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今回は「古いアルバム」シリーズ(?)に少し、<br />お休みいただきます。<br /><br />2012年2月、徳島県鳴門市に<br />再びお邪魔することになりました。<br />前回訪ねた時は時間がなくて、<br />パスしていたのですが<br />今回は早めに鳴門入り出来るので、<br />それならば・・・と<br />ずっと行きたいと思っていた<br />「大塚国際美術館」を<br />計画の中に組み込んだ次第。<br /><br />前日にローソンのLoppiで<br />若干の割引チケットをゲットし<br />(当日は3150円もするのですよー、Loppiでは3000円)<br />意気揚々とお出かけしました。<br /><br />今回のタイトル<br />「ようこそ、大塚国際美術館へ」も<br />例によって<br />「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という<br />映画のパクリっです。<br />拝借してばかりだと申し訳ないですが、<br />この映画まったりと進行していますが<br />なかなか面白いドキュメンタリーでした。(宣伝−!)<br /><br />ではでは、陶板に移された名画の数々、<br />たっぷりとごらんください。<br /><br /><br /><旅程><br /><br />2月25日 京都→鳴門→大塚国際美術館→鳴門グランドホテル<br /><br />

ようこそ、大塚国際美術館へ(1)

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2012/02/25 - 2012/02/25

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70

ねいちゃ

ねいちゃさん

今回は「古いアルバム」シリーズ(?)に少し、
お休みいただきます。

2012年2月、徳島県鳴門市に
再びお邪魔することになりました。
前回訪ねた時は時間がなくて、
パスしていたのですが
今回は早めに鳴門入り出来るので、
それならば・・・と
ずっと行きたいと思っていた
「大塚国際美術館」を
計画の中に組み込んだ次第。

前日にローソンのLoppiで
若干の割引チケットをゲットし
(当日は3150円もするのですよー、Loppiでは3000円)
意気揚々とお出かけしました。

今回のタイトル
「ようこそ、大塚国際美術館へ」も
例によって
「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という
映画のパクリっです。
拝借してばかりだと申し訳ないですが、
この映画まったりと進行していますが
なかなか面白いドキュメンタリーでした。(宣伝−!)

ではでは、陶板に移された名画の数々、
たっぷりとごらんください。


<旅程>

2月25日 京都→鳴門→大塚国際美術館→鳴門グランドホテル

同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配
  • 入場すると、いきなりドーンと見えてくるのが<br />システィーナ・ホール正面の「最後の審判」<br />ご存じミケランジェロ晩年の作。<br />もちろん原寸大。<br /><br />「わぁー」というより「なつかしいー」<br />昨年(2011年)の夏、この実物をバチカンで見たもんなぁ。<br />世界中からの観光客の嬌声で、<br />終始騒がしかったシスティナ礼拝堂・・・。<br />一転して、ここは静まりかえっております。<br /><br />本来の「最後の審判」を見るべき姿勢は<br />この大塚国際美術館の方に違いありません。<br />レプリカだけど、こういう厳かさを感じる<br />感性は日本人だけの方が数倍上なのでしょう。<br /><br />

    入場すると、いきなりドーンと見えてくるのが
    システィーナ・ホール正面の「最後の審判」
    ご存じミケランジェロ晩年の作。
    もちろん原寸大。

    「わぁー」というより「なつかしいー」
    昨年(2011年)の夏、この実物をバチカンで見たもんなぁ。
    世界中からの観光客の嬌声で、
    終始騒がしかったシスティナ礼拝堂・・・。
    一転して、ここは静まりかえっております。

    本来の「最後の審判」を見るべき姿勢は
    この大塚国際美術館の方に違いありません。
    レプリカだけど、こういう厳かさを感じる
    感性は日本人だけの方が数倍上なのでしょう。

  • システィーナ・ホール天井の「天地創造」<br /><br />すごいですねー、修復後の鮮やかに甦った<br />若きミケランジェロの筆致を見事に再現しています。<br /><br />実際のシスティナ礼拝堂は、窓から光が入るものの<br />全体に少し暗めで白っぽい感じでしたが<br />ここは淡い電灯色でオレンジっぽくなってます。<br /><br />写真はややシャッタースピードを下げて撮って<br />システィナ礼拝堂で見た感じを再現してみました。<br /><br />コンデジでも、頑張ったらここまで撮れる!<br />っていうか、デジカメまだ買えなーい・・・<br />ほしいなぁぁぁ。<br />

    システィーナ・ホール天井の「天地創造」

    すごいですねー、修復後の鮮やかに甦った
    若きミケランジェロの筆致を見事に再現しています。

    実際のシスティナ礼拝堂は、窓から光が入るものの
    全体に少し暗めで白っぽい感じでしたが
    ここは淡い電灯色でオレンジっぽくなってます。

    写真はややシャッタースピードを下げて撮って
    システィナ礼拝堂で見た感じを再現してみました。

    コンデジでも、頑張ったらここまで撮れる!
    っていうか、デジカメまだ買えなーい・・・
    ほしいなぁぁぁ。

  • ISOを100に限定すると<br />手ぶれの恐れが出てくるので<br />なんちゃって卓上三脚をご用意。<br />見つからないように、そぉーっと撮影。(笑)<br /><br />この美術館の裏面の注意書きには<br />「ストロボ・フラッシュ・三脚などのカメラ固定具を<br />使用しての撮影はご遠慮下さい。<br />(作品のみの撮影および商業目的の利用は厳禁)」<br />とあります。<br /><br />ただし、みなさん平気でストロボ撮影されてます。<br />大きな三脚を使用している方はおられませんが<br />作品のみの撮影も行われています。<br />陶板なのでストロボが作品を痛めることになっている<br />のかどうかはわかりませんが、そう厳密なものでも<br />ないような気もします。<br />係の方も黙認というよりOKのような姿勢でした。<br /><br />この辺りはどうなんでしょうねぇー、<br />もちろんまともに尋ねるとNOなのでしょうけど。<br />少なくとも4トラに載せるレベルで<br />個人で楽しむ範囲なら大目にみていただいている・・・<br />なのかなぁ。<br /><br />

    ISOを100に限定すると
    手ぶれの恐れが出てくるので
    なんちゃって卓上三脚をご用意。
    見つからないように、そぉーっと撮影。(笑)

    この美術館の裏面の注意書きには
    「ストロボ・フラッシュ・三脚などのカメラ固定具を
    使用しての撮影はご遠慮下さい。
    (作品のみの撮影および商業目的の利用は厳禁)」
    とあります。

    ただし、みなさん平気でストロボ撮影されてます。
    大きな三脚を使用している方はおられませんが
    作品のみの撮影も行われています。
    陶板なのでストロボが作品を痛めることになっている
    のかどうかはわかりませんが、そう厳密なものでも
    ないような気もします。
    係の方も黙認というよりOKのような姿勢でした。

    この辺りはどうなんでしょうねぇー、
    もちろんまともに尋ねるとNOなのでしょうけど。
    少なくとも4トラに載せるレベルで
    個人で楽しむ範囲なら大目にみていただいている・・・
    なのかなぁ。

  • 現地バチカンでの写真撮影は厳禁だったので<br />ここではじっくり撮影させていただきました。<br />結構しっかり美しく撮れてますよ。<br /><br />バチカン市国のシスティナ礼拝堂については<br />私の「イタリア街物語」の旅行記に詳しく載せてます。<br />よければ、こちらの方もご覧下さいねー。<br /><br />http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/

    イチオシ

    現地バチカンでの写真撮影は厳禁だったので
    ここではじっくり撮影させていただきました。
    結構しっかり美しく撮れてますよ。

    バチカン市国のシスティナ礼拝堂については
    私の「イタリア街物語」の旅行記に詳しく載せてます。
    よければ、こちらの方もご覧下さいねー。

    http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/

  • ミケランジェロ「最後の審判」<br /><br />この詳細も上記旅行記をご覧下さい。<br />彼が描いたものが、どう評価されたのか、<br />それにどういう想いをいだいたのかを<br />中心にご説明させていただきました。<br /><br />ミケランジェロの気概というものが感じられる作品です。

    イチオシ

    ミケランジェロ「最後の審判」

    この詳細も上記旅行記をご覧下さい。
    彼が描いたものが、どう評価されたのか、
    それにどういう想いをいだいたのかを
    中心にご説明させていただきました。

