2012年 ハワイ島旅行記 ３：ワイピオの谷にマナの力を感じる

2012/07/02 - 2012/07/04

ハワイ島4日目はワイピオ渓谷へ。ワイピオ渓谷は古代ハワイ王族ゆかりの地であり、かつては1500人ほどの古代ハワイアンが暮らしていた。険しい崖には多くの王達が埋葬されており、1946年のツナミのときも人的被害は無く「王族達のマナによって谷が守られた」と、今でも信じられている。なお、ワイピオとはハワイ語で「曲がりくねる水」という意味。

表紙の写真は渓谷へ降りて行く途中から撮影したワイピオ渓谷、これからマナの聖地へ行く。

2024/02/26　一部修正

エリア ハワイ島(ハワイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: その他
• 利用旅行会社: コンパクトシーク

７／２

今朝もコナは良い天気。

ホテルの庭では今日のルアウ・ショーの準備が始まっていた。最初LPガスで石を焼き、その上に豚を一匹乗せると、

バナナの葉をかぶせ、

最後に濡らした布を何枚もかぶせて、あとはじっくりと蒸し焼きに。

今朝の朝食はこんな感じ。毎朝同じメニュー。

8:30　ホテル駐車場出発。R190→ワイメア→R19と車を順調に飛ばしてホノカア到着。ホノカアはかつてサトウキビ産業で栄えた町だが、サトウキビが廃れてから、ひなびた田舎町となる。そんな町を背景に映画「ホノカア・ボーイ」が撮影された。

主人公のレオが映写技師として働くことになった映画館。HONOKAA PEOPLES THEATRE。

隣は BANK OF HAWAII。

まるで西部劇に出てくるような町である。

ホノカアからR240を西へ20分ほど走るとククイハエレの集落。写真は集落の中にあるアートワークスという名のお土産屋。ツアー参加者は11:45までにここに集合して、写真のバンに乗り込むのだ。無料トイレや飲み物、お土産などあり。

ハワイのツアーではお馴染みのフォード・Ｅシリーズと呼ばれる15人乗りのコマーシャルバン、４WD仕様。これでワイピオ渓谷に降りるのだ。

11:00発のツアーに参加したのは我々とアメリカ本土から来た3人の家族。なんと子供は旦那さんにまかせて奥さんは助手席に乗り込みイチデジで写真を撮りまくる。

右は一般車駐車場。普通の車はここでSTOP。4WD車のみ左側の道から下へ降りられる。最初からかなりの角度だ。

一般駐車場の一段下に展望台あり。そしてワイピオ渓谷の絶景が前方に見え始めた。

狭いヘアピンカーブをひとつクリアすると、こんな広い道となる。しかし傾斜はきつい。中には歩いて降りる観光客もいるが行きはともかく帰りは1000段の階段を登るようなもの。

