アントン・ブルックナー墓参り

2012/08/05 - 2012/08/05

かれこれ30年以上愛聴している、オーストリアが生んだ大作曲家アントン・ブルックナーの念願の墓参り(?)をする事が出来ました。リンツ郊外にあるザンクト・フローリアン修道院とその中にある同教会を訪問した旅行記です。修道院の建物の壮麗さ、教会の荘厳さは素晴らしく、観光としての訪問にもお勧めです。

エリア リンツ(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行の起点はミュンヘンです。ミュンヘン中央駅からオーストリア国鉄(QBB)が誇るRJ(Rail Jet)でリンツまで向かう小旅行です。

朝7:27の出発。この列車のチケットはDB(ドイツ国鉄)のウェブサイトから日本でも簡単に購入出来ます。ウェブチケットをプリントして持って行くだけ。

RJ(Rail Jet)の車両です。MAX160キロ位のスピードを出します。基盤、レールが良い事もあるのか乗り心地は最高です。

ファースト・クラスの車内。値段的にも普通クラスと大して変わらないので、お勧めです。

車窓からの風景。ドイツ、オーストリアの田園風景で目の保養にもなります。

音楽祭開催中のザルツブルグを経由し、約2時間半の鉄道での小旅行を終え、リンツ中央駅に到着。駅舎と駅前は近代的に整備されています。

バスターミナルで時刻表を見ましたが、日曜日だった事もあり、2時間位後の出発だったので諦めて、駅前すぐのタクシー乗り場でおば様のベンツタクシーと値段交渉。30ユーロで行ってもらうことに。快適な田舎道を15分程で無事修道院入口に到着。帰りの足が不安だったので、おば様の携帯電話番号を教えてもらい、迎えに来てもらう事に。自家用車以外、交通の便が悪いので結果としてこの方法がベストだと思います。

1751年以降外観は変わっていないそうです。オーストリア最古のアウグスチヌス派修道院。オーストリア・バロック様式の宝と言えるでしょう。CDのジャケット写真にも良く使われます。いい感じです。

チロルの民衣装を着たおねーさんが案内をしてくれるガイド・ツアーに参加。11時から約1時間。10ユーロ程度。売店がチケット売り場兼集合場所。写真は壮麗な図書館です。

1975年に朝比奈隆と大阪フィルがブルックナーの交響曲第7番を演奏した会場。名盤として有名なCDのジャケット写真にもなっているマルモア・ザール(大理石の広間)。素晴らしいの一言。ここで生の7番の演奏を聴いたら卒倒しそうです。

同じくマルモア・ザールの天井画です。ため息が出るばかり・・・

教会内にある、いわゆるブルックナー・オルガン。ツアー開始まで日曜日のミサがあったので教会内でオルガンの音を聴く事が出来ました。体が震えます。

暗くて分かりにくいですが、オルガンの真下にある、ブルックナーの棺です。奥にはシャレコーベ(骸骨)がぎっしり・・・。ローマ時代のキリスト教徒のものだそうです。ともあれ、念願の墓参りに感激。合掌。

教会入口から見た全景です。1751年に完成したパロック様式の荘厳な雰囲気の建物です。

庭ではブルックナーとブラームスが握手しています・・・

今朝来る時に乗った、おば様タクシーを呼んでリンツ駅まで戻る事に。来るまで修道院内にある食堂で一杯。ブルックナー・オルガンのCDも売店で購入。

リンツ駅の近代的な駅舎。

電車が来るまで駅構内のレストランで食事。またビール。ビール好きにはたまらん・・・地元と皆さんもそこらじゅうで昼から飲みまくり。

帰りもRJに乗り、無事ミュンヘンに到着。お疲れ様でした・・・いや、念願の墓参りが出来て感激の1日でした。