2012/06/08 - 2012/06/11
555位(同エリア1999件中)
極楽人さん
初夏の『ヨーロッパ・アルプス』を周り、次いでスペインへ飛んで『巡礼の道』を辿った旅の、最終の訪問地です。スカンジナビア航空の無料ストップオーバーを利用して、コペンハーゲンに2泊しました。何処を見るという予定もなく、ただの休憩です。
最初に訪れた学生時代から、40年ぶりの再訪になります。
昔ながらの港町はぐっと洗練されて、北欧で一番の賑わいを見せる大都会になっていました。それでも運河のあちこちに、路地のそこここに、昔の面影は残っていました。2泊3日、ぶらぶら街歩きのスナップです。
行程:成田(前泊)⇒ZURICH(1泊)〜(BERN経由)〜GRINDELWALD(2泊)〜ZERMATT(2泊)〜CHAMONIX(1泊)〜MONTREUX(1泊)〜LUZERN(1泊)〜ZURICH(1泊)〜(BASEL)⇒MADRID(1泊)〜PAMPLONA(1泊)〜SAN SEBASTIAN(通過)〜BILBAO(1泊)〜SANTANDER(通過)〜SANTILLANA DEL MAR(1泊)〜OBIEDO(通過)〜LEON(1泊)〜SANTIAGO DE COMPOSTELA(1泊)〜SALAMANCA(1泊)〜MADRID(1泊)⇒(BASEL)〜ZURICH(1泊)〜COPENHAGEN(2泊)⇒成田。
- 交通手段
- 高速・路線バス 飛行機
- 航空会社
- スカンジナビア航空
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-
チューリッヒ空港の自動チェック・イン機。
欧州の主要空港はどこも、搭乗券が自動発行になってしまいました。
搭乗する航空会社を選び、Eチケットの予約番号を入力してパスポートをスキャンさせるとボーディング・パスが出てきます。預託荷物がある場合はタグも出てきて、それを持ってカウンターに行くという方式です。
この作業を無視していきなりカウンターに並ぼうとすると、地上スタッフから制止されてしまいます。 -
チューリッヒ空港では、ゲート・イン後も喫煙室を見つけられます。これはだんだん少数派になりつつあります。これから行くコペンハーゲンの空港には、建物の中にひとつも喫煙場所がありません。
ともかく、ウインストンに感謝!
深呼吸するように深く吸い込んで、気持に区切りをつけます。 -
成田⇔チューリッヒは、スカンジナビア空港(SAS)のキャンペーン・チケットを利用しました。
往復5万円、贅沢は言えません。 -
09:30 チューリッヒ発。
11:15 コペンハーゲン着。
上空以外は、どちらの街も曇り空です。 -
コペンハーゲン・カストラップ空港は雨模様でした。
ガラス張りのモダンな空港。両替機でほんの少しだけデンマーク紙幣を出して、街の中心(鉄道駅)に行く路線バス(5A)を探しました。
先のほうに、黄色の車体が見えています。 -
運賃は、36DKK(デンマーク・クローネ)。
面倒なので、1DKK=¥15で計算していました。
バスの窓に、北欧らしい整然としたレンガの街並みが続きます。 -
20分ほどで、コペンハーゲン中央駅に到着しました。
このあたり、「みなとみらい」の規模を大きくしたような赤レンガの建物が並んでいます。駅周辺は大規模工事中です。
まずは宿に荷物を置きに行きましたが、その話は後回しにします。 -
宿から戻って、再び鉄道駅です。
雨が落ちてきたので、構内は込み合っています。
内部はちょっとしたショッピングセンターです。コンビニやサンドイッチ店軒を連ねますが、物価はスイス並みに高いようです。 -
端っこに、鉄道模型の大きなジオラマがありました。
コインで動くシステムらしく、子供が親に小銭をねだっています。 -
蛇足<<<
帰国後、横浜に開館した『鉄道模型博物館』に行く機会がありました。
コペン版は約3畳、こちらは30畳以上のスペースです。先頭車両にはビデオカメラ、走行音も本格的なので「乗り鉄」「音鉄」の人も満足するでしょう。もちろん、自分のような「非・鉄チャン」でも十分楽しめました。
写真は『原鉄道模型博物館』の超大規模ジオラマ。 -
鉄道駅に向かい合って、チボリ公園があります。
写真はその正面ゲートです。 -
こちらは裏口。
手前左で悩んで固まっているのは、アンデルセンの像。
誰もが知る、デンマーク生まれの詩人・童話作家です。
『即興詩人』アントニオの報われない恋、多感で純情な青春期でした。 -
