2012/09/01 - 2012/09/01
681位(同エリア1794件中)
Toshさん
フィリピン最後の〆はやはりマニラ。
マニラから飛行機に乗るとは言え、やっぱ俺は混沌とした状態の街、マニラが好きなんだろうか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
オロンガポからマニラへのバスの中。
ボコ(ココナツ)パイを売りがヒョイと乗って来た。
・・・そういえば、ズット前、サンタ・クルズ・ラグナに行った時にバスの中買ったボコパイ、旨かったんだよな・・・
ということで、買ってみた。
見かけも値段も良かったが、味は残念ながらラグナの方が遥かに上だった。 -
オロンガポからのビクトリー・バスはカローカンに到着した。そこからはMRTでペドロ・ヒルへきて、近くにある行きつけのフレンドリーズ・ゲストハウス。そこに荷物を置いて、またまた行きつけのベラッジオ・スクエアへ行った。
来るたびに観客が増えている。このときは、殆どの席が埋まっていた。驚き。 -
バンドの質も、来るたびに上昇している。
この日は、ご機嫌なのか、リクエストを2曲した。
1曲目は、「ジャーニー」の「セパレイト・ウェイズ」。
この青年が歌ってくれた。
声が発ってとっても上手でした。 -
2曲目は、「クランベリーズ」の「ゾンビ」。
彼女が歌った。同じく、とーっても上手だった。
あ、そういえば、ここに来る前にひとつ別な思い出があったなあ。
実は、今回もロビンソンで一人の女性(アジって言う名前)と待ち合わせをした。
待ち合わせをしても、なかなかやって来なかった。
何時間だったかなあ・・・1時間半くらいたってやっと来た。
しかしながら、この日誕生日だという友達も一緒にやって来た。
二人はセクシーで派手な衣装を着ていた。
・・・ちょっとゾクゾク・・・
ロビンソンから今日のお宿、フレンドリーズ・ゲストハウスまでの道のりを歩きながら話をした。
「今日は、誕生会で飲んでいて遅れたということだけど、どこで飲んでいたの?」
「・・・」
・・・どうやら、電話で言っていたことは嘘だったようだ・・・
「でさ、今日はこれからベラッジオ・スクエアに行って、音楽でも聴かない?」
「うーん、今日は彼女の誕生日だし、近くに日本料理店があるからそこに行きましょう。」
・・・へ?彼女の誕生日?・・・彼女とは面識ない、だから俺に関係はない・・・別に連れてくる必要なんてないのに、なぜ連れてきた?・・・それに、何?さっき飲んでいたのなら、ご飯を食べたはずっしょ・・・
「いやあ、俺は音楽聴きに行きたいなあ、行こうよ。」
再度尋ねたが、連れてきた女性が引かなかった。
・・・なぜ、それほどまでにそのレストランに固執するのだろう?・・・そこって高級レストラン?・・・「高級料理が食べたいの?」・・・そんなこと無いだろう、パーディーも終わり、夕食は済んだはず・・・それとも何かの罠?・・・
「うーん、俺はそこに行きたいんだけど、行かない?」
と再度確認、
連れてきた女性は、しばし考えこんで、
「タクシーで行くの?」と訊いてきた。
・・・なんでタクシーを使う?歩いて5分なのに・・・
「いや、直ぐそこだから歩いて」
と答えた。
女性は再度、
「近くの日本料理店に行きたい。」
と言い張る。
「じゃあ、オリジナル東京って所があるんだけど、そこはどう?日本料理店の人が経営しているところだよ。」
と言うと、
「いや、そこには行かない。」
とアジの友達は言うので、自分の知らないところはヤバイので、行かないことにして、
「じゃあ、今日はお友達の誕生日、俺はお邪魔だろうから、二人で行って祝ってあげてよ」とアジに言って別れた。
まあ、人におごってもらうのに、自己主張をするのは、たかりが横行するフィリピンでは当然のことなんだよねえ。それが、自分が知っているところで、あんぜんなところならいいんだけど、乗ってしまうとまるで泥沼に入るかのようにどんどんお金を吸い取られていくんだよねえ。ま、今回はしらないところだし、止めた。 -
翌日は、メイに会った。
メイは、近くのバス停までお母さんと一緒に迎えに来てくれた。
メイの家はマニラからバスに乗って30分のところにある。 -
川辺にある小さな家にお母さんと住んでいた。家というよりも掘っ立て小屋って感じかな。4帖半ほどの小さな部屋だった。床が傾いている。トイレの近くでちょっち・・・ってな感じだったけど、二人仲良く暮らしていた。
