2012/02/25 - 2012/02/25
460位(同エリア1473件中)
ねいちゃさん
今回は「古いアルバム」シリーズ(?)に少し、
お休みいただきます。
2012年2月、徳島県鳴門市に
再びお邪魔することになりました。
前回訪ねた時は時間がなくて、
パスしていたのですが
今回は早めに鳴門入り出来るので、
それならば・・・と
ずっと行きたいと思っていた
「大塚国際美術館」を
計画の中に組み込んだ次第。
前日にローソンのLoppiで
若干の割引チケットをゲットし
(当日は3150円もするのですよー、Loppiでは3000円)
意気揚々とお出かけしました。
今回のタイトル
「ようこそ、大塚国際美術館へ」も
例によって
「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という
映画のパクリっです。
拝借してばかりだと申し訳ないですが、
この映画まったりと進行していますが
なかなか面白いドキュメンタリーでした。(宣伝−!)
ではでは、陶板に移された名画の数々、
たっぷりとごらんください。
<旅程>
2月25日 京都→鳴門→大塚国際美術館→鳴門グランドホテル
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
入場すると、いきなりドーンと見えてくるのが
システィーナ・ホール正面の「最後の審判」
ご存じミケランジェロ晩年の作。
もちろん原寸大。
「わぁー」というより「なつかしいー」
昨年(2011年)の夏、この実物をバチカンで見たもんなぁ。
世界中からの観光客の嬌声で、
終始騒がしかったシスティナ礼拝堂・・・。
一転して、ここは静まりかえっております。
本来の「最後の審判」を見るべき姿勢は
この大塚国際美術館の方に違いありません。
レプリカだけど、こういう厳かさを感じる
感性は日本人だけの方が数倍上なのでしょう。 -
システィーナ・ホール天井の「天地創造」
すごいですねー、修復後の鮮やかに甦った
若きミケランジェロの筆致を見事に再現しています。
実際のシスティナ礼拝堂は、窓から光が入るものの
全体に少し暗めで白っぽい感じでしたが
ここは淡い電灯色でオレンジっぽくなってます。
写真はややシャッタースピードを下げて撮って
システィナ礼拝堂で見た感じを再現してみました。
コンデジでも、頑張ったらここまで撮れる!
っていうか、デジカメまだ買えなーい・・・
ほしいなぁぁぁ。 -
ISOを100に限定すると
手ぶれの恐れが出てくるので
なんちゃって卓上三脚をご用意。
見つからないように、そぉーっと撮影。(笑)
この美術館の裏面の注意書きには
「ストロボ・フラッシュ・三脚などのカメラ固定具を
使用しての撮影はご遠慮下さい。
(作品のみの撮影および商業目的の利用は厳禁)」
とあります。
ただし、みなさん平気でストロボ撮影されてます。
大きな三脚を使用している方はおられませんが
作品のみの撮影も行われています。
陶板なのでストロボが作品を痛めることになっている
のかどうかはわかりませんが、そう厳密なものでも
ないような気もします。
係の方も黙認というよりOKのような姿勢でした。
この辺りはどうなんでしょうねぇー、
もちろんまともに尋ねるとNOなのでしょうけど。
少なくとも4トラに載せるレベルで
個人で楽しむ範囲なら大目にみていただいている・・・
なのかなぁ。 -
イチオシ
現地バチカンでの写真撮影は厳禁だったので
ここではじっくり撮影させていただきました。
結構しっかり美しく撮れてますよ。
バチカン市国のシスティナ礼拝堂については
私の「イタリア街物語」の旅行記に詳しく載せてます。
よければ、こちらの方もご覧下さいねー。
http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/ -
イチオシ
ミケランジェロ「最後の審判」
この詳細も上記旅行記をご覧下さい。
彼が描いたものが、どう評価されたのか、
それにどういう想いをいだいたのかを
中心にご説明させていただきました。
ミケランジェロの気概というものが感じられる作品です。 -
ここ大塚国際美術館のアクセスは
神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICを
出て左折して3分ほど行った所にあります。
車でしか行ってないので
他のアクセスはわかりませんが
車では大塚国際美術館の玄関を素通りすると
海に出ますので、標識や案内に従って
左折すると専用駐車場・・・。
そこからは無料シャトルバスが
頻繁に往来しています。 -
2月25日の土曜日に行ったのですが、
あまり人も多くなく、ゆっくり鑑賞できました。
入場料は前述したように、3150円。
かなり高い金額です。
おっさんやおばはんともなると
映画でも最近は夫婦50割で一人千円で
見れちゃうご時世。3倍ですっ!!
割引は以前は道の駅などに置いてあったらしい
のですが、もう無くなっています。
近くのホテルでもらうか
私らのようにローソンチケットにするか
でしょうね。 -
ただ、ホンモノをこれだけ見て回るとなると
海外旅行をいくつも重ねる必要があり
数十年かかるわけで、
それを思えば、絵画のお勉強がてらに
ふらーりと3・4時間鑑賞して
これはホンモノみたいなぁーと思う
作品に出会ったら、実際行ってみる!
