2012/11/24 - 2012/11/24
189位(同エリア405件中)
愛吉さん
先日目黒の古社寺を歩きました、今日は世田谷の史跡を訪ねます。
スタートは、東急世田谷線上町駅、始めて降りる駅です。
世田谷通りを渡りボロ市通りに入ります、年末年始にボロ市が開かれる処で、又江戸時代には大山道と呼ばれ、大山詣での参詣道として賑わいました。
この通りの中程に最初の目的地、世田谷代官屋敷が有ります。
江戸時代この付近一帯は、彦根藩井伊家の江戸賄領(2300石)で、井伊家の代官大場氏が代々役所兼住居として使用していた屋敷地です。
通りに面して立派な門が建って居ます。
屋敷に隣接して世田谷区の郷土資料館もありました。
丁度幕末維新展開催中で、こちらも見学しました。
次の目的地は世田谷城址です、上町駅まで一旦戻り反対方向に進みます。
前方にこんもりした林が見えて来ました、ここが世田谷城址です。
南北朝の頃、関東管領の足利基氏から吉良氏がこの世田谷領を貰い築城したのが始まりで、その後足利将軍家の一族となり権勢を振った場所です。
戦国時代に入ると、小田原北条氏の傘下に入りますが、秀吉の小田原攻めで北条氏が滅亡すると、世田谷城も廃城となります。
吉良氏はその時千葉に移りますが、徳川の時代になると旗本となり幕末を迎えています。
城址は石垣や濠跡が残り公園になっています。都会の真中でよく保存出来たと感心します。
昼になりました、ここは住宅地の中なので昼食場所が見付かりません、駅の方に戻ります。 午後は吉良氏の菩提寺勝光院からスタートです。
写真は、吉良家の菩提寺勝光院の山門前に立つ地蔵尊
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電車を降り、世田谷通りからボロ市通りに入って5分も歩くと、右側に萱葺きの立派な門が眼に入ります。
世田谷代官屋敷の表門です、東京都の史跡に指定されて居ます。 -
門の前には、史跡を示す石柱が立って居ます。
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案内の看板も出ています。
これによりますと、彦根藩井伊家の世田谷領(2300石)の代官を務めた大場氏の役所兼住宅の跡だそうです。 -
門を入って直ぐの処に、白州跡があります。
位置関係から考えると、その目的が何なのかよく判りません。 -
建物の正面にある玄関部分です。
もう一つ横に普段使いの入口があります。 -
裏に回って見ました、2階建てなのがよく判ります。
多分2階部分は家族の居住空間なのでしょう。
家の中は、残念ながら立ち入り出来ません。 -
同じ敷地内の世田谷区立郷土資料館で、幕末維新展をやっていました。
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ペリーが日本来航時に乗って来たサスケハナ号の模型。
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当時の浦賀港守備固めの図
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ぺりーの似顔絵
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スケッチ画
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条約原本
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ページを開いた処
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錦絵(桜田門外の変)
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官軍の陣羽織
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資料館の入口付近に道標、庚申塚、道祖神等が並んでいます。
昔は表通りにあった物が、道路の拡張等で持ち込まれたものです。
これも大山道を示す道標です。 -
次の目的地は、世田谷城址です。今は公園として保存されています。
案内板によると、ここは世田谷城址の一部で、保存状態がよいので毀すに忍びず、当時の所有者東横電鉄が、昭和15年1月に1069坪を東京市に寄付したと記されています。 -
吉良氏と世田谷城、城郭構造についての説明板
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堀跡
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石垣も残っています。
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古城の佇まいを感じて下さい。
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昼食後は世田谷城に関連して、吉良氏の菩提寺勝光院を訪ねます。
参詣道の入口には、案内の石柱が立って居ますが、時代と共に古ぼけ読み難く、看板も全く読めません。一度通過してしまいました。 -
判りにくい参詣道を進むと、途中から立派な道になります。
この石柱は最近立てたものでしょう。
多分昔は寺域も広く、外れに石柱を建てたものが、寺域の縮小で石柱だけが取り残されたものと思われます。 -
山門 最近建てられたようです。
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山門横に在る案内板
これによると勝光院は、建武3年(1335)に吉良氏により創建されています。 -
案内板の反対側に立つ地蔵尊と竹林
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本堂
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書院 文政6年(1823)の再建 世田谷区の文化財
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本堂前の香炉
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墓地への入口
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吉良氏墓地の説明板
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吉良氏の墓
花が活けてありました。 -
近付いて見ます、形式から見て古い墓です、きっと室町時代でしょう。
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世田谷八幡宮に来ました。
平安時代初期、後三年の役に勝利したお礼に源義家が創建し、その後吉良頼安が修復したと伝えられます。 -
鳥居の扁額
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境内の隅に厳島神社が有ります。
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八幡宮本殿
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七五三のお参りに来ています。
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境内に保存される力石
世田谷八幡は、江戸三大奉納相撲の一つで、開催時には江戸中から力自慢が集まります。
その折余興として力比べを行い、優勝者が記念に納めた石です。
でもいくら優勝でも、前に納めた石より小さくては、納められませんよね。
(境内には土俵がありました) -
本殿の裏に立つ、日露戦役記念碑 乃木大将の揮毫です。
後篇に続きます。
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