2012/07/13 - 2012/07/13
10位(同エリア105件中)
ニッキーさん
3日目は楽山大仏(らくざんだいぶつ)を見に行きます。
楽山は峨眉山と合わせて世界複合遺産に登録されています。
楽山大仏は凌雲山(りょううんざん)の岩肌を大きく削り取って作られた巨大な磨崖仏で、高さは71メートル。奈良の大仏の5倍の大きさです。ちょっとユーモラスな表情が楽しい。
昨日行った峨眉山もそうでしたが、この楽山も九寨溝・黄龍のツアースケジュールに入っていたから行ったようなもので、私たちにとってはいわばラッキーなおまけ。でも同じ行くなら積極的に楽しみたいもの。自分の中でテンションアップさせて張り切って行きました。
ところが実際行ってみると、そんな意欲をくじくぐらいの蒸し暑さと人出。大仏の顔の所から足元まで、岩肌に彫られたジグザグ階段を降りて下から見上げるはずだったのに、あまりの行列に急遽取りやめになりました。汗が噴き出して体が持ちそうになかったから、その中止には納得です。でもその後、遊覧船から見た大仏もあいにくの逆光で、ちょっと残念な大仏観光になりました。
大仏観光後は一旦成都へ戻り、夕方の飛行機で九寨黄龍空港へ向かいます。
九寨黄龍空港は3500メートルの高地にあります。着陸前に窓から見えた景色は、かつて見たこともないようなすばらしい眺めでした。延々と連なる無数の峰々が夕日に照らされて、これぞ中国奥地ならではの雄大な光景。これが見られただけで来た甲斐があったと皆興奮。着陸前の電子機器使用禁止のため、写真に残せなかったのが残念です。
九寨黄龍空港に着いたら、なんだか心臓がバクバクしてる。いきなり3500メートルに降り立ったのだから当然か?夜の九寨溝、ホテルまでの2時間のバス移動は街灯もない真っ暗闇のクネクネ道。耳もキーンとしてきついドライブでした。気分が悪くなる人も出ました。絶景への道はたやすい道ではないんだなと感じました。
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旅のスケジュール:
1日目 7月11日(水) 成田出発 上海乗り継ぎ 成都着
真夜中に成都のホテルへ
2日目 7月12日(木) 峨眉山(がびさん)
報国寺(ほうこくじ)
峨眉山市泊
3日目 7月13日(金)★楽山(らくざん)
★成都から空路九寨溝(きゅうさいこう)へ
★九寨溝シェラトン泊
4日目 7月14日(土) 九寨溝ハイキング
5日目 7月15日(日) 九寨溝観光
チベット民族舞踊ショー「蔵謎(くらなぞ)」鑑賞
6日目 7月16日(月) 高山植物ウォッチング
黄龍(こうりゅう)観光
空路、成都へ
成都泊
7日目 7月17日(火) 武侯祠
パンダ繁育研究基地
川劇(せんげき)鑑賞
8日目 7月18日(水) 成都出発 上海乗り換え 成田着
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
-
今朝は6時起床、8時出発です。
スーツケースは7時までに部屋の前の廊下に出しておけば回収してバスに積み込んでくれます。
中国のホテルでは、チェックアウト後、冷蔵庫のミニバー利用や備品を持ち出してないかなどのルームチェックが入るので、出発までに10分ぐらい余裕を見ておくようにと添乗員さんからの注意がありました。
朝食は3階のレストランで。
お料理はいろいろあったけど、食傷気味なので控えめにしておきました。 -
今日向かう楽山市(らくざんし)は成都の南約170キロメートル。
私たちが宿泊した峨眉山市(がびさんし)から東へ約25キロメートル(バスで約40分)です。
車窓からは時々、高層マンションが目に入ります。
洗濯物はベランダにガラスを張ってサンルームのようにし、そこに干しているので景観もすっきり。
グリーンベルトがこしらえてあり、街路樹も植えてあるので緑も多い印象です。 -
自動車のショールームみたいな建物。
トヨタ、ホンダ、日産、中国車のロンウェイ、マツダなどが入っていました。 -
果物売りのおばさんが三輪車で堂々と道路横断。