ってのもアリかなぁーと思うのです。
ここでしか学べないものって
この大塚国際美術館にはありますね。
ホンモノ見た後でも、作品見つけると
「あーそうだった」とテンション上がりますよ。 -
例えば、本物の「最後の審判」では
あまりよく見て来なかった地獄の番人ミノスも
今回はばっちり見ることができました。
でもこのあたりは光源があまりなくて
このシスティーナ・ホールでも暗くなっております。
ミケランジェロに意地悪をされた教皇庁の儀典長。
ここでも暗い地獄に落とされたかのようですね。
お気の毒に。
凡人が天才の作品に「裸が多すぎる」とクレームを
つけたせいですが、いつの世も天才は凡人には
理解しがたいもの・・・儀典長さんだって
悪気があったわけではなかったろうにねぇ。
今後何百年もこういうネタを
語られ続けることになるんでしょうなぁ。 -
デルフォイの巫女
5人の巫女のうちのお一人です。
この陶板の下に原寸大の複写があって
かなりでかいことがわかりました。
それに、上半身が下半身よりも
大きくデフォルメされていることも・・・。
ミケランジェロって下から見上げることを
しっかりと念頭に置いて書いているんだなぁと
今更ながら感心いたしました。
当たり前っちゃ当たり前なんだけど
それをどう表現するかというのは感覚的な問題で
そういうものを持たれているからこその天才
なんでしょうなぁ。。。
実にバランス良く配置されているのが
よくわかりますよねー。 -
こちらは「楽園追放」の図
アダムが禁断の実を食べたからって・・・
でもさぁー。
目の前に妖艶な女性がいてね
しかも殆ど全裸なんでしょ。
普通の男ならば、やっぱり食べちゃうでしょ。
そういう風に神様が人間を作ったんだしー。
(おっと、神様のせい発言!)
アダムもイブも悪くない!!
そんな楽園なら願い下げ、でい! -
などと宣ってる間に
システィーナ・ホールを出て
「バロック・フェルメールの部屋」に
やってきました。
「デルフトの眺望」−フェルメールの部屋
フェルメール=ヤン
マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ
1660年頃 96.5×115.7cm -
イチオシ
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」
−フェルメールの部屋
フェルメール=ヤン
マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ
1665年頃 油彩 45×40cm
この絵ホントに大好きです。
あどけなさに秘めたる色気があって
少女から女へ変わりつつある瞬間を
捉えたような作品です。
コレは一度実物を見てみたいなぁ。 -
フェルメールの部屋から
エル=グレコの部屋を経由して
聖マルタン聖堂にやってきました。
実際の聖マルタン聖堂は、
フランスのポワティエ近くにある
ノアン=ヴィックという小さな村にあります。
中世ロマネスクそのままの壁画は
見るものを圧倒するそうですよぉ。
大塚国際美術館では「環境展示」という手法で
壁画等を空間ごと再現するという立体展示を
されているのが独特なんですね。
システィーナ・ホールも原寸大の移築といっても
過言ではないもので、その臨場感は
半端無いです。
まさに日本に居ながらにして・・・
世界中の空間を楽しめる場所。
絵画などはともすれば、日本に運ばれ展示される
こともあるでしょうが、その作品が置かれている
空間は運べませんよね〜。
この場に立つと実際に行ってみたくなります。 -
ギャラリーAに入場する前の壁面には
「皇帝ユスティニアヌスと陪臣たち」と
「皇妃テオドラと侍女たち」のモザイク画が
再現されていました。
教科書に出てくる有名人シリーズ1
ユスティニアヌス帝(東ローマ皇帝)
これ、世界史の教科書や図説などで
ユスティニアヌスといえばコレみたいな・・・。
何気に鎮座されているのが嬉しいですねぇ。
実物はモザイクと言えばラヴェンナ(イタリア)の
サン=ヴィターレ聖堂に居られます。
東ローマ皇帝がなぜイタリア中部のラヴェンナに
居られるかって?聞きたいですかぁ?
