2012年夏・西日本横断列車の旅(3)太陽と神話の国・宮崎へ～宮崎・青島編

2012/08/13 - 2012/08/13

★岡山から列車を乗り継いで鹿児島・宮崎を一巡。祖父母と親戚、そして実家から先に現地入りした両親の待つ熊本を目指す、4泊5日の旅の記録です。

人生初の宮崎旅。日南線に乗って宮崎駅から青島へ。美しい海、ビロウの密林に抱かれた青島神社、そして「鬼の洗濯板」といわれる珍しい波状岩の風景を訪ねる旅です。

【行程】
05:39　鹿児島中央駅発
↓日豊本線
08:10　宮崎駅着
（朝食）
09:09　宮崎駅着
↓日南線
09:39　青島駅着
↓徒歩
青島神社・鬼の洗濯板
↓徒歩
11:02　青島駅発
～～～
（日南線で飫肥・日南海岸方面へ）
～～～
19:06　宮崎駅着
熊本行のバス切符手配、夕食（地元のお店で地鶏と焼酎を愉しむ）

エリア 宮崎市(宮崎)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル

おはようございます。
今日は始発で鹿児島中央駅を出て、一路宮崎へと向かいます。
曇り空でも立っているだけで汗が吹き出す蒸し暑さの鹿児島も、さすがに朝は涼しいです。

5時39分、日豊本線の始発に乗って出発。
錦江湾を右手に列車は進みます。
桜島、穏やかな海辺で釣りを楽しむ人、しゅろの木が並ぶ道路。
見るものすべてが新鮮な車窓風景です。

2列シートのカラーリング。やはりこちらの車内もポップですね。
首都圏ではなかなかお目にかかることのない鮮やかな色使いです。

列車が山を越え、宮崎県内に入ると、先ほどまでの曇り空がうそのような澄み渡った青空になりました。
今日の観光のメインは海。昨日のような、時折小雨がぱらつく曇り空だったらどうしようかと心配しておりましたが、今日のお天気には期待できそうです！

この写真を撮ったのは決して海辺ではないのですが、既に宮崎県のシンボル、フェニックスの木がにょきにょき生えております。

西都城駅到着。駅標の右手にぽっかり空白が。
もう20年以上も前に廃線になった志布志線の駅名が塗りつぶされた跡です。

さらに1時間ほど列車に乗り、8時10分、目的地である宮崎駅に到着。
南国ムード満点！ガラス張りのホームに、さんさんと朝日が差し込んでいました。

ポップなカラーリングの宮崎駅舎。

フェニックスの木もお出迎えです。

宮崎駅の表玄関。

交通標識の看板にもフェニックスの木が！

あれっ？
あちらにいらっしゃるのはもしや、往年のＮＨＫ教育テレビで人気を博した「はに丸」王子と「ひんべい」さんではないですか！（リアルタイム世代）
おはようございまーす！
そちらも夏休みの旅行中ですか〜？

次の列車まで待つこと1時間弱。
この間、朝ごはんで腹ごしらえすることとします。
駅構内のうどん屋さんで肉うどんを注文。
今日は炎天下での大移動ですから、しっかり食べておかないと。
宮崎のおうどんは細めでやわらかく、優しいのどこしと歯ごたえです。

8時09分、日南線に乗って宮崎駅を出発です。
扇風機の回るレトロな2両編成の列車です。

30分ほど乗った後、青島駅に到着。

たくさんの観光客が降りてゆきます。

駅舎にはブーゲンビリアの花が。自生しているのは初めてみました。南国に来たんだなあ、としみじみします。

青島駅から海岸へと続く遊歩道。南の島ムード満点。

海岸が近づいてきました！

浮き輪やビーチボールを吊り下げた売店が並びます。うわー、海に来たって感じだなあ。子どものころの夏休みを思い出します。

駅から10分ほど歩いて、青島海岸到着！
澄み渡った南国の青空が広がります。
日差しは暑いけれど、気持ちがいい！！

この景色を見るのを楽しみにしていました。
晴れてよかった！

ビロウの森が海岸線沿いに続きます。

どこまでも続く砂浜。

そして見えてきたのは

奇岩・鬼の洗濯板です。
約1500〜3000万年前に海中で出来た地層が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになりましたのが、今の姿だそうです。
特に、潮が引いている時間帯はこうして、ごつごつとした波状岩が顔を出し、お散歩や磯遊びを楽しむことができます。
狙い目の時間帯（干潮）は、気象庁のホームページで下調べしてから訪問しました！
ここで宮崎県油津の潮位表を調べてから訪問するのがおすすめです。
http://www.data.kishou.go.jp/db/tide/suisan/suisan.php?stn=AB