交通規制があまり厳しくないみたい。
危なそうに見えるけど、意外に交通事故は起きないのかな? -
楽山大仏の駐車場に着きました。
ここから大仏の全体像を川から眺める遊覧船も出ています。
私たちは遊覧船は後にして、先に陸から大仏を見に行くことになりました。
今日はお天気が良くて、暑い暑い。 -
駐車場から楽山大仏の入口までは歩いて15分ほどです。
輪タク3台だけすぐに手配できるとのことで、乗りたい人は乗ってもいいことになりました。一人往復20元。
物は試しと、私たち乗ることにしました。
交渉はすべてガイドさんがやってくれるので、何の心配も要りません。
ガイドさん、日本語で話している時は近しい私たちの仲間に思えるのに、中国語で交渉している時は見知らぬ外国人になります。不思議な気分。
けたたましく話す訳ではありません。物静かに中国語で交渉するだけで、面白いように事が進みます。言葉の威力って大きい。ガイドさん、頼もしい。 -
輪タクに乗ると、風が吹いて涼しい〜。
ゆったり流れる岷江(みんこう)の向こうに楽山の街が見えます。
風光明媚です。 -
最初は歩道を走ってましたが、途中から車道に出ました。
車に引っ掛けられたらひとたまりもない。
ちょっと怖かったけど、大丈夫でした。
気持ち良かったです。 -
楽山大仏北門。
中は一方通行なので、こちらは入るだけ。
出口は別の所になります。 -
チケット。
実はこのチケット、右半分が絵はがきになっていてミシン目で切り離せます。
切手も印刷されてる(中国国内送料分)ので、このまま出せるんですよ。
絵柄はいろいろあるようです。
私がもらったのは大仏の顔のアップ。
この写真グッド〜♪
大仏様、かわいい〜。
でも枚数を会社に届けなければいけないとかで、一旦ガイドさんがチケットを回収。後で返してもらったのは別の絵柄(凌雲山の写真)でした。 -
入り口から入場。
大勢の中国人観光客が来ていて、中は混雑してる。
中国の学校は夏休みが日本より長くて、7月8月の2か月間なんだそう。
そんなこともあって子供さんや若い人の姿も多く見られます。
中国人は声が大きい。
大きな声で話すのは国民性、習慣。
それと私が思うに、たぶん発声法の違い。
みんなワイワイ賑やかに話しながら歩いて行きます。 -
赤い岩肌に彫られた仏像。
ここでガイドさんが「岩肌に触ってみてください」って。
この辺りの岩肌は指でも削れそうなぐらい柔らかいんですよって。
触ってみたら、なるほどしっとり湿っていて、爪や釘で簡単に削れそうです。
だからあんなに大きな大仏が掘り出せたんだな〜。
こんなに柔らかいと、名前とか相合傘とか彫っちゃいそうだけど、落書きが無いのが感心。 -
それにしても暑い。
暑いというより、湿度が高いのでしょうか?
汗が吹き出してきました。 -
イチオシ
参道から見える川の悠然とした眺め。
この辺りは岷江(みんこう)、大渡河(だいとが)、青衣江(せいいこう)の3つの川の合流点となっています。
そのため激流となり、昔はたびたび船が転覆したそうです。
唐の時代、海通和尚という人が、川の魔物の心を鎮め川の氾濫を治めるためこの地に大仏を建立することを発案。
90年の年月をかけて完成したのが、今の楽山大仏なのだそうです。 -
ここでガイドさんから問題。
「実際、大仏完成以来、水難事故は減りました。
大仏のご利益というより、もっと実質的な理由があります。
その理由はいったい何でしょう?」
「後でバスの中でもう一度聞きますから、答えを考えておいてください。正解者にはパンダのぬいぐるみを差し上げます」
実は予習のおかげで私は正解を知ってました。
でも間一髪、他のメンバーに正解を答えられてしまいました(涙)。
パンダ欲しかったなあ。
正解は:
大仏建造のため掘り出した大量の土砂を川に埋めたため、川底が浅くなったからです。 -
いきなり現れたこのグリグリ。
いったい何でしょう?
これ、大仏様の後頭部です。
頭頂は禿げています。
偉い仏様は頭のトップが禿げているのだとガイドさん。
えっ、知らなかったなぁ。 -
イチオシ
見えた〜!
