2012/06/04 - 2012/06/11
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Sevillaさん
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海外に行くばかりが旅ではないと、今年も初夏の北海道訪問です。
滞在したのはドラマ「北の国から」で有名な富良野、美瑛や麓郷なども車で周り倉本聰ワールドに浸ってきました。
更に札幌にも足を延ばし、有名なYOSAKOIソーラン祭りも見ています。
北海道だけでなく日本各地から集まった人達が札幌の街を巻き込んでの盛大なお祭り、そのパワフルな踊りに圧倒された旅となりました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
富良野での宿は昨年と同じ「新富良野プリンスホテル」。
何といってもその敷地内にいろいろな仕掛け(後述)があるのが魅力です。
宿泊費も「ロングステイプラン」等のキャンペーンを使うと結構割安に泊まれます。新富良野プリンスホテル 宿・ホテル
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到着が午後だったので、先ずは遠出をせずに敷地内にある「ニングル・テラス」へ。
「ニングル」とは森に住む身長15cmくらいの妖精のこと、森の中に10棟以上のログハウスが木道で繋がれています。 -
それぞれのログハウスが「ふくろうの家」、「森のろうそく屋」、「紙々の森」などと名付けられ、その名前通りのクラフトが中で造られ売られています。
ドラマ「北の国から」にも登場しましたね。 -
ログハウスを繋ぐ木道の脇にはこんな洒落た標識が。
こんな言葉を目にすると嬉しくなります。 -
ニングテラスを抜け森の中を歩いて行くと、ドラマでお馴染みの喫茶店「森の時計」があります。
実際に営業しているので入ってみましょう。 -
やはり人気なのは奥のカウンター席。
窓越しに森の木々を眺めながら、美味しいコーヒーがいただけます。 -
カウンターではドラマと同様に客が自分でコーヒーを挽きます。
一杯分の豆をミルで挽くとコーヒーの香りが辺りに漂います。 -
こちらはテーブル席、冬は暖かなストーブの脇でコーヒーを飲むのもいいですね。
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翌朝は今回ぜひとも乗りたかった熱気球です。
天気が良く、風のない日でないと飛びません。
朝6時前に早起きしてホテルから徒歩数分の気球乗り場に。
遠くに見える気球はまだ寝ているようです。 -
スタッフがバーナーで気球内の空気を暖め、徐々に気球が起き出してきました。
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何人かの乗客が集まってきました。
特に予約は要りません、集まった順番に気球に乗れます。
でも皆さん早起きで眼が眠そうでした。 -
Sevilla 熱気球に乗る!!
ゴンドラは4人乗りくらいの小さなもの。
ガスの炎を上に噴射していよいよ出発です。 -
ゆっくりと地上を離れます。
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今回は「気球体験」ということで高度は40mでストップ。
冬は周りも休耕期で下りる場所に不自由しないので、もっと高く上がって遊覧飛行を体験できるそうです。 -
高度約40m、人間が一番不安を感じる高さです。
これ以上何百mにも上がると飛行機みたいでかえって怖くなくなるそう。
バンジージャンプもこのくらいの高さが多いとか。 -
気球内の空気が冷えてくると、ガスの炎を噴き出して温めます。
高度を下げたいときは、天辺にある空気抜きの穴を広げます。
こうした上下のコントロールが唯一の出来ること、あとはうまく横風に乗って移動するのが操縦の腕の見せ所とのことです。 -
イチオシ
ゆったりとした気球体験、高い所大好き人間としてはすっかり気持ちが癒されました。
次は冬に来て遊覧飛行をしたいですね。 -
その足で同じく敷地内にある「風のガーデン」へ。
ホテルから歩くと15分くらいかかりますが、受付を済ませるとミニバスで連れて行ってくれます。 -
脚本家の倉本聰さんのドラマでお馴染みの「風のガーデン」、毎年4月〜10月は一般に公開されています。
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建物の中に入るとドラマで使った家具や小物が置かれています。
「押し花」に「押し花作成器」、緒形拳さん演じる白鳥貞三医師が妻の為に作った道具です。 -
揺り椅子から眺めたガーデン、ドラマのタイトルバックにも使われていた光景ですね。
