霧のハルシュタットは神秘的（ウィーンから日帰り鉄道の旅）

2012/11/12 - 2012/11/12

ウィーンから鉄道の日帰り旅行で行ったハルシュタット。
鉄道ルート
≪往路≫
ウィーン・マイドリング6:30→8:25レオーベン8:31（乗換）→9:36シュタイナッハ9:41（乗換）→10:31ハルシュタット
≪帰路≫
ハルシュタット13:07→14:44アットナング・プッフハイム15:00（乗換）→17:00ウィーン・ウェストバーンホフ
オーストリアの東側を時計回りに卵型に一周した形になります。

エリア ハルシュタット(オーストリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

12日月曜日、ＴＶで見る限りオーストリアの天気は雨模様。
山あいの湖に行くのであまり期待はできない。
ホテルを早出して、地下鉄でウィーンマイドリング駅へ。駅の売店でサンドイッチを買って、朝６時30分発のＲＪ（レイルジェット）乗る。
外はまだ明けていない。

このルートで行くのは、日曜日のダイヤでは対応できないので月曜になった。
１クラスの車内。早朝で
オーストリアレイルパスの１クラス３日分約２万円を日本で購入。

車内案内のディスプレイに地図が表示され列車の位置がわかる。
カーナビではなくレイルナビだ。

到着（定刻・予定）時刻の表示にも切り替わる。

車内販売が注文を聞きにきたのでグリーンティーを頼んだ。2.4ユーロだったかな。ちゃんと陶器の入れ物に入れてくれる。
販売員は運ぶのに重いかもしれないがエコだし、お客もうれしい。

途中ゼメリング駅付近。
19世紀中頃、現在の標準軌で造られた鉄道で1998年世界遺産に登録されている。その上を走っている。ウィーンとイタリアを結ぶ幹線だ。
進行方向、左に座っていると谷をまたぐアーチ型の橋梁が目に入る。あいにくの天気と窓が開かないので写真は撮れなかった。

レオーベン駅で乗り換え。写真は乗ってきた車両。
ホームが低いので車いすの乗客は車両についているリフトで乗車する。
乗車したＲＪが少し遅れたが、乗り継ぎの列車は待っていた。

ローカル線の車窓。

シュタイナッハ駅で右の車両に乗り換え。
ここでも待っていた。

勾配を登ってきた。天気は全く期待できない。

ローカル線で乗客は１両に２〜３人。

川の横を走る。

左手に湖が見えてきた。ハルシュタット湖だ。
乗換含めて４時間だが全く退屈しなかった。
鉄道に乗るのが好きだとつくづく思う。見知らぬ土地ならなおさら。たぶん１日中でも飽きないだろうな。

下車する。ハルシュタット駅は無人。降りたのは私一人。

ホーム下の渡し場から街へは渡船で行く。
お客は私一人だ。時刻は列車の時刻にあわせている。
静寂、ポンポンとのんびり進む渡船の音しか聞こえない。
乗員も押し黙ったまま。

