思います。
>
> フク♪
> 薄造りに鍋に唐揚げ!美味しいですよね。大好物です。
> 本場で美味しいフグ羨ましいです〜。
>
> 港から巌流島も見えてすぐそこには九州があるのですものね。
>
> 次は上陸編、続きの旅行記も楽しみにしています。
>
> りんごあめ より。
りんごあめさん こんにちは。
仙崎の方でも詩碑めぐりを計画していた時もあったのですが、今回はたまたま御無沙汰のふぐにつられて出かけてきました(^o^)
訪問場所のすぐ近くに(徒歩圏内)金子みすゞ詩の小径があったのもラッキーで他の観光客が買い物をしている間にぐるっと回ってきました。
クリスマス旅行記が先になってしまいましたが、次の門司上陸編は予定通りレトロを紹介していきたいと思っています。
巌流島行きの船も唐戸港から出ているんですね。機会があれば又一度訪れてみたいです。
それでは少々早いですが、良いお年をお迎え下さい。
C
-
- まほうのべるさん 2012/12/20 12:47:05
- 詩のこみち
- こんにちは、comevaさん。
旅行記に訪問そして投票有難うございました。
金子みすゞさんは純真で可憐な方だったのでしょうか。
とてもほのぼのとしたあたたかさ感じる詩をかかれる
方ですね。
とりあえずたくさんある旅行記から「欧州鉄道の旅」に
訪問しましたが、来年は京都や奈良の旅行記から訪問し
よりたくさんの旅行記に少しずつ訪問し、素敵な風景に
出会いたいと思っています。
byまほうのべる
- comevaさん からの返信 2012/12/21 05:39:14
- RE: 詩のこみち
- > こんにちは、comevaさん。
>旅行記に訪問そして投票有難うございました。
> 金子みすゞさんは純真で可憐な方だったのでしょうか。
> とてもほのぼのとしたあたたかさ感じる詩をかかれる
> 方ですね。
>
> とりあえずたくさんある旅行記から「欧州鉄道の旅」に
> 訪問しましたが、来年は京都や奈良の旅行記から訪問し
> よりたくさんの旅行記に少しずつ訪問し、素敵な風景に
> 出会いたいと思っています。
>
> byまほうのべる
まほうのべるさん
欧州鉄道の旅の御訪問に多くの投票と重ね重ね、有難うございます!
最近CMの「こだまでしょうか」でも御馴染みになった金子みすゞ(本名テル)さん、かなり前になりますが、長門市の青海島を訪れた際、みすゞさんの生まれ故郷が島を渡る手前の仙崎であることを知りました。
今は生家跡に記念館が建てられ多くの観光客が訪れているようです。
最近では2〜3年前に九州からの帰りに立ち寄ってみましたが、早朝だった為、入館することは出来ませんでした。
又チャンスがあれば是非立ち寄ってみたいと思っています。
下関を訪れた当初は仰るとおり純真で可憐な方だったのかも知れませんが・・・その後の人生は親友の死や結婚後の妻、母親として夫の失業や自身の病気等激動の人生を送られ、残念ながら若くして亡くなられましたが、この時代でなければもっともっと長生き出来た方ではないかと思います。
C
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