しばし彼女らの部屋で談話した。
メイは工場で仕事があるときだけ働いている。
お母さんはメイドとして今も現役だ。
二人の収入は月7500ペソ。日本円にして1万5千円足らずだった。
それでも、母だけの給料(2500ペソ)で暮らしていた頃よりは、ずっと暮らし向きがよくなったとのことだった。
やがてメイは、
「ステーキ好き?」
と訊いてきた。
「好きだ」
というと、
ご飯と一緒に出してくれた。
環境的かつ衛生的側面から、あまり食欲が湧かなかったが、気力で食べた。
・・・楽ではない生活費を絞って、俺にコーラと水、牛肉買い、ステーキと呼ぶ牛肉の煮付けを作って、ご飯を炊いて待っていてくれたんだ・・・彼女らの暮らしから考えると、この出費は痛かったろうに・・・
そう思うと、とーってもありがたい気持ちになった。このときはちと泣けて?きたなあ。
正直、いただいたものの、味は覚えていなかった。
でも、
「歓迎してくれて、ありがとう!!!」 -
メイは日本の工場に勤めてから、日本語に興味を持つようになったと言った。
日本語の本が5・6冊あった。
・・・勉強熱心だ・・・
「見せてあげる」
というので見せてもらった。
・・・どうせ、普通の日本語の本ばかりだろ???俺が見ても・・・
と思いながら1冊、2冊とページをめくっているうちに刺激的な本にぶち当たった。
「お?これ、メイおもろいやんけ!」
と言うと、
メイは苦笑いをして、
「あー、これは・・・」
と照れくさそうに言った。 -
それにしても、この会話、メイはいったいどこで活用するつもりなんだろう?
・・・まあ、日本人ならだいたいが口に出さない日本語だわな・・・
特に、
「うん、でもそんなにやらない」
なんてところの会話は・・・まあ、男同士でも、男女間でもあまりないだろうなあ。
・・・まあ、俺みたいにスケベな親父が集まればするかもしれないけど・・・
「じゃあ、メイ、せっかくだから一緒に練習してみる?実践も交えて。」
・・・なんて言ってみればよかったっけなあ・・・
フィリピン人だから母親とメイはゲラゲラ笑うだろうなきっと。 -
お母さんがメイになにやらタガログ語で語りかけた。
あとで、メイは俺に伝えてきた。
「私はずーっと独身で貧乏だった。私は未婚の母。ずっと一人でメイを育ててきて、大変だったけど、私は幸せだった。」
とのこと。
母の愛情の深さを感じた。
・・・これはフィリピン人に限らず、母親の愛情って、俺が考えているよりもずっと深いのかもしれない・・・
部屋の中から玄関で靴を履く”おかあさん”をパチリ。 -
玄関を出て左側の様子をパチリ。
左にあるNESTEAの貼り紙をしているところがトイレ。
先ほど歩いてきた道?のところで子供達がお父さんに水を掛けられながら行水をしていた。
川の近くにあるので、満潮になるとこの通路まで水が上がってくるらしい。
・・・ということは・・・ちょっと考えると恐ろしいので考えるのは止めよう・・・ -
皆で市場に行くことにした。
道を下りていくとこんな感じ。
メイは、
「私の小さい頃はこの川の水が澄んでいたのよ。」
と昔を懐かしんでいた。 -
川原のコンクリートの上で、輪ゴム遊びをしている子供達。
「ハロー」
というと、一人がこちらを見て照れくさそうにニコリと笑った。 -
初めに近くにある、貝市場に行った。
「昔はここにずらりとお店が並んでいたんだよね」
とメイのオカアが言った。
・・・そうか・・・でも何で店が減った?・・・ま、いいか・・・ -
「いらっしゃーい!やすくしとくよ!」
元気のいい声で店員さんたちが迎えてくれた。
ここには、ムール貝と牡蠣が売っていた。 -
ムール貝の仕分け作業はこんな感じ。
-
「あれ?ここでこの貝とったの?」
と訊いて見ると、
「いやあ、ここでもとるけど、ズット沖だよ」
「へ?ここでとったやつも入ってるの?」
と突っ込むと、
「・・・いや、ここにあるのは沖の水の綺麗なところで獲った。」
・・・ちっとばっか汗ってたって感じだなあ・・・ううん・・・
と、思っているうちにオカアは猛然と牡蠣をアサリはじめた。
で、1kgぐらい買ったっけえよ。 -
買い市場の隣にはバスケットボール場。
元気だねえ。
カメラを構えると例外なく、
イェーッ!