大仏様のお顔。
この仏様は弥勒菩薩ということで、穏やかなお顔。
1200年前に造られたとは思えない、なんだか親しみやすいお顔です。
頭部の高さ15メートル。
耳の長さは7メートルもあって、そこだけで建物の二階分に相当するそうです。
ねっ、頭頂部が禿げてるでしょ? -
向こう側に大勢の人が集まっているのが見えます。
岩肌のジグザグ階段(九曲桟道)を下りて、大仏の足元へ降りる順番を待つ人々の列です。
当初、私たちも下へ降りる予定でしたが、待つ人の多さとあまりの蒸し暑さに、やめておくことになりました。 -
イチオシ
ジグザグ階段を降りて行く人の列。
列は一方通行。
大仏の足元を通って反対側から上がり、離れた別の場所へ出て来るようです。
今思うと降りてみたかったと思うけど、この時はあまりの蒸し暑さにめげめげ。
取り止め案にすんなり納得。
見どころは逃したくない欲張りトラベラー、ニッキー。
そんな私が取り止め案に納得するぐらい、ホント、蒸し暑かったんです。
熱中症になりそうでした。
九曲桟道は手すりはあるものの狭くて急な階段。
私たちのツアーメンバーは年齢層も高いので、やめておいた方が無難です。 -
大仏様が見つめる先には、かつて水難事故が相次いだ3つの川の合流地点があります。
-
これ、やってみたかったんです。
鼻つまみ〜。
私の指がでっかい。
おまけにボケてる。
写真、下手くそです〜(ToT)。 -
大仏の背後から凌雲寺(りょううんじ)の境内に入ります。
境内にはいくつかの建物が点在しています。
海師殿には楽山大仏を造った海通の像が祭られていました。
海通は資金を集めるため全国を回り、役人から「片方の目を差し出さなければ大仏建設を許可しない」と言われて、片方の目をくり抜いて差し出したと言われています。 -
弥勒菩薩をお祭りした凌雲寺の大雄宝殿。
-
-
霊宝塔へ通じる階段。
霊宝塔は13層の塔。
高い所にあるので、後で遊覧船からも見えました。 -
木陰に入ると暑さも少しはまし。
凌雲寺の境内は緑が多く、ベンチあり小道あり、気持ち良い散策が楽しめます。 -
出口は入口とは別に東側にあります。
出口で見つけた世界遺産のプレート。 -
ここでガイドさんが携帯電話で輪タクを呼んでくれました。
どういうしくみになっているのかわかりませんが、往復で頼んでいるので、少し待っていると、行きに乗せてくれた輪タクがやって来ました。
まさかずっと待ってた訳じゃないですよね?
いや、やっぱり待ってたのかな?
乗るのは涼しくて気持ち良かったけれど、車の間を縫って大通りを横切ったりするので、帰りは行きよりもっとスリリングでした。 -
今度は遊覧船に乗って、大仏を川から見に行きまーす。
-
楽山市街
-
川に面して赤い水門みたいな建物が建っています。
でも、ここにも開発の波が押し寄せています。
高層マンション。
新旧の対比ですね。 -
遊覧船に乗りこんだら、紐で結ぶライフベストを着けさせられます。
紐が切れてたり、紐が無い物があるので注意。
船は乗客が一杯になったら出発。
当然ながら乗客は皆、2階のデッキに出ます。
3つの川の合流点へ向かって船は進みます。
昔はここで船の転覆が相次いだというので、感慨深く眺めます。 -
あれあれ、船はスピードを上げて大仏を通り過ぎちゃいました。
一旦行き過ぎてから向きを変えて戻り、大仏の前で停止してくれるようです。
岩肌に桟道が見えます。
ジグザグ桟道を大仏の足元まで降りたら、ここを通って出口へ向かうのです。
こうして見ると、やっぱり通ってみたかったな。 -
わー、上りもジグザグだ〜。
面白〜い。
でも、あの道、風通しが悪そう。
こんな暑い日は大変そう。 -
船は向きを変えてゆっくり大仏の前へ進みます。
右舷がよく見えるので、みんな右側に殺到。
場所を交替して替わりばんこに写真を撮ります。
なお、船の先頭部分は業者の撮影用に柵で囲ってあり、お金を払って記念写真を撮ってもらう人以外は入れません。
記念写真は20元。 -
だんだん近づいて来ました。
さあ、さあ、岩の間にどんな姿が見えるのか。
唐の時代、建立に90年かけて803年に完成した楽山大仏。
期待が高まります。 -
イチオシ
あれ?