でもまぁ、今回はやめときましょう。
私がラヴェンナに行った後のお楽しみということで。 -
「貝殻のヴィーナス」−貝殻のヴィーナスの家
ポンペイ・イタリア
センターホール横の屋外にありました。
近くには「秘儀の間」「鳥占い師の墓」など
「環境展示」で、この辺りはポンペイつながり
のようです。 -
「アレクサンダー・モザイク」−ギャラリーA古代1
ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア
教科書に出てくる有名人シリーズ2
アレクサンドロス大王−
アケメネス朝ペルシアを滅ぼした
マケドニア王国の若き王様。
父フィッリッポス2世の東方遠征を継承し、
十年の月日をかけてペルシア全土を支配。
しかしわずか30歳余りで
熱病にかかって亡くなられました。 -
イチオシ
このモザイクは、前333年のイッソスの戦いを
モチーフにしたもので、右横で逃亡中後を向いて
恐怖の顔を見せているのが、ダレイオス3世。
この戦い後アレクサンドロスは
エジプトを支配下に組み込み、
これが後にプトレマイオス朝となり
クレオパトラをうむのですね。
大王がまたがっているのが、
誰も御せなかった荒馬ブーケファロス。
大王は難なくを乗りこなし愛馬とした話は有名です。 -
「パン屋の夫妻」−ギャラリーA古代4
ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア
前回イタリアに行った時も、ポンペイを
旅程に組み込むか随分悩んだのですよ。
青の洞窟はいいから、歴史物をと・・・
ただ、バチカン美術館はどうしても外せないので
諦めたんですが、次回ローマに行く時は
必ず見てこようと思います。 -
ここも「環境展示」
スクロヴェーニ礼拝堂です。
この礼拝堂は、イタリアのパドヴァにあります。
ヴェネツィア近郊の町で、電車では30分程度。
ヴェネツィア滞在で海の景色にあきたら
ちょっと足を伸ばそうかなーという距離。
パドヴァにはガリレオ=ガリレイも教鞭を
とったというパドヴァ大学もあって
その他歴史的な建物が多い所ですね。 -
どうですか?この見事な青。
イタリアの青空は「アッズーリ」と呼ばれる
特有の抜けるような濃い目の青なのですが、
それを再現しているかのよう・・・。
この礼拝堂壁画は1305年完成のジョットの代表作。
ジョットは初期ルネサンスの画家で、
ルネサンスのさきがけのような人物。
かつてハレー彗星が接近した時の探査機は、
さきがけにちなんで彼の名がとられたそうな。 -
イチオシ
ジョットといえば、フィレンツェの
サンタ=マリア=デル=フィオーレ大聖堂横の
鐘楼のデザインも担当しています。
クーポラに登るか、鐘楼にするか、
迷った方も多いでしょ。
この礼拝堂は壁画保存のため完全予約制。
ダヴィンチの「最後の晩餐」と同じく
鑑賞時間15分となっております。
日本からでも予約できるとのこと。
写真撮影は厳禁ですから、こういう写真は
大塚国際美術館でしか撮れません。 -
「聖テオドール聖堂」
こちらも環境展示です。ギャラリーAからBに向かう
ホール横にひっそりとあります。
実物はトルコ・カッパドキアにある岩窟聖堂です。
何でも主たる観光地と少し離れた所にあるようで
メジャーではないようそうです。
ここにあるキリストの生涯についての壁画は
ビザンティン美術で修道士らの手によるものなのだそうです。
複製とはいえ、その質感などがうまく再現されています。
間口496.5×奥行1135×高411.5cm -
「小鳥への説教」−中世4
ジョット
サン・フランチェスコ聖堂上堂
アッシジ・イタリア
フランチェスコという聖人が、
いかに素晴らしいかというのは、
イタリアに行くまではあんまり
感じてなかったのですが、
色々学ぶうちに「へぇ〜」と思う
ことも多くなりました。
アッシジにあるこの教会も
次は自分の目で見てみたいですね。 -
「十字架降下」−中世1
サン・サヴァン修道院付属教会
サン=サヴァン=シュル=ガルタンプ・フランス
中世の絵画は、それなりに楽しめるのですが
題材が必ずキリスト関係なので
ずっと見てるとどれも同じに見えてきますね。 -
モネの「睡蓮」は高速直下の屋外展示
今日は曇天のためか
すっきりした色合いが出ませんね。
やはりモネはオランジェリーでホンモノを
見た方がいいかも、です。
さて、少々お疲れ気味なので
モネの睡蓮を眺めながら
カフェ=ド=ジヴェルニーでホットドッグでも
いただきましょう。。。 -
「火」(「四大元素」より)−ルネサンス・グロッタ
ジュゼッペ=アルチンボルド
ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア
一度見たら忘れられないアンチンボルトの作品。
日本の歌川国芳も似たような作品があって、
この類の絵を見るといつも二人を思い出します。 -
イチオシ
「無原罪のお宿り(エル・エスコリアル)」−ギャラリーE
ムリーリョ
プラド美術館 マドリード・スペイン
1660-65年頃 油彩・画布 206×144cm
この女性の体つきはふくよかなんですが
顔がロリー系でムッチャ可愛らしい。
もう、大好きです。
私にとっての絵画三大美女のお一人。
「無原罪」というのは、イエスの聖母マリアが、
マリアの母アンナの胎内に宿った瞬間、
神の保護で原罪が無くなったことを意味しています。
ということは、この女性はアンナさんと
いうことになりますねー。
