隠れた名レストラン - アストゥリアス地方グルメの旅

2012/08/14 - 2012/08/16

北はカンタブリック海（Mar Cantábrico)に面し、南にビコス・デ・エウロパ山系(Picos de Europa)を背負うアストゥリアス地方は、海の幸・山の幸がとても豊富。カンタブリック海のイワシ、アンチョビ、カツオ、アンコウ、ウニ、まるでスイスのような地形で育まれる乳牛・山羊・ヒツジのミルクや豊富な種類のチーズなどなど、挙げたらキリがありません。

さて、そんなアストゥリアス地方に、おいしいレストランやバルがないはずはありません。格別高級なレストランでなくとも、満足度の高い店が行く先々にありました。

その中の一軒、1897年創業の伝統的なアストゥリアス料理の店、ラ・ベンタ・デル・ハモン（La Venta del Jamón）は、隠れた名レストランといえます。

La Venta del Jamón
Carretera Oviedo-Gijón Pruvia (LLANERA)
Tel. [phone]
[e-mail]
http://www.laventadeljamon.com/index2.html

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー

旅籠風のレストラン外観。高速道路AS-IIから入ったAS265に面しています。街中ではないので、所在地にたどり着くまでには一度ならず迷うでしょう。文字通り隠れた店。

1897年の創業！100年以上経ってます。

べンタ・デル・ハモンという店名にふさわしく、入口に生ハムが吊り下がっています。

歴史を感じさせる、セピア調の内部。バーカウンター付近。

明るいテラス席が人気。

創業者へスス（Jesús） とマティルデ（Matilde）夫妻 の古ぼけた写真が店内に飾られています。過酷だった移住先のキューバから故郷アストゥリアスに引き揚げ、このレストランを始めたのだそう。

キャンドルにも歴史が・・・。

まず、アストゥリア地方の地ビール、「ベレノス」（Belenos)で喉をうるおし・・・

リベラ・デル・ドゥエロ産の赤ワイン、「パゴ・デ・ロス・カペリャネス」（Pago de Los Capellanes)を試してみました。

まず、カンタブリア産イワシの酢漬け（Vinagreta de Boqueron en Vinagre)。柔らかい上質のビネガーが食欲をそそります。

イベリコどんぐり豚のオープン・サンド(Montadito de　Solomillo Iberico de Bellota)。この立体感もさることながら、レアに焼き上がった極上イベリコ豚はひとことで、旨い！

アンコウと野菜のトマトソース（Pixin con Verduras)。アンコウはアストゥリアスでよくお目にかかる魚。アンコウのフライ（Fritos de Pixin)も有名。

アストゥリアス名物、白インゲンと腸詰のシチュー（ファバーダ・アストゥリアナ/Fabada Asturiana)。コクがある深い味わい。日本人の胃袋には1/4人前が適量と思われます。

地鶏の煮込みポテト添え（Pitu de Caleya guisado con Patatines）。しっかりとした野生味と食感。

牛ヒレ肉とフォアグラのソテー（Centro de Solomillo con Foie)。この組み合わせのまったりとした贅沢といったら！

タコとウニの炊き込みごはん（Arroz con Pulpo y Oricios)。固めのご飯を潮の香りとともに味わいます。

さて、デザート。できたてのアップルパイ（Tarta de Manzana)。焼き上がりはオーダーを受けてから約15分。

赤いフルーツと生クリームのパイ（Pastas finas con nata fresca y Frutas）。牛乳の産地アストゥリアスの生クリームはあくまでも濃厚でフレッシュ。

アストゥリアス地方はグルメの宝庫でした！