と言ってポーズを取る。
スンバらしいねえこの明るさ! -
今度は別の場所にある普通の市場へ行く。
ここでオカアは写真真ん中にあるボラのような銀色の魚を買った。
この魚、ミルクフィッシュとか言ってたっけなあ。
いちばで、オカアはここぞとばかり買うは買うは。 -
バナナも買った。
・・・オカア、それってオカアが食べたいんだよね・・・
オカアの顔は真剣、バナナでも美味いマズイがあるらしい。 -
メイとオカアの家に帰る。
俺は、妙にこの赤いバナナが気になっていて、コレを買った。
食べてみたら、香りがあって旨かったっけよ。 -
さて、オカアが料理を始めたぞ!
・・・こんな小さな部屋の中でどんな風に料理するんだろ?・・・
興味深深に見てた。
すると、部屋に一台しかないテーブルの上で料理を始めた。
皿をまな板代わりにして材料を切り始める。
オカアの左にある青い容器に水が入っていて、その下に洗面器があり、そこで食べ物を洗っていたっけよ。 -
牡蠣の殻を取り除く作業。
なんと、熱湯をかけるだけだった。
開くのかな?
じっと見ていたが、貝は薄目を開けたっきり固まってしまった。
結局、スプーンを使って全部こじ開けたっけよ・・・俺が。
で?牡蠣は最終的にどうなったかって?
酢で占めて塩をかけて・・・そんな感じで、かき酢らしきものが出来上がりました。
・・・だったらさ、お湯は使わないほうがいいんでない?・・・ -
小屋の外を見ると、魚を入れておいた袋をくわえて、猫がそそくさと歩き去った。
フィリピンの猫は袋も食べるのか?
やせ細っている様子からすると、どこに行っても食べ物が手に入らない様子。
・・・ま、じゃあ袋を食べるしかないか・・・ってオイオイ!そりゃあないだろうに! -
オカアは今度、ミルクフィッシュを料理する。
市場で半分に開いてもらったやつを広げて、あらかじめ切っておいた玉ねぎ、トマト・・・あと何だったっけなあ・・・を入れた。 -
そして、こんな風にして・・・
-
銀紙で包んで・・・
-
こんな風に焼いたっけよ。
これがまたいい匂いだったっけなあ。 -
で?
結局牡蠣は・・・酢で占めて塩をかけて・・・そんな感じで、かき酢らしきものが出来上がりました。
・・・だったらさ、お湯は使わないほうが良かったんでない?・・・
魚もうまそ、そしてバナナもてんこ盛り。
なんだか豪華って感じだ。
メイはご飯を皿に盛り、オカンが魚を開いてその上に乗せてくれた。
なんだか食欲が沸いてきたー!
環境的とか衛生的とか言ってランねーや!
その後は無我夢中で食べたっけよ。
あ、ミルクフィッシュは、つぼ鯛のような、コッテリという感じの味がした。
不思議にトマトにマッチしてたっけい、旨かったっけよ。
メイ、オカン、ごちそーさま!