チボリ公園の内部が、通りからチラッと見えます。
ジェットコースターに落下マシン、絶叫の金切り声も響いてきます。
どうやら、“後楽園遊園地”になってしまったようです。
40年前は、ここにしかないような遊技と雰囲気であふれていましたが・・・
人を恐れない雀が、手に乗ってパンを食べたのに驚いたものです。 -
チボリの先は、立派な市庁舎。
龍の像は、商運を呼ぶ守り神だそうです。
すぐ南に向かい合うドイツのハンザ同盟からたびたび攻撃を受けながら、すぐれた貿易港として隆盛の基盤を築いてきた街です。 -
市庁舎の前はレンガ敷の大きな広場。
このときは小雨に煙っていましたが、じきに晴れてきました。 -
これが、晴れたときの市庁舎前広場。
★ここからは、3日分の写真が混在します。 -
広場から北西へ、真直ぐ伸びる目抜き通りは『ストロイエ』。
歩行者天国の繁華街です。 -
通りの両側はデパート、レストラン、カフェ、家具、骨董・・・
流行の『SUSI(寿司)』の看板もあります。ノルエー鯖か、サーモンか。
この街は、同性愛者にフレンドリーなことでも有名です。
白夜の8月には世界中から仲間が集まって、お祭りも行われるようです。 -
整然とした街並みはドイツ北部の街にも似ていますが、
そこは北欧。
どことなく、冬の厳しさに備える“覚悟”が感じられます。 -
『LEGO』のお店。
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『ロイヤル・コペンハーゲン』本店。
-
脇道に入ると、『ラウンドタワー』。
内部のらせん階段を上って、屋上から市内が一望できます。
入場料は25DKK。 -
観光用の見晴台ではなく、教会に付属した建物です。
10階建てのビルほどの高さですから大したことはありませんが、
赤い屋根の街並みが一望できます。
郊外にもうひとつ、より高い展望タワーがあります。 -
南東方面。
正面の通りの先を、左右にストロイエが横切っています。 -
目抜き通りストロイエは、
市庁舎前の広場からコンゲンス・ニュートゥ(王様の新広場)まで1kmほど続きます。 -
歩行者天国が終わりに近づく界隈には、旧王立劇場やシャーロッテンボー宮殿、オペラハウスなど、大きく壮麗な建造物が林立しています。
-
コンゲンス・ニュートゥ広場。
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蚤の市が開かれていました。
骨董や美術品、食器などを並べたテントにたくさんの人が集まっています。 -
デンマーク自慢のガラス細工も。
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広場の先が、『ニューハウン』です。
運河沿いのカラフルな家並み、行き交う観光船。
人気の運河ツアーは各国の旅行者であふれています。 -
ここはコペンハーゲンいちばんの撮影スポット。
ちょっとした角度や陽射しの具合で、いろんな表情を見せてくれます。 -
ニューハウン③
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ニューハウン④
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ニューハウン⑤
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ニューハウン⑥
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ニューハウンの角を海のほうへ曲がります。
Bredgade通りの突当たりは、緑の公園が広がっていました。
公園はカステレット要塞の一部で、『チャーチル公園』と呼ばれているようです。第二次大戦でナチスに占領されたデンマークを、英国のチャーチルが救ってくれたことを記念して名が付いたそうです。 -
草木の匂いが漂う、公園の中の小道を進みます。
木陰越しのグスタフ教会。水辺には珍しい野鳥の姿が見え隠れします。
繁華街の人込みを離れるとホッとします。 -
要塞の周囲には、堀がめぐらせてあります。
対岸の聖アルバに教会。左側にゲフィオンの泉が見えます。 -
要塞に入ります。
両側の建物は、現役の兵士宿舎。 -
衛兵の交代式、黄色の兵舎もおもちゃの城のようです。
この要塞は、17世紀に港を防御する目的で造られました。 -