    ミケランジェロの気概というものが感じられる作品です。

  • ここ大塚国際美術館のアクセスは<br />神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICを<br />出て左折して3分ほど行った所にあります。<br /><br />車でしか行ってないので<br />他のアクセスはわかりませんが<br />車では大塚国際美術館の玄関を素通りすると<br />海に出ますので、標識や案内に従って<br />左折すると専用駐車場・・・。<br /><br />そこからは無料シャトルバスが<br />頻繁に往来しています。

    ここ大塚国際美術館のアクセスは
    神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICを
    出て左折して3分ほど行った所にあります。

    車でしか行ってないので
    他のアクセスはわかりませんが
    車では大塚国際美術館の玄関を素通りすると
    海に出ますので、標識や案内に従って
    左折すると専用駐車場・・・。

    そこからは無料シャトルバスが
    頻繁に往来しています。

  • 2月25日の土曜日に行ったのですが、<br />あまり人も多くなく、ゆっくり鑑賞できました。<br /><br />入場料は前述したように、3150円。<br />かなり高い金額です。<br />おっさんやおばはんともなると<br />映画でも最近は夫婦50割で一人千円で<br />見れちゃうご時世。3倍ですっ!!<br /><br />割引は以前は道の駅などに置いてあったらしい<br />のですが、もう無くなっています。<br />近くのホテルでもらうか<br />私らのようにローソンチケットにするか<br />でしょうね。

    2月25日の土曜日に行ったのですが、
    あまり人も多くなく、ゆっくり鑑賞できました。

    入場料は前述したように、3150円。
    かなり高い金額です。
    おっさんやおばはんともなると
    映画でも最近は夫婦50割で一人千円で
    見れちゃうご時世。3倍ですっ!!

    割引は以前は道の駅などに置いてあったらしい
    のですが、もう無くなっています。
    近くのホテルでもらうか
    私らのようにローソンチケットにするか
    でしょうね。

  • ただ、ホンモノをこれだけ見て回るとなると<br />海外旅行をいくつも重ねる必要があり<br />数十年かかるわけで、<br />それを思えば、絵画のお勉強がてらに<br />ふらーりと3・4時間鑑賞して<br />これはホンモノみたいなぁーと思う<br />作品に出会ったら、実際行ってみる!<br />ってのもアリかなぁーと思うのです。<br /><br />ここでしか学べないものって<br />この大塚国際美術館にはありますね。<br />ホンモノ見た後でも、作品見つけると<br />「あーそうだった」とテンション上がりますよ。

    ただ、ホンモノをこれだけ見て回るとなると
    海外旅行をいくつも重ねる必要があり
    数十年かかるわけで、
    それを思えば、絵画のお勉強がてらに
    ふらーりと3・4時間鑑賞して
    これはホンモノみたいなぁーと思う
    作品に出会ったら、実際行ってみる!
    ってのもアリかなぁーと思うのです。

    ここでしか学べないものって
    この大塚国際美術館にはありますね。
    ホンモノ見た後でも、作品見つけると
    「あーそうだった」とテンション上がりますよ。

  • 例えば、本物の「最後の審判」では<br />あまりよく見て来なかった地獄の番人ミノスも<br />今回はばっちり見ることができました。<br />でもこのあたりは光源があまりなくて<br />このシスティーナ・ホールでも暗くなっております。<br /><br />ミケランジェロに意地悪をされた教皇庁の儀典長。<br />ここでも暗い地獄に落とされたかのようですね。<br />お気の毒に。<br /><br />凡人が天才の作品に「裸が多すぎる」とクレームを<br />つけたせいですが、いつの世も天才は凡人には<br />理解しがたいもの・・・儀典長さんだって<br />悪気があったわけではなかったろうにねぇ。<br />今後何百年もこういうネタを<br />語られ続けることになるんでしょうなぁ。

    例えば、本物の「最後の審判」では
    あまりよく見て来なかった地獄の番人ミノスも
    今回はばっちり見ることができました。
    でもこのあたりは光源があまりなくて
    このシスティーナ・ホールでも暗くなっております。

    ミケランジェロに意地悪をされた教皇庁の儀典長。
    ここでも暗い地獄に落とされたかのようですね。
    お気の毒に。

    凡人が天才の作品に「裸が多すぎる」とクレームを
    つけたせいですが、いつの世も天才は凡人には
    理解しがたいもの・・・儀典長さんだって
    悪気があったわけではなかったろうにねぇ。
    今後何百年もこういうネタを
    語られ続けることになるんでしょうなぁ。

  • デルフォイの巫女<br /><br />5人の巫女のうちのお一人です。<br />この陶板の下に原寸大の複写があって<br />かなりでかいことがわかりました。<br />それに、上半身が下半身よりも<br />大きくデフォルメされていることも・・・。<br /><br />ミケランジェロって下から見上げることを<br />しっかりと念頭に置いて書いているんだなぁと<br />今更ながら感心いたしました。<br /><br />当たり前っちゃ当たり前なんだけど<br />それをどう表現するかというのは感覚的な問題で<br />そういうものを持たれているからこその天才<br />なんでしょうなぁ。。。<br /><br />実にバランス良く配置されているのが<br />よくわかりますよねー。<br /><br />

    デルフォイの巫女

    5人の巫女のうちのお一人です。
    この陶板の下に原寸大の複写があって
    かなりでかいことがわかりました。
    それに、上半身が下半身よりも
    大きくデフォルメされていることも・・・。

    ミケランジェロって下から見上げることを
    しっかりと念頭に置いて書いているんだなぁと
    今更ながら感心いたしました。

    当たり前っちゃ当たり前なんだけど
    それをどう表現するかというのは感覚的な問題で
    そういうものを持たれているからこその天才
    なんでしょうなぁ。。。

    実にバランス良く配置されているのが
    よくわかりますよねー。

  • こちらは「楽園追放」の図<br /><br />アダムが禁断の実を食べたからって・・・<br />でもさぁー。<br /><br />目の前に妖艶な女性がいてね<br />しかも殆ど全裸なんでしょ。<br />普通の男ならば、やっぱり食べちゃうでしょ。<br />そういう風に神様が人間を作ったんだしー。<br />(おっと、神様のせい発言!)<br />アダムもイブも悪くない!!<br />そんな楽園なら願い下げ、でい!

    こちらは「楽園追放」の図

    アダムが禁断の実を食べたからって・・・
    でもさぁー。

    目の前に妖艶な女性がいてね
    しかも殆ど全裸なんでしょ。
    普通の男ならば、やっぱり食べちゃうでしょ。
    そういう風に神様が人間を作ったんだしー。
    (おっと、神様のせい発言!)
    アダムもイブも悪くない!!
    そんな楽園なら願い下げ、でい!

  • などと宣ってる間に<br />システィーナ・ホールを出て<br />「バロック・フェルメールの部屋」に<br />やってきました。<br /><br />「デルフトの眺望」−フェルメールの部屋<br />フェルメール=ヤン<br />マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ<br />1660年頃 96.5×115.7cm

    などと宣ってる間に
    システィーナ・ホールを出て
    「バロック・フェルメールの部屋」に
    やってきました。

    「デルフトの眺望」−フェルメールの部屋
    フェルメール=ヤン
    マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ
    1660年頃 96.5×115.7cm

  • 「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」<br />−フェルメールの部屋<br />フェルメール=ヤン<br />マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ<br />1665年頃 油彩 45×40cm<br /><br />この絵ホントに大好きです。<br />あどけなさに秘めたる色気があって<br />少女から女へ変わりつつある瞬間を<br />捉えたような作品です。<br /><br />コレは一度実物を見てみたいなぁ。

    イチオシ

    「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」
    −フェルメールの部屋
    フェルメール=ヤン
    マウリッツハイス美術館 ハーグ・オランダ
    1665年頃 油彩 45×40cm

    この絵ホントに大好きです。
    あどけなさに秘めたる色気があって
    少女から女へ変わりつつある瞬間を
    捉えたような作品です。

    コレは一度実物を見てみたいなぁ。

  • フェルメールの部屋から<br />エル=グレコの部屋を経由して<br />聖マルタン聖堂にやってきました。<br /><br />実際の聖マルタン聖堂は、<br />フランスのポワティエ近くにある<br />ノアン=ヴィックという小さな村にあります。<br />中世ロマネスクそのままの壁画は<br />見るものを圧倒するそうですよぉ。<br /><br />大塚国際美術館では「環境展示」という手法で<br />壁画等を空間ごと再現するという立体展示を<br />されているのが独特なんですね。<br />システィーナ・ホールも原寸大の移築といっても<br />過言ではないもので、その臨場感は<br />半端無いです。<br /><br />まさに日本に居ながらにして・・・<br />世界中の空間を楽しめる場所。<br />絵画などはともすれば、日本に運ばれ展示される<br />こともあるでしょうが、その作品が置かれている<br />空間は運べませんよね〜。<br />この場に立つと実際に行ってみたくなります。<br /><br />