ムリーリョって言えばコレってイメージ。 -
「キリストの捕縛」−ギャラリーE
カラヴァッジョ
アイルランド国立美術館 ダブリン・アイルランド
1602年
この絵は見たいなぁとずっと思っているのですが
これだけを見に、アイルランドまでは
やっぱ行けないし・・・大塚国際美術館だから
こそ見られる作品でしょうか。
この絵はユダがローマ兵に「自分が接吻する者こそ、
キリストである。」と告げ、ローマ兵はユダの接吻を
機にキリストを逮捕する場面を描いていますが、
それより何より、この絵にはドラマがあって
存在そのものが忘れ去られ、ホントホルストの作品
として長らく伝わったものなのです。
事実は小説よりも奇なりを地でいくようなお話。
詳しくは「消えたカラヴァッジョ」をご一読を。 -
「バッカス」−ギャラリーE
カラヴァッジョ
ウフィッツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
バッカスはお酒の神様、私の主神です。(笑)
この絵よく見ると、豊穣の象徴であるはずの
果物が腐って描かれてますねー。
お酒は最初は冷静に飲むんですが、だんだんと
場が荒れてきて、乱痴気騒ぎ。で、翌日二日酔い。
この絵はそういう意味で
祭りの後の衰退を表現しているんですな。 -
「狩猟場のチャールズ1世」−ギャラリーD
ヴァン=ダイク=アンソニー
ルーヴル美術館 パリ・フランス
教科書に出てくる有名人シリーズ3
チャールズ1世−ピューリタン革命
(最近はイギリス革命というのですが)
の発端をつくり、1649年独立派の
クロムウェルらに処刑され、
ある意味イギリス史上最初で最後の共和政を
つくったお方。
当時の処刑って斧で首を叩き斬るんで、
えげつないものだったのでしょう。 -
「ルイ14世の肖像」−ギャラリーD
リゴー=イアサント
ルーヴル美術館 パリ・フランス
教科書に出てくる有名人シリーズ4
ルイ14世−ご存じブルボン朝全盛期を現出し、
太陽王とよばれたフランスでナポレオンとともに
最強の権力を誇ったお方。
この絵画はルーヴルでもヴェルサイユでも見ました!! -
「リシュリュー枢機卿の肖像」−ギャラリーD
シャンペーニュ=フィリップ=ド
ルーヴル美術館 パリ・フランス
教科書に出てくる有名人シリーズ5
リシュリュー−有名人としては上記2名より
知名度は下がるかもしれませんが、
ブルボン朝絶対王政の基礎をつくったお方。
終わりかけていた三十年戦争に介入し、
オーストリア・ハプスブルク家の
勢力削減に成功します。
「三銃士」にも登場されるのでご存じの方も? -
「ラス・メニーナス(女官たち)」−バロック2
ベラスケス=ディエーゴ
プラド美術館 マドリード・スペイン
1656-57年 油彩・画布 318×276cm
スペイン国王フェリペ4世の娘さん、
皇女マルガリータ姫を中心に、
数人の女官たちが描かれています。
お付きの女官とか、犬踏んでる女官とか
画家本人も登場し、鏡の中には姫の親御さんまで。
細かな所まで様々な意匠をこらして名作です。
マルガリータのちょっとおしゃまさんの表情が
とても可愛らしくていいですねー。 -
2階から見るシスティーナ・ホール
1階から見るより「最後の審判」が
ドーンって迫ってきますね。
2階からだと天井画よく見えなくなる分
正面に意識が集中されるんでしょうか。
ミケランジェロってこういう効果まで
想定内ってことなのかぁぁぁ。
む?システィナ礼拝堂に2階席って
なかったぞ? -
「聖ペテロの磔刑」−ギャラリーA
カラヴァッジョ
サンタ=マリーア=デル=ポポロ聖堂
チェラージ礼拝堂 ローマ・イタリア
1600年 油彩・画布 230×175cm
カラヴァッジョ作品は構図がいつ見ても
見事ですよね。究極に無駄を廃して
必要最小限だけを描ききる。これが
インパクトを与えるものなんでしょう。
この作品は対画に「聖パウロの回心」が
あって、どちらも一作目は受取を拒否され
二作目が採用となったそうです。
今の評価からして、カラヴァッジョを拒否
するなんて、スゲって思いますが、当時は
そのレベルの画家さんだったんでしょうか。 -
「聖母の死」−ギャラリーA
カラヴァッジョ
ルーヴル美術館 パリ・フランス
1605-06年 油彩・画布 363×245cm
この作品は死を宣告されたマリアが
「今一度息子の弟子たちに会いたい」と願い、
三日後に亡くなった場面を描いたもの。
マリアの骸は、ほぼ現実の死者を想起するもので
依頼主から品位がないと、またまた受取を
拒否されたそうで、この画家さんは
くじけない人です。
今ではその写実性や表現力が絶賛されるのですが
彼もまた生きた時代が早すぎた天才なのでしょうねぇ。 -
「聖マタイの召命」−ギャラリーA
カラヴァッジョ
サン=ルイージ=デイ=フランチェージ聖堂
ローマ・イタリア
1600年 油彩・画布 322×340cm
この作品とは、おそらく20m付近にまで
近づいたと思ってます。聖堂の開館?時間と
合わなくてやむなく断念したのですが、
今にして思えばなぜ見なかったのかと
後悔しきりであります。
ここには「聖マタイと天使」と「聖マタイの殉教」
のマタイ連作があるので、カラヴァッジョファン
でなくても外せない所なのですが。
で、どなたが聖マタイかと言うと
これがね〜解釈が分かれているのですよ。
色んな説がありますが、現在では左端の
うなだれる男だということになってます。
でも、主人公のマタイが判らない絵って
「どうよ」と思うのは私だけ? -