もしかして逆光?
がーん、ショック〜。
写真がうまく撮れません。 -
柔和で親しみやすいお顔。
癒し系の大仏様ですね。 -
イチオシ
どっしりと腰を下ろして手を膝に置いた姿。
高さは71メートル。
比較するなら、高さ15メートルの奈良の大仏の5倍の高さ。
大仏様の片方の足の甲の上に100人が乗れるそうですよ。 -
楽山大仏は雨ざらしなので、傷みが激しいのだそうです。
ガイドさんによると、保存のために、屋根を作って覆ってしまおうという計画が現在進行中。
上部も前部も覆って顔の部分だけ開けておく方式。
そうなったら、今のように船から全体を見られなくなってしまうかもしれないそうです。
「今のうちに見ておいてください」 -
イチオシ
午前11時半。
逆光で、写真を撮るにはきつい時間帯でした。
でも、はるばる四川省まで来て見た楽山大仏、忘れません。
業者に記念写真を撮ってもらった人に、できた写真を見せてもらいました。
こんな逆光では記念写真を撮る意味ないかもと思って私たちは撮らなかったけど・・・
さすがはプロ。
逆光ながら、私の写真よりははっきり写っていました。 -
だんだん遠ざかって港へ戻ります。
振り返って見たら、楽山大仏のもう一つの名物、睡仏の姿が。
山全体が寝ているお釈迦様の姿に見えるのです。
右が頭。上半身があって下半身がある。
凌雲寺の霊宝塔が絶妙の場所に突き出してて笑える。
寝ている仏の姿に見えることを一人の旅行者が発見したのが1989年だと言いますから、霊宝塔の位置は計算外だったんでしょうね。 -
バスで移動、楽山市内のレストランでお昼ご飯を食べます。
町中にあったこんなバー。
何かと思ったら、高さ2m制限のバーでした。
何のための高さ制限?
大型車の進入規制でしょうか?
わかりません。
とにかく私たちのバスはこの高さ制限に引っかかって通れない。
仕方ないので手前でバスを降りました。 -
中国では道路を横断する時は用心が必要です。
まず車が右側通行なので、左から来る車を日本人はうっかりしやすい。
見ていると、歩行者優先というより、合理的な走行が優先みたいです。
交通量が多いうえ追い越しなども多いので、信号のない所での横断は一層の注意が必要です。
写真は昼食に入ったレストラン。 -
振り返って見たら、さっきのバーを手動で上げてトラックを通していました。
ますますよくわかりません。 -
昨日は食事が今一つ口に合わなかったけど、ここは大丈夫でした。
どれも美味しく食べられる!
みんな大喜びで食べました。
四川料理と言うと辛いイメージがあったけど、淡白な料理もたくさんあります。
中国では料理ごとにお皿やお椀を取り換えません。
食事全体を通して、一人お皿一枚、お椀一個が基本みたい。
でもスープやお粥や素麺が次々に出て来ると、日本人はお椀が足りなくなってしまう。
ガイドさんがお店に言って追加のお椀を出してくれることもありました。
日本人が来ると洗い物が増えるんだろうなぁ。 -
私たちが行ったレストランやショップはどこも丁寧な接客態度。
気持ちの良いサービスが受けられました。
もしかしたらガイドさんや現地旅行社が、日本人向きに敢えてそういうお店を選んでいるのかもしれません。
ここの食事が美味しかったとガイドさんに言ったら、
「ありがとうございます。
そういうご意見は今後のお店選びの際に参考になります」と言ってました。
さらに、
「夕食はもっと美味しいですよ。
会社に頼んでグレードアップしてもらいましたから」
それは期待できそう。 -
夕方の飛行機で九寨溝・黄龍へ飛ぶので、一旦成都へ戻ります。
楽山市から成都までは150km、バスで2時間半。 -
ここの車窓の風景は本当にきれいでした。
途中、ラテックス寝具店に寄ってショッピングタイム。
商品の説明をした男性、日本語ペラペラ、と思ったら日本人でした。
3か月前にヘッドハンティングされてこのお店に来たそうです。
やっぱり日本人の説明だと説得力がある。
トイレ借りてお茶出してもらって面白い話に至れり尽くせりのサービス。
中にはベッドマットや枕、たくさん買った人もいました。
結局私たちは何も買わず。
でも品物も良さそうだし、旅の思い出に枕ぐらい買ってもよかったかなと思いました。
枕だけだと一万円しないし、圧縮して小さくなるのでスーツケースに入れて持って帰れるんです。 -
またバスに乗って、ひたすら成都を目指します。
高速道路の出口に「路」と書いた紙を持った人が立っています。
ガイドさんからクエスチョン。
「あれは何をする人でしょうか?」
誰もわからない。
答えは「道案内をしてお金を稼ぐ人です」
工事や規制で成都の道路事情が度々変わるので、お金を取って成都へ来た車の道案内をするのだそうです。
「一回150元〜200元(1950円〜2600円)取るので、結構な収入になるのです」 -
夕方の飛行機に乗る都合上、夕食は早め。
成都に着いて夕食のレストランに入ったのは、まだ午後5時前。
お昼もしっかり食べたので、まだお腹が空いてません。
現地旅行社がグレードアップしてくれたというお店。
「常勝鮑魚」という名前かな?