ドライバー兼ガイド（全て英語！）のお兄さんは時々停車しながら急な道を降りてゆく。停車した場所からはワイピオ渓谷の絶景が拝める。

向かいの谷に＞型のものが見えるがトレイル（歩道）とのこと。その気になればポロル渓谷まで行けるそうだが、完全装備のうえ、それなりの覚悟がないと無理だろう。

行かなかったが、海岸は黒砂のビーチとなっている。

車1台がやっとの狭い場所もあり、最大傾斜は25度。そして谷に降りれば水深30cmくらいの川渡りもあるので地上高の無い車は降りられたとしても先には進めない。

渓谷にはこんな大きな川や

高さ300m以上もある滝もある。ちなみにこの滝の名前はヒイラヴェの滝。

昔、王族の娘と村の若者が恋に落ちたが、一緒になることはできない運命を悲しみ、ふたりでヒイラヴェの滝から身を投げて死を選んでしまった。

そして娘はヒイラヴェの滝となり、滝の水は娘の涙となって今でも流れ続け、若者は滝の下で岩となり愛する娘の涙を受け止めている。という伝説が残っている。

これがワイピオ渓谷のメインストリート。

一応、電気・電話線はきているので50人ほどの人が住んでいるとのこと。

川渡りは何回かする。

ドライバーさん、わざわざ川の中央で停車して、撮影チャンスをつくってくれた。なお、バンの乗降口はOPENしたまま、という大サービス付き。

途中、乗馬ツアーの皆さんとすれ違う。この他に馬車で巡るツアーもある。料金は馬＞馬車＞車。

渓谷の中央と思われる広場で停車、バンを降りる。後方4人の右側が現地ドライバー兼ガイドさん。ちょっとブルース・リー似。本人の話では日系とのこと。

渓谷で一番大きなタロイモ畑から谷の奥を望む。ガイドさん、ここでタロイモの説明をしてくれたのだが、残念ながら英語力の欠如により90%はチンプン。

後ろからトヨタ・セコイアがやってきた。ハワイ島のレンタカー会社は、レンタカーでサドルロード、サウスポイントロード、そしてワイピオ渓谷の走行を禁止しているが、ハーパーという会社だけはOK。ただし保険を含めて結構な料金らしい。

プライベート（私有地）なので一般の観光客では入れない。

海は晴れているのに、渓谷の奥は雨。そして山の上からマナが降りてくるような、不思議な感覚を覚えた。

帰り道、渓谷がＷ型に見える場所で停車。

最大傾斜25度の壁をものともせずに登るフォード・バン。

12:30　無事ツアー終了。2つしかないトイレが行列だったので、休憩なしで一路ヒロを目指して出発する。あ～、忙しい。

ホノカアからヒロまでのR19はママラホエHWYと呼ばれるが、途中からクラシックカーの軍団に挟まれてしまった。写真はルームミラーに写った軍団。すぐ後ろは70年代のシボレー・コルベット。

14:00　ヒロ到着。オールドタウンにあるツナミ・ミュージアム（大人8$）に寄る。ヒロは昔から何度もツナミに襲われた街だが、1964年のアラスカ大震災により発生したツナミにより死者173人という大きな被害を受ける。写真はココナツアイランドから見たヒロの街。

カメハメハ1世像。ホノルル、カパアウ、そしてヒロにあるのだ。

ちょっと若々しいかも。

日系人が造ったリリオカラニ公園なのだが大潮のせいか、かなりオーバーフロー。

ココナツアイランドという島へ渡る橋。

島は市民の海水浴場として利用されている。

2時間というわずかな滞在時間の最後に寄ったのがビッッグ・アイランド・キャンディーズ。ハワイ州出身のオバマ大統領もしばしば現れるという人気店。

16:20にヒロを出発、一時夕立のようなシャワーの中、R19を一気にワイメアまで。ワイメア・ショッピンセンター内にあるKTAスーパーストアで今夜の夕食を買い出したあと、R190をノンストップでコナへ戻る。

コナに着いたのは18:45！通常は3時間かかるヒロ→コナ間を2時間25分というタイムでクリアする。相変わらずのハードドライバーだ！写真は今宵の晩餐(^^;;　カップ麺は日本から持参したもので、とにかく荷物を減らさねば。

７／３

06:30　朝食。ロイヤルホテルの朝飯もこれで終わり。
07:30　ホテル、チェックアウト。無線LANが約$40、駐車場代が$50。
08:00　コナ空港にあるダラーレンタカーへ車を返す。手続きのようなものは何も無く、ただキーをつけた車を置いておくだけ！
09:31　HA367便ホノルル行き（写真）、出発。

10:13　ホノルル空港着陸後、トランジットをしくじって一旦外へ出てしまうが、あちこちにいるJALや日本語の出来るスタッフに聞きまくってことなきを得る。日本語が通じるのは、何かあったときに安心。

12:00　G27近くにあったパブでビールとサンドイッチ昼食。チップ込みで$60、高！

13:10　JAL73便成田行き（写真）は定刻でホノルル空港を出発。ハワイよ、アロハ～、マハロ～、また来週～。

これで「2012年 ハワイ島旅行記 ３：ワイピオの谷にマナの力を感じる」は終了です。最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました。

