大原美術館＆スケッチ　イン　倉敷

2012/07/08 - 2012/07/09

次男家族のいる広島に行った帰りに寄り道したのは
二十数年前に訪れた倉敷。
絵を描くようになって、もう一度行ってみたいなぁと
思った大原美術館。一泊してゆっくり町歩きをし
スケッチもできたら、と・・・
梅雨の合間、緑鮮やかな木々、水、白壁、古風な民家が
ハーモニーを織りなしている町、倉敷への旅へ。

エリア 倉敷(岡山)

広島からは息子家族と一緒に車で倉敷入り

ホテルにチェックインし、早速美観地区と呼ばれる区域に。

２羽の白鳥のお出迎え〜

整然とした路地

ちょっと人工的になり過ぎるきらいがしないでもないが・・

大きな生け花がポイントになっていいね！

こちらの路地は白壁でなく、外壁は杉焼き板。

（杉かどうかは？）

統一感があるのがいいんですね！

思わずカメラを向けたくなる鉄の細工もの♪

ヨーロッパのエレガントな、というのでなく

重厚なデザインが魅力的！

こちらの路地は敷石と緑がアクセント。

先にみえる暖簾の字も一役かって・・

涼しげな雰囲気を演出してる？

朝からの曇り空も、だんだん晴れて・・

と共に気温も上昇〜

でも真夏の暑さからみるとまだまだ日陰は心地いい

ここは路地といっても少し広い

食べ物やさん、お土産屋さんが続く。

何故かトルコ人が

トルコののび〜るアイスを販売。

衛生状態、大丈夫？？

路地（倉敷川沿い通りと本通りを結ぶ）

本通りをぶらぶら歩き、適当な所でランチ。

息子家族は　広島に戻る時間ということで川べりに出て。

美観地区の出口（勿論入り口でも）にあったお土産屋さん・・　　

子どもは喜ぶよね〜　

ぬいぐるみの猫のおもちゃで遊んで♪

ホテルにカメラの充電器を取りにもどった後

大原美術館に。

ギリシャ神殿を模したような建物。

激動の時代、1930年に建てられたという〜

作品は撮影禁止。

著名な画家の絵がかなりあったのだが

幾つかがくすんで見えたのは照明のせい？

やはり、特別仕立てで展示されていた

エル・グレコの「受胎告知」は衆目の的。

美術館の中の敷地は白壁に統一され

町の雰囲気にマッチさせている。　うん？　逆かな？

別館には、美術館の収集を一任されたという

洋画家児島虎次郎の作品が・・

この別館、結構離れていて（徒歩5分）

閉館間際に駆け込む。

建物は旧・倉敷紡績工場の跡の倉庫だそう〜

美術館傍の、と或る証券会社。

板書で相場の見通しが掲げられているのは　

何とも人目を引く！

明治維新以後の混乱・不景気の頃に　紡績会社が

設立され町の繁栄が図られる・・

この会社、その当時の名残なのかなぁ〜

“天領“であった倉敷は、物資の集積地として発展。

倉敷川も当初は運河として機能していたという〜

江戸中期になると、新興商人の台頭により商都として発展

現在の代表的邸宅は、その頃のものだそう〜

美観地区の奥に進むと代官屋敷跡

幕府の“天領“となり明治維新までの

200余年間備中、美作、讃岐を支配

代官所の古井戸

明治になり、一時倉敷県庁がおかれたが

廃止され放置されていたが、

明治21年に、代官所跡には倉敷紡績所が創立

屋敷跡を進むとアイビースクエア。

明治になって代官所跡に作られた紡績工場は

今やホテル・レストラン・土産物や等が一同に集まる空間

昼間に通った路地とはまた違う箇所

そう言えば7月7日で“七夕”の日

手ぬぐいが涼しげ♪

海外へのお土産には、重宝する一品！

日本的柄、かさ張らない、安め、等々で・・

白壁と焼き板の町にこのカラフルさはいいなぁ〜　

レトロなオートのせいでもあるけど・・

骨董屋さんが似合う町！

地元の人も買い物に来る路地って感じ・・

甘いものを求めて休憩タイム

飛び込んだお店にしては美味しい♪

後で調べたら結構有名どころだったよう〜

江戸時代の建物を改装して、店の名も

昔の荒物屋さんの店名のまま使っているそう〜

川べりに戻って

鏡のごとく、見事に建物が反射して〜

上をみると・・

魅了される装飾！

夕方になり、陽射しは斜めから。

町を立体的に映し出す時間

