2012/07/20 - 2012/07/20
32位(同エリア73件中)
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アリヤンさん
ヤレヤレ、きのうバスターミナルでアジ演説して苦労の末、やっと今日はヌクス行きバスに乗れます。
まあ、やさしいウズベキスタンの皆さんの支持を得て、ストレス発散にもなったので、今朝はスッキリコンです。
このバスがどんな大変なロードを進むのか、全く知らない哀れな併せて約140才バックパッカー2人組を載せて、、、
*写真・真ん中の穴はフロントガラスに小石が当たって開いた穴。
*なお、満足度5.0は「ワクワク・ドキドキ度満点」という意味です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
その朝ワレワレはタシケントのホテル・グルナラの中庭で粗末な朝食をとっていた。
ここで驚くべき女性に出会った。
彼女はニューヨーク在住の日本人女性。
シニア。
元学校教師で在米数十年。
英語ペラペラ。
この方、なんと!アフガニスタンの「ワハン回廊」にこれから行く、という。
普通、アフガニスタンには女性一人では入国できないことになっている。
それで、この彼女はワハン回廊トラベルのパートナーとして若いドイツ人男性を伴っています。
彼もワハンに行こうとしていたので、彼女が一緒に行こうとお願いしたらしい。
で、そのワハン回廊は、「その美しさ、静けさからして、まさに桃源郷」らしい。
ワタクシもその回廊の研究をしていたので、すぐにどこか分かりました。
しかしアフガニスタン領内なので、行くことは非常に危険だ、と思っていました。
が、彼女曰く「ロンリー・プラネットに載っている位だから、たくさんの人が行っている。難しいけれど、素晴らしいところ、らしいです」
と実にアッケラカンとしている。
長年の在米生活で、かなりアメリカンな感覚になっているようです。 -
「ワハン回廊」マップ。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9907/WahanMap.jpg
確かに素晴らしい山々と森がありそうなトコロだ。
彼女の話では、アフガニスタンで唯一、比較的安全に行ける場所、らしい。
彼女は若いころヒッピー・ロードを伝って一度アフガニスタンに旅行したことがあるとのこと。
ここいらになると、ワタクシもその一員だったので(若いころ)、話がツーカーで進む。
ナルホド、行っては見たいナア。
パートナーは無理だろうから、そのときは一人で、、、
タシケントから垂直に南に進んで、ウズベキスタンのテルメズからアフガニスタンに入り、タジキスタン国境沿いをワハン回廊へと進むらしい。
(後日分かったが、「テルメズからアフガン入り」と「もっと東のタジキスタンーアフガニスタン国境エリアからアフガンいり」の2コースがあり、後者が最近ではポピュラーになっているようです。
改めてその日本の女性はスゴイ!と思った。
皆さん、如何ですか?
「ワハン回廊」 -
話はつきませんが、「ワタクシたち、これからヌクスへ行きます」というと、NYのワハン回廊女性、「エッ!ヌクス~?! あんな暑いところ、大変よ~」とおっしゃるのでした。
聞くところによると、彼女はサマルカンドからヒバに行くとき直行バスが無くて、ヌクス行きのバスに乗って砂漠ロードを通ったことがあるらしい。
別にヌクスに行った訳ではない。
ものすごく暑かった、らしい。 -
そんな話でメゲるワレワレではナイ。
暑いのには「実は世界一暑いといわれるクウェート首長国6年半の駐在体験をもつワレワレ」なので、「クウェートよりはマシやろう~」と思ってしまうわけです。
そんなこんなで、予定通りヌクス行きバスのあるバスターミナルにやって来ました。
今日は用意周到。
8時半にはB/Tに着いて、バスを待ち構えていました。 -
これが、ヌクスに行くバスです。
終点はトルクメニスタン国境の町、ホジャイラです。
ヌクスはホジャイラの手前なので、もし終点まで行ってもすぐに引き返しができそうです。
今回はそんなことが無きように、周囲の人+運転手にヌクス、ヌクスと宣伝しまわるつもりです。 -
イチオシ
こんな子供でも行けるのですから、大したコトない。
-
この太った警備員のオッチャンはワタクシのお友達です。
昨日の騒ぎで味方になってくれて、嘘つきニイチャンとそのバスを撤去させてくれました。
今日B/Tに着いたときに出会いましたが、お互い抱き合い、握手を交わすほど仲良くなってました。 -
バスには人だけでなく多くの荷物を入れています。
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これがチケットです。
タシュケントからホジャイラまでの長距離バスです。 -
さて、予定通り11時に出発。
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順調にヌクスへとすべるように進みます。
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景色はだんだんと乾燥地帯になって行きます。
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濁った大きな川もあります。
これが、アラル海に注ぎ込むシルダリヤでしょう。 -
シルダリヤ川のおかげで潤っている草原と畑群。
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でもベースは乾燥地帯だけに、、、
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すぐにカラカラになります。
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土漠の中のシルダリヤ川は灰色に濁っています。
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草木も乏しくなってきています。
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タシケントから4時間ほどの午後3時ころ。
トイレ休憩に停まったサービス・エリア。
いままで休憩が無かったので、みんなトイレに行きます。
トイレは有料だった。(400ソム[約12円]) -
15分間くらいの休憩も終わり。
乗客たちはみんな帰ってきましたが、一人だけオバチャンが帰ってこない。
手分けして探しに行ったり、大声で呼んだりしたのですが、一向に帰ってきません。
10分くらい探しましたが、出てこない。
運転手は激怒して、そのオバチャンをホットいて出発。
運転手も乗客も後味の悪い出発でした。 -
みんな行方不明のオバチャンが今頃どうなってるか?
