琵琶湖湖北の観音巡りと京都北部、茅葺きの里；美山の旅（２）

2012/03/29 - 2012/03/31

京都の北側に美山と言う茅葺きの里があって，すごくいいよと聞いたのは１５年か２０年くらい前のこと。それから，旅行雑誌などで茅葺きの里や日本の原風景などの特集をみると　美山のことが出ていて　ずっと気になっていた所です。今回思い切って行ってきました。

エリア 南丹(京都)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

3月29日高月駅からJRにのって京都駅に。駅前のアバホテルに荷物を置いて昼食をとりに。
錦市場のもちつき屋へ行ってみた。
http://www.nishiki-mochitsukiya.com/

正月になると白味噌、丸餅の雑煮が食べたくなります。以前　京都で年明けを経験したとき，この白味噌雑煮が食べられるお店を探したのだが，なかなか見つからなかった。なんとその白みそ雑煮にここ；もちつき屋で出会えた。

それとおすすめは錦市場弁当。

錦市場弁当は錦市場のいろいろなお店のおすすめ品を集めて作った弁当だそうです。

午後時間があったので今まで一度も言ったことのない世界遺産、宇治の平等院に行くことにしました。宇治の駅前には源氏物語をイメージした看板が。

平等院に到着。入ると、鳳凰堂内部の見学の受付があった。まもなく入れるという事でチケットを買って行列に並ぶ。前の組が出てくると順々に橋を渡って鳳凰堂の中に入る。国宝の阿弥陀如来が中央にどっしっと構えていらっしゃる。正面から拝見すると入り口あたりの距離で見たときだけ額が白く輝く。
　周囲の壁には雲中供養菩薩が飾られている。平等院ミュージアム鳳翔館にも雲中供養菩薩が展示されていたので聞いてみると、鳳凰堂内のもののいくつかは本物でいくつかはレプリカだそうだ。

なぜか、これまで平等院はもっと派手な建物とおもっていた。藤原氏の絢爛豪華なイメージがそうさせていたのかもしれないが，実際に見てみると　時代を感じさせるおとなしいイメージのよい建物でした。
http://www.youtube.com/watch?v=1HxBzEQb2Ls

宇治川

宇治には平等院の他にもう一つ世界遺産があることを宇治に来て初めて知った。この宇治上神社がその世界遺産だそうだ。

宇治橋の袂で煎茶をいただく。甘みがわずかに感じられおいしかった。

夜は昨年京都に行ったとき，当日予約が取れず　予約のお客さんが来るまでの1時間半だけ寄せてもらった｢楽庵｣に　今回はしっかり予約して伺うことができた。お刺身もおいしかったし，阪神ファンのご主人が勧めてくださった温野菜の酢の物は初めての味で感動的でした。カウンターに来ていたいろいろなお客さんが今日はここでおいしいものが食べられる事を楽しみにしていたと話しているのを何人も聞きました。えびすのハーフアンドハーフのビールもコクがあっておいしかったです。また京都に行ったらよりたいお店です。

｢楽庵｣は四条烏丸の大丸の位置から数本南に下った通りにある。隣に神明神社というのがある。

駅近くのアパホテルにとまる。ここも大浴場があり，コインランドリーもあって観音めぐりで汚れた衣服を洗濯することができた。
明日は美山に行くため昼過ぎの山陰線で園部に向かいそこからバスを乗り継いで美山に行く予定。

朝、ホテルの近く西、東本願寺に。

西本願寺から東本願寺に向かう道に　かわいいお地蔵さん発見。

西本願寺ではカメラが電池切れで写真を撮ることができなかったが途中で電池を買うことができ、写真を撮ることができた。

まだ時間があったので　お気に入りの泉涌寺に行くことにした。

http://www.mitera.org/

《楊貴妃観音のポスター》
泉涌寺の魅力の一つはやはり楊貴妃観音さんです。光の関係か、楊貴妃観音の見た印象はいろいろなポスターにあるようなあごの張った姿ではなく、すっきりとしたあごで美人と言われるのも納得。でもポスターや絵はがきではそれを伝えるものが少なく残念。まだこのポスターはすっきり見える方でしょうか。