また、遊びに来るっけよー! -
翌日、またまた別の出会いを求めて行動する。
一人目は、約束の時間にも来ない、メールを出しても返事無しだったのでスルー。
二人目は、会えるということだったので、会うことにした。
ここは、LRT1の「Doroteo Jose駅」とLRT2の「Recto駅」が交差するところ。
ドロテオ・ホセ駅からレクト駅へ行く渡り通路・・・?ってのかな?・・・の途中で撮影した風景。
これがもともとのマニラの街並みの様子なんだろう。 -
新しいビルディングが立っている地域とはかけ離れた世界。
しかしながら、この地域もやがては取り壊されて新しいビルが立ち並ぶようになるんだろうなあ・・・きっと。 -
まずはこの駅まで来いということだったので、ここまでやってきた。
待ち合わせ場所は、この近くにあるロビンソンを指定してきたが、どこにあるのかわからないので、セブンイレブンでコーヒーを飲みながらメールをする。
メールが途切れる。。。1時間経過したので、「帰る」というメールを打つ。すると、「ごめん、今から行くから待ってて」との返事が来た。
・・・ま、どっちみちこないだろう・・・来ても話が盛り上がらないだろう・・・
「ばかやろー!何で1時間も連絡をよこさない!」
とメールして帰った。 -
いつものことだが、フレンドリーゲストハウスに泊まると、いつもこんな感じで回りに若い女性が寝てるんだよな・・・この日はオランダ美女が隣にねていた。ジャーマン美女も足の方向に居たっけよ。何とも悩ましいねえ。
・・・西洋人のボディはやっぱスゲーな・・・俺よりでかいし・・・
とエロ妄想全開になってしまった。 -
さて、台湾に向けて出発の日となった。
そういえば、今回の旅は何で来たんだっけなあ?
うーん、一寸思い出してみよう。
1.1ヶ月という短い期間だが仕事ができるようになって自分に自信がついたご褒美
2.盆前に仕事が終了してしまい、なかなか次の仕事が見つからなかったから
3.実家にいると、「無職では世間体が悪い」と親が言い出し始めたので
4.出会いを求めて
5.過去に”わすれてきたもの”を探すため
ま、ざっとこんな感じだろうか、今回の旅で一つ、フィリピンで学んだことは、「愛の形」だ。普遍的な愛、姉妹愛、家族愛、そのままの状態を受け入れ、包み込む愛情が何人からか感じられた。
・・・人は「愛」なくして生きられない・・・
さて、このホテルの近くでロハス通りを渡り・・・ -
・・・「UV Express Service」を捕まえて空港まで行こう。空港まで40ペソ。相乗りなので、ほかの人も乗ってくるためか、値段をきちんと聞いておきさへすれば安全だし、タクシーよりズット安いんだ。おまけにクーラーもついているよ。あ、これも、今回の旅で発見したんだっけ。
-
「運転手さん、NAIAまでよろしく!」
飛行機の中で考えた、
・・・俺はこれからどうすればいいべ?
・・・俺の人生、八方ふさがれて何をしたら良いのかわんねーや。
・・・いや、何かできることぐれえあるべえ。
・・・とにかく、やりたいと思うものからやってみっか。
・・・世間体なんて気にしてたらなにもできねえもんな。
・・・勝ち組とか、負け組みとかメディアが勝手に人間を振り分けている社会で生きるのはつらいんだよなあ。
・・・閉塞感の漂う社会、つまらない社会でも、何か生きてりゃいいことあるべえよ。
・・・日本に帰ったら、直感を行動に移そう!!
・・・お金が無くちゃあ始まんねえもんなあ。
・・・まずは、仕事を探すべ!
・・・さあて、どんな仕事がいいかな?
・・・給料なんてどんなに働いても15万くれえだべなあ。
・・・まあ、それでもいいさ。
・・・年齢は食ってるけど、がむしゃらに行動すればやりたい仕事は見つかるべえよ。
この旅行で、忘れかけていた感覚が戻ってきた。
たぶん、精神が立ち直り始めているのだろう。
このことは自分にとって、とっても大きいことだった。
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