心配です。
でもバスはグングンと加速して猛スピードで進んでいます。 -
1時間ほど走った時、バスは急停車。
ナント、誰かが中央分離帯付近で手を振っていたのです。
乗客だったオバチャンがわめきながらバスに乗り込もうとしています。
運転手と助手はオバチャンに「ナンデ、アノトキ。ノッテコナカッタのカ?」「ノセテ!」「ノセタラヘン!」と押し問答。
幾ばくかのお金を運転手に出して、一件落着。
ワレワレは言葉が分からないので何故サービスエリアで乗り遅れたのか、どうやってここまでやって来たのか?さっぱりワカリマセン。
しかし、スーパー・オバチャンです。
あの休憩所からもう100km以上は離れています。
それを先き越ししてバスを停めた、そのバイタリティ!
よく見るとオバチャンを通り過ぎてオバアチャンですヨ。 -
そんな事件とは関係なくステップ(半乾燥地帯)はエンエンと続きます。
-
日暮れ時になると、放牧された牛たちは教えもしないのに勝手に自分たちの小屋に帰ります。
-
農作業に出ていた人たちも家路についています。
-
ワレワレが目指している西の彼方に日が沈みます。
地平線は土煙で煙っています。
*フロントガラスにはどこかで小石が当たって穴が開いています。
普通日本などの先進国の車ではフロントガラスなどに石が当たれば粉々に割れるか、蜘蛛の巣状態のヒビ割れになります。
ところが発展途上国での車ガラスはグレードの低いものを使っているので、このように穴があいたりヒビ割れしたりするのです。
輸出される同じ日本車でも中東向けや発展途上国向けの車は、その仕様が少し違うようです。 -
地平線に黄色い太陽が沈んでいきます。
-
もう後戻りできない砂漠地帯に入っています。
バスはガンガン飛ばして西へ西へと砂漠ロードを走っていきます。
「エライ飛ばすなあ~、、、」っとパートナーが怖がっていると、突然、「パーン」と大音響がして車が左に傾いた。
「アッ!エライコッチャ!事故か?ワタクシももうお仕舞いか?」と悲惨な事故の一幕が頭に浮かび、冷や汗がタラリ、、、、 -
運転手は2人居て、気の荒そうなおっちゃん(アライさん)はガンガン飛ばすだけ。
もう一人は穏やかな落ち着いた顔をした年配のおっちゃん(オダヤカさん)で、この人の運転は実にウマイんです。
座ってる人に車の衝撃を感じさせない繊細な運転をするのです。
後輪のパンクはアライさんが砂漠ロードをガンガン飛ばしていた最中でした。
それだけに客の恐怖は大きく、みんな悲鳴を上げて、首をすくめていました。
すぐに左後輪のタイヤ交換です。
乗客全員、車外へと出て行きます。 -
イチオシ
ゴワゴワした草だまりが、砂の上にポソポソと生えているカラカラ大地です。
地平線までその状態の、なんとも殺風景な砂漠上です。
トイレに行きたい人は、草むらの陰で天然トイレします。 -
一本道の砂漠ロードには時々超高速でバスやトラックが飛んできます。
危ないので、路上で見物していた乗客はみんな、砂漠上に移動させられました。
パンクしたバスの近くに居るだけでも危険です。
高速の他のバスが激突したら、そのトバッチリで怪我をします。
ワタクシたちはその現場から遠ざかって見学です。 -
ヒュ~ヒュ~と生温かい風が吹く砂漠に夕闇が迫ってきます。
-
もしこんなトコロで置き去りにされたら、生き残れないでしょう。
コワイですネエ。
そんな話をしながらただ待つのみでした。 -
タイヤ交換は真っ暗になって終了。
こんどはオダヤカさんの運転に代わって、安心して座っていられました。
午後10時ころにやっと砂漠の一軒家みたいなウラブレタ食堂に到達。
ディナー・タイムです。
ディナーというよりは晩エサみたいです。
みんなに付いていって、みんなが頼んでいた野菜とお肉スープを頼んで、うす暗い中、食事です。
周りを見回すと、みんなそのスープです。
メニューは1種類だったようです。
野菜とお肉のスープは意外と美味しかった。
これがウズベキスタンの代表的な家庭料理なのだろう。 -
バスがたくさん居たので、間違わないようにプレートナンバーの下3ケタをいつも記憶しておきます。
そうでないと、どれが自分のバスだったか、よくわからなくなって困るのです。
ましてやこんな砂漠の真ん中で乗り遅れたら大変です。
命の問題です。 -
イチオシ
お昼の休憩時に乗り遅れたオバアチャンは、今度は絶対に乗り遅れまいと、早くからバスのまん前に陣取っていました。
このオバアチャン、もう有名人で、みんなに冷やかされていました。
ワタクシも「オバアチャン、走ってバスを追いかけてきたの?」とパントマイムで聞いてみると、「ウンウン」と頷いていました。
実際はだれかの車に乗せてもらって先回りしたのでしょう。
いやあ、元気なオバアチャンでした。 -
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