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庭には大天使ガブリエルの像が。
下のプレートには、
「もしや−− 大天使ガブリエル様ですか」
「そうです」
とあります。(ドラマを見た方はわかりますね・・) -
帰り道はバスは使わずにのんびりと歩きました。
初夏の北海道を感じさせる風景、誰もいない道をこんな景色を見ながら辿りました。 -
ここからはレンタカーを借りて遠出をします。
先ずは車のナビで富良野市内にある「北時計」を目指しました。
ドラマ「北の国から」や「優しい時間」にも登場した喫茶店です。
ところがナビの目的地に着いても周りにそれらしい店がありません。
近くにあった「あかなら」という喫茶店に入ると・・ -
店内は丸太を組み合わせたログハウスづくり。
落ち着いた雰囲気は街なかの喫茶店とは違います。 -
店の方に聞くと、実はここが元北時計だった店とのこと。
元のオーナーが高齢のため昨年で営業を終了、建物を市に寄贈したそうです。
今は地元のボランティアが「あかなら」という名前で秋までの期間限定で営業しているとのこと。 店内の設備は北時計のものをそのまま使っているそうです。 -
ゆったりとした雰囲気の中で美味しいコーヒーをいただきました。
表にはテラス席もあって自然の中のオアシスという感じです。
期間限定なんてもったいないですね、誰か営業を続けてくれる人はいないのでしょうか。 -
車で北へしばらく走ると中富良野にある「ファーム富田」に着きます。
ラベンダーで有名な農園ですが、まだこの時期は開花していません。
でも農園の中は綺麗な花がいろいろ見られるようになっています。
これはビオラ。ヨーロッパ原産のスミレ科の花です。 -
こちらはアイスランド・ポピー。
シベリア・中国原産のケシ科の花だそうです。 -
最初ラベンダーと間違えましたが、これはサルビア・プラテンシス。
ブラジル原産のシソ科の植物です。
ラベンダーの時期は大勢の観光客で混み合いますが、少し時期を外して広い農園を散策するのもいいものです。 -
イチオシ
更に北へ車を走らせ「美瑛の丘」を周ります。
これは有名な「ケンとメリーの木」、1973年の日産のCMで有名になった光景です。
昨年来た時は葉のない枝だけの木でしたが、今年はCM通りの緑のポプラの姿を見せてくれました。(・・って、実際のCMを見たことないですが。)ケンとメリーの木 自然・景勝地
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こちらは1976年頃のセブンスターのCMで有名になった木。
木ごとにその説明とビューポイントを示した標識が立っています。 -
遠くに見えるのが「親子の木」、3本並んだ姿がまるで親子3人仲良く寄り添っているように見えることからこう呼ばれています。
親子の木 自然・景勝地
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ホテルに帰って車を置き、夜はSoh's BAR(ソーズ・バー)を訪ねました。
場所はホテルから森の中の道を7-8分行った所、「森の時計」の更に先にあります。
夜の7時から12時までの営業、ひっそりとした大人の空間です。 -
時間の関係か客は誰も居ません。
カウンター席に座って、バーボンを飲みながらマスターとお話しました。
名前のSoh'sBARは倉本聰氏の聰'sBARから付けたとのこと、まさに氏のプライベート・バーなのですね。 -
店内にはテーブル席もありますが、その一角に氏の書斎を模した席があります。
御自宅もこのように壁に向かって仕事をするようにしているそうです。
こんな場からあの「北の国から」をはじめとしたドラマが生まれたのですね。 -
翌日はホテルから南へ行き麓郷を周ります。
麓郷といえばあの「北の国から」の舞台です。
ドラマに使った家がいくつかそのまま残されています。 -
「北の国から'02遺言」拾ってきた家−やがて町
この奥に主人公の黒板五郎が廃材を集めて建てた家があります。 -
庭には五郎さんが純・蛍に宛てた遺言が。
「金なんか望むな。倖せだけを見ろ。」の言葉が印象的です。 -
これが廃材で作られた家。大型トラックの荷台、ゴンドラ、電話ボックスなどの廃材が利用されています。
入口脇に「物がこんなに捨てられて行くなら、オイラ拾ってきて生き返らせてやる!」という五郎さんの言葉が飾られています。 -
可愛い絵が飾ってあったので紹介。
快くんは蛍の子供ですが、ドラマで快くんを演じている子は蛍役の中嶋朋子さんの実のお子さんだそうです。−−知らなかった。 -
更に車で行くと、「五郎の石の家」があります。
「北の国から」も30年が経ちましたが、黒板家の近況を作者が語っています。
