ブタペスト、“ドナウの真珠”と言われるけれど・・（ペスト地区）

2012/09/24 - 2012/09/29

未踏の地ハンガリー、そこで国際会議があるという
夫について行きブタペスト滞在５日間。
“東欧の都”という表現にふさわしく、壮大・優美な建造物が
林立しており、“感嘆”の言葉はでるが、どこか統一感を感じず・・・
あくまで観光地として通り過ぎる街であったかなぁ〜〜

旅行記は
?ドナウ川東岸のペスト地区（地形は平坦で、主に官庁・商業地区）
?西岸のブタ地区（ドナウ川に迫った丘陵地帯で、王宮・旧市街）

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 旅行の手配内容: 個別手配

ブタペストに向かうスキポール空港（オランダ）の

待合室は、ほぼ高齢者！

この後、ブタペストの街中もなんと高齢者の観光客が

多かったことか・・（日本の現象だけじゃないんだ〜）

イシュトヴァーン教会裏側

空港からはタクシーでアパートに。

途中の名だたる建造物を見ながら・・

古い状態が目につく

アンドラーシュ通り

ブタベストのシャンゼリゼと言われているそう〜

広い通りと歩道、両側の並木がそう呼ばしているのかな。

アンドラーシュ通り半ばにある国立オペラ座

黒ずんではいるものの壮麗〜

この通りは、かっての貴族の館が多く、今は美術館、

大使館。高級住宅街に。

アンドラーシュ通りから横に

入った道は小劇場（オペレッタ劇場）が。

地元の息ぶきを感じる通り・・

オペレッタ登場人物の銅像も・・

ブタペストには、この様な銅像があちこちに・・

こんな建造物が軒並み！

19世紀、ウイーンの街に並ぼうと大きく、

ゴージャスな傾向の建物が建てられたという〜

一つ一つ歴史的に意味ある建物なのだろうが・・

ブタペスト西駅と隣接する1900年代の

ネオルネサンス様式の建物。

ここには、世界一豪華な内装と言われるマクドナルドが。

駅舎はエッフェルの設計事務所が

建てたというガラスと鉄の組み合わせ。

西駅構内の発券窓口

何ともレトロで魅力的！

夫が会議の会場に行くため前日にチケット購入。

構内からマクドのお店を見て・・

ポルト（ポルトガル）のマクドも19世紀の

建造物に入っていたなぁ〜

結局マクドナルドでなく、上階のカフェに

入ったのだけど・・

ドナウ川沿いのカフェ

目的はこのお店ではないけれど・・

本日も青空、

一日の始め、お店の準備には余念なく。

お目当てのカフェはこちら

ジェルボー

時代を創り、乗り越えてきた老舗のカフェという〜

カフェの中

シャトーのような高い天井・豪華なシャンデリア。

ところが、注文の品を忘れていたのか、

ケーキセットが出てくるのに30分以上も・・

結局いらいらがつのり、

優雅な時を過ごそうと思ったのが削がれてしまう・・

ドナウ川を望む川べり

王宮の丘がみわたせる

銅像と記念写真でも・・ということか。

アパート近くのデアーク広場

バス・観光バスの発着が多く、

緑豊かな気持ちのよい空間の公園

聖イシュトヴァーン大聖堂

初代ハンガリーの国王で、キリスト教を国教とし、

後聖人に加えられたというイシュトヴァーンに

捧げられた大聖堂。

威厳ある壮大な大聖堂はくさり橋から一直線上に。

意匠をつくした聖堂の中

異なった色の大理石が

更なる重厚さを。

ちょっとアップして。

建築には半世紀かかり1905年に完成されたという

近くからは仰ぎ見てその繊細さを味わい、

遠くからは壮麗さを感じる大聖堂

大聖堂のドームは展望台♪

エレベータであがり、（直前は階段だが）

空が見えるまでは、一人では不気味。

残念かな、ドナウ川、王宮の丘方面は逆光。

自由広場周辺の大きな建造物

9月末といっても、噴水が嬉しい気温の日々

こちらもネオルネサンスの建造物。

今は商工関係が入っているらしい〜

とにかく、一つ一つが大きく壮大。

広場の公園のベンチに座ってスケッチ♪

対象を選ぶより、ベンチがあって、休みたかったから？

国会議事堂のドームが向こうに見えて・・・

歩いてきているのは（銅像）

ハンガリーの近代史における要人？

国会議事堂の方を眺めている方は？

ソ連の管理下からの解放を求めた市民蜂起

（後にハンガリー動乱と呼ばれる）

により、首相に任命されたナジ・イムレ。

蜂起はソ連軍の軍隊に再び弾圧され、彼は逮捕され

秘密裁判にかけられ処刑されたという。（1956年）

その後30年以上経ってハンガリー共産党は

民衆革命と認め名誉は回復したという。
　　　
＊＊＊

国会議事堂裏側