「ダナエ」−バロック1
ファン=レイン=レンブラント
エルミタージュ美術館
サンクト=ペテルブルク・ロシア
1636-40年頃 油彩・画布 185×203cm
TVでやってました。陰影の魔術師レンブラントが
光源をどこにおいたのか。そして修復過程で
右手の向きを修正して描いていたという事実。
さすがですねー、レンブラント。
スケベじじいのゼウス(ユピテル)の姿を全く
描いていないのに、その存在を光源の位置だけで
示すなんてーね。それによって、ダナエは
無理矢理やられた(不適切な表現?!)んではなくて
合意だったと示しているわけですよねー。
こんな絵を描かれたら、ダナエ弁護団は敗訴です。 -
「キリストの洗礼」−ギャラリーD
ヴェロッキオ&レオナルド=ダ=ヴィンチ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
イタリア旅行記にも書かせていただきましたが
この二人のあきらかな筆致の差。
ヴェロッキオが筆を置く理由がはっきりと
わかります。やっぱり天才は天才なのだと
いう当たり前の結論は、我々凡才には
少々悔しくもあるわけですが、無い才能は
仕方ないと自分の道を歩こうと今更ながらに
思い起こせてくれます。むしろ、この才能を
見ることができた幸せの方が私は嬉しいです。 -
「東方三博士の礼拝」−ギャラリーD
レオナルド=ダ=ヴィンチ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
1481-82年頃 油彩・板 246×243cm
この作品は未完成で、ダヴィンチが途中で
ミラノに行っちゃったためにフィレンツェに
残されたもの。未完ながらそれぞれの
登場人物の行動様式や遠近法で背景まで
描ききっているところから「傑作」と
評価の高い作品となっています。
ただ、どうなんでしょう。
キリスト教圏の人間ならば、それぞれの意味が
詳しくわかるのでしょうけれども、我々には
なじみがないので、イマイチ理解できない
部分も多いです。「なるほど」とは思うけど
「へぇー」とは思わないみたいな。 -
「洗礼者聖ヨハネ」−ギャラリーD
レオナルド=ダ=ヴィンチ
ルーヴル美術館 パリ・フランス
1513-16年 油彩・板 69×57cm
聖ヨハネさんです。この方ですね、
ヘロデ王の娘サロメに斬首刑に
されちゃったというのは。
ダヴィンチのヨハネはとても美しく
描かれていますが、それは弟子の
ジャン=ジャコモ=カプロッティを
モデルにしたとかで、同性愛者だった
根拠にもなっているとか。ふーん。
ちなみに、右手を上に上げるポーズは
挑発ではなくて、神がもうすぐ来るから
ちゃんとしなきゃと諭しているポーズだそうです。 -
「モナ=リザ」(ジョコンダ夫人)−ギャラリーD
レオナルド=ダ=ヴィンチ
ルーヴル美術館 パリ・フランス
説明は不要です。この辺の一連の作品は
全て肉眼(メガネはしてますが)で
見たものばかりです。
だいぶ頑張ってます。
まだまだ見たいホンモノはたくさん
あるので、長生きしないとね〜。 -
「最後の晩餐(修復前)」−ギャラリーC
レオナルド=ダ=ヴィンチ
サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂
ミラノ・イタリア
こう向かい合わせで、修復前と修復後を展示する
アイデアはとても素晴らしいものです。
が、実際に修道院で見たあの荘厳さは
残念ながらここにはありませんでした。
間近で見ることができるのは嬉しいのですけど。
展示スペースや敷地の問題もあるでしょうが
大塚さん、なんとかこれも環境展示にして
いただけませんかねー。 -
「最後の晩餐(修復後)」−ギャラリーC
レオナルド=ダ=ヴィンチ
サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂
ミラノ・イタリア
空気が凍るというのかなー、凛とはりつめた静寂感。
実物の修道院壁画を前にすると声がでませんでした。
イタリア旅行で何が一番よかったかと聞かれると
迷うことなく「最後の晩餐」と答えます。
イタリア旅行を計画されておられる方に。
予約など結構大変とは思いますが
この作品は死ぬまでに一度見た方がいいです。
至福の15分間は、その後の人生で生きる糧と
なりえます。 -
淡い色なんですよね、白っぽい。
完成直後はどんだけ素晴らしかったんだろう。
イエスのこめかみ横に開いている穴から
放射状に直線が伸びて、遠近法の支点が
ここにあることがはっきりとわかります。
見るものすべての視線もここに集まる。
すごい作品を描いたものです。 -
「岩窟の聖母 ルーヴル版」-ギャラリーC
レオナルド=ダ=ヴィンチ
ルーヴル美術館 パリ・フランス
1483-86年 油彩・板 199×122cm
ルーヴル版がいわゆるダヴィンチの御真筆で、
依頼主との悶着からフランス王に献上されたもの。
この作品には左から洗礼者聖ヨハネ・聖母マリア
・幼子イエス・大天使ウリエルの4人の登場人物が
配されています。
ただ、4人とも神格の象徴の光の輪が描かれて
おらず、ヨハネを示すアトリビュートがなくて
イエスと区別できない、という点で、
これは祭壇画として使えないと依頼主から
受取りを拒否されています。
ダヴィンチにこんなこと言う人がいるんですねー、
何よりもそれに驚きます。
何様のつもりなんでしょうか。
その方のお名前は長く歴史に残ってないしぃ。
で、この作品、ルーヴルで見ました!