    フェルメールの部屋から
    エル=グレコの部屋を経由して
    聖マルタン聖堂にやってきました。

    実際の聖マルタン聖堂は、
    フランスのポワティエ近くにある
    ノアン=ヴィックという小さな村にあります。
    中世ロマネスクそのままの壁画は
    見るものを圧倒するそうですよぉ。

    大塚国際美術館では「環境展示」という手法で
    壁画等を空間ごと再現するという立体展示を
    されているのが独特なんですね。
    システィーナ・ホールも原寸大の移築といっても
    過言ではないもので、その臨場感は
    半端無いです。

    まさに日本に居ながらにして・・・
    世界中の空間を楽しめる場所。
    絵画などはともすれば、日本に運ばれ展示される
    こともあるでしょうが、その作品が置かれている
    空間は運べませんよね〜。
    この場に立つと実際に行ってみたくなります。

  • ギャラリーAに入場する前の壁面には<br />「皇帝ユスティニアヌスと陪臣たち」と<br />「皇妃テオドラと侍女たち」のモザイク画が<br />再現されていました。<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ1<br />ユスティニアヌス帝(東ローマ皇帝)<br />これ、世界史の教科書や図説などで<br />ユスティニアヌスといえばコレみたいな・・・。<br />何気に鎮座されているのが嬉しいですねぇ。<br /><br />実物はモザイクと言えばラヴェンナ(イタリア)の<br />サン=ヴィターレ聖堂に居られます。<br />東ローマ皇帝がなぜイタリア中部のラヴェンナに<br />居られるかって?聞きたいですかぁ?<br />でもまぁ、今回はやめときましょう。<br />私がラヴェンナに行った後のお楽しみということで。

    ギャラリーAに入場する前の壁面には
    「皇帝ユスティニアヌスと陪臣たち」と
    「皇妃テオドラと侍女たち」のモザイク画が
    再現されていました。

    教科書に出てくる有名人シリーズ1
    ユスティニアヌス帝(東ローマ皇帝)
    これ、世界史の教科書や図説などで
    ユスティニアヌスといえばコレみたいな・・・。
    何気に鎮座されているのが嬉しいですねぇ。

    実物はモザイクと言えばラヴェンナ(イタリア)の
    サン=ヴィターレ聖堂に居られます。
    東ローマ皇帝がなぜイタリア中部のラヴェンナに
    居られるかって?聞きたいですかぁ?
    でもまぁ、今回はやめときましょう。
    私がラヴェンナに行った後のお楽しみということで。

  • 「貝殻のヴィーナス」−貝殻のヴィーナスの家<br />ポンペイ・イタリア<br /><br />センターホール横の屋外にありました。<br />近くには「秘儀の間」「鳥占い師の墓」など<br />「環境展示」で、この辺りはポンペイつながり<br />のようです。

    「貝殻のヴィーナス」−貝殻のヴィーナスの家
    ポンペイ・イタリア

    センターホール横の屋外にありました。
    近くには「秘儀の間」「鳥占い師の墓」など
    「環境展示」で、この辺りはポンペイつながり
    のようです。

  • 「アレクサンダー・モザイク」−ギャラリーA古代1<br />ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ2<br />アレクサンドロス大王−<br />アケメネス朝ペルシアを滅ぼした<br />マケドニア王国の若き王様。<br />父フィッリッポス2世の東方遠征を継承し、<br />十年の月日をかけてペルシア全土を支配。<br />しかしわずか30歳余りで<br />熱病にかかって亡くなられました。<br />

    「アレクサンダー・モザイク」−ギャラリーA古代1
    ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア

    教科書に出てくる有名人シリーズ2
    アレクサンドロス大王−
    アケメネス朝ペルシアを滅ぼした
    マケドニア王国の若き王様。
    父フィッリッポス2世の東方遠征を継承し、
    十年の月日をかけてペルシア全土を支配。
    しかしわずか30歳余りで
    熱病にかかって亡くなられました。

  • このモザイクは、前333年のイッソスの戦いを<br />モチーフにしたもので、右横で逃亡中後を向いて<br />恐怖の顔を見せているのが、ダレイオス3世。<br />この戦い後アレクサンドロスは<br />エジプトを支配下に組み込み、<br />これが後にプトレマイオス朝となり<br />クレオパトラをうむのですね。<br /><br />大王がまたがっているのが、<br />誰も御せなかった荒馬ブーケファロス。<br />大王は難なくを乗りこなし愛馬とした話は有名です。

    イチオシ

    このモザイクは、前333年のイッソスの戦いを
    モチーフにしたもので、右横で逃亡中後を向いて
    恐怖の顔を見せているのが、ダレイオス3世。
    この戦い後アレクサンドロスは
    エジプトを支配下に組み込み、
    これが後にプトレマイオス朝となり
    クレオパトラをうむのですね。

    大王がまたがっているのが、
    誰も御せなかった荒馬ブーケファロス。
    大王は難なくを乗りこなし愛馬とした話は有名です。

  • 「パン屋の夫妻」−ギャラリーA古代4<br />ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア<br /><br />前回イタリアに行った時も、ポンペイを<br />旅程に組み込むか随分悩んだのですよ。<br />青の洞窟はいいから、歴史物をと・・・<br />ただ、バチカン美術館はどうしても外せないので<br />諦めたんですが、次回ローマに行く時は<br />必ず見てこようと思います。

    「パン屋の夫妻」−ギャラリーA古代4
    ナポリ国立考古学博物館 ナポリ・イタリア

    前回イタリアに行った時も、ポンペイを
    旅程に組み込むか随分悩んだのですよ。
    青の洞窟はいいから、歴史物をと・・・
    ただ、バチカン美術館はどうしても外せないので
    諦めたんですが、次回ローマに行く時は
    必ず見てこようと思います。

  • ここも「環境展示」<br />スクロヴェーニ礼拝堂です。<br /><br />この礼拝堂は、イタリアのパドヴァにあります。<br />ヴェネツィア近郊の町で、電車では30分程度。<br />ヴェネツィア滞在で海の景色にあきたら<br />ちょっと足を伸ばそうかなーという距離。<br /><br />パドヴァにはガリレオ=ガリレイも教鞭を<br />とったというパドヴァ大学もあって<br />その他歴史的な建物が多い所ですね。

    ここも「環境展示」
    スクロヴェーニ礼拝堂です。

    この礼拝堂は、イタリアのパドヴァにあります。
    ヴェネツィア近郊の町で、電車では30分程度。
    ヴェネツィア滞在で海の景色にあきたら
    ちょっと足を伸ばそうかなーという距離。

    パドヴァにはガリレオ=ガリレイも教鞭を
    とったというパドヴァ大学もあって
    その他歴史的な建物が多い所ですね。

  • どうですか?この見事な青。<br />イタリアの青空は「アッズーリ」と呼ばれる<br />特有の抜けるような濃い目の青なのですが、<br />それを再現しているかのよう・・・。<br /><br />この礼拝堂壁画は1305年完成のジョットの代表作。<br />ジョットは初期ルネサンスの画家で、<br />ルネサンスのさきがけのような人物。<br />かつてハレー彗星が接近した時の探査機は、<br />さきがけにちなんで彼の名がとられたそうな。<br />

    どうですか?この見事な青。
    イタリアの青空は「アッズーリ」と呼ばれる
    特有の抜けるような濃い目の青なのですが、
    それを再現しているかのよう・・・。

    この礼拝堂壁画は1305年完成のジョットの代表作。
    ジョットは初期ルネサンスの画家で、
    ルネサンスのさきがけのような人物。
    かつてハレー彗星が接近した時の探査機は、
    さきがけにちなんで彼の名がとられたそうな。

