1994/08/02 - 1994/08/03
374位(同エリア431件中)
梅干し純さん
デュッセルドルフでの目的はひとつ。
かつて住んでいた住居を訪れること。
わたしは2〜3歳のころ、
父の仕事の関係でデュッセルドルフに住んでいた。
地元の幼稚園に通っていたが、
当時の記憶はうっすらとしかなく、
というより、もしかしたら記憶はほとんどないのに
写真で見る風景と混同して自分の記憶としてしまっている?
のかもしれなかった。
その位かすかな記憶。
にも関わらず、写真を見るにつけ、
ここにもう一度行きたいな、是非自分の目で確かめてみたいと思っていた。
その夏、ユーレイルパスで西欧中心に周る旅を従妹としていた。
デュッセルドルフなんて、わざわざ観光する場所ではないし、
比較的近いケルンの大聖堂などを見たほうが
ずっと旅の感動もあったのかもしれないと思う。
しかし、モーゼル下りのあと、コブレンツからケルンを通り過ぎ、
わたしの個人的な思い出探しに従妹も付き合ってくれた。
Mortke strasseにある旧自住宅(アパートだが)へ。
10階建てくらいのアパートだ。
見上げてみる。コンクリート作りの年代を感じさせるアパート。
ここで思い切って
アパートの旧自宅だった部屋番号のベルを押してみた。
女性が出る。
そこで、かつてここに住んでいた者です、
中を見せてくださいとダメ元でお願いしてみた。
突然やって来て、しかも家に上げろと言う、
怪しさこの上な訪問者であることは客観的に考えても間違いないが
なんと、この方はアパートに入れてくれた。
一通り玄関で事情を説明したのち、
家に上げてくれた。
アパートの窓から見る景色も、中庭も、
写真のそれと変わっていなかった。
懐かしい空間にいるような、
写真の中にいるような、なんとも不思議な感覚だった。
丁寧にお礼を言ってその家を後にした。
通っていた幼稚園も、可愛がってもらったスーパーマーケットも、
場所がわからず訪れることはできなかったが、
15年余りを経てここに来られただけでとても温かく、
そして興奮に似たウキウキを味わった。
後日、その方へはお礼の手紙を書いたのを覚えている。
あれから更に10年あまりが経とうとしている。
あのアパートは今もあの場所にあるのだろうか…
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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