といいたい所ですが、本当は混雑に紛れて
その前を気づかずにスルーしております。
奇跡的に断片がカメラに写っており
やっちゃった感のそうとう強い作品で、
逆に思い入れのある作品となりました。
たぶん一生忘れません。
詳細は「フランス窓便り(パリ編PartⅠ)⑦」をご覧下さい。
http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10613161/ -
これが問題のシーン。
大天使ウリエルが人差し指で、ヨハネの首を斬る
仕草をしています。これは後にサロメによって
実際ヨハネが斬首されることを暗示している
のですが、これが品位を欠くというわけ。
確かに生々しいです。
この大天使、ヨハネの守護聖人、
「危ないよ」って教えてあげてるんですが
だったらどうして助けてあげないんでしょうね。
キリスト教ではなぜかこういう類のお話が
多いような気がします。 -
「岩窟の聖母 ナショナルギャラリー版」−ギャラリーC
レオナルド=ダ=ヴィンチ&デ=プレディス
ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス
1495-1508年 油彩・板 189×120cm
ルーヴル版はフランス王に献上しちゃったので
改めて書き直した作品だそうです。ただ、こっちのは
やや硬い表現や極端な陰影表現から、
構図はルーヴル版と一緒ながら、実際描いたのは
デ=プレディス兄弟じゃないかと言われています。
で、間違い探しをしてみましょうか。
ルーヴル版との違いを見つけて下さい。
1.聖ヨハネに十字の杖と衣が加わった。
これでこの子がヨハネとわかるようになりました。
2.皆さんの頭上に光の輪ができてます。
みんなに神格が与えられましたね。
3.大天使ウリエルのポーズが変更されました。
品位を取り戻し、軽やかな衣装で優しくなりました。
これで、依頼者も「よっしゃ、よっしゃ。
やればできるじゃないか」と言ったとか言わないとか・・。 -
こちらのお顔も優しくて大変美しいのです。
が、ルーヴル版の方がスフマート技法のせいか
より柔らかで表情も豊かのような気がします。
なんて言えばいいのか、わかりませんが
こう手でもし触ったら、柔らかいだろうなぁと
イエスの肌なんかを見てると思うのですよ。
ナショナルギャラリー版だと、はね返される
ような気がする・・・。 -
「サンマルコ広場の聖十字架遺物の行列」
−ギャラリーB
ベッリーニ=ジェンティーレ
アカデミア美術館 ヴェネツィア・イタリア
アカデミア美術館といえば、ついフィレンツェのを
思い浮かべるのですが、ヴェネツィアにもあったんですね。
ヴェネツィアでは、ほんとに短時間しかいなかったので
どこにあったのか記憶にもありませんが
次に行った時には探してみましょう。
この絵はサンマルコ大聖堂が16世紀に一部改修されたので
それ以前の様相を知る貴重な資料でもあるそうです。
私はつい「ここ行ったぞ」感覚で写真におさめたのですが
なるほどねー、で、どこがどう変わったんだろ?? -
「エラスムスの肖像」−ルネサンス12
ホルバイン=ハンス
ルーヴル美術館 パリ・フランス
教科書に出てくる有名人シリーズ6
エラスムス−「愚神礼讃」の著者。
ルネサンスの思想をネーデルラントに広げ、
中世以来の神一辺倒の世界に一石を投じたお方。
彼のお友達はこれまた著名なトマス=モア、
「ユートピア」を書かれた人です。 -
「ウルビーノ公とウルビーノ公妃の肖像」
−ルネサンス12
ピエロ=デッラ=フランチェスカ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
これはホンモノを見ましたっ!
入ってすぐの所にあって、実物は
本の表紙のような装丁で、裏には
一角獣などが先導する婚礼の行列の絵が
あったと思います。
なかなか凝った作りでした。 -
「アルノルフィーニ夫妻の肖像」−ルネサンス12
ファン=エイク=ヤン
ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス
大変有名な絵ですね。この夫妻の結婚式の模様を
描いたそうですが、色々解釈があるみたいです。
写真には写ってませんが、オレンジや犬や靴なんか
が描かれていて、富とか多産とか意味づけされて
ます。後ろの鏡は凸面鏡になっていて、二人の
中央にファン=エイク自身も描かれています。
ただ、この絵はなんか怖いので
私はあんまり好きじゃないのです。 -
「シャルル7世の肖像」−ルネサンス12
フーケ=ジャン
ルーヴル美術館 パリ・フランス
1450年頃 油彩・板 86×71cm
教科書に出てくる有名人シリーズ7
シャルル7世といってもピンと来ない人も
ジャンヌ=ダルクのご主君といえば、
「あぁ」と首肯される方もおられると思います。
百年戦争をほぼ勝利で確定しつつある中、
戦勝記念として作らせた肖像です。
額縁上枠には「勝利に輝けるフランス王」と
いう銘文があります。
うーむ、誰かに似てるなぁぁぁ。 -
「バベルの塔」−ルネサンス11
ブリューゲル=ピーテル(父)
ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア
1563年 油彩・板 114×155cm
バベルの塔と言えばコレ、みたいな記念碑的作品。
みなさんは「バビル2世」ってご存じですか?