  • ジョットといえば、フィレンツェの<br />サンタ=マリア=デル=フィオーレ大聖堂横の<br />鐘楼のデザインも担当しています。<br />クーポラに登るか、鐘楼にするか、<br />迷った方も多いでしょ。<br /><br />この礼拝堂は壁画保存のため完全予約制。<br />ダヴィンチの「最後の晩餐」と同じく<br />鑑賞時間15分となっております。<br />日本からでも予約できるとのこと。<br /><br />写真撮影は厳禁ですから、こういう写真は<br />大塚国際美術館でしか撮れません。

    イチオシ

    ジョットといえば、フィレンツェの
    サンタ=マリア=デル=フィオーレ大聖堂横の
    鐘楼のデザインも担当しています。
    クーポラに登るか、鐘楼にするか、
    迷った方も多いでしょ。

    この礼拝堂は壁画保存のため完全予約制。
    ダヴィンチの「最後の晩餐」と同じく
    鑑賞時間15分となっております。
    日本からでも予約できるとのこと。

    写真撮影は厳禁ですから、こういう写真は
    大塚国際美術館でしか撮れません。

  • 「聖テオドール聖堂」<br />こちらも環境展示です。ギャラリーAからBに向かう<br />ホール横にひっそりとあります。<br />実物はトルコ・カッパドキアにある岩窟聖堂です。<br />何でも主たる観光地と少し離れた所にあるようで<br />メジャーではないようそうです。<br /><br />ここにあるキリストの生涯についての壁画は<br />ビザンティン美術で修道士らの手によるものなのだそうです。<br />複製とはいえ、その質感などがうまく再現されています。<br /><br />間口496.5×奥行1135×高411.5cm

    「聖テオドール聖堂」
    こちらも環境展示です。ギャラリーAからBに向かう
    ホール横にひっそりとあります。
    実物はトルコ・カッパドキアにある岩窟聖堂です。
    何でも主たる観光地と少し離れた所にあるようで
    メジャーではないようそうです。

    ここにあるキリストの生涯についての壁画は
    ビザンティン美術で修道士らの手によるものなのだそうです。
    複製とはいえ、その質感などがうまく再現されています。

    間口496.5×奥行1135×高411.5cm

  • 「小鳥への説教」−中世4<br />ジョット<br />サン・フランチェスコ聖堂上堂<br />アッシジ・イタリア<br /><br />フランチェスコという聖人が、<br />いかに素晴らしいかというのは、<br />イタリアに行くまではあんまり<br />感じてなかったのですが、<br />色々学ぶうちに「へぇ〜」と思う<br />ことも多くなりました。<br /><br />アッシジにあるこの教会も<br />次は自分の目で見てみたいですね。

    「小鳥への説教」−中世4
    ジョット
    サン・フランチェスコ聖堂上堂
    アッシジ・イタリア

    フランチェスコという聖人が、
    いかに素晴らしいかというのは、
    イタリアに行くまではあんまり
    感じてなかったのですが、
    色々学ぶうちに「へぇ〜」と思う
    ことも多くなりました。

    アッシジにあるこの教会も
    次は自分の目で見てみたいですね。

  • 「十字架降下」−中世1<br />サン・サヴァン修道院付属教会<br />サン=サヴァン=シュル=ガルタンプ・フランス<br /><br />中世の絵画は、それなりに楽しめるのですが<br />題材が必ずキリスト関係なので<br />ずっと見てるとどれも同じに見えてきますね。

    「十字架降下」−中世1
    サン・サヴァン修道院付属教会
    サン=サヴァン=シュル=ガルタンプ・フランス

    中世の絵画は、それなりに楽しめるのですが
    題材が必ずキリスト関係なので
    ずっと見てるとどれも同じに見えてきますね。

  • モネの「睡蓮」は高速直下の屋外展示<br />今日は曇天のためか<br />すっきりした色合いが出ませんね。<br /><br />やはりモネはオランジェリーでホンモノを<br />見た方がいいかも、です。<br /><br />さて、少々お疲れ気味なので<br />モネの睡蓮を眺めながら<br />カフェ=ド=ジヴェルニーでホットドッグでも<br />いただきましょう。。。

    モネの「睡蓮」は高速直下の屋外展示
    今日は曇天のためか
    すっきりした色合いが出ませんね。

    やはりモネはオランジェリーでホンモノを
    見た方がいいかも、です。

    さて、少々お疲れ気味なので
    モネの睡蓮を眺めながら
    カフェ=ド=ジヴェルニーでホットドッグでも
    いただきましょう。。。

  • 「火」(「四大元素」より)−ルネサンス・グロッタ<br />ジュゼッペ=アルチンボルド<br />ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア<br /><br />一度見たら忘れられないアンチンボルトの作品。<br />日本の歌川国芳も似たような作品があって、<br />この類の絵を見るといつも二人を思い出します。

    「火」(「四大元素」より)−ルネサンス・グロッタ
    ジュゼッペ=アルチンボルド
    ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア

    一度見たら忘れられないアンチンボルトの作品。
    日本の歌川国芳も似たような作品があって、
    この類の絵を見るといつも二人を思い出します。

  • 「無原罪のお宿り(エル・エスコリアル)」−ギャラリーE<br />ムリーリョ<br />プラド美術館 マドリード・スペイン<br />1660-65年頃 油彩・画布 206×144cm<br /><br />この女性の体つきはふくよかなんですが<br />顔がロリー系でムッチャ可愛らしい。<br />もう、大好きです。<br />私にとっての絵画三大美女のお一人。<br /><br />「無原罪」というのは、イエスの聖母マリアが、<br />マリアの母アンナの胎内に宿った瞬間、<br />神の保護で原罪が無くなったことを意味しています。<br />ということは、この女性はアンナさんと<br />いうことになりますねー。<br />ムリーリョって言えばコレってイメージ。

    イチオシ

    「無原罪のお宿り(エル・エスコリアル)」−ギャラリーE
    ムリーリョ
    プラド美術館 マドリード・スペイン
    1660-65年頃 油彩・画布 206×144cm

    この女性の体つきはふくよかなんですが
    顔がロリー系でムッチャ可愛らしい。
    もう、大好きです。
    私にとっての絵画三大美女のお一人。

    「無原罪」というのは、イエスの聖母マリアが、
    マリアの母アンナの胎内に宿った瞬間、
    神の保護で原罪が無くなったことを意味しています。
    ということは、この女性はアンナさんと
    いうことになりますねー。
    ムリーリョって言えばコレってイメージ。

  • 「キリストの捕縛」−ギャラリーE<br />カラヴァッジョ<br />アイルランド国立美術館 ダブリン・アイルランド<br />1602年<br /><br />この絵は見たいなぁとずっと思っているのですが<br />これだけを見に、アイルランドまでは<br />やっぱ行けないし・・・大塚国際美術館だから<br />こそ見られる作品でしょうか。<br /><br />この絵はユダがローマ兵に「自分が接吻する者こそ、<br />キリストである。」と告げ、ローマ兵はユダの接吻を<br />機にキリストを逮捕する場面を描いていますが、<br />それより何より、この絵にはドラマがあって<br />存在そのものが忘れ去られ、ホントホルストの作品<br />として長らく伝わったものなのです。<br />事実は小説よりも奇なりを地でいくようなお話。<br />詳しくは「消えたカラヴァッジョ」をご一読を。<br />

    「キリストの捕縛」−ギャラリーE
    カラヴァッジョ
    アイルランド国立美術館 ダブリン・アイルランド
    1602年

    この絵は見たいなぁとずっと思っているのですが
    これだけを見に、アイルランドまでは
    やっぱ行けないし・・・大塚国際美術館だから
    こそ見られる作品でしょうか。

    この絵はユダがローマ兵に「自分が接吻する者こそ、
    キリストである。」と告げ、ローマ兵はユダの接吻を
    機にキリストを逮捕する場面を描いていますが、
    それより何より、この絵にはドラマがあって
    存在そのものが忘れ去られ、ホントホルストの作品
    として長らく伝わったものなのです。
    事実は小説よりも奇なりを地でいくようなお話。
    詳しくは「消えたカラヴァッジョ」をご一読を。

  • 「バッカス」−ギャラリーE<br />カラヴァッジョ<br />ウフィッツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />バッカスはお酒の神様、私の主神です。(笑)<br />この絵よく見ると、豊穣の象徴であるはずの<br />果物が腐って描かれてますねー。<br />お酒は最初は冷静に飲むんですが、だんだんと<br />場が荒れてきて、乱痴気騒ぎ。で、翌日二日酔い。<br />この絵はそういう意味で<br />祭りの後の衰退を表現しているんですな。

