ジジババ　テキサス州の３日間　フォートワースのストックヤードでのんびり滞在 １日目

2012/04/15 - 2012/04/15

旅の１２日目です。テキサスはどんなところでしょう、フォートワースのストックヤードとは。
ジジやババが中学生のころ、白黒のテレビで見た西部劇。この旅行記のナッシュビル編にもでてきますが、ローハイド、ガンスモーク、ライフルマン、バット・マスターソンなどでテレビ画面に映し出される西部の町。
そしてジジが近くの安い映画館で観た真昼の決闘、荒野の決闘、ＯＫ牧場の決闘、ガンヒルの決闘の決闘シリーズ、そしてシェーン、ウィンチェスター銃７３、大いなる西部、ワーロック、アラモ、リオブラボー、荒野の７人などなど。
黄色いリボンや駅馬車もいいのですが、相手がネイティヴアメリカンなのがあまりジジの好みではありませんでした。
さてそこに出てくる酒場や、保安官詰め所、ホテル、床屋、牛囲いなどは今もあるのでしょうか。ジェシー・ジェームスみたいな人がいるでしょうか。
帰国便はスプリングフィールドからダラスフォートワース空港乗換えの成田行きです。ダラスでストップオーバー出来るのでせっかくですから、立ち寄るのもいいかなという発想で来てみました。ガイドブックによれば、ここストックヤードに昔の西部の町が残っていると書いてあります。
よし保安官とカウボーイに会いましょう！
写真はＳＴＯＣＫ　ＹＡＲＤＳの街並みです。

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 5.0

明け方のスプリングフィールド。

本日日曜日の気象情報によると、ヒューストンからダラスから北の方向に、広い範囲でストーム注意報がでています。
嫌な予感。

ホテルフロントデスク横には、スプリングフィールド空港発のボードがあります。ダラス・フォートワース行き、アメリカンイーグル２８５２便、８：１０発はon timeです。
いいでしょう。

このホテルには空港シャトルサービスがありますので、昨夜の内にお願いしておきました。
ロビーに無料のコーヒーのサービスがあるので１杯頂き、シャトルを待っています。

ホテルのシャトルで７：００出発。女性ドライバーです。
空港に向かいます。

風景。

もうすぐ空港に着きます。
７：１５です。
チップ２$で空港まで運んでもらいました。

どんよりした空にひらめく旗。

だれもいません。

チェックインカウンターです。

ブランソンに行くときにお世話になった、インフォメーションカウンターです。
スージーさんにお礼を言いたかったのですが、残念なことに今日は出勤日ではありません。

ゲートは１０までしかありません。
２８５２便の人が集まり始めました。

例の機体です。
７：４０から早めの搭乗でいざ出発となりました。
８：００過ぎになって機長がなにやら話し始めました。「ダラス空港がストームのためダイヤが乱れていて、４５分遅れます」てなことです。よろしくない空気が感じられました。
そのうちまた機長のアナウンスがあり、お客が立ち上がりはじめ、荷物を持って狭い機内を前方に歩き始めました。
やっぱりそうか。乗客は全員降ろされました。

荷物は機外にこうしてまとめてあります。

一度は乗った飛行機。
この空ですから無理しないでね。

空港ビルでの待ち時間が始まりました。
テレビはこうなっています。こうなったらいつまでも待ちましょう。
だって今日はテキサス州フォートワースの、ストックヤードまで行ければいいのですから。
飛行時間は１時間３０分ぐらいです。

トルネード被害です。
対応と復旧の努力が続いているようです。

ここはアメリカ、遅延しているからといって、成田のように食事券はでません。
いつ出発するかもわからないから、いまのうちにアサメシとしますか。
シーチキンサラダサンドとフライドポテトにコークでした。箸は大切に使っているやつです。
ゲート１０にはうしろの便のお客も集まり、朝とは比べものにならないほどの混み具合となりました。「More15minuts」とか聞こえましたがホントですか？



mi

待った甲斐がありました。
１１：１５に再搭乗です。この空港では着いたときのシャトル待ちで２時間、この日が４時間で合計６時間いたことになります。思い出深いところになりました。
１１：３０機長が「Good News･････」のアナウンス。
ああ何とかなりそう、揺れなければいいな。