船から降りると、街の教会の塔が眼前に迫る。

街の中から人の声が聞こえない。もちろん車の音も。異様な静寂さ。
観光客もいない。月曜日だからか？別世界に入りこんだような不思議な気持ちだ。

細い道だ。

人発見！
この先にゲートがあり、街中に車の乗り入れは制限されているのが分かった。

石垣の紅色の植物が映える。

壁にツタのようにぴったりくついた木。狭い街にあうように改良？されたのかな。

対岸は霧にかすんだまま。

霧と木々と家屋がとてもいい。

小さな滝。

東南アジアからのカップルに遭遇。多分ハルシュタットのホテルに泊まっていたのだろ。
二人を写真に撮って欲しいというので、私も。一人・・。

その後数組みの韓国・中国と思わしき旅行者を目にした。
ここは、アジアの人気の観光地なんだ。

湖畔の景観。南側。

ガラス面のような湖面を滑るように白鳥が寄ってきた。
湖の貴婦人のようだ。
・・が、貴婦人は私には寄ってこないのだなぁ。

湖畔の景観。北側。

降りた霧がとてもいい。

カモもいるのだ。
ここから眺める景観がいい。
この付近が観光バスの駐車場になっている。
ツアーバスで日本の団体さんが降りていた。

山から湖に流れ込む川。
オーストリアの山水画だ。

建物にもよく映える。

大型犬を連れて散歩する地元の女性。

ここを登ると墓地がある。

教会。

墓地。

高校生の頃だったか、雑誌に載ったこの景観を見て、ヨーロッパにはこれほどきれいな場所があるのかと憧れた。オーストリアに行った目的のひとつだ。

塔をアップで。湖に写りこんだ塔。

赤い家と木。ぴったり寄り添う不思議な木だ。

ハルシュタットの景観を醸し出す教会。
戻りの時間だ。
レストランは開いておらず、町はずれの小さな店で買ったパンがささやかなランチとなった。

戻りの渡船が来た。乗客は私ひとり。

ハルシュタットの小さな街を離れる。
２時間半だが、ほんとうに別世界をさまよった気持ちだ。

ホームの下の渡し場で降ろされ、渡船は航跡を残して去っていった。

朽ちた木杭がアクセント。

駅のホームから望むハルシュタット湖。

定刻通り戻りの電車が入ってきた。

ハルシュタット湖を車窓より。

車窓より、ハルシュタット湖の最も北側。

同じく。

途中の駅。

駅員さん。

車窓より。

途中駅で乗車した学童が降りた。

車窓からトラワン湖が良く見える。
大きな湖だ。

トラワン湖
この先のアットナング・ブッフハイム駅でＩＣ（インターシティー）に乗換ウィーンに戻った。
世界遺産の鉄道の上を通り抜け、山あり、湖あり、世界遺産の素晴らしい街を訪れることができた。私の記憶に刻んだ旅になった。

この旅行記へのコメント （5）

• moonさん 2013/07/04 23:31:37

  素敵♪

  フーテンオヤジさんへ
  こんばんわ。
  素敵なお写真ばかりで、ほっーとため息がでましたよ。
  ウィーンには去年一人で行きましたが、こうやって列車に乗って足をのばすことをしなかったので、次回は行ってみたいと思います。
  しかし、一人旅はほんといいですよねー。
  同類の方の旅行記は本当に勉強になります。
  そうそう、大分の情報ありがとうございます。
  登山するには時間が足りないので、今回は温泉＆少々撮り鉄＆ひなびた駅巡りをしようと思ってます。
  最近、撮り鉄さんのブログを読んで喜んでる私です。
  ちなみに父は九州男児（長崎生まれ＆佐賀育ち）です。
  
  moonより

  フーテンオヤジさん からの返信 2013/07/06 10:41:05

  RE: 貴女の旅行記も素敵♪

  moonさんへ
  
  こんにちは☆
  おっmoonさんのルーツは九州なんですね
  ちょっと親近感を持ちました。(^^;
  一人旅の愛好者としても。
  
  見知らぬ古いヨーロッパの街並みをのんびり
  歩くのがいいですね。
  moonさんの旅行記、ベルギーのブリュッセル
  には10数年前パリから日帰りしたことがあり、
  グランプラスの記憶が強く残っています。
  
  大分の旅がいい思い出になりますように(^^)v
  
  　　　　　　　　　　　　フーテンオヤジ
  
  

• Elliott-7さん 2013/03/21 20:44:46

  初めまして・・

  フーテンオヤジさん
  
  見せて頂きましたよー
  
  思い起こせば昨年の初春に行きましたよ、
  
  フーテンオヤジさんはお一人で行かれたようですが、羨ましい！
  
  小生も若かりし頃は、よく気ままな一人旅に出かけたものですが、
  最近は横着でもっぱらツアーばっかり・・
  
  これからもおじさんの一人旅期待していますよ、
  
  
  　　　Elliott-7　より

  フーテンオヤジさん からの返信 2013/03/22 13:06:59

  RE: どうも

  投票いただきありがとうございます。
  
  > 思い起こせば昨年の初春に行きましたよ、
  Elliott-7さんの旅行記、ハルシュタットに行く前に読んでいたことを
  思い出しました。残雪のある初春の写真もいいですね。
  
  > フーテンオヤジさんはお一人で行かれたようですが、羨ましい！
  > 小生も若かりし頃は、よく気ままな一人旅に出かけたものですが、
  > 最近は横着でもっぱらツアーばっかり・・
  カミさんがついてこないのを幸いに、元気なうちに・・
  ツアーも好きですが、一人参加は高いもんで、敬遠しています。
  
  > これからもおじさんの一人旅期待していますよ、
  フォローもしていただき、ありがとうございます。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フーテンオヤジ　　　　　　　　　
  

  Elliott-7さん からの返信 2013/03/22 19:24:15

  RE:まとめて返事を・・

  フーテンオヤジさん
  
  いやー、早速返事頂き恐縮です、
  
  わざわざありがとうございます。
  
  おかげで元気をもらいました。
  
  時々お邪魔させて頂きますのでよろしく・・
  
  
  　　　　　　Elliott-7　　より