小皿料理のお店。
点心13品+温かい料理が数品出るそうな。 -
次々出て来るお料理。
品数が半端じゃありません。
お椀に入った料理、蒸し器や大皿に乗った料理が次々に出て来ます。 -
どれも美味しい!
-
お腹があまり空いてないのに、調子に乗ってほとんど全部の料理に手を出しました。
(^_^)V
おいしゅうございました。
満足でーす。 -
成都の空港。
バスに積んでいたスーツケースを降ろし、ここで荷物預けて搭乗手続き。 -
成都発18時50分発のCA−4485便。
エアバス319。
3−3の配列です。
成都では飛行機が遅れることが多いと聞いていたのに、なんと定刻どおり出発!
ラッキーです。 -
機内でビスケットとミネラルウォーターが出て来ました。
お腹が一杯なので、手をつけず。
このビスケットは残しておいて、後日黄龍のハイキングに持って行き、おやつに食べました。 -
イチオシ
九寨溝黄龍空港は高度3500メートルの高地にあります。
これより西はチベットの高原につながる高山地帯です。
地図で言うと、山岳地帯のしわしわの地域。
低空飛行に入ると、窓の外にすばらしい眺めが見えましたが、着陸前の電子機器使用禁止のため、写真はこの1枚しか残せませんでした(泣)。
実際に見えた景色はこんなものじゃないです。
もっともっと凄い眺め、見たこともない雄大な光景でした。
どこまでも続く何十何百の峰々と渓谷が、夕日に照らされて陰影濃く浮かび上がっていました。
うわー、さすがは中国!
こんな景色が見られただけで来た甲斐があったと、皆で感激し合いました。 -
午後8時過ぎ、九寨溝黄龍空港に到着。
いきなり3500メートルの高地に降り立つ訳で、緊張します。
昨日は峨眉山で人生初の高度3000メートルだったけど、今日はその記録更新、人生初の3500メートルです。
苦しくはないけれど、ちょっとくらっとします。
何だか心臓もバクバクしてる。
空港の高度さえ乗り切れば、九寨溝風景区自体はもっと低いので、後は何とかなりそうです。
頭は痛くない。
深呼吸してみます。
どうか酸素不足になりませんように。
九寨溝黄龍空港は節電しているのか、照明を暗くしているのが印象的でした。
空港のトイレのドアは、やはり鍵が壊れてる。
でも、もう慣れました。
互いに見張り合いして乗り切ります。 -
バスで空港からホテルへ向かいます。
バスは徐々に高度を下げながら急カーブの夜道を行きます。
高度が下がるのは歓迎。
でも急カーブは苦手です。
道路はきれいに整備されているも、街路灯がありません。
真っ暗な中、バスはヘッドライトをハイビームにしたり、対向車が来たらロービームにしたりを繰り返しながら進みます。
耳がビーンとするし、真っ暗な中のカーブの連続はあまり気持ちの良いものではありません。九寨溝への道は楽ではないんだな〜。
私たちは酔い止め薬を飲んでおいたから、なんとか大丈夫そう。
救いだったのはバスがゆっくり走行してくれたこと。
ハイスピードの急カーブならダメだったかも。
早くホテルへ着いてホッとしたい。 -
ドキドキものの2時間弱のドライブの後、午後10時半、ようやくバスは九寨溝シェラトンに到着。
ホテルは高度2000メートルだから、標高3500メートルの空港から一気に下って来たわけです。
良かった、無事着いた〜。
でも、具合が悪くなった人もいました。
バス酔いのようです。 -
白衣を来た女性がホテルへ入って来ました。
万一に備えて呼ばれたドクターです。
ガイドさんは
「九寨溝は高度3000メートル以下ですから、九寨溝で高山病になる人はいません。
気をつけなければいけないのは3600メートルまで行く黄龍です」
と言ってました。
全員、3000メートルの峨眉山で大丈夫だったのだから、九寨溝もきっと大丈夫でしょう。 -
昨日の峨眉山は寒く、今日の楽山は暑かった。
おまけに高地のくねくねドライブでぐったりです。
九寨溝への道は遠かった〜。
シェラトンにはこれから3泊します。
食事が美味しいといいなー。