2024/02/26　一部修正

OMAKE

恒例？のお土産写真。まるでコーヒー＆チョコ＆クッキー密輸業者だ。ビールを購入したのは初めて、でも、コナ製のロングボードビール、おいしかったです。

おしまい

この旅行記へのコメント （4）

• 415さん 2016/07/26 19:36:10

  初めまして

  chiaki-kさま
  
  ４１５と申します。
  ハワイ島４旅行記拝見させて頂きました。
  来年４月再びハワイ島へ行くことになり
  友人からワイピオ渓谷を下りたいとの希望もあって
  昨日色々なツアーを検索していたところでした。
  そしたらchiaki-kさんのブログでワイピオ渓谷バンツアーがあり
  ツアー探しの強い気持ちが通じたのかと思いました（笑）
  今回カイルアコナのホテルを探していまして
  キンカメかシーサイドかロイヤルコナかと考えていたので、
  参考になりました。
  
  またハワイ島を尋ねられるのでしょうか？
  
  私はもう９回ほどハワイ島へ行っているのですが同じ所へ何度行っても
  飽きません。今は日本のガイドブックには掲載されていないような場所を探して東奔西走してます。
  
  また是非ハワイ島へ。
  
  この度は旅行記訪問といいねを有難うございました。
  
  Mahalo〜４１５
  
  

  chiaki-kさん からの返信 2016/07/27 09:43:56

  ハワイ、またいつか行きたいです・・・

  ・
  415さん、こんにちは。ハワイ島旅行記に
  たくさんの”いいね”をありがとうございます。
  
  う〜ん、ハワイ島は9回行かれてるんですね、
  残す所はマウナロアぐらいかな・・・(^^;;
  
  > そしたらchiaki-kさんのブログでワイピオ渓谷
  バンツアーがあり・・・
  
  415さんの旅行計画の参考になれば、とても嬉しい
  です。ちなみにツアー会社のHPは↓です。
  
  http://www.enjoyaloha.com/waipioshuttle.html
  
  あと、行ってはいませんが、以前、日本人が造った
  用水路をカヌーで下るツアーも面白そうですね。
  
  http://www.flumindaditch.com/
  
  > またハワイ島を尋ねられるのでしょうか？
  
  旅行記中にも記載しましたが、ハワイは日系移民の
  方が、たいへんな苦労されて築き上げた島です。
  
  ハワイがとても居心地良く感じられるのはその方々
  の蒔いた種が、今大きく育っているからですね。
  
  そんな訳で、時期は解りませんが、またいつかは
  ハワイの風に吹かれてみたいと思っています。
  
  では、このへんで、アロハ〜。
  
  chiaki-k

• イロコさん 2012/08/08 20:20:35

  ビッグ・アイランド・キャンディーズでクッキーを買いました。

  　お土産のビッグ・アイランド・キャンディーズでクッキーを買いました。
  それとホノルルクッキーも買いました。
  　日本でも買えるライオンのコナ・コーヒーも買いました。
  ハワイでライオン・コナコーヒーは５００円ぐらいでした。
  日本に帰って輸入食料品店で値段を見ると１５００円ぐらいしました。
  お土産にあげたので、「こんなに高いものをもらって・・・」と喜んでもらいましたが、実は５００円だったとはとても言えないですね。
  　円高だからこんなに差が出たのですかね。
  コーヒー輸入販売をしても良いような・・・！？

  chiaki-kさん からの返信 2012/08/09 09:34:47

  RE: ビッグ・アイランド・キャンディーズでクッキーを買いました。

  皆様のハワイ島旅行記を拝見すると必ず登場するのがビッグ・アイランド・キャンディーズ
  ハワイ州出身のオバマ大統領もしばしば訪れるとのことで寄ってみましたが、
  サンプルをひとくち食べた段階で納得しました。
  
  バラ播き用も併せて100$以上購入してしまいましたが、サービスでもらった
  段ボール箱をそのまま、機内に持ち込んで帰国しました。
  
  コナ・コーヒーはトランクの容量が許す限り購入する勢いで渡ハしましたので
  自分でも信じられないくらい購入しました。
  正確にカウントしてはいませんがおそらく300$以上だったと思います(^^;;
  
  物価の高いハワイで採れた（しかも手作業！）コーヒーですから高いのは
  やむを得ないのですが、等級によってはリーズナブルなものもあるので
  やはり現地で購入した方が安いですね。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　chiaki-k