    「バッカス」−ギャラリーE
    カラヴァッジョ
    ウフィッツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    バッカスはお酒の神様、私の主神です。(笑)
    この絵よく見ると、豊穣の象徴であるはずの
    果物が腐って描かれてますねー。
    お酒は最初は冷静に飲むんですが、だんだんと
    場が荒れてきて、乱痴気騒ぎ。で、翌日二日酔い。
    この絵はそういう意味で
    祭りの後の衰退を表現しているんですな。

  • 「狩猟場のチャールズ1世」−ギャラリーD<br />ヴァン=ダイク=アンソニー<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ3<br />チャールズ1世−ピューリタン革命<br />(最近はイギリス革命というのですが)<br />の発端をつくり、1649年独立派の<br />クロムウェルらに処刑され、<br />ある意味イギリス史上最初で最後の共和政を<br />つくったお方。<br />当時の処刑って斧で首を叩き斬るんで、<br />えげつないものだったのでしょう。

    「狩猟場のチャールズ1世」−ギャラリーD
    ヴァン=ダイク=アンソニー
    ルーヴル美術館 パリ・フランス

    教科書に出てくる有名人シリーズ3
    チャールズ1世−ピューリタン革命
    (最近はイギリス革命というのですが)
    の発端をつくり、1649年独立派の
    クロムウェルらに処刑され、
    ある意味イギリス史上最初で最後の共和政を
    つくったお方。
    当時の処刑って斧で首を叩き斬るんで、
    えげつないものだったのでしょう。

  • 「ルイ14世の肖像」−ギャラリーD<br />リゴー=イアサント<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ4<br />ルイ14世−ご存じブルボン朝全盛期を現出し、<br />太陽王とよばれたフランスでナポレオンとともに<br />最強の権力を誇ったお方。<br />この絵画はルーヴルでもヴェルサイユでも見ました!!

    「ルイ14世の肖像」−ギャラリーD
    リゴー=イアサント
    ルーヴル美術館 パリ・フランス

    教科書に出てくる有名人シリーズ4
    ルイ14世−ご存じブルボン朝全盛期を現出し、
    太陽王とよばれたフランスでナポレオンとともに
    最強の権力を誇ったお方。
    この絵画はルーヴルでもヴェルサイユでも見ました!!

  • 「リシュリュー枢機卿の肖像」−ギャラリーD<br />シャンペーニュ=フィリップ=ド<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ5<br />リシュリュー−有名人としては上記2名より<br />知名度は下がるかもしれませんが、<br />ブルボン朝絶対王政の基礎をつくったお方。<br />終わりかけていた三十年戦争に介入し、<br />オーストリア・ハプスブルク家の<br />勢力削減に成功します。<br />「三銃士」にも登場されるのでご存じの方も?

    「リシュリュー枢機卿の肖像」−ギャラリーD
    シャンペーニュ=フィリップ=ド
    ルーヴル美術館 パリ・フランス

    教科書に出てくる有名人シリーズ5
    リシュリュー−有名人としては上記2名より
    知名度は下がるかもしれませんが、
    ブルボン朝絶対王政の基礎をつくったお方。
    終わりかけていた三十年戦争に介入し、
    オーストリア・ハプスブルク家の
    勢力削減に成功します。
    「三銃士」にも登場されるのでご存じの方も?

  • 「ラス・メニーナス(女官たち)」−バロック2<br />ベラスケス=ディエーゴ<br />プラド美術館 マドリード・スペイン<br />1656-57年 油彩・画布 318×276cm<br /><br />スペイン国王フェリペ4世の娘さん、<br />皇女マルガリータ姫を中心に、<br />数人の女官たちが描かれています。<br /><br />お付きの女官とか、犬踏んでる女官とか<br />画家本人も登場し、鏡の中には姫の親御さんまで。<br />細かな所まで様々な意匠をこらして名作です。<br />マルガリータのちょっとおしゃまさんの表情が<br />とても可愛らしくていいですねー。

    「ラス・メニーナス(女官たち)」−バロック2
    ベラスケス=ディエーゴ
    プラド美術館 マドリード・スペイン
    1656-57年 油彩・画布 318×276cm

    スペイン国王フェリペ4世の娘さん、
    皇女マルガリータ姫を中心に、
    数人の女官たちが描かれています。

    お付きの女官とか、犬踏んでる女官とか
    画家本人も登場し、鏡の中には姫の親御さんまで。
    細かな所まで様々な意匠をこらして名作です。
    マルガリータのちょっとおしゃまさんの表情が
    とても可愛らしくていいですねー。

  • 2階から見るシスティーナ・ホール<br /><br />1階から見るより「最後の審判」が<br />ドーンって迫ってきますね。<br />2階からだと天井画よく見えなくなる分<br />正面に意識が集中されるんでしょうか。<br /><br />ミケランジェロってこういう効果まで<br />想定内ってことなのかぁぁぁ。<br />む?システィナ礼拝堂に2階席って<br />なかったぞ?<br />

    2階から見るシスティーナ・ホール

    1階から見るより「最後の審判」が
    ドーンって迫ってきますね。
    2階からだと天井画よく見えなくなる分
    正面に意識が集中されるんでしょうか。

    ミケランジェロってこういう効果まで
    想定内ってことなのかぁぁぁ。
    む?システィナ礼拝堂に2階席って
    なかったぞ?

  • 「聖ペテロの磔刑」−ギャラリーA<br />カラヴァッジョ<br />サンタ=マリーア=デル=ポポロ聖堂<br />チェラージ礼拝堂 ローマ・イタリア<br />1600年 油彩・画布 230×175cm<br /><br />カラヴァッジョ作品は構図がいつ見ても<br />見事ですよね。究極に無駄を廃して<br />必要最小限だけを描ききる。これが<br />インパクトを与えるものなんでしょう。<br /><br />この作品は対画に「聖パウロの回心」が<br />あって、どちらも一作目は受取を拒否され<br />二作目が採用となったそうです。<br />今の評価からして、カラヴァッジョを拒否<br />するなんて、スゲって思いますが、当時は<br />そのレベルの画家さんだったんでしょうか。

    「聖ペテロの磔刑」−ギャラリーA
    カラヴァッジョ
    サンタ=マリーア=デル=ポポロ聖堂
    チェラージ礼拝堂 ローマ・イタリア
    1600年 油彩・画布 230×175cm

    カラヴァッジョ作品は構図がいつ見ても
    見事ですよね。究極に無駄を廃して
    必要最小限だけを描ききる。これが
    インパクトを与えるものなんでしょう。

    この作品は対画に「聖パウロの回心」が
    あって、どちらも一作目は受取を拒否され
    二作目が採用となったそうです。
    今の評価からして、カラヴァッジョを拒否
    するなんて、スゲって思いますが、当時は
    そのレベルの画家さんだったんでしょうか。

  • 「聖母の死」−ギャラリーA<br />カラヴァッジョ<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br />1605-06年 油彩・画布 363×245cm<br /><br />この作品は死を宣告されたマリアが<br />「今一度息子の弟子たちに会いたい」と願い、<br />三日後に亡くなった場面を描いたもの。<br /><br />マリアの骸は、ほぼ現実の死者を想起するもので<br />依頼主から品位がないと、またまた受取を<br />拒否されたそうで、この画家さんは<br />くじけない人です。<br /><br />今ではその写実性や表現力が絶賛されるのですが<br />彼もまた生きた時代が早すぎた天才なのでしょうねぇ。<br />

    「聖母の死」−ギャラリーA
    カラヴァッジョ
    ルーヴル美術館 パリ・フランス
    1605-06年 油彩・画布 363×245cm

    この作品は死を宣告されたマリアが
    「今一度息子の弟子たちに会いたい」と願い、
    三日後に亡くなった場面を描いたもの。

    マリアの骸は、ほぼ現実の死者を想起するもので
    依頼主から品位がないと、またまた受取を
    拒否されたそうで、この画家さんは
    くじけない人です。

    今ではその写実性や表現力が絶賛されるのですが
    彼もまた生きた時代が早すぎた天才なのでしょうねぇ。

  • 「聖マタイの召命」−ギャラリーA<br />カラヴァッジョ<br />サン=ルイージ=デイ=フランチェージ聖堂<br />ローマ・イタリア<br />1600年 油彩・画布 322×340cm<br /><br />この作品とは、おそらく20m付近にまで<br />近づいたと思ってます。聖堂の開館?時間と<br />合わなくてやむなく断念したのですが、<br />今にして思えばなぜ見なかったのかと<br />後悔しきりであります。<br /><br />ここには「聖マタイと天使」と「聖マタイの殉教」<br />のマタイ連作があるので、カラヴァッジョファン<br />でなくても外せない所なのですが。<br /><br />で、どなたが聖マタイかと言うと<br />これがね〜解釈が分かれているのですよ。<br />色んな説がありますが、現在では左端の<br />うなだれる男だということになってます。<br />でも、主人公のマタイが判らない絵って<br />「どうよ」と思うのは私だけ?