バベルの塔って、あの漫画の影響が強くって
エジプトのどっかにあるとずっと思ってました。
人間が天にも届く高い塔を建て始めたのを
神さんが怒って人々の言葉を混乱させたという
旧約聖書のお話。
この作品はそれを主題としているんですが、
建設途上の内部構造まで描いていて、
細かな描写はすばらしいですね。
この画家さんは「もうちょっと建設が進んだ
バベルの塔」も描いていたって最近知りました。
ついでに怪鳥ロプロスとかポセイドンとか
黒豹ロデムなんかも描いて欲しかった。(笑) -
右下「ウルビーノのヴィーナス」−ルネサンス8
ティツィアーノ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
左下「眠れるヴィーナス」
ジョルジョーネとティツィアーノ
ドレスデン古典絵画館 ドレスデン・ドイツ
上「眠れるヴィーナス」
ハインツ=ヨーゼフ
ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア
ティツィアーノのヴィーナスが一番有名です。
これがヴィーナス像の美の基準となったというのも
うなずける話です。ハインツヨーゼフさんって
知りませんでした。この作品には他の作家名のも
あってパンフが違ってるのかも? -
「ヴィーナスの誕生」−ギャラリーA
ボッティチェリ=サンドロ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
本場のウフィッツィでは、写真撮影は
2階廊下からヴェッキオ橋を撮ることだけが
許可されて、絵画などは全くの不可なのですが、
こうやってマジマジとレンズ越しで
ヴィーナスを見られるのも
大塚国際美術館ならではの体験。
だから、思い切りヴィーナスの顔によって激写。 -
「春(プリマヴェーラ)」−ギャラリーA
ボッティチェリ=サンドロ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
こっちは艶やかに舞う三美神にズームイン!
って、ちと古いフレーズで申し訳ないです。
この2枚は、イタリア街物語で、
たっぷり語り尽くしたので、ここではスルーします。
詳細はこちらをポチッと。
http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10594548/ -
「キリストの変容」−ルネサンス7
ラファエロ=サンティ
ヴァチカン美術館 ヴァチカン
1518-20年 油彩・板 405×278cm
ヴァチカンまで行ったのに、ショートカットして
サン=ピエトロ大聖堂クーポラに上ったので、
これは見られなかった作品。
弟子を率いてタボール山に登り、
キリストが丘の上に立ったとき、
突然身体が輝きを発し上空に浮んだ。
するとモーセらが現れ、天より
「これは我が子なり」と告げられます。
イエスが神の子となった瞬間
弟子たちはひれ伏すのです。
新約聖書に記されたその劇的すぎる
名場面を見事に切り取って見せています。 -
「聖家族(ドーニ家の聖家族)」−ルネサンス5
ミケランジェロ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
この絵もなんか好きですね〜。聖母マリアが
筋肉質なのはミケランジェロだから仕方ないとして。
それまで陰の薄かったお父ちゃんのヨセフも
ちゃんと聖家族の仲間になってます。
でもさぁ、ヨセフの身になって考えれば
恋人のマリアが誰の子ともわからない子を
宿していて、それで神の子だって言われてもねぇ。
言いように騙されてる感が強いと思うなぁ。
明日から家族だから・・・って、
それってなんか押しつけてない?って思ったり。
日に日に愛する人のお腹が大きくなってってさ。
すんごい葛藤があったと思いますよ。
で、ようやくここまできて乗り越えられた。
それでもヨセフの顔は険しいままで・・・。
わかるよ、ヨセフ!頑張れ、ヨセフ! -
「美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)」
ラファエロ=サンティ
ルーヴル美術館 パリ・フランス
1507年 油彩・板 122×80cm
例によって写真には写ってないのですが、
この作品には牧歌的なフィレンツェの風景があって
通常この手の作品では背景に目が行くことは少ない
のですが、何だかつい見いってしまいます。
ラファエロらしい母性表現も、
優しい気分にさせてくれますね。
プニプニの幼子はいつも触りたいと思わせます。 -
「小椅子の聖母」
ラファエロ=サンティ
ピッティ美術館 フィレンツェ・イタリア
1514年 油彩・板 71cm
これはピッティ宮にあるので、
残念ながら見てません。
他にもラファエロ作品がある所だから
次回は是非とも・・・。
この絵は聖母らしからぬ異国風の装いで
ラファエロにしては色彩も派手目となってます。
ホントかウソかわかりませんが、ローマで
見つけた酒樽の蓋に描いたそうですよ。
「酒樽の聖母」ってタイトルの方がよかった?! -
「聖体の論議」−ルネサンス3
ラファエロ=サンティ
ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン
1509-10年 壁画 818×588cm
天井の寓意画に対応する「神学」の場面。
多くの聖人と対応する現実の著名人のモデルたち。
フラ=アンジェリコ・ブラマンテ・
フランチェスコ=マリア=デラ=ロヴェーレ・
ユリウス2世・ダンテなどなど。
ラファエロってこういうの好きですよねー。
当時なら見る側も「これはあいつだ」って
きっと言ってたりしたんでしょうなぁ。 -
「アテネの学堂」−ルネサンス3
ラファエロ=サンティ
ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン
こちらも詳しくは「イタリア街物語」で、
思い切り語っております。(笑)
http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/ -
「受胎告知」−ルネサンス1
フラ=アンジェリコ
サン=マルコ修道院 フィレンツェ・イタリア
えっ?そうだったの?