対岸には、往時の米蔵が改装されて倉敷民芸館に・・

白壁に黒の貼り瓦が珍しい〜

陽射しの細やかさ！

絵では中々表現できないだろうなぁ〜

酒屋さんをアップして

いかにも”醸造”の言葉が合いそう・・

うわ〜　楽しそうなお店！

これだけごちゃごちゃ飾っていても

余り下品に感じないのは何故かなぁ〜

夕陽をうけた川沿いの建物に惹かれ歩き進むと・・

微笑ましい光景

写真撮影・掲載の許可をもらって〜

無料で描いているそう♪

中国の水郷の町に通じるものがあるのは、

水・ボート・柳・白壁が共通項か？

でも、周りの清潔さが断然に違う！

この地区には珍しい雄黄色の建物は

大原家の別邸で有鱗荘。

通称、緑御殿というそう・・屋根瓦が

光のあたり方で黄緑色に変化するためとか・・

前後したが、息子家族の住む広島では

七夕飾りを、七夕電車にのり、元安川に流すという

幼稚園行事に合わせて、

平和公園にある原爆ドームに行って・・

こんなに傍でみたのは初めて。

折しも、福島原発事故の原因、収拾方法も定まらない中、

関西では大飯原発が再稼働されてまって・・

この建物の前に立ち、厳粛な気持ちになり

素朴に反原発を叫びたくなるのだが、

様々な利権・思惑の前にかき消されてしまう！

原爆投下から67年たったというのに、歴史からは

何も学ぼうとしない現実をつきつけられる昨今・・

この旅行記へのコメント （4）

• yunさん 2012/07/24 03:47:48

  いち・に・さん！

  パルファンさん
  
  倉敷･･･　35年前程前に訪れたことがあります。
  関東住まいの私には、異次元の様に美しかった記憶があります。
  
  写真で拝見する限り、雰囲気は当時が保たれている様に思え
  お住まいの方々が、日々努力されていらっしゃるのだろうな〜と。
  
  旅行記、123冊目ですね♪
  
  1･2･3　元気になるリズム！
  また素敵なスケッチをアップしてくださいね。
  
  楽しみにしています♪
  
  yun
  
  
  

  パルファンさん からの返信 2012/07/24 23:12:09

  RE: いち・に・さん！

  yunさん、　こんばんは〜
  
  1・2・3　の旅行記とは！　
  気が付かなかった〜　123冊目なんて〜
  
  yunさんは、ほんとに”言葉“にセンシティブですね。
  いつも　旅行記から迸り出てくる言葉には魅せられています。
  
  真夏のドライブのダイジェスト、旅行全体がみえとってもいい！
  また、あちらでね♪
  
  パルファン

• pedaruさん 2012/07/18 05:12:08

  街歩き

  バアルファンさん　お早うございます。
  
  倉敷の街歩き、パルファンさんらしい切り口で楽しく拝見しました。
  ２０年前に行きましたが、整備され過ぎた綺麗な観光用の街並みに、私の好みではないなあと、思った記憶があります。
  
  国内の旅行記は珍しいパルファンさん、絵は描かれましたか？
  
  バルファン→スケッチ　　この公式で旅行記をいつも見ています。　（プレッシャー? ハイ、そのつもりデス。）
  
  pedaru

  パルファンさん からの返信 2012/07/18 22:42:19

  RE: 街歩き

  pedaruさん、こんばんは♪＾＾
  
  一気に真夏日になってきました。
  これから、“暑い”“暑い”の連発かなぁ〜
  
  梅雨の時期に行った倉敷でしたが、まぁ、良かったと言える天気。
  
  ＜整備され過ぎた観光用の街並み＞　パルファンもそう感じてた〜
  よく、時代劇のセットのような町って揶揄するんだけど・・
  
  それで、今回感じたのは、広めの“通り”を整備してしまうと
  特に観光用になってしまう・・路地だとそうでもない、と。
  ん、何故そう感じるのかな？
  
  絵は描いたんだけど、なんか気に入らない〜　せっかくたっぷり時間を取ったのに・・
  機会をみて描きなおしてみようかなぁと。
  
  プレッシャーなんて言わないで楽しんで描いてくださいよ！
  
  夏バテしませんようにお過ごしください。　　パルファン