    「聖マタイの召命」−ギャラリーA
    カラヴァッジョ
    サン=ルイージ=デイ=フランチェージ聖堂
    ローマ・イタリア
    1600年 油彩・画布 322×340cm

    この作品とは、おそらく20m付近にまで
    近づいたと思ってます。聖堂の開館?時間と
    合わなくてやむなく断念したのですが、
    今にして思えばなぜ見なかったのかと
    後悔しきりであります。

    ここには「聖マタイと天使」と「聖マタイの殉教」
    のマタイ連作があるので、カラヴァッジョファン
    でなくても外せない所なのですが。

    で、どなたが聖マタイかと言うと
    これがね〜解釈が分かれているのですよ。
    色んな説がありますが、現在では左端の
    うなだれる男だということになってます。
    でも、主人公のマタイが判らない絵って
    「どうよ」と思うのは私だけ?

  • 「ダナエ」−バロック1<br />ファン=レイン=レンブラント<br />エルミタージュ美術館<br />サンクト=ペテルブルク・ロシア<br />1636-40年頃 油彩・画布 185×203cm<br /><br />TVでやってました。陰影の魔術師レンブラントが<br />光源をどこにおいたのか。そして修復過程で<br />右手の向きを修正して描いていたという事実。<br /><br />さすがですねー、レンブラント。<br />スケベじじいのゼウス(ユピテル)の姿を全く<br />描いていないのに、その存在を光源の位置だけで<br />示すなんてーね。それによって、ダナエは<br />無理矢理やられた(不適切な表現?!)んではなくて<br />合意だったと示しているわけですよねー。<br />こんな絵を描かれたら、ダナエ弁護団は敗訴です。

    「ダナエ」−バロック1
    ファン=レイン=レンブラント
    エルミタージュ美術館
    サンクト=ペテルブルク・ロシア
    1636-40年頃 油彩・画布 185×203cm

    TVでやってました。陰影の魔術師レンブラントが
    光源をどこにおいたのか。そして修復過程で
    右手の向きを修正して描いていたという事実。

    さすがですねー、レンブラント。
    スケベじじいのゼウス(ユピテル)の姿を全く
    描いていないのに、その存在を光源の位置だけで
    示すなんてーね。それによって、ダナエは
    無理矢理やられた(不適切な表現?!)んではなくて
    合意だったと示しているわけですよねー。
    こんな絵を描かれたら、ダナエ弁護団は敗訴です。

  • 「キリストの洗礼」−ギャラリーD<br />ヴェロッキオ&レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />イタリア旅行記にも書かせていただきましたが<br />この二人のあきらかな筆致の差。<br />ヴェロッキオが筆を置く理由がはっきりと<br />わかります。やっぱり天才は天才なのだと<br />いう当たり前の結論は、我々凡才には<br />少々悔しくもあるわけですが、無い才能は<br />仕方ないと自分の道を歩こうと今更ながらに<br />思い起こせてくれます。むしろ、この才能を<br />見ることができた幸せの方が私は嬉しいです。

    「キリストの洗礼」−ギャラリーD
    ヴェロッキオ&レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    イタリア旅行記にも書かせていただきましたが
    この二人のあきらかな筆致の差。
    ヴェロッキオが筆を置く理由がはっきりと
    わかります。やっぱり天才は天才なのだと
    いう当たり前の結論は、我々凡才には
    少々悔しくもあるわけですが、無い才能は
    仕方ないと自分の道を歩こうと今更ながらに
    思い起こせてくれます。むしろ、この才能を
    見ることができた幸せの方が私は嬉しいです。

  • 「東方三博士の礼拝」−ギャラリーD<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br />1481-82年頃 油彩・板 246×243cm<br /><br />この作品は未完成で、ダヴィンチが途中で<br />ミラノに行っちゃったためにフィレンツェに<br />残されたもの。未完ながらそれぞれの<br />登場人物の行動様式や遠近法で背景まで<br />描ききっているところから「傑作」と<br />評価の高い作品となっています。<br /><br />ただ、どうなんでしょう。<br />キリスト教圏の人間ならば、それぞれの意味が<br />詳しくわかるのでしょうけれども、我々には<br />なじみがないので、イマイチ理解できない<br />部分も多いです。「なるほど」とは思うけど<br />「へぇー」とは思わないみたいな。

    「東方三博士の礼拝」−ギャラリーD
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア
    1481-82年頃 油彩・板 246×243cm

    この作品は未完成で、ダヴィンチが途中で
    ミラノに行っちゃったためにフィレンツェに
    残されたもの。未完ながらそれぞれの
    登場人物の行動様式や遠近法で背景まで
    描ききっているところから「傑作」と
    評価の高い作品となっています。

    ただ、どうなんでしょう。
    キリスト教圏の人間ならば、それぞれの意味が
    詳しくわかるのでしょうけれども、我々には
    なじみがないので、イマイチ理解できない
    部分も多いです。「なるほど」とは思うけど
    「へぇー」とは思わないみたいな。

  • 「洗礼者聖ヨハネ」−ギャラリーD<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br />1513-16年 油彩・板 69×57cm<br /><br />聖ヨハネさんです。この方ですね、<br />ヘロデ王の娘サロメに斬首刑に<br />されちゃったというのは。<br /><br />ダヴィンチのヨハネはとても美しく<br />描かれていますが、それは弟子の<br />ジャン=ジャコモ=カプロッティを<br />モデルにしたとかで、同性愛者だった<br />根拠にもなっているとか。ふーん。<br /><br />ちなみに、右手を上に上げるポーズは<br />挑発ではなくて、神がもうすぐ来るから<br />ちゃんとしなきゃと諭しているポーズだそうです。<br />

    「洗礼者聖ヨハネ」−ギャラリーD
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ルーヴル美術館 パリ・フランス
    1513-16年 油彩・板 69×57cm

    聖ヨハネさんです。この方ですね、
    ヘロデ王の娘サロメに斬首刑に
    されちゃったというのは。

    ダヴィンチのヨハネはとても美しく
    描かれていますが、それは弟子の
    ジャン=ジャコモ=カプロッティを
    モデルにしたとかで、同性愛者だった
    根拠にもなっているとか。ふーん。

    ちなみに、右手を上に上げるポーズは
    挑発ではなくて、神がもうすぐ来るから
    ちゃんとしなきゃと諭しているポーズだそうです。

  • 「モナ=リザ」(ジョコンダ夫人)−ギャラリーD<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br /><br />説明は不要です。この辺の一連の作品は<br />全て肉眼(メガネはしてますが)で<br />見たものばかりです。<br />だいぶ頑張ってます。<br />まだまだ見たいホンモノはたくさん<br />あるので、長生きしないとね〜。

    「モナ=リザ」(ジョコンダ夫人)−ギャラリーD
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ルーヴル美術館 パリ・フランス

    説明は不要です。この辺の一連の作品は
    全て肉眼(メガネはしてますが)で
    見たものばかりです。
    だいぶ頑張ってます。
    まだまだ見たいホンモノはたくさん
    あるので、長生きしないとね〜。

  • 「最後の晩餐(修復前)」−ギャラリーC<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂<br />ミラノ・イタリア<br /><br />こう向かい合わせで、修復前と修復後を展示する<br />アイデアはとても素晴らしいものです。<br />が、実際に修道院で見たあの荘厳さは<br />残念ながらここにはありませんでした。<br />間近で見ることができるのは嬉しいのですけど。<br /><br />展示スペースや敷地の問題もあるでしょうが<br />大塚さん、なんとかこれも環境展示にして<br />いただけませんかねー。

    「最後の晩餐(修復前)」−ギャラリーC
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂
    ミラノ・イタリア