体をゆっくり休めるようにと、明日のホテル出発は遅めの午前11時。
午後からいよいよ九寨溝の観光です。
一日目の明日は、まずは九寨溝の高度の低い区域をハイキング。
いよいよ憧れの地、九寨溝を目にするのだと思うと楽しみです。
(つづく)
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この旅行記へのコメント (7)
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- サウスピーチさん 2013/01/28 05:59:46
- 一見の価値ある楽山大仏!
- ニッキーさん、こんにちは♪ 楽山大仏の旅行記にお邪魔しています。
トップの写真、山肌に彫られた大きな仏像の横顔。 いいじゃないですか〜。
で、その奥の崖には、緑の木々とそしてピンクの花もいっぱい咲いてて・・・。 ん? いや、これ花じゃない!
人だ〜!!! これ最初、綺麗なピンクの花だと思いました〜。(笑)
それにしても凄い行列ですね・・・。 蒸し暑い中、下まで降りるのは相当キツイと思いました。
中止になってしまいましたが、下から仏様を見上げるのは、船に乗って見ることが出来たわけですし・・・。
船から見た仏様、圧巻でした! 一見の価値ありですね。
「偉い仏様は頭のトップが禿げている」とのこと、私も知りませんでした。
これから仏像を見る時の楽しみが増えましたよ♪ それにしても、本当にトップが禿げてる!
すみません、ちょっと何だか可愛くて笑っちゃいました。
この仏様、正面から見ると(チケットの写真)普通の眉毛なのですが、この横から見た写真だと、
なんか眉毛が下がって見えないですか? だからちょっと頼りないというか情けないっぽく見えるような気がします。
(これって罰当りな発言?) あはは! 鼻つまみ写真、残念でしたねぇ。 こういうの、難しいんですよね。
機内からの山岳地帯の風景。 私も見たかったなぁ。 あの写真でも凄い!と思ったのに、
こんなもんじゃなかった、なんて・・・。 どんだけ凄かったんだって興味がそそられます。
九寨溝、楽しみにしています。
サウスピーチ :)
- ニッキーさん からの返信 2013/01/29 01:06:15
- RE: 一見の価値ある楽山大仏!
- 何ですって?
有り難い世界遺産の大仏様に向かって「頼りない?情けないっぽい?」
おお、なんと罰当たりな・・・。(ーー;)
ウソウソ。私もいろいろ言ってました。
鼻が低いからつまみにくいだの、前から見ると松村邦洋だの。
信仰の対象として作られたとは思えないユーモラスなお顔ですよね。ちょっと素人さんが彫ったような。(あー、私も罰当たりそう)。
でも、正面から見た大仏様はドーンとしてド迫力。なにせ71メートルですからね。
逆光だったせいか、眩しくてお顔がよく見えないのも神々しさを増していました。
そして山岳地帯の絶景。
九寨溝の空港は標高3500メートル。高さだけで言うと富士山何合目みたいな高さなんですが、あそこは山岳地帯なので、着陸前に飛行機が高度を落として行くと、窓の外に山々が近づいてものすごい眺めが見えるんです。
夕日に照らし出された峰々と、どーんと落ち込んで深い陰を作る峡谷。山の影が隣の峰に影を落とし・・・その眺めが延々見渡す限り続いているんですよ。
飛行機が傾くと・・・
わかるでしょ?ワーッて景色が窓に迫って来るんです。
この眺めを見られただけで来た甲斐があったって、みんな興奮して叫んでました。
あんな写真でも無いよりはあった方が思い出になると思って、見どころのピークを越えた所で、半押しのピント合わせもせずササッと撮ったんです。
四川省の最高峰、ミニアコンカは7556メートル。
ちょっと私たちの想像を超えてますよね。
世界には想像を絶する景色があるものですね。
ニッキー
- サウスピーチさん からの返信 2013/01/29 03:25:56
- RE: RE: 一見の価値ある楽山大仏!
