ユーラシア　西へ６１：　キジルクム砂漠⇒ヌクス　「地獄編」

2012/07/20 - 2012/07/20

砂漠ロードの地獄は夜中に見ました。
それはそれは、おどろおどろしく、なんとも気味の悪い世界でした。

思い出すにも、身がすくみます。。。。

エリア その他の都市(ウズベキスタン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

真っ暗な荒野の真っ只中の食堂でのディナーののち、その地獄は始まりました。

まわりは、真っ暗でなにも写真は撮れませんでした。
実況を伝えたいのですが、、、、

荒野の砂漠、真っ只中、ヒタ走る道が世にもマレなる超凸凹。
ガタガタさが普通でないのです。
ガッタ、ガ～ッタなのです。
言葉を失うほどガッタガッタなのです。
ガタガタなのだけど、ユラ～リ、ゆら～り、なのです。
穴ボコだらけで穴ぼこ９０％、道１０％という感じなのです。
荒波にもまれる小船に乗っている感じなんです。

普通に運転していたら、平衡を失ってバスがひっくり返るくらいの凹凸なのです。
元はアスファルトだったのが、山と谷の繰り返し状態になっていて、バスはゆっくり、ユックリ、ソロソロしか進めないのです。
つまり、スピードを出して走れば、間違いなく転覆するのです。

運転手はオダヤカさんで、そのテクニックが光ります。
普通のダライバーでは通り抜けられないと思います。
運転手のオダヤカさんは、この地獄ロードのために添乗していたのです。
運転のプロ中のプロです。

みんな夜中で、揺られて寝ていますが、目を覚まして、照明に照らされている前方を見ると、「ココは地獄の１丁目か？」と錯覚しそうなナントも形容の仕様がないほど気味の悪い、コワ～イ、なんとも形容の仕様のない気味悪さなんです。
σ"" m( ~o~ )m σ""

道の山・谷の陰影が映し出され、バスは右へ左へとゆっくり揺れているのです。
外は真っ暗。
砂漠の気配がするのみ、、、、

拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9907/RoutMap.jpg

地獄ロードは昨日の夜１１時から今日の朝まで続きました。

東の空が白みかけた時、外の風景です。

東の空に陽が上ります。

「地獄に仏」とはこのことです。

眠れぬ夜を過ごした乗客一同、生きているのを確かめるように、うめいていました。

この人形はすべてを見た！
〜〜〜(ｍ´ρ`)ｍ

おおきく揺れながらも、表情ひとつ変えずにずっと見ていました。

午前７時頃には道が突然良くなって、ヌクスの町が近いことを知らせてくれます。

この世には、とんでもない道が存在するものだ、と感心するばかりです。

午前８時ころ、無事にヌクスのバスターミナルに着きました。

広々とした全くローカルなターミナルです。

２人の運転手とお別れです。
左側がプロ中のプロのテクニックを持ったオダヤカさんです。
右側は荒っぽい運転のアライさんです。

ﾜﾀｸｼはオダヤカさんに握手を求めて、その光るドライブテクニックを褒め称えました。（言葉が通じんかったケド）

このヒトたちはまた今晩or明日くらいには、あの地獄ロードを通って、タシケントへ帰ることでしょう。

ここのマルシュルートカは軽四ワンボックスでかわいらしい。
鉄道駅経由で町のほうに行ってくれました。

ヌクスの町には立派な市場がありました。

この市場の横に大駐車場があり、軽四ﾜﾝﾎﾞｯｸｽ・マルシュはそこに停まりました。
まだ右も左も分かりませんので、ﾊﾟｰﾄﾅｰに市場の建物の日陰に居てもらって、ﾜﾀｸｼは周囲とジベック・ジョリという宿を探索しに出かけました。

もう陽が高く、温度もうなぎ登りで暑いのです。

ここまでのマップ。

拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9907/NukusMap.jpg

駐車場から外に出るだけでも汗だくです。

Ｂ＆Ｂジベック・ジョリの大体の方角だけは歩き方の地図で分かっています。
（歩き方のウズベキスタン部分を破ってくれた親切なお嬢さんがビシケクのサクラＧＨに居ました。彼女はウズが余程気に入らなかったのか？思いっきり良くビリビリっとウズの部分を破ってﾜﾀｸｼに呉れたのでした。アリガト）

方位磁石と道行く人々に聞きながら、、、、

たどり着いたのは、高級なほうのジベック・ジョリでした。
ここで聞いたのですが、バックパッカーなんぞが泊まる、安いほうのジベック・ジョリはアッチ、と教えてくれました。

ちなみにこの高い方のお部屋（2人用）は100ユーロ(約14000円)くらいでした。

＊写真は安いほうのＢ＆Ｂジベック・ジョリ。

初めての地は地図があっても中々行き着かないのが普通です。

汗だくになりながら、やっと見つけました、バックパッカー（ＢＰ）御用達宿、ジベック・ジョリです。

塀越しにユルタが見えます。

ﾜﾀｸｼたちは、一度このユルタに泊まってみたかったのです。

中庭に入ると、ユルタがよく見えます。

中々感じがいいですネエ。

アンティーク調でシブイ。

早速ユルタの中を点検。

こんな具合です。

入り口。

このユルタ・テント泊で＄１５(1200円)です。

１週間滞在することを武器に１泊＄１２．５(約1000円)まで粘って値切りました。

ここヌクスでは是非ともヌクス⇔アクタウ（カスピ海沿いリゾート都市）の寝台列車に乗りたいので、じっくり戦略を練りたい。

ﾊﾟｰﾄﾅｰを連れ戻しに行って、このユルタに連れてきました。
普通のダブルorツインの部屋が＄３５(2800円)であること、ユルタは値切って＄１２．５（２人で）であること。
ユルタにはベッドは合計３つあること。
大きなユルタの部屋全てがﾜﾚﾜﾚのものであることをﾊﾟｰﾄﾅｰに説明。
ﾊﾟｰﾄﾅｰもユルタに泊まれるとあって、ご満足でした。

中庭レストランでランチ・パーティ。

「ボチカ」というウズベク・ビールで乾杯！

地獄の砂漠ロードを無事乗り越えた充実感で一杯でした。

それにしても夫婦あわせて約140才なのに、ホント、ヨウヤルワ！

ランチ後、早速、市場まで歩いていって今後の食料調達です。

本日のヌクス　ルートマップです。

拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9907/NukusMap2.jpg