2012/05/03 - 2012/05/03
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frau.himmelさん
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クローナッハは16世紀のドイツ代表する画家、ルーカス・クラナッハの生誕地なのです。
別名をクラナッハ・スタット、つまりクラナッハの町と呼ばれています。
街を歩けば、ルーカス・クラナッハ通りやクラナッハの生家などクラナッハにちなんだ名前をいたるところで目にします。
ローゼンベルク要塞の一角に、フランケン・ギャラリーがあります。
ミュンヘンにある州立博物館の分館としてオープンしましたが、ここクローナッハが数あるバイエルン州の都市の中から選ばれたのは、ルーカス・クラーナッハの出身地だったからに他なりません。
目玉は何と言ってもルーカス・クラナッハの数々の作品です。
彼の最後の作品も展示してあります。
人口17,000人のバイエルンのはずれにある小都市クローナッハで、こんなに素晴らしい作品に出合えるとは思っていませんでした。
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暗闇ツアーで仲良くなった皆さんと一緒に、再びお城のほうに入ります。
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ローゼンベルク要塞の一角にフランケンギャラリーはあります。
ギャラリーの壁にこの美術館の設立の経緯などが説明してあります。 -
1983年に誕生したこのギャラリー。
収蔵品の中心は、13〜16世紀に活躍したフランケン地方やドイツ出身の芸術家達の作品が多いそうです。 -
特に宗教画は多かったですね。
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これは1500年ごろ描かれた作品、『エジプトへの逃亡』。
馬小屋で生まれたイエスは、ユダヤのヘデロ王によって命を狙われます。
天使のお告げでそれを知った聖母マリアと、マリアの父ヨセフはイエスの命を守るためにエジプトへ逃避する、というお話。 -
この一連の絵は聖ヤコブの話らしい。
聖書のことを勉強して絵を見ると、より一層興味深く鑑賞できるとは思うのですが、難しいですね。 -
『聖ベネディクト』
ハンス・フォン・クルムバッハ作
1510-1529年ごろ、ニュルンベルクにて -
『聖ラウレンティウス』(左の若者)
手には彼の象徴である焼き網をもっている。
右はわかりません。 -
いよいよルーカス・クラナッハの登場です。
『キリストと姦婦』1532年
新約聖書ルカによる福音書から
姦淫の罪を犯した女とそれを激しく責め立てる人々。
彼らを前にイエスは語る。
「罪を犯したことがないものがいるならば、この女に石を投げるがよい」。 -
イエスの言葉を聞いた人々は、わが身を振り返り、恥ずかしそうに石を握りしめた手を下ろす。
打ちひしがれた女に向かってイエスは
「あなたの罪は信仰によって許されるでしょう」と…。
というお話だそうです。BSテレビでやっていました。 -
『アルター・ブーラ』 1528年
独特の女性美で人気を博したクラナッハの風俗画の傑作。
老人に抱き寄せられた美女、したたかな笑みを浮かべて、手はそっと財布に伸びている。
あえて、悪女に仕立て上げたことで妖艶な美女の魅力が引き出された。 -
『ロトと娘達』。旧約聖書から
子孫を絶やすことを危惧したロトの二人の娘たち。
ある日、父親にワインを飲ませ酔わせた上で、父親の子供を身籠った。
これはまた壮絶な近親相姦の話です。 -
『ヴィーナスとキューピット』 1534年ごろ。
愛と美の女神ヴィーナスはクラナッハが好んで描いた題材。
巣箱の蜂蜜に手を出し、蜂に刺されたキューピットは、ヴィーナスの美に惑わされるものへの戒め…、だとか。
クラナッハのお馴染みの女性像ですね。 -
クラナッハは肖像画も多く残しています。
『ザクセン選帝侯の肖像』 1532年。
クラナッハは30歳の頃ウィーンに渡り、画家としての頭角を現します。
そんな彼を見出し、ヴィッテンベルクに招いたのが学芸を重んじたザクセン選帝侯・フリードリヒ3世。
その後クラナッハは宮廷画家として名声を高めていきました。
宗教改革のマルティン・ルターともその頃知り合います。 -
『白いターバンをつけた若い女性』。
当時の貴族にとって、肖像画は子孫に自分の姿を伝える唯一の方法。