要塞を抜けてしばらく歩くと、人だかりが。
観光客のアイドル『人魚姫の像』があります。
アンデルセンの童話にちなんで、20世紀はじめに作られたブロンズ像です。 -
首から上が、何度も盗難にあっているそうです。
実際、40年前とは『顔』が違っているように見えました。
ふっくらしていた頬が少し平べったくなって、西洋のお嬢さんが東洋の娘さんになったような…
赤いペンキをかけられたりスカーフを巻かれたりと、人気者ならではの災難も多い像です。 -
街中へ戻ります。
運河沿いの、旧証券取引所。 -
シンメトリーのクリスチャンボー宮殿。
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その脇の水路は、運河ツアーの順路になっています。
ここだけ見ると、アムステルダムと見まがいます。 -
ストロイエに戻って・・・
ここはパホーマンス天国です。
少女のロックグループ。 -
火の怪人。
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透明人間。
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市庁舎広場には、南米からフォルクローレの一団が。
短い夏を精いっぱい楽しむ人たちで、夜更けまで賑わっていました。 -
さて、宿は中央駅からも市庁舎からも徒歩10分。
瀟洒な建物が連なる大通り沿いにあります。
空港への行き帰りに通る道で、
あらかじめ知っていれば近くの停留所で乗り降りすることができます。 -
運河に面した、高層ビルの特大ユースホステルです。
ビルの上部に『DANHOSTEL』と大書きしてあるので間違うことはありません。
付近にはこの手のビルが少なく、とても分かりやすい目印になります。
入口には“5つ星マーク”も張られていて、設備の充実を示しています。 -
30階はあるでしょうか。ビル一棟が丸ごとYHです。
2泊して、相部屋はデンマークの地方から3人とスイスから一人の計5人。みんな若者でした。機能的過ぎて、老人は敬遠するかもしれません。
宿泊費は6ベッドルームで168DKK/泊。物価高の街では貴重です。
別の階に、日本の若い女性が二人宿泊していました。二人は別々な経路と目的で来ていてます。一人旅が三人、めぐり会いました。 -
フロント・フロアーには広いロビー、バー、食堂兼談話室。
地下には、キッチン・洗濯室・荷物室・チャイルドルームもあります。
朝食(有料)は76DKKのバイキング。豊富な食材で、みな昼食用のサンドイッチを作っていましたが、これは黙認されます。
到着した日、サッカー欧州リーグが始まってYHも熱気に包まれました。
デンマーク戦の夜、バーではビールとツマミの“応援格安セット”を提供。日本からの我々三人に相部屋のスイス青年も誘って、談話室で小さな宴会を開きました。 -
6月10日。この日の午後に帰国便が出ます。
中途半端な午前中をどう過ごそうかと考えていたら、昨夜の女性二人が市場へ誘ってくれました。旧市街の北西側の広場で、蚤の市もあるようです。
地図を見ながら徒歩15分。残念ながら、このときは蚤の市が開かれていません。人出が少ないのは「午後からが本番」ということでした。 -
それでも、大きなテントの中には欧州各地の特産品がズラリ。ワイン、オリーブ、調味料や香辛料… 広場にならんだ野菜は、アーティチョークや白アスパラ… 案内してくれたSさんは、“量り売り”のポテトとキノコを買っていました。「今日はYHで自炊」だそうです。
Sさんはコペンハーゲンの会社でデザインを研修中、Aさんはフィンランドの大学で夏期講習を受けるそうで、二人とも、もう少し北欧に留まります。
おかげで時間がつぶれました。
別れを言い、私は宿で荷物を受け取って空港へ向かいます。 -
コペンハーゲン・カストラップ空港。
自動チャックイン機でボーディングパスを出し、一緒に出てきた荷物タグを持ってカウンターに。ゲートへ入るまえに、もう一度外に出て煙草を吸います。たくさんの人が“最後の一服”を楽しんでいした。 -
13:45 コペンハーゲン離陸。
無料のビールとワインを飲み続けて、何とか浅い眠りにつけました。
成田到着は翌朝 09:35の筈が、40分ほど早く到着。
二時間かけて自宅に戻ったら、庭は紫陽花の季節になっていました。
(完)
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