- ニッキーさん、
> 鼻が低いからつまみにくいだの、前から見ると松村邦洋だの。
ガハハ! いや、松村邦洋はいくらなんでも罰当たりでしょー。
(って、私も笑っちゃった。 いかん・いかん! 笑)
> 四川省の最高峰、ミニアコンカは7556メートル。
> ちょっと私たちの想像を超えてますよね。
> 世界には想像を絶する景色があるものですね。
本当ですね。 でも、ミニアコンカは聞いたことありませんでした。 中国にもこんな高い山があったとは!
富士山の2倍以上というのが、すでに想像を超えています。 もしかして飛行機からこの山も見えたんですか?
ちょっと調べてみたら、今まで登頂に成功した人は20名に満たないそうです。
先が尖ってて、スイスのマッターホルンにもちょっと形が似てる感じですね。
夫が風邪引いちゃって、何だかんだでゆっくり落ち着いていられないので、続きの旅行記はまた後日に。
ったくぅ〜。 私にうつしてくれるなよ!って感じですw
サウスピーチ :)
-
- hamaさん 2012/09/15 21:25:01
- 始めましてニッキ―さん!
-
hamaと申します。
1.と2.を拝読させていただきました。
丁寧な文章と説明、優しい思いやりの溢れた旅行記に感動致しました。
かなりの強行軍のご様子でも楽しく旅行をされて良かったですね!
次回は、3.を訪問させて頂きます。
よろしくお願いします。
hama 海外にて
- ニッキーさん からの返信 2012/09/16 11:49:05
- RE: よろしくお願いします。
- hamaさん、こんにちは。
初めまして。
旅行記をお読みいただき、投票、フォローもありがとうございました。
私の旅行記は写真も文章も多く、読むのが大変だと思います。
旅行記を作るたび、次こそ印象的なシーンのみ厳選してもっと集約した旅行記にしようと思うんですが、いざ作り始めると、体験したことをできるだけたくさん盛り込みたくなって、結局大作になってしまうんです(笑)。
四川省では、やはり九寨溝が一番良かったです。
高地ハイキングがあるので、しっかり歩ける年齢のうちに行こうと思って参加したのに、もっと年齢の高い方々が歩きも達者、食欲も購買意欲も旺盛でびっくりしました。
それにしてもこのところ中国で反日デモや暴動が相次いで、不安ですね。
旅行がこの時期でなくて良かったです。(-_-;
アメリカ48州を一年半で回られたhamaさんの旅行記、拝見しました。
うちの主人もその昔投資環境調査の仕事でアメリカ44州を回った(私は日本でもっぱら留守番)ので、なんだか親しみが湧きました。
家にいろいろな州の記念品や写真集が残っています。
hamaさんは海外にお住まいの経験がたくさんおありのようですね。
今も外国にいらっしゃるのですね。
「海外にて」と書いてらっしゃるので、いったいどこにお住まいなんだろうと思いました。
今後他の旅行記を拝見すれば、追々わかっていくのかな〜って思っています。
これからどうぞよろしくお願いします。
ニッキー
-
- 白い華さん 2012/08/03 07:15:16
- 「90年・・・かけて、完成」の 壮大!な・・・ 世界遺産 「楽山大仏」。
- お早う御座います。
やっぱり、「中国 4,000年の歴史」は スゴい!ですね〜。
中国には、賛否両論・・・いろいろ あります。が、
私は、歴史・遺産・・・の 見事さ。は、やっぱり、中国って、素晴らしい。って 素直!に 思います。
楽山大仏・・・も、91m。って 大きさ。
頭の 部分!しか、目の前・・・に 現れない。
全体像・・・は、川面の 船上!からしか、見えない。
が、ホント、納得!!!の デカさ・・・なんですね〜。
冷たい!雨・・・に たたられた、「峨眉山」とは、打って変わって、
「楽山大仏」では、湿度の 高い! 真夏・・・の 気候。とは、またまた、大変!でしたよね。