自然のつくりだす景観。
まるで神様が暇を持て余して海に平行線をひたすら落書きしたのかしたと思えるような、不思議な景観です。

海岸に掛かる橋を越えると、青島神社の境内へと入ることができます。
ちなみに、干潮時は海上を歩いて神社に行くことも可能です。

この日は橋の上で「踊る大捜査線」の宣伝キャラバン隊とすれ違いました。
どうしてはるばる宮崎まで…と思ったら、なるほど！「青島」さんつながりですね。
ここでヒット祈願をして帰ったのでしょうか…

朱色の社殿に熱帯雨林のコントラスト。日本でこのような風景がみられる場所はそうそうないような気がします。

狛犬さん、毎日この風景を見ることができて幸せだね。

境内でなにやらポップな車を発見。
青島神社参道から運行している「トゥクトゥク」だそうです！
タイではタクシーとしておなじみの三輪自動車ですね。

あっ、ちなみにこのトゥクトゥク、なんと運賃無料で運行されているそうです。
青島海岸の風景をのんびり楽しみたい方におすすめです〜。

社務所のまわりも南国ムード満点。

青島神社の鳥居。アロハシャツと麦わら帽子が似合う神様がいらっしゃりそうです。
ここでお参り。
夏休み明けには大事な仕事が待ち構えているので、この日はその仕事の成功祈願をしてきました。
毎日こうしてさんさんと輝く太陽の光を浴びていらっしゃるこちらの神様、きっと強力なパワーをお持ちに違いありません。

境内には鬱蒼と茂るビロウの森も。

そして森の奥には良縁・恋愛成就のパワースポットがあるそうで…

こちらの木々にピンクのこよりを結びつけると恋がかなう？！そうです。
恋愛にお悩みの方、南の島の神様にお願いしてみてはいかがでしょうか？！

帰りは鬼の洗濯板を歩いて見物してみることに。

すぐ近くまで大きな波が迫ってきます。

青島には熱帯植物園もあります。もっとじっくり植物を観たい！という方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

ほてった身体を、今日も冷たいスイーツで癒すことにします＾＾
宮崎名物、マンゴーがごろごろアイスの上にトッピングされたこちらのデザートをいただきました。

青く美しい南国の海岸風景を満喫したひとときでした！

青島駅前には、はにわさんのカップルが＾＾
美しい海岸に、またぜひ来ますからね〜。

午前中から海岸を歩き回って汗だくですが、この後も気になるスポットが目白押しです。
11:02の日南線で青島駅を出発し、今度は「宮崎の小京都」飫肥の町と、日南海岸の海中観光船を目指します。

ここからは、飫肥・日南海岸の旅を終えて、宮崎の旅の締めくくりに訪れたお店の記録です。

宿に向かう前に、宮崎駅から歩いて5分ほどの距離にある小さなお店、「粋仙」さんを訪問。
地鶏料理で人気のお店です。

炭火でじっくり焼かれたぷりぷりの地鶏をアテに、焼酎を一杯！

こちらはさっぱりと、地鶏のタタキをポン酢で。

いただいたお食事も素晴らしかったのですが、お店のママさんが、もう、惚れ惚れするほど素敵な人柄の方でした。
店内はお客さんでいっぱいで、事前に予約しないとなかなか席が確保できないようですが（この日も数組のお客さんがあきらめて帰っていました…）予約で確保していた席を「次のお客さんがいらっしゃるまで、どうぞ」と特別に空けてくださったり、食事の合間も気さくに話しかけてくださったり（とっても楽しかったです）まさに接客業の鑑！といいますか、ママさんの人柄に惹かれて訪問しているお客さんも多いんだろうなぁ、としみじみ感じたひとときでした。
宮崎の旅を素敵な思い出でしめくくることができました。
またぜひ訪問したいお店です！

飫肥・日南海岸の旅の記録は、次の旅行記でご紹介します☆