裏からみても瀟洒な建物・・

かなり目を引く建物。

国旗・ＥＵ旗があったので聞いたのだが・・

ハンガリー州政府の機関だったかな？

大きな建物が犇めく中に

こんな可愛らしいお花屋さん♪

アレンジは秋の風情〜

ハンガリーの建築家レヒネル・エデンによる

郵便貯金局。

19世紀末、アールヌボーと呼ばれる建築に、

マジャール人のルーツ、アジアのイメージを

重ねあわせたという〜

別の通りから路地を通してみると

特徴的なセラミックの多彩な

屋根が見通せる

かってのオーストリア・ハンガリー帝国の

在りし日をしのばせる建造物。

かなり汚れ、崩れている部分もあるが・・

手入れが行き届かないのがあちこちにあるのは、残念！

（二階建てバスから）

大聖堂の後陣

暮れなずむじかんのライトアップは

暖かく聖堂を包みこんで・・

大聖堂イシュトヴァーンでパイプオルガン演奏会が

あるという。

アパートからも近いので期待に胸ふくらませて・・

声楽の伴奏は余りなぁという感じ。

英雄広場に向かったのは滞在三日目。

ここもブタペストの観光のスポット。

広場の中央は大天使ガブリエル。

足元の台座は、７つの部族長たち・・

今のハンガリーの基礎を築いたそう〜

奥の列柱にはハンガリーの歴史上の人物の銅像。

広場の傍にある西洋美術館

沢山ある美術館でここだけは

はずせないかなと。

神殿風の造りの美術館のエントランスは広々と・・

ハンガリーの名家、エステルハージ家の

コレクションを中心にしてヨーロッパ絵画を

収集しているという国立美術館

著名な作品が結構ある中で気に入った絵♪

ヴェネチアの画家Franz Eybl。

旅人の意志的な表情、背景がいい〜

風景画とはこういう構図でという

定番のような絵だけど・・　落ち着くなぁ〜

同じくヴェネチア画家Bernardo Belotto の絵

エル・グレコの作品

本場プラド美術館に次ぐコレクションだという

ゴヤの作品

スペインの宮廷画家である彼が

いきいきした庶民を描いているのには見ごたえある。

一般にこの美術館は名だたる画家の

初期の作品にお目にかかれるのがうれしい〜

西洋美術館の丁度真向いにあるのは

現代美術館

同じくギリシャ神殿風なのだが、地域色濃い外観

ブタペストの台所ともいうべき中央市場

とってもチャーミングな建物

屋根はハンガリーのタイルで・・

二階などはかなり観光客相手の商品。

レース、レースをあしらった商品が軒並み・・

皮製品も多く、一方の通路は飲食店も。

レースに負けじとばかりに

ガラスと鉄骨が光を受けて美しい・・

名物とうがらし・・

どこの国も釣り方は同じだなぁ〜

結局ハンガリー料理と名をうったものは食べ損ねて・・

（というより、食べる気もなかったのが本音かな？）

お土産にはホットとスイートを購入してみたが。

歩行者天国のヴァーツィ通り

観光客で賑わって・・

ショップ・飲食店が並ぶ通り

建物の屋根・窓・プレート・レイアウトを

見て歩いていたら時間が経つのも忘れる・・

19世紀の建造物が多いせいか、

この手の鉄扉が目につく

息をのむような鉄のアート！

クジャクはハンガリーの

自由と解放のシンボルだそう〜

（グレシャム宮殿の門）

人通りも少ない中通り・・

このあたりは、新しい街の

落ち着いたいい感じの通り

歩いていて目にとまった小さな教会に入ると・・

チャペルの天井画の修復中〜

まるで職人がペンキでも塗るかの様に。

そんなに簡単なの？

ヴァーツィ通りの端の木々は

ほんの少し色づいて・・

通りから出てきた広場なのだが・・

中央には水瓶をかかえたアフロディ−テの様な

彫像をもつ泉

テラスの人々の自然なポーズがいい！

この建物は映像に関するスタジオ？

シナゴーグ

ヨーロッパ最大級というユダヤ教教会で

1859年に完成されたそう〜　（バスの中から）

アパート近くの路地（と言っても広いが）

この街の、古い地区の面影を残す・・

ペスト地区は、中世から人は住みついていたが、

19世紀、オーストリア・ハンガリー帝国という

形をとった時、大きな建造物が建てはじめられたそう〜

建造物は彫られた装飾が多い中で

ちょっと惹きつけられる・・

現代版フレスコ画ともいえる？

イシュトヴァーン大聖堂前から

ドナウ川に向かっての通りは、

カフェ・レストランが並ぶ歩行者道

ドナウ川に突き当るとルーズベルト広場

広場のまわりの19世紀初めの建物は、今はホテルに・・

広場の一画には、ハンガリー科学アカデミー

くさり橋を作ったセーチェニ伯爵の提案で