まだ雨ですけど大丈夫ですか。

途中揺れることもなく無事１３：２０にランディングしましたが、離陸する飛行機が多く着いた飛行機が溜まっています。空港ビルに入れたのは１４：００となりました。

ここはテキサスだ！　ローンスターが目に入らぬか！
いやちゃんと見てますよ。

お天気も回復したようです。
さてここからフォートワースまでは約４０?です。ガイドブックによれば、バスを乗り継ぎダウンタウンの駅に行く方法もあるようですが、荷物が重いですから年寄りには無理です。
まあとにかく外に出てみよう。そしてキョロキョロしていると。

イエローチェッカー・シャトルが目の前に来ました。おいおい待ってくれ給え。
ドンピシャのタイミングでした。
小柄なおじさんが荷物を手早く載せてくれました。ありがたいことです。

さてそれから広い広い空港のターミナル廻りが始まりました。

このドライバーが仲間や会社と連絡を取り合い、各ターミナルを廻り１５分間客探しです。
彼はポーランド人で、アメリカに渡ってきて２８年経つそうです。ロシア語のような聞き取りにくい米語でした。
客探しの甲斐もなくお客はジジババのみ。「Well,　Let's Go！」の掛け声とともに空港を後にしました。

パトカーが活躍中です。
「やつらはこうやって稼いでるのさ」てなことを言いながらとばしています。
この車、贅沢を言ってはいけませんが、キシキシ鳴って乗り心地は最悪に近いものでした。

町に入りました。

ストックヤードにほぼ到着です。
１人２５$で計５０$でした。チップは７$としました。
イェローキャブだと６０$らしいです。

“ハイアットプレイス　フォートワース　ヒストリックストックヤード”なる長ったらしいホテルです。メインストリートから少し奥まっていて立地は最高です。
部屋に入るとキングダブルのベッドがデーンとあります。こんな筈では。
予約はクイーンのツインですから、すぐにキャンセルを申し出て５０５号室に替えてもらいました。しかもジュニアスイートです。

洗面所ＯＫ．ここも洗面所が浴室の外なので使いやすいです。しかもシャワーカーテンにマグネットがついていてシャワーのお湯が外に漏れ出さないのでgood!

このソファースペースは有効でした。
荷物を開けたり、座ったりできました。
42型のテレビもここで見られます。

カウボーイの町らしく。

ホテルの前はすぐに見所があります。
左手は“テキサスカウボーイの殿堂博物館”です。
いま急いでいます。ホテルを出るときにフロントデスクのお兄さんが「４時からロングホーンの行進が始まるよ」と教えてくれました。

カウタウン　コロシアムは世界で最初の屋内ロデオ競技場です。チケットボックスが前にあります。
毎週金・土曜の２０：００から２時間ほど、ストックヤード　チャンピオンシップ　ロデオが行われています。
ジジババのストックヤード滞在は日・月・火の３泊でしたから観ることができませんでした。とても残念でした。この町は週末に来ないと意味ないことが判明するのです。

現代のカウボーイに先導されて、牛たちがメインストリートを行進しています。
この牛のパレードは毎日１１：３０と１６：００に行われています。但し悪天候時は中止とのこと。

いい顔してます。
角も立派ですしスターですね。

ＳＴＯＣＫ　ＹＡＲＤとは、屠殺または積み出し前に一時とどめておく家畜置き場のことです。ここはかつてアメリカ最大級の家畜取引が行われていた場所です。その昔は牛に牧草を食べさせながら移動したカウボーイたちの、最終の目的地がストックヤードです。
ですから牛たちにとっては墓場ということでしょう。まさにローハイドの世界です。

ＳＡＬＯＯＮがありました。
カウボーイたちは長く過酷で危険な労働から解放されて、ウィスキーをあおり、カードで賭け、女性と遊び、殴り合い、ガンファイトも辞さずある者は保安官に捕まる、というのはジジの空想でしょうか。
でも西部劇の巨匠ジョン・フォード監督は若いころに、映画をつくるのにその頃の西部がどのようなところで、荒くれ者がどんなことをしていたのか、決闘の実際はどのようなものかなどをある人物から話を訊きました。ですから彼の手になる西部劇は、当時をほどよく再現していると思われます。そのある人物とはワイアット・アープ（１８４８〜１９２９。ＯＫ牧場の決闘であまりにも有名な名保安官）だったのです。

