シーズン谷間の若狭湾へ（３）三方五湖・熊川宿・瓜割の滝

2012/10/13 - 2012/10/14

若狭湾の旅２日目は、高浜町から車で移動し、まずは三方五湖方面へと向かいます。まずは湖を観光し、時間が余ったら適当に近所の観光地にも行ってみようか、というような、行き当たりばったりの計画です。

エリア 美浜・三方五湖周辺(福井)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは、三方五湖ジェットクルーズの出発地、三方五湖レークセンターを訪れます。チケットを買い、出発時間までお土産屋などを見て回りながら暇をつぶします。建物の外に出てみると、これから乗る船が停泊しています。なかなか派手な色合いの船です。

のどかな湖畔の風景が目の前に広がっています。前日に引き続き、良い天気になりました。

出発時間になりました。乗客は、昨日の蘇洞門めぐりよりは多いですが、満員というほどではありません。船は天井部分までガラス張りになっているので、見晴らしは良いですが、船内でも日差しが照りつけてきます。

今回は湖なので、前日のように波があるわけではなく、船は穏やかに湖面を進んでいきます。所々に円形に並べて立てられている杭は、魚の産卵場所になるように作られているそうです。

やがて船は、湖と湖をつなぐ水路、浦見川へと差しかかります。狭い通路の両側に高い崖が迫る、このクルーズで一番の見せ場です。

浦見川 自然・景勝地

船は五湖のうち４つの湖を巡り、再びレークセンターに戻ってきます。２日連続のクルーズでしたが、前日とは全く違った雰囲気で、まったり、のんびりとした時間を過ごすことができました。

クルーズを終え、再び車で出発です。レークセンターの前の道をそのまま進み、三方五湖レインボーラインに入ります。この道は有料道路で、通常は１０００円ですが、ちょうど割引期間中で５００円でした。これもオフシーズン効果でしょうか。途中の駐車場からは、美しい湖の景色が見えます。

三方五湖 自然・景勝地

レインボーラインの途中にある、山頂公園に到着です。山頂へはケーブルカーとリフトが並んで運行していて、共通の切符で好きな方を利用することができます。

山頂からの眺めは、まさに絶景です。海や湖と陸地が入り組んで、複雑な模様を描き出しています。

山頂からはほぼ３６０度にわたって景色を楽しむことができて、同じ海と山の景色でも、見る方角によってそれぞれ違った雰囲気があります。

こちらの方角は、走ってきた道路が見え、その向こうには広大な日本海が広がっています。

山頂公園はけっこう広くて、いろいろな展示物などがあります。こちらのバラ園は、これからが見頃のようです。公園内をしばらく散策して、色々な風景を存分に楽しみ、再びリフトで駐車場に戻りました。

レインボーラインを走り終えて、前日に引き続いて日帰り温泉で休憩です。こちらの「みかた温泉きららの湯」を利用しました。外観も館内も和風で落ち着いた感じですが、この日は近所でスポーツイベントがあったようで、やや混んでいました。

続いて、昔の「鯖街道」の宿場町の町並みが保存されている、「熊川宿」にやってきました。道の駅に車を停めて、少し歩くと、復元された昔の番所が見えてきます。

町並みの様子です。今の時期だからかもしれませんが、あまり人通りは無く、静かです。

町を横切る川沿いの風景です。心が安らぐ、素朴な田舎町の雰囲気です。

路地裏の様子は、観光地として作られているわけではなく、きっと昔からずっとこんな風景だったんだろうな、という感じがします。

町の中心付近には、お土産屋などが並んでいて、古い町並みながらも華やかな感じがします。店では鯖寿司などを売っていて、店内で食べられる店もあったので、昼食に焼き鯖寿司を食べてみることにしました。店内で食べる場合も１本丸ごと出てきて、全部は食べきれないだろうと思いましたが（残った分は持ち帰りできます）、あまりにもおいしかったので、結局全部食べてしまいました。

まだ帰らなければならない時間までには余裕があったので、帰り道の途中にある「瓜割の滝」に立ち寄ってみました。周辺は自然公園になっていて、木々が生い茂り、一気に山の中に来た、という感じがします。

瓜割の滝 自然・景勝地

「滝」といっても、高いところから流れ落ちる大きな滝があるわけではなく、このような急流が続いているような感じです。大きな滝のような豪快さはありませんが、駐車場から数分歩いただけにもかかわらず山奥の秘境に来たような雰囲気があって、満足度は大きな滝に負けていないと思います。

公園内にはいくつかの寺社があります。建物が自然と一体になっているような感じです。

このように日本庭園風の場所もあります。公園内を散策しているうちに、そろそろいい時間になってきたので、帰路につくことにしました。今回の旅は、一般的な旅行シーズンを少し外して出かけてみましたが、それでもたくさんの美しい景色や美味しい食べ物に出合うことができて、とても満足できる、充実した週末を過ごすことができました。