冬のパタゴニア・ビーグル水道クルーズ

2012/08/10 - 2012/08/10

ウシュアイアでの観光の目的の１つが、ビーグル水道クルーズ。今は冬なので可愛いペンギンはいないけれど、海獣のオタリアや鵜のコロニーを見学し、世界最南端の展望台に上陸するクルーズは、冬のパタゴニア気分が満喫できてとても面白かったです。

エリア ウシュアイア(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

９時頃やっと明るくなってきました。いよいよ今日は、ビーグル水道クルーズに行きます。港でクルーズの切符を買いましたが、クルーズ会社がたくさんあって（ペンギンのいる夏がオフシーズンなので、冬の今は、閉鎖されているオフィスもありました）、客引きもあって、どれにしようか迷いました。結局囚人服のコスプレで熱烈アプローチしていた男性と、美人の女性２人組のオフィスLM TOUR社に決めました。時間も適当だし、料金内にカフェテリア代金が含まれているというのもお得に思われました。

私達のクルーズは、カタマラン（双胴船）を使用するようです。１０時発の予定でしたが、乗客がある程度集まらないと採算が取れないのか、定刻を過ぎてもしばらく待っていました。

いよいよ出港。だんだん遠ざかるウシュアイアの町と雪山。

港には、大きな船も停泊しています。

夏になると（今は冬ですが）、ここから南極ツアーの船も出発するようです。

ビーグル水道に入りました。この海峡は、フエゴ島と更に南にあるナバリノ島、オステ島を隔てています。チャールズ・ダーウィンのビーグル号が進んだ海峡でもあり、そこから名付けられました。

対岸はチリの山々。寒々とした景色です。

まず立ち寄ったのは、アシカの仲間海獣オタリア(シーライオン)が生息するロス・ロボス島。

一見どう猛そうなオタリアですが、よく見ると仕草はとても可愛いです。

大きいの、小さいの、茶色っぽいのから黒いのまで色々います。同じ種類なのかどうか不明。

撮影のため船室から出ましたが、とても寒かったです。

この島はオタリアの集団繁殖地のようです。

船の外で撮影しましたが、とにかく寒い！

のんびりしているようなオタリアでも、島に這い上がってひなたぼっこにいい場所を確保するためには、結構苦労もあるようだと思いました。

私達のカタマラン（双胴船）は、ブリッジ島へ着岸。この島へ上陸して、少し散策です。

ブリッジ島には、世界最南端の展望台があります。展望台と言っても、ただの小高い丘です。

寒くて風が強く、樹木もない光景は、冬のパタゴニアのイメージにぴったりでした。

樹木は生えていないけれど、草や苔は生えています。手つかずの自然という感じがしました。

後で知ったのですが、ここにはパタゴニアの先住民族ヤマナの人々が遺していった貝塚があるようでした。

船内でもらったマテ茶。本格的な茶葉と容器で飲みたかったけれど、とにかく生まれて初めて飲みました。独特の味がしますが、ビタミンやミネラルが豊富らしいです。

次に訪れたのは、ウミウの生息地、ロス・バハロス島。

彼らは一見、ペンギンによく似ていました。言われなければ間違いそうです。

島の周辺は、とても魚臭かったです。生物が生きていくというのは、きれいごとではないなと、改めで実感。

世界最南端の灯台、エクレルール灯台。この灯台は映画『ブエノスアイレス』にも登場したせいか、とても人気のあるスポットのようでした。現在は太陽エネルギーを利用して発電しています。

自然の厳しさや生き物のたくましさを満喫したクルーズでした。

２時間ほどのクルーズの後は、ホテル・アルバトロスのレストランで昼食。とてもいいお天気になってきました。

青空がとてもきれいです。

カフェ・オ・レを注文したら、やはりビッグなサイズでした。

レストランのカウンターも、お洒落でいい感じでした。

今日の昼食は、このサンドイッチを２人で分け合って食べました。まだ同行者は食欲がいつもより少なめ。

レストランに隣接するホテルのロビーです。

太陽の光が差し込んで、いい雰囲気です。

これからの午後の観光プランを練るのに、とても好都合な環境でした。