カウタウンコロシアム前のオブジェです。

ひと休みとなりました。
緑多きストックヤードで渡る風も気持ちいいです。でも風に乗って･････。

『ストックヤード　懐かしの薫り　いずこから』

観光馬車。ではまた･････。

『足下に　黄色い饅頭　ストックヤード』

たえなる薫りのもとは沢山落ちていました。

メインストリートを進むと線路が横切っています。
その両サイドは立派なアーケードで商店が並んでいます。

ラクダの子供。
この町ではメキシカンやヒスパニックが目立ちました。それとインドの人、これは旅行者でしょう。

バット・マスターソン（１８５６〜１９２１）はもともとはガンマンです。１９歳のときテキサスのSweetwaterの砦で斥候として働いていましたが、酒場の喧嘩で相手を倒したが銃弾が股に当たり、杖をつくようになりました。
１８７６年には親友のワイアット・アープの頼みでダッジシティーのマーシャルの助手ななり、７７年に２２歳でカンザス州フォート郡のシェリフに当選しました。
その後西部を渡り歩き１８００年代末には時の大統領、セオドア・ルーズベルトの要請でニューヨーク州の連邦保安官助手になりました。
これも昔テレビで観たジーン・バリーが扮するバット・マスターソンを思い出しました。いつもバット（ステッキ）をついて歩いていて、それを振り回して悪党を懲らしめるという、至極単純なストーリー。

この旅の始めのライマン公会堂のステージで、ホスト役を務めたラリー・ガトリンとその弟たち。

”Billy Bob's Texas”は２０００人収容可能なレストランバーで、ライブをやっているからぜひ訪れてみては･･･となにかに書いてありましたので入りました。
ＢＬＵＥ　ＳＫＹ　ＯＦ　ＴＥＸＡＳ！

カントリーダンスのレッスンがあります。多分無料だと思いましたが・・・

とても広い建物の中に、レストランバーやカウンターバーがいくつもあり、混み合っていたらどこにいるのか判断つかないでしょう。
いまはまだ静かです。
ビリヤードもあります。自販機でコインを買って使用するようでした。

ダンスの彼らを眺めながらのどを潤す、ゆったりしたひと時でした。
つぎの予定があるわけでもないし。海外でのこういう時間は好きです。
ここはフードコートではなくさしずめ“飲み屋コート”といったところです。

シューシャインスタンドというのかな？

ハンク・ウィリアムスはテキサスでも人気者。

後になりましたが、ここは入場料が２$、ビール４$と高めでした。
ここは何曜日の何時ごろ誰と何をしにいく、という目的がはっきりしていないと
つまらないところだということが判りました。。
金、土曜日はカントリーライブもあります。有名な人も沢山出ているので誰かに合えるかと楽しみにしてたのですが来た曜日がダメでしたね。本当に残念！

ロデオのスタジアムもあります。

歴代チャンピオンの表彰額が飾ってあります。

安いですね。

開き扉のＳＡＲＯＯＮ。中を見ましたが閑散としていました。
まだ１８：３０ですからまだお客もいません。

街角で観光客の相手をする現代のカウボーイたち。

ガラガラ蛇酒を売ってるわけでもないし、これは部屋の装飾かな。
でもこんなヤツが出てきたら困りますね。

高級ブーツ。

うら若き女性が２人、メインストリートにテーブルを出して客引きしていました。
“ＲＩＳＣＫＹ’Ｓ　ＳＴＥＡＫＨＯＵＳＥ”というレストランです。
１９：００、お腹も減りました。

テキサスではステーキを食べようと思っていました。
これがステーキ？　少なめでいいのです。
赤ワイン、ステーキサラダ、バッファローの肉とパプリカの串焼きとパンを食べました。
ワインはお薦めに従ったのですがすごい甘口、野菜はバリバリしていました。
でもお肉は美味しかったからいいでしょう。サラダのドレッシングを選ばなければならないのですが残念なことに選んでも美味しくない。

ピカピカに磨き上げたハーレー　ダヴィッドソン。この街並みに似合いますか？
カッコイイです。

ホテルまでは５分ぐらいで帰れます。
観光地ですが全く危険は感じません。これがヨーロッパだと気の張り方が違います。

こういう異国情緒もありでしょうか。

黄昏のテキサス・ストックヤード。
ジジの感想、「思えば遠くに来たもんだ。生きてて良かったよ」
ババの感想　　　？

カウボーイの編隊図がありました。
フェイバーさんは、ロディーは、ピート、ウィシュボンはどこにいるのでしょうか？　ローハイドをご存知の方には懐かしい名前だと思います。

ホテルの玄関で風景にとけ込むババ。
バックの青い空、いいですね。

部屋のテレビではカンザス州ウィチタの被害の様子。

眠りについたストックヤード。