2012/07/12 - 2012/07/12
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ドクター白鳥さん
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2012年7月、ヴェネチアからボローニャを夫婦で旅します。街自体、絵画、モザイク、教会、そしてフェニーチェでは、カルメンと愛の媚薬を鑑賞予定。移動の途上、パドヴァ、フェラーラを見学し、ボローニャ滞在中にラヴェンナでモザイク見学も目論見ます。
計10泊で、どこまで堪能できるか?今回も体力勝負のアスリートな旅になりそうです。
その2日目。早起きして、ほかに開いているところがない、という理由で、まずはアカデミア美術館に向かいます。これが大変なことになろうとは!
写真は美術館からアカデミア橋をわたり、右手の公共機関のお庭。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ダニエリの部屋から、朝日のサンジョルジュ・マッジョーレ。
-
アカデミアが8時15分には開くとのことで、ボパの1番線に。歩いてもいけますが、今回初めてのボパで調子をあげていきます。
おなじみのヴェネチア海の玄関。 -
サルーテ。
ロンゲーナによる外観。渦巻きが好き。 -
アカデミアでおりて、まだ開館まで20分あるので、アカデミア橋をわたり、散歩。
表紙写真も散歩最中。 -
アカデミア美術館入り口。
もとは聖カリタ会教会の建物。
カリタ会のスクローラ本部。
開館と同時に入ったところ、がらがら。
われわれ夫婦のほかは1名だけ。
3室のところで、同僚と私語をしまくるクレイジーなメタボ係員が「お前はチケット買って入ったのか?」と難癖をつけてきた。
くそ気分が悪い。
イタリアでは美術館係員は感じ悪いのが多いが、こんなひどいのは今回が初めて。
ヴェネチア派の絵画は、カルパッチョの妙なリアルさ、タイツ好きといい、ジェンティーレ・ベッリーニのものものしさ、ティントレットのアクロバットぶり、ヴェロネーゼはやたら大げさだし、おかしな感じのが多くて好きですが、これじゃあぶち壊しだ!
おまけに表示に従いトイレに降りて行くと、今降りてきた階段をまた昇るしかなくて、みんなあきれてました。
そういや、ティツィアーノだけは、哲学的ですね。
ちなみにヴェロネーゼのレヴィ家は修復中。
全体リノベーション中のお部屋もあり、ジョバンニ・ベリーニの沢山の聖母子、コズメ・ツゥーラのきもわる聖母子(顔だけでなくて、指や関節なんかも子供や若い女性のものじゃないし、変で楽しい)、ジョルジョーネのテンペスタや老婆など、同じ部屋に集められています。
ロレンツォ・ロットの若者の肖像も、以前とは違う場所だと思う。
しかし、お部屋より係員をリノベーションしたほうがいいんじゃないかと思う。
気を取り直し、ヴェネチア派を概観しておきます。
15世紀 ベッリーニ一族。ベッリーニはヤコポから始まり、ジェンティーレとジョバンニ兄弟。ジョバンニすなわちジャンベリーニが代表選手。娘婿のマンテーニャ、弟子のカルパッチョを含む。
16世紀 三大巨匠
ティチアーノ。色彩の魔術師。
ベッリーニから学び、ジョルジョーネの影響ティントレット。ティチアーノから学び、ローマでミケランジェロの影響を受ける。ドラマチック、アクロバチック。
ヴェロネーゼ。装飾的。自由に描くことに生きがい。
18世紀 時代は黄昏に。すでに貿易都市ではなく、祝祭都市、今でいえば観光地としてのヴェネチアに。
ティエポロ バロックそのもの。
カナレット 風景画。
ピエトロ・ロンギ 庶民の肖像画。 -
美術館を出て右手のカフェで遅い朝ごはん休憩。アカデミア橋はゴンドラ乗り場になっていました。
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ザッテレに出て、ジェズアーティ聖堂に向かいます。
対岸のレデントーレ聖堂。週末のお祭りを控えています。
ファサードはパラーディオ。 -
ジェズアーティー聖堂入り口看板。
外観撮り忘れ。
ここのチケット売り場の女性も、ずっと私用電話でうるさいこと!
静かに!という観光客向けのサインが出ているんですけど。
外観も内部も比較的簡素。 -
イチオシ
ティエポロのロザリオの制定。
バロック・だまし絵的なところは、ローマでGWにさんざん見てきました。それに比べると、地味です。 -
これもティエポロ。
芸術新潮 2011年11月号参照。 -
イチオシ
カ・レッツォーニコに向かう途中。
スクエーロ・船大工の仕事場。 -
隣のサン・トロヴォーゾ聖堂。
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さらにサン・バルナーバ聖堂。
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グランドキャナルまで戻り、カ・レッツォーニコ。
ヴェネチア1700年代美術館。 -
中庭。
かつての貴族の館の典型的なつくり。 -
バルビ館。
ルネッサンス+装飾的。
建物の同定は、魅惑の街 ヴェネチア。よく土産屋で売っている大型本の見開き水彩画による。
この本、最初にヴェネチアに来た30年前、この前の版を買って、前回改訂版を買いなおしたけど、重くて持ち歩きがしにくい、以外は読みやすくていいガイドだなと思う。 -
対岸のグラッシ館。
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美術館4階からの景色。
ザッテレ方面。
中身もなかなかですよ。いろんな絵があって。
ヴェネチア案内、とんぼの本参照。
美術館共通券を20Eで購入。ドゥッカーレなども入場できるそうだが、得なのかどうかはわからない。今後の予定しだい。 -
フラーリ聖堂。
ここへはまず迷わず行けます。
人についていきましょう。
中はお宝だらけ。
ティツィアーノのペーザロの祭壇画が場所移動してたのには驚いたあ。前回冬に来たときは、暗くて見えなかったよな〜。ペーザロは、キプロス島の司祭兼トルコ軍に対する司令官ってことかな。構図としては斜めに人々を配置。
聖母昇天は、ヴァチカンにあるラファエロと構図が似てるよね。
ジョバンニ・ベッリーニのフラーリの祭壇画の静けさ。
ヴェネチアーノのダンドロの半円飾り。マリア様のお首がなんかおかしいような。
あとはいろんなお墓、っていうか霊廟。
今回は明るい日のもとで、素直に感動。
芸術新潮と宮下隆晴の本を参照。そういえばダブル宮下ですね。
イタリアの教会で有料はめづらしいけど、チケットの裏に各作品の配置図が、小さな字で描かれています。目の良い方にはとても参考になりそう。 -
向かいのバル。
小休憩を取り、本日最後の目的地に向かいます。
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