フラ=アンジェリコっていい名前だなぁと
思ってたんですが、「天使のような人物」って
いう意味があったんですか?へぇー。
「破戒僧」っていつも言われるリッピさんとは
えらい違いです。
中世画としての受胎告知は、男女の静謐な語らいから
始まります。突如出現した天使が「あなたがほしい」と。
「いえ、私にはヨセフという恋人がいるの」
「いいじゃないですか、ここじゃ誰も見てません」
「えっ、でも・・・」
「あなたは私を介して、神の子を産むのですよ。
このままだと、あなたはただの人間。
そっと目を閉じていればいいのです・・・。
神の子の母に、今なら・・・」
ほわんほわんほわん・・・ハート。
ごめんなさい。冒涜してるわけじゃないんです。 -
「受胎告知」−ルネサンス2
レオナルド=ダ=ヴィンチ
ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
これまでの「受胎告知」は常にマリアのはじらいや
驚きなどがあったのですが、ダヴィンチのはそれが
全くありません。毅然として凛としてかっこいいです。
その語らいを再現すれば
明治の女性像で、夏目漱石の描く女性のよう・・・
「よござんす!」と言ってる気がします。
もちろんこんなたわけた事を言ってるのは私だけ。 -
エル=グレコの部屋を2階からのぞむ
丁度?窓が開いていたので
そこからエル=グレコの祭壇を眺めます。
1階だと暗くて近すぎるので
写真はうまくとれませんが
ここからだと、カメラ固定して
撮影が可能でしたっ。 -
「ぶらんこ」−近代1
フラゴナール=ジャン=オレノ
ウォーレス=コレクション ロンドン・イギリス
1767年頃 油彩・画布 83×65cm
ロココ様式の絵画。いいスね、コレ。
若いおねいちゃんがぶらんこで足を高くあげてます。
下で若い男が「ラッキー」と思って覗いてます。
こういう場面はまさに僥倖、男ってバカだから
つい見てしまうんだなぁ。
当時のことだから、ナマ足じゃないけれど
白いモンペのような下着だろうけど
それがまた・・・・・。バカだねぇー。 -
「雨、蒸気、速力:グレート・ウェスタン鉄道」
−ギャラリーA
ウィリアム=ターナー
ナショナル=ギャラリー ロンドン・イギリス
ターナーといえばコレ。ロマン主義の風景画家さん。
モネなど印象派に多大に影響を与えたそうです。
全く気づかなかったのですが、線路に走るウサギが
描かれていて、それが機関車のスピード感を
表しているんだって。言われないとわかんないよね。
などと言ってる間に、70枚にもなっちゃいました。
大塚国際美術館シリーズも第二部突入です。
まだ、お時間がある方はどうぞご覧下さいませ。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- しょーきちさん 2013/06/06 21:59:30
- 行って見たーい!
- ねいちゃさま
こんばんは、しょーきちです。
超有名どころの絵が揃っているのですね。
私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・
『ラス・メニーナス』・・懐かしいですね。転職時に約1ヶ月欧州旅行した折、マドリッドで
実物見ました
『最後の晩餐』は2回見ましたが、2回とも感動しました。
「受胎告知」は、こちらの美術館でもテーブルは見る人の方向に向いているように
見えるのでしょうか・・・
素敵な美術館紹介旅行記ありがとうございました。
- ねいちゃさん からの返信 2013/06/08 02:39:10
- RE: 行って見たーい!
- こんばんは〜。わざわざのご足労痛み入ります。
> 私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・
ですよねー、周りはバシバシ撮っている人ばかりですし
こんな時は某アジア系団体と同じだとよかったりして。(笑)
謙虚な日本人なら目立たないしぃ。
> 『ラス・メニーナス』・・懐かしいですね。
うらやましい。。。スペインはいつか行こうと思っているんです。
ただ優先順位はまだまだ先で、それこそ死ぬ前までにはと。
大阪でエルグレコ見ちゃったので、トレドまで行かなければ・・・と
いう想いが少し衰えてしまったのが原因かも。
でもベラスケスは見たいですっ。
> 『最後の晩餐』は2回見ましたが、2回とも感動しました。
ほぉー、、、ミラノはたぶん二度目はないと思うので
私は1回の経験を墓まで持っていくことになります。
でもむっちゃ感動しますよねー、アレは。
> 「受胎告知」は、こちらの美術館でもテーブルは見る人の方向に向いているように見えるのでしょうか・・・
さすがに実物ではないので臨場感はでませんね。
やや平面的(絵画だから当然なのですが)すぎます。
> 素敵な美術館紹介旅行記ありがとうございました。
わざわざのご訪問ありがとうございました。
小吉さんにもよろしくお伝え下さい。(笑) ねいちゃ
- しょーきちさん からの返信 2013/06/08 09:45:33
- RE: RE: 行って見たーい!
- ねいちゃさま
おはようございます、しょーきちです。
> > 私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・
> ですよねー、周りはバシバシ撮っている人ばかりですし
> こんな時は某アジア系団体と同じだとよかったりして。(笑)
> 謙虚な日本人なら目立たないしぃ。
ねいちゃさま、このお言葉戴き!!(笑)
そうだ、いつも迷惑を被るばかりでなく、活用しなければ・・・
もし、システィーナに行くことがあったら(もう絶対にローマには行かないと思いますが)
ここだけは某国団体といっしょに入って、バシャバシャやった後、
某国団体が出て行くまで待って、静かに礼拝堂に広がるルネッサンス芸術を心行くまで
楽しみたいと思います(笑)
> 小吉さんにもよろしくお伝え下さい。(笑)
よろしくお伝えすべく,先程ボール遊びしてやりました(笑)
これからもよろしくお願い致します。
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