それにしても、ツアー・・・で 旅をしている。と、50代前半・・・の 私。も、何処に 行っても、「若い!部類」デス。(笑)
70代・・・の ツアーの 皆さん。多い・・・し、元気。そして、
欧州の メガ空港!も 添乗員さん。に 良く・・・付いて 歩いている。のには、感心して・・・しまいます。
そんな・・・空港。より、今回の 中国・四川省の ツアー!は 空気が薄い。暑さ寒さ。など、いろいろ・・・ありそう。なのに、皆さん、元気!に 旅を 終えられて・・・何より!でした。(♪)
「行列・・・の 楽山大仏への 下降階段」は、 並ばなくて・・・良かった〜。と 云うか、私は、並ばない!って 思いました。
中国旅行!は、なかなか、美味しい〜!お料理・・・って 少ない。ですが、「当たり」は 良かったデスネ。
そして、九寨溝・シェララトンホテルも 素敵〜。
一流 ホテル・・・なので、朝食ブッフェ!も 充実していそう。で、嬉しい〜!デスネ。
続き・・・も 楽しみ!に しています。
それでは また
- ニッキーさん からの返信 2012/08/03 22:43:24
- RE:壮大な中国の歴史遺産、自然。
- 白い華さん、こんばんは。
「中国4000年の歴史」、良い言葉を思い出させてくださいました。四川省の一部を見ただけですが、歴史の奥深さ、大自然の雄大さ、共に規模が半端ない、大きな国でした。
もともと私たち、中国には関心がありました。主人は中国へは何度も行き、中国語もほんのちょっぴり勉強したことがあります。私は三国志や中国映画のファンとして並々ならぬ関心がありました。
中国は日本に大きな影響を与えて来た国。日本人が学校で漢文を習い、孔子の論語や漢詩を学んでいることを知ったら、中国の人は驚くのではないでしょうか?論語や漢詩に出て来る考え方や感じ方は日本人でも十分理解、共感できるもの。文革を経て中国は変わり、さらに現在の中国人の考え方は実利を重んじる方向に変わって来ているかもしれませんが、それでもなお、日本人と中国人、それに韓国人には、信義・忠孝を重んじる心が残っているのではないでしょうか?私はそう信じています。
今回のツアーはハードな内容にも関わらず、年齢層が高くて驚きました。私が一人、ポーンと若い感じ。後は60代と一部70代。70代の方は10年前にも九寨溝・黄龍へ来たとおっしゃってました。その時は高山病でゲーゲー吐いてる友人を引っ張って黄龍を歩き切ったのに、10年経ったら今回はきつい。年を取ったもんだと嘆いてらっしゃいましたが、私もヒーヒーだったルート、皆さんの健脚ぶりタフぶりに感嘆でした。日頃ヨガやテニス、山登りをやってる方も多いようでした。私は10年後20年後、あんなに元気な自信がありません。
四川省旅行はトイレと料理がネックだなと思いました。ガイドさんに言わせると、中国の中でも僻地、秘境と呼ばれる地域。私たちが利用したトイレはガイドさんのお勧めトイレ。汚いトイレは最初からガイドさんが案内しないと言ってました。それでもやっぱり水が溢れて床がびしょびしょだったり、鍵が壊れていたりドアが低かったりして困りました。青空トイレを経験したメンバーもいます。そして料理。美味しいのもあるけど口に合わないのもあって・・・ごちそうを出してもらって言うのも何だけど、毎食十皿も出て来るのも疲れます。そんな中、青菜炒めみたいなのはいつも美味しくて、確実に食べられました。
シェラトンホテルは九寨溝では良いホテルのようですが、ちょっと古びている気はしました。ディナーブッフェのデザートの種類がすごかったですよ。私は食傷気味でほとんど食べられなかったのが残念。60代の日本人レディーたち、一杯盛り上げて食べている人もいて、胃袋が丈夫なことも旅行を楽しむ鍵の一つだなと思いました。
次はいよいよ奇跡の光景、感動の九寨溝です。
近いうちにアップします。また見に来てくださいね。
ニッキー
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