    こう向かい合わせで、修復前と修復後を展示する
    アイデアはとても素晴らしいものです。
    が、実際に修道院で見たあの荘厳さは
    残念ながらここにはありませんでした。
    間近で見ることができるのは嬉しいのですけど。

    展示スペースや敷地の問題もあるでしょうが
    大塚さん、なんとかこれも環境展示にして
    いただけませんかねー。

  • 「最後の晩餐(修復後)」−ギャラリーC<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂<br />ミラノ・イタリア<br /><br />空気が凍るというのかなー、凛とはりつめた静寂感。<br />実物の修道院壁画を前にすると声がでませんでした。<br />イタリア旅行で何が一番よかったかと聞かれると<br />迷うことなく「最後の晩餐」と答えます。<br /><br />イタリア旅行を計画されておられる方に。<br />予約など結構大変とは思いますが<br />この作品は死ぬまでに一度見た方がいいです。<br />至福の15分間は、その後の人生で生きる糧と<br />なりえます。

    「最後の晩餐(修復後)」−ギャラリーC
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    サンタ=マリーア=デッレ=グラーツィエ修道院食堂
    ミラノ・イタリア

    空気が凍るというのかなー、凛とはりつめた静寂感。
    実物の修道院壁画を前にすると声がでませんでした。
    イタリア旅行で何が一番よかったかと聞かれると
    迷うことなく「最後の晩餐」と答えます。

    イタリア旅行を計画されておられる方に。
    予約など結構大変とは思いますが
    この作品は死ぬまでに一度見た方がいいです。
    至福の15分間は、その後の人生で生きる糧と
    なりえます。

  • 淡い色なんですよね、白っぽい。<br />完成直後はどんだけ素晴らしかったんだろう。<br /><br />イエスのこめかみ横に開いている穴から<br />放射状に直線が伸びて、遠近法の支点が<br />ここにあることがはっきりとわかります。<br />見るものすべての視線もここに集まる。<br />すごい作品を描いたものです。

    淡い色なんですよね、白っぽい。
    完成直後はどんだけ素晴らしかったんだろう。

    イエスのこめかみ横に開いている穴から
    放射状に直線が伸びて、遠近法の支点が
    ここにあることがはっきりとわかります。
    見るものすべての視線もここに集まる。
    すごい作品を描いたものです。

  • 「岩窟の聖母 ルーヴル版」-ギャラリーC<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br />1483-86年 油彩・板 199×122cm<br /><br />ルーヴル版がいわゆるダヴィンチの御真筆で、<br />依頼主との悶着からフランス王に献上されたもの。<br />この作品には左から洗礼者聖ヨハネ・聖母マリア<br />・幼子イエス・大天使ウリエルの4人の登場人物が<br />配されています。<br /><br />ただ、4人とも神格の象徴の光の輪が描かれて<br />おらず、ヨハネを示すアトリビュートがなくて<br />イエスと区別できない、という点で、<br />これは祭壇画として使えないと依頼主から<br />受取りを拒否されています。<br /><br />ダヴィンチにこんなこと言う人がいるんですねー、<br />何よりもそれに驚きます。<br />何様のつもりなんでしょうか。<br />その方のお名前は長く歴史に残ってないしぃ。<br /><br />で、この作品、ルーヴルで見ました!<br />といいたい所ですが、本当は混雑に紛れて<br />その前を気づかずにスルーしております。<br />奇跡的に断片がカメラに写っており<br />やっちゃった感のそうとう強い作品で、<br />逆に思い入れのある作品となりました。<br />たぶん一生忘れません。<br /><br />詳細は「フランス窓便り(パリ編PartⅠ)⑦」をご覧下さい。<br />http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10613161/

    「岩窟の聖母 ルーヴル版」-ギャラリーC
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ルーヴル美術館 パリ・フランス
    1483-86年 油彩・板 199×122cm

    ルーヴル版がいわゆるダヴィンチの御真筆で、
    依頼主との悶着からフランス王に献上されたもの。
    この作品には左から洗礼者聖ヨハネ・聖母マリア
    ・幼子イエス・大天使ウリエルの4人の登場人物が
    配されています。

    ただ、4人とも神格の象徴の光の輪が描かれて
    おらず、ヨハネを示すアトリビュートがなくて
    イエスと区別できない、という点で、
    これは祭壇画として使えないと依頼主から
    受取りを拒否されています。

    ダヴィンチにこんなこと言う人がいるんですねー、
    何よりもそれに驚きます。
    何様のつもりなんでしょうか。
    その方のお名前は長く歴史に残ってないしぃ。

    で、この作品、ルーヴルで見ました!
    といいたい所ですが、本当は混雑に紛れて
    その前を気づかずにスルーしております。
    奇跡的に断片がカメラに写っており
    やっちゃった感のそうとう強い作品で、
    逆に思い入れのある作品となりました。
    たぶん一生忘れません。

    詳細は「フランス窓便り(パリ編PartⅠ)⑦」をご覧下さい。
    http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10613161/

  • これが問題のシーン。<br />大天使ウリエルが人差し指で、ヨハネの首を斬る<br />仕草をしています。これは後にサロメによって<br />実際ヨハネが斬首されることを暗示している<br />のですが、これが品位を欠くというわけ。<br /><br />確かに生々しいです。<br />この大天使、ヨハネの守護聖人、<br />「危ないよ」って教えてあげてるんですが<br />だったらどうして助けてあげないんでしょうね。<br />キリスト教ではなぜかこういう類のお話が<br />多いような気がします。

    これが問題のシーン。
    大天使ウリエルが人差し指で、ヨハネの首を斬る
    仕草をしています。これは後にサロメによって
    実際ヨハネが斬首されることを暗示している
    のですが、これが品位を欠くというわけ。

    確かに生々しいです。
    この大天使、ヨハネの守護聖人、
    「危ないよ」って教えてあげてるんですが
    だったらどうして助けてあげないんでしょうね。
    キリスト教ではなぜかこういう類のお話が
    多いような気がします。

  • 「岩窟の聖母 ナショナルギャラリー版」−ギャラリーC<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ&デ=プレディス<br />ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス<br />1495-1508年 油彩・板 189×120cm<br /><br />ルーヴル版はフランス王に献上しちゃったので<br />改めて書き直した作品だそうです。ただ、こっちのは<br />やや硬い表現や極端な陰影表現から、<br />構図はルーヴル版と一緒ながら、実際描いたのは<br />デ=プレディス兄弟じゃないかと言われています。<br /><br />で、間違い探しをしてみましょうか。<br />ルーヴル版との違いを見つけて下さい。<br /><br />1.聖ヨハネに十字の杖と衣が加わった。<br />  これでこの子がヨハネとわかるようになりました。<br />2.皆さんの頭上に光の輪ができてます。<br />  みんなに神格が与えられましたね。<br />3.大天使ウリエルのポーズが変更されました。<br />  品位を取り戻し、軽やかな衣装で優しくなりました。<br /><br />これで、依頼者も「よっしゃ、よっしゃ。<br />やればできるじゃないか」と言ったとか言わないとか・・。<br />

    「岩窟の聖母 ナショナルギャラリー版」−ギャラリーC
    レオナルド=ダ=ヴィンチ&デ=プレディス
    ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス
    1495-1508年 油彩・板 189×120cm

    ルーヴル版はフランス王に献上しちゃったので
    改めて書き直した作品だそうです。ただ、こっちのは
    やや硬い表現や極端な陰影表現から、
    構図はルーヴル版と一緒ながら、実際描いたのは
    デ=プレディス兄弟じゃないかと言われています。

    で、間違い探しをしてみましょうか。
    ルーヴル版との違いを見つけて下さい。

    1.聖ヨハネに十字の杖と衣が加わった。
      これでこの子がヨハネとわかるようになりました。
    2.皆さんの頭上に光の輪ができてます。
      みんなに神格が与えられましたね。
    3.大天使ウリエルのポーズが変更されました。
      品位を取り戻し、軽やかな衣装で優しくなりました。

    これで、依頼者も「よっしゃ、よっしゃ。
    やればできるじゃないか」と言ったとか言わないとか・・。

  • こちらのお顔も優しくて大変美しいのです。<br />が、ルーヴル版の方がスフマート技法のせいか<br />より柔らかで表情も豊かのような気がします。<br /><br />なんて言えばいいのか、わかりませんが<br />こう手でもし触ったら、柔らかいだろうなぁと<br />イエスの肌なんかを見てると思うのですよ。<br />ナショナルギャラリー版だと、はね返される<br />ような気がする・・・。

    こちらのお顔も優しくて大変美しいのです。
    が、ルーヴル版の方がスフマート技法のせいか
    より柔らかで表情も豊かのような気がします。

    なんて言えばいいのか、わかりませんが
    こう手でもし触ったら、柔らかいだろうなぁと
    イエスの肌なんかを見てると思うのですよ。
    ナショナルギャラリー版だと、はね返される
    ような気がする・・・。

  • 「サンマルコ広場の聖十字架遺物の行列」<br />−ギャラリーB<br />ベッリーニ=ジェンティーレ<br />アカデミア美術館 ヴェネツィア・イタリア<br /><br />アカデミア美術館といえば、ついフィレンツェのを<br />思い浮かべるのですが、ヴェネツィアにもあったんですね。<br />ヴェネツィアでは、ほんとに短時間しかいなかったので<br />どこにあったのか記憶にもありませんが<br />次に行った時には探してみましょう。<br /><br />この絵はサンマルコ大聖堂が16世紀に一部改修されたので<br />それ以前の様相を知る貴重な資料でもあるそうです。<br />私はつい「ここ行ったぞ」感覚で写真におさめたのですが<br />なるほどねー、で、どこがどう変わったんだろ??