それだけではなく自分の地位を周囲にアピールする手段でもありました。 -
『ヤコブの泉のキリストとサマリア人の女』(1550/1552頃)。
新約聖書・ヨハネの福音書の一節から。
ルーカス・クラナッハの最後の作品といわれています。
1994年バイエルン博物館で世界中のクラナッハの作品が集められ、展覧会がありました。
その際行われた化学的調査でこの絵がクラナッハの最後の絵と認定されました。
クラナッハ市はスポンサーを募ってこの絵を入手したということです。
画家の生まれ故郷に、画家の最後の絵が飾られたわけですね。 -
クラナッハは工房を構え、大勢の優秀な画工を雇うことで、膨大な注文の作品を生み出していた。
この一連の聖書の物語も工房によって描かれたもの。 -
フランケンギャラリーには彫刻も多く展示してありました。
やはり宗教や神話に基づいた作品が多かったように思います。
その中にあって、どうしてこのイブニングドレスに身を包んだ現代的な女性が立っているのがわかりませんでした。 -
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ヨーロッパを旅しているとどこかで必ずお目にかかる超有名人、聖クリストフォルス。
幼いキリストを肩に担いで川を渡る姿で有名ですね。
旅の守護聖人だそうですから、フォートラの皆さんにも密接に関係がある聖人です。
お隣の女性はどなたか存じ上げません。 -
驚いたのは、ドイツを代表する彫刻家、あのヴュルツブルクの市長も勤めた、ティルマン・リーメンシュナイダーの作品がたくさんあったことです。
彼も超有名人でしたから、この中のほとんどは彼の工房で作られたものでしたが…。 -
『聖マグダラのマリアと聖ヴァルブルガ』。
ティルマン・リーメンシュナイダー工房。1515年ごろ。
どちらがどうかはわかりません。 -
『聖母マリアの死』
ティルマン・リーメンシュナイダー工房。1510年ごろ -
『聖母子像』
ティルマン・リーメンシュナイダー工房。1510年ごろ -
『聖ペトロと聖パウル』
ティルマン・リーメンシュナイダー工房。1510年ごろ。
左の「鍵」を持っているのが聖ペテロ、「刀」を持っているのが聖パウル。 -
これもリーメン・シュナイダーの作品でしょうね。
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素晴らしい芸術を鑑賞して、満ち足りた気持ちでギャラリーの外に出ました。
ローゼンベルク要塞の入口から見えるクローナッハの町は、まるで絵画のようでした。 -
さて、旧市街に戻ります。
今度は下り坂ですから楽ですね。 -
マルクト広場。
豪華な壁絵の家。
さっきは気がつきませんでした。 -
マルクト広場の真ん中にルーカス・クラナッハの像があります。
彼は1472年生まれ、画家の守護聖人ルカにちなんでルーカスと名付けられました。 -
クラーナッハの像の前は新市庁舎です。
ここはさっき通りました。 -
新市庁舎の中に観光案内所が入っています。
詳しい地図をいただきましょう。 -
観光案内所の中はクラナッハ一色です。
何たってクローナッハはクラナッハ・シュタット(クラナッハの町)ですから…。 -
クラナッハの父親は優れた画工でした。
クラナッハも父から絵の手ほどきを受けて工房を手伝い始めます。
ここからドイツルネッサンスの巨匠、ルーカス・クラナッハの画家への道が始まったのです。 -
観光案内所で地図をゲットして外に出ます。
ミヒャエルの噴水。1543年に造られました。 -
ルーカス・クラナッハ通りです。
クラナッハも若い頃、この石畳の道を通ったのでしょうか。 -
旧市庁舎。
1583年に建てられたルネッサンス様式のファサードを持つ歴史的な建物です。 -
ルーカス・クラナッハ通りと、家の角に標識が出ているこの家、実はクラナッハが生まれた家だったんです。
入口の看板に目を奪われて…。 -
そして、奥の素晴らしい木組みの家に気をとられて、すっかり生家の写真を撮るのを忘れてしまいました。
建物横には「クラナッハが生まれた家」ってちゃんと書いてあったんです。 -
ヨハネスの噴水
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市教区教会。
この付近が町の中心になるのでしょうか。
中央のモニュメントは「Ehrensaeule:エーレンゾイレ」。
名誉の柱って訳するのでしょうか。
1659年に造。
さっきは教会の下の方から城塞に向かいましたから、かなり遠回りしたのですね。 -
駅に向かいます。