平等院で雲中供養菩薩を見てきたので，同じ頃作られた　｢仏様のオーケストラ｣という異名をもつ即成院の二十五菩薩をお参りするのが泉涌寺に来た一番の理由。即成院は泉涌寺総門の手前を右に入った所にある。
http://www.mitera.org/keidai-map.php

即成院
http://www.gokurakujyoudo.org/
動画http://www.youtube.com/watch?v=UxJQp-5T8lw

即成院の内陣はまさに仏様のオーケストラ。生き生きと笑いながら演奏する様は見事としか言えない。

12時37分山陰本線園部行きに乗る。13時20分園部到着。

園部駅。思ったより大きい駅だった。

北バス停で下車。目の前に茅葺きの里が広がる。

美山、茅葺きの里の地図
http://www.kayabukinosato.com/news_photo/map1.pdf

美山のむらは確かにほっとする村です。


http://www.kayabukinosato.com/

民族資料館を発見。

民俗資料館
いろりの周りでお茶をいただきお話を伺う。週初めは雪だったそうで　観音巡りの前に最初にこちらに来ていたら雪の美山をみれたのに残念とちょっと後悔。地元のおばあさんが作ったという小さな人形を購入。

民俗資料館の中をいろいろ見せてもらう．茅葺き屋根の屋根裏にもあがれる。

民俗資料館の人に美山の村を眺めるのに居場所を聞くと北のバス停の向こうにある橋を渡るところが少し高くなっているのでそこからの景色がおすすめだと。

民俗資料館で購入した人形と資料館の人のお薦めの橋のたもとからの景色です。人形の素朴な顔が気に入って買いました。

村の入り口の赤いポスト。景色にマッチして気になる存在です。

ポストの近くのお地蔵さん。こちらも村の景色になじむ。

茅葺き屋根を火事から守る放水銃。62基の放水銃がこの集落にあり，春秋の一斉点検がおこなわれるらしい。茅葺きの里に放水銃から一斉に水が放水されている写真をみたことがある。


http://www.miyamanavi.net/

民宿またべに泊まる。

http://www.kayabukinosato.com/matabe.html

民宿またべは若旦那と村の女性の人たちが営んでいますが夜になるとお客さんを残して皆さんになくなります。食事やお風呂以外はほったらかしにしていてくれるのがいい所です。部屋にはテレビがありません。共通スペースにはありますが。
日常を離れた夜を過ごせます。

初日の夜は地鶏のすき焼きでした。おいしかったです。

村の一番高い所にあるお寺

美山町自然文化村河鹿荘は橋の向こうの遊歩道を通ってもいけるし，バス道の方からも行くことができる。歩いて2−30分。ここは日帰り入浴もできるし食事もできるし宿泊も可能な場所です。

河鹿荘ではレンタサイクルもでき、ここで自転車を借りました。

昼はそば処；北村で手打ちソバをたべる。山菜天ぷらにはまだ早いそうで食べられなかったのが残念でした．

きたむらの隣の“かやの里”。お土産がかえます。

地元の黒豆で作ったジュレ。

茅葺き屋根の形のアイス最中

レンタサイクルはこのマークのあるお店に返すことができる。河鹿荘に行かなくても茅葺きの里；北にあるこの店；”かやの里”に返却することでOKでした。

2日目もまたべに泊まる。

民宿またべ

まだ　ボタン鍋が食べられると言うことなので頼んで2日目の夜はボタン鍋にしてもらいました。久しぶりに食べるイノシシの鍋。おいしかったです。

またべの部屋からの風景です

最終日の朝。朝はいろり端で食事をとります。

おいしい朝食でした。

出発の日、雨がしとしと降ります。

ボックスのあるバス停の向かい側のばす停で待つように言われたので，ぎりぎりまで待合ボックスで待ち時間が来たところで　雨の中バスを待ちました。やってきたバスは回送という表示だったので違うのかなと思っていたら乗るように言われました。回送になっているよと伝えたら，慌てて直していました。

京都に戻り、少し時間があったので平清盛で有名な六波羅蜜寺に行きました。

六波羅蜜寺には平清盛の像と空也上人の像があります。お寺の人の話では空也上人の前のちょっと低いところからお顔を拝見するとくぼんだ目の中に反射する目の玉が見えて表情が柔らかく見えるということです。実際　跪いて眺めてみるといきなり柔らかな表情に変わられびっくりです。

京都駅に戻り東京に帰ってきました。