1864年に建てられたそう〜

ペスト地区からみたブタ地区。

これから行くブタ地区

落ち着いた風情に期待膨らむ♪

くさり橋

凱旋門のような門の後ろには王宮がみえて・・

橋が架けられた当時、ブタとペストは違う町。

名実ともに一つに統合しブタペストに！

19世紀半ば過ぎ橋が完成した時は、ハプスブルグ家の

傘下にはいり、第二次大戦では、ドイツに破壊されたと

いう。正に民族同様、辛苦のシンボルでも・・

この旅行記へのコメント （4）

• コクリコさん 2012/10/25 13:51:31

  旅行はハンガリーから始まったのですね

  パルファンさん、こんにちは。
  
  ブルゴーニュの旅はハンガリーから始まったのですね。
  ハンガリーへは行ったことがないし、4トラの旅行記でも特別見ようと思わなかったのでパルファンさんの旅行記で初めてじっくり見たという感じです。
  最近4トラは、これから行こうと思っている所や行ったばかりの所しか見ていないもんで。。。
  ブダペストに関しては「まさにドナウの真珠で素晴らしかった」という知人、
  学生時代にフランス〜イタリア〜クロアチア〜スロベニア〜チェコ〜スロバキア〜ドイツを回ってきて「ハンガリー人も街も冷たい感じだった」と一番評価の低かった息子までさまざま。
  私は『ハンガリー舞曲』と、サルコジのルーツとM氏の娘婿(アメリカ国籍、人が良さそうな男性)だけで留まっています。
  
  大きな建物が多いのには驚きました。
  西駅の発見窓口が古めかしくて懐かしいような良い感じですね。
  通りに人物の像が所々現れるのも面白いです。
  ドナウ川の写真があまりないようで、川と橋と建物という3点セットが好きな私には残念ですが、ブダ地区の旅行記でたくさん出でくるのかしら。
  スケッチもどこでされたのか楽しみです。

  パルファンさん からの返信 2012/10/25 21:26:23

  RE: 旅行はハンガリーから始まったのですね

  コクリコさん
  
  丁寧に旅行記みて頂いたようでありがとうございます。
  
  ブタペストは・・特にペスト地区は19世紀にハプスブルグ家の
  威光で造られた建造物が多く、それぞれは素晴らしいのですが、
  街が調和していないというか、エレガントさがないというか・・
  ご子息の言われる“冷たさ”って人の息ぶきを感じなかったってことかな？
  
  と言いながらも個々お気に入りもそれなりにあって・・
  筆頭は西駅の発券場所！　コクリコさんと好きなものは似てるものね。
  今回コクリコさんが出会ったフランスの川・・ふむふむと思いながらみましたよ。
  川、橋、村・・好きで、興味をもつものは同じ！
  
  ドナウ川は確かに、余り写真にないですね。（指摘されて気づいた）
  後半のブタ地区に遠望として、ナイトクルーズとしてあるけれど・・
  
  と、言うことで余り積極的旅行記ではないけれど後半のブタ地区も
  覗いてみてくださいね。
  
  パルファン
  

• ももであさん 2012/10/22 23:11:04

  琵琶湖の真珠を初めて知りました。

  9月はブダペストへ行かれてたのですね。
  ぼくも未踏の地ですが、確かに各種国際学会が多いですね。
  
  オーストリア・ハンガリー帝国の強烈なイメージのある国です。
  
  この夏クロアチアのドゥブロヴニクへ行きましたが、この小さな
  都市国家が、如何にして強力なハンガリーの支配を免れ、また
  上手にその力を利用したかは、とても興味深いものでした。
  
  もっともっと国際的にも目立って良いはずの国ですね。
  
  豚ペストじゃありませんよ。仏陀ペスト。

  パルファンさん からの返信 2012/10/23 20:58:42

  RE: 琵琶湖の真珠を初めて知りました。

  ももであさん、お久しぶりです。
  
  はい、秋にはブタペスト、その後、フランス・ブルゴーニュの
  町・村をレンタカーで回ってきました。
  帰国しダウンしてまだまだ引きずって・・
  
  里山の映像、親しみもって見ましたよ。
  あの辺は、滋賀の田園風景を描く方に連れていってもらって〜
  早朝、夕暮れの琵琶湖の景色の移ろい、“千年の歴史を有する比叡山麓の田畑”
  興味尽きないことがわが町にもたくさん！　
  （旅行から帰った矢先にはこう思う・・でも、2，3か月も過ぎると
  次を考えているんだよなぁ）
  
  ところで・・ももであさんのタイトル、いつも意味深で、
  しばし考えましたがわからなく・・
  ことばのイマジネーションの魔術師ですね。ももであさんは！
  
  パルファン