平家と安徳天皇ゆかりの久留米水天宮に行った

2012/08/09 - 2012/08/11

東京の水天宮には子どもが生まれるときに安産祈願でお参りに行った。その後子どもも無事成長。水天宮の本宮が久留米にあると聞いたので、お礼がてら参拝に行った。前日は柳川に泊まったので、西鉄久留米駅で下車、そこから一気にタクシーで久留米水天宮に到着。本当はJR久留米駅からが近い。歩いて15分ほどだ。

鳥居を潜り、境内に入ると左手に筑後川がゆうゆうと流れているのが見下ろせる。夏には花火大会が行われるとのこと。

参拝者もまばらだったが、お宮参りの家族が参拝に来ていた。記念写真の撮影に協力。赤ちゃんを抱いた若いお母さんの隣に若いお父さん、そしてそれぞれの御両親と・・・ええと全員で7人か。みんなにこにこ笑って幸せそうだ。シャッターをパチッ。しばらくして、お父さんがやってきて、こんどは私が写真を撮りましょうかというので、筑後川を背景に撮ってもらう。

この水天宮は、平家が壇ノ浦の合戦に敗れ、入水した安徳天皇、二位の尼、建礼門院の菩提を弔うために、按察使（あぜち）の局がこの地にやってきて、小さな祠を造り、お祀りしたのが水天宮のはじまりとか。江戸時代に有馬藩の江戸屋敷に分祀され、ときどき開放されて庶民の信仰を集めたらしい。明治になり今の人形町の場所に移った。旅をしているといろいろ勉強になる。

ここの神主さんは真木さんというらしい。そういえば明治維新時にここの神官で真木和泉守という人が活躍したというのを何かの本で読んだな。

安徳天皇が気になって、帰路には下関で降りて、赤間神宮を参拝した。ここは安徳天皇を祭っている。竜宮城のような朱塗りのきれいな建物だ。境内には七盛塚があり、また琵琶を弾く耳なし芳一の像が安置してある。昔は阿弥陀寺といい、芳一の話には阿弥陀寺として出てくる。とうとう下関で東京水天宮の発祥の地にたどり着いたというちょっとした満足感ありです。

エリア 久留米(福岡)

水天宮鳥居。水天宮の縁起は、壇ノ浦の合戦に敗れた後、筑後川の辺の当地に逃れてきた按察使（あぜち）の局が、小さな祠を建てて、入水した安徳天皇、二位の尼、建礼門院を祭ったのが始まりとのこと。本殿に行く途中に真木神社や真木和泉守像がある。

久留米水天宮本殿。お宮参りの家族を見かけた。記念写真を頼まれたので、快くシャッターを押す。赤ちゃんを抱いたお母さん、その隣に若いお父さん、そしてそれぞれのご両親、みんなニコニコ笑って、幸福な時間の中にいる。

東京の水天宮と同様に犬にあやかって安産の御利益がある。久留米は有馬藩、犬といえば有馬様、大名行列に犬を曳いたのが評判になったとか。

無事出産おめでとう。すくすくと育ってください。

水天宮から眺めた筑後川。夏は花火大会が開催される。予想外に大きな川だった。坂東太郎に筑紫次郎か・・・三番目は吉野川の四国三郎だったかな。

真木和泉守像。境内に真木神社がある。水天宮の神官だった。今も水天宮の宮司さんは真木さんである。

久留米水天宮に参拝した後、安徳天皇つながりから、下関駅からバスで赤間神宮に行った。ここは壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇を祭っている。まるで竜宮城のような建物が眩しい。この隣には安徳天皇阿弥陀寺御陵がある。

水天宮 寺・神社・教会

赤間神宮境内にある耳なし芳一像。今にも琵琶の音が聞こえてきそう。
　祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
平家の亡霊たちは、壇ノ浦の合戦の段になるとぽろぽろと涙をこぼすのであった。
安徳天皇はじめ、平家一門のご冥福をお祈りします。