石畳が続く小道、このまままっすぐ行ったら、中世にタイムスリップしてしまうんじゃないかしら…。 -
いやいや本当に中世の街に迷い込んだ気分です。
あの木組みの門をくぐると、向こう側には中世の格好をした人たちが待っているような気持ちになります。
この門はバンベルガー門です。 -
門の下に車が1台入ってこなかったら、私はもっと夢を見ていたでしょう。
バンベルガー門のこちら側。市壁の一部です。 -
市壁の角にとってもユニークな噴水がありました。
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駅の近くに来て、やっと中世から現代に引き戻されました。
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クローナッハ駅のホームから、高台に聳えているローゼンベルク城塞が見えました。
さあ、これからクルムバッハに移動します。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ベームさん 2012/10/14 20:13:34
- 行きたい町です。
- himmelさん、
今晩は。
クローナッハ、クルムバッハ、私の次回か次々回の訪問予定先として旅程表にもう載せている町でした。himmelさんに先を越されてしまいました。
チューリンガー・ヴァルトの南に位置する地方はまだ足を踏み入れていなく、ゾンネベルク、コーブルク、リヒテンフェルス、クローナッハ、クルムバッハはぜひ訪れたい町なのです。コーブルクはhimmelさんの旅行記がとても参考になります。
クローナッハはクラナッハゆかりの町としてBS番組「欧州美の浪漫紀行」でヴィッテンベルク、ヴァイマールと共に紹介されていました。
ローゼンベルク要塞を徒歩で往復されたなんてすごいですね。私の旅程表では行きはタクシーとしています。
バイエルンチケットは使ったことがありませんが、バイエルン州内だけの旅行ではレイルパスより経済的なのですね。だけど訪問先が間違いなくバイエルン州内であることを確認する必要がありますね。もし州外に行ってしまうと罰金ですか。
himmelさんの旅行記、アップがスピードアップしてきましたね。どんどんお願いします。
ベーム
- frau.himmelさん からの返信 2012/10/15 13:37:16
- RE: 行きたい町です。
- ベームさん こんにちは。
コメントありがとうございます。
> クローナッハ、クルムバッハ、私の次回か次々回の訪問予定先として旅程表にもう載せている町でした。
そうでしょう? きっとベームさんのお気に召す街々だと思います。
歴史があって、しっとりとした中世の面影を残していて…。
昨年のコーブルクの旅に付随して訪れたいと思っていた町でした。
やっと今年念願が叶いました。
> クローナッハはクラナッハゆかりの町としてBS番組「欧州美の浪漫紀行」でヴィッテンベルク、ヴァイマールと共に紹介されていました。
あの番組ご覧になりましたか?私もあれを見て今回は是非訪れたいという気持ちを強くしました。
この後、ヴィッテンベルクにも参ります。ここも素晴らしい町でした。
> himmelさんの旅行記、アップがスピードアップしてきましたね。どんどんお願いします。
実は今回はトラの巻があったからです(笑)。
ベームさんもご覧になったあの番組、あれを見ながら書いたので、スピードアップに繋がりました。
これからはそうは行きませんね。
> ローゼンベルク要塞を徒歩で往復されたなんてすごいですね。私の旅程表では行きはタクシーとしています。
どうも行きは遠回りをしたようです。ですからあんなにフーフー悲鳴を上げていましたが、帰りに通った道を行けばそんなに遠くなかったかも…、と思いました。
でも、私達の齢では、片道タクシーを使うのが正解ですね。
後々まで響きますから。
ベームさんがバイエルンチケットを使ったことがないなんて、びっくりしました。
あれは便利です。ジャーマンはトラムやバスには使えませんが、バイエルンチケットは何にでも使えます。田舎に行くときにバスのチケットを買うって面倒ではありません?
こんど是非、使って見てください。安いですし。
使える範囲を記した地図が駅においてあります。
もしなければ窓口でくれると思います。
さて、次回はベームさんどちらにいらっしゃるのでしょうねぇー。
いえ、まだ言わないでください。少し私も推測してみます(笑)。
himmel
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