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五郎さんは相変わらず、麓郷の石の家に今も住んでおります。
そして、黒板家の最近の消息をお伝えしますが、純は女房に逃げられまして、ちょっとあの色々と転々としてたんですが、羅臼でトドの手伝いをしたり。
彼はもともと割と風来坊なんで。今は埼玉でゴミ処理の仕事をやっておりました。
ところが今回の災害で福島県のいわきに住んでいた正吉一家が津波にやられまして、正吉が津波にのまれて死にました。これは子供を助けようとして、避難させてる途中で、死んでしまいました。
それで蛍はその後、快くんと二人で生き残ったのですが、五郎さんに快くんだけを預けて、従って快くんは石の家に今、五郎さんが引き取って暮らしております。
そして蛍は福島で今、看護師としてのボランティア活動に励んでいます。同時に純も蛍のところへ行って、そして今、瓦礫の撤去など一生懸命しているところです。<倉本聰 Official Site> -
翌日は富良野を離れバスで一路札幌へ。
写真は札幌駅前のJRタワー、173mの高層ビルの展望階からは札幌の街を一望できます。
北海道には何度も来ているのに、札幌は今回が初めての訪問です。
でも来た目的はただ一つ。(後ほど) -
せっかく来たのですから、先ずは市内の見どころを訪問。
時計台も地図を頼りに行きましたが、街なかにひょっこり現れて驚きました。
作られたは明治11年、北海道開拓の為に設立された札幌農学校の体育館としてでした。 -
大通り公園から眺めたテレビ塔。
高さ147mの塔は完成当初は札幌を一望できる施設として人気がありましたが、今ではもっと高いビルも出来て昔の突出感はなくなりました。
でもライトアップされた夜の景観は今でも素敵です。(後ほど) -
駅の反対側にある北大のキャンパスも訪ねました。
クラーク先生の銅像にも敬意を払って記念に1枚です。 -
街の名所巡りもいいのですが、札幌に来た目的はこれです。
「YOSAKOIソーラン祭り」。
実はこの祭りを知ったのもドラマ「風のガーデン」のおかげでした。
大通公園のメイン会場とは別に、市内各所を通行止めして参加チームの演舞が行われます。 -
この祭りは、高知県よさこい祭りの「鳴子」と北海道の民謡「ソーラン節」をミックスして誕生したそうです。 北海道だけでなく関西の大学など300を超えるチームが参加し、自慢の演舞を披露してくれます。
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参加条件はふたつ。
1.「鳴子」を持って踊ること。
2.演舞に使う曲に「ソーラン節」のフレーズを入れること。
この二つが守られれば踊りも曲も自由です。
※鳴子とは木製の打楽器で、元は鳥を追い払うための農機具でした。 -
夜になるとメインの大通公園が賑わってきます。
噴水とライトアップされたテレビ塔が素敵な姿を見せてくれます。 -
特設ステージでは各チームの力の入った演舞が披露されています。
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イチオシ
旭川から参加の「北の大地」。
ドラマでは黒木メイサ演じる白鳥ルイが属していたチームです。
今年は北海道知事特別賞と地方車(じがたしゃ)賞のW受賞でした。
自然に恵まれた初夏の北海道への旅も、こんな力強い若者たちの踊りで終わります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- エトランゼさん 2012/06/23 16:28:59
- 北の国へ
- sevillaさん、こんにちは。
お久しぶりです。
北海道へ行ってらしたんですね。
いいですね。日本に居ながらどこか外国を感じられるところですよね。
冬の暮らしは大変なのでしょうが、いい季節にだけ訪れる観光客にはまさに楽園!
sevillaさんの旅行記からも北の国の清々しい空気が漂ってきました。
この空気が大好きです。
なので私もまた8月に行く予定です。 フフフ…
エトランゼ
- Sevillaさん からの返信 2012/06/23 17:15:14
- RE: 北の国へ
- エトランゼさん、旅行記訪問と書き込みありがとうございます。
それと投票もしていただき感謝です。
北海道は昨年に続いての訪問でしたが、この時期の自然の美しさが大好きです。
おっしゃる通り、住んでいる人には冬の厳しさが大変なのでしょうが、素晴らしい時期にだけ訪れる我々にとってはまさに楽園の感じですね。
エトランゼさんも8月に行かれるのですか。いいですね、どの辺を周られるのかな、ぜひ北海道の自然を満喫してきてください。
旅行記も楽しみにしています。
Sevilla
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