    「サンマルコ広場の聖十字架遺物の行列」
    −ギャラリーB
    ベッリーニ=ジェンティーレ
    アカデミア美術館 ヴェネツィア・イタリア

    アカデミア美術館といえば、ついフィレンツェのを
    思い浮かべるのですが、ヴェネツィアにもあったんですね。
    ヴェネツィアでは、ほんとに短時間しかいなかったので
    どこにあったのか記憶にもありませんが
    次に行った時には探してみましょう。

    この絵はサンマルコ大聖堂が16世紀に一部改修されたので
    それ以前の様相を知る貴重な資料でもあるそうです。
    私はつい「ここ行ったぞ」感覚で写真におさめたのですが
    なるほどねー、で、どこがどう変わったんだろ??

  • 「エラスムスの肖像」−ルネサンス12<br />ホルバイン=ハンス<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ6<br />エラスムス−「愚神礼讃」の著者。<br />ルネサンスの思想をネーデルラントに広げ、<br />中世以来の神一辺倒の世界に一石を投じたお方。<br />彼のお友達はこれまた著名なトマス=モア、<br />「ユートピア」を書かれた人です。

    「エラスムスの肖像」−ルネサンス12
    ホルバイン=ハンス
    ルーヴル美術館 パリ・フランス

    教科書に出てくる有名人シリーズ6
    エラスムス−「愚神礼讃」の著者。
    ルネサンスの思想をネーデルラントに広げ、
    中世以来の神一辺倒の世界に一石を投じたお方。
    彼のお友達はこれまた著名なトマス=モア、
    「ユートピア」を書かれた人です。

  • 「ウルビーノ公とウルビーノ公妃の肖像」<br />−ルネサンス12<br />ピエロ=デッラ=フランチェスカ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />これはホンモノを見ましたっ!<br />入ってすぐの所にあって、実物は<br />本の表紙のような装丁で、裏には<br />一角獣などが先導する婚礼の行列の絵が<br />あったと思います。<br />なかなか凝った作りでした。

    「ウルビーノ公とウルビーノ公妃の肖像」
    −ルネサンス12
    ピエロ=デッラ=フランチェスカ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    これはホンモノを見ましたっ!
    入ってすぐの所にあって、実物は
    本の表紙のような装丁で、裏には
    一角獣などが先導する婚礼の行列の絵が
    あったと思います。
    なかなか凝った作りでした。

  • 「アルノルフィーニ夫妻の肖像」−ルネサンス12<br />ファン=エイク=ヤン<br />ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス<br /><br />大変有名な絵ですね。この夫妻の結婚式の模様を<br />描いたそうですが、色々解釈があるみたいです。<br />写真には写ってませんが、オレンジや犬や靴なんか<br />が描かれていて、富とか多産とか意味づけされて<br />ます。後ろの鏡は凸面鏡になっていて、二人の<br />中央にファン=エイク自身も描かれています。<br /><br />ただ、この絵はなんか怖いので<br />私はあんまり好きじゃないのです。

    「アルノルフィーニ夫妻の肖像」−ルネサンス12
    ファン=エイク=ヤン
    ナショナル・ギャラリー ロンドン・イギリス

    大変有名な絵ですね。この夫妻の結婚式の模様を
    描いたそうですが、色々解釈があるみたいです。
    写真には写ってませんが、オレンジや犬や靴なんか
    が描かれていて、富とか多産とか意味づけされて
    ます。後ろの鏡は凸面鏡になっていて、二人の
    中央にファン=エイク自身も描かれています。

    ただ、この絵はなんか怖いので
    私はあんまり好きじゃないのです。

  • 「シャルル7世の肖像」−ルネサンス12<br />フーケ=ジャン<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス<br />1450年頃 油彩・板 86×71cm<br /><br />教科書に出てくる有名人シリーズ7<br />シャルル7世といってもピンと来ない人も<br />ジャンヌ=ダルクのご主君といえば、<br />「あぁ」と首肯される方もおられると思います。<br />百年戦争をほぼ勝利で確定しつつある中、<br />戦勝記念として作らせた肖像です。<br />額縁上枠には「勝利に輝けるフランス王」と<br />いう銘文があります。<br />うーむ、誰かに似てるなぁぁぁ。

    「シャルル7世の肖像」−ルネサンス12
    フーケ=ジャン
    ルーヴル美術館 パリ・フランス
    1450年頃 油彩・板 86×71cm

    教科書に出てくる有名人シリーズ7
    シャルル7世といってもピンと来ない人も
    ジャンヌ=ダルクのご主君といえば、
    「あぁ」と首肯される方もおられると思います。
    百年戦争をほぼ勝利で確定しつつある中、
    戦勝記念として作らせた肖像です。
    額縁上枠には「勝利に輝けるフランス王」と
    いう銘文があります。
    うーむ、誰かに似てるなぁぁぁ。

  • 「バベルの塔」−ルネサンス11<br />ブリューゲル=ピーテル(父)<br />ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア<br />1563年 油彩・板 114×155cm<br /><br />バベルの塔と言えばコレ、みたいな記念碑的作品。<br />みなさんは「バビル2世」ってご存じですか?<br />バベルの塔って、あの漫画の影響が強くって<br />エジプトのどっかにあるとずっと思ってました。<br /><br />人間が天にも届く高い塔を建て始めたのを<br />神さんが怒って人々の言葉を混乱させたという<br />旧約聖書のお話。<br />この作品はそれを主題としているんですが、<br />建設途上の内部構造まで描いていて、<br />細かな描写はすばらしいですね。<br /><br />この画家さんは「もうちょっと建設が進んだ<br />バベルの塔」も描いていたって最近知りました。<br />ついでに怪鳥ロプロスとかポセイドンとか<br />黒豹ロデムなんかも描いて欲しかった。(笑)

    「バベルの塔」−ルネサンス11
    ブリューゲル=ピーテル(父)
    ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア
    1563年 油彩・板 114×155cm

    バベルの塔と言えばコレ、みたいな記念碑的作品。
    みなさんは「バビル2世」ってご存じですか?
    バベルの塔って、あの漫画の影響が強くって
    エジプトのどっかにあるとずっと思ってました。

    人間が天にも届く高い塔を建て始めたのを
    神さんが怒って人々の言葉を混乱させたという
    旧約聖書のお話。
    この作品はそれを主題としているんですが、
    建設途上の内部構造まで描いていて、
    細かな描写はすばらしいですね。

    この画家さんは「もうちょっと建設が進んだ
    バベルの塔」も描いていたって最近知りました。
    ついでに怪鳥ロプロスとかポセイドンとか
    黒豹ロデムなんかも描いて欲しかった。(笑)

  • 右下「ウルビーノのヴィーナス」−ルネサンス8<br />ティツィアーノ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />左下「眠れるヴィーナス」<br />ジョルジョーネとティツィアーノ<br />ドレスデン古典絵画館 ドレスデン・ドイツ<br /><br />上「眠れるヴィーナス」<br />ハインツ=ヨーゼフ<br />ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア<br /><br />ティツィアーノのヴィーナスが一番有名です。<br />これがヴィーナス像の美の基準となったというのも<br />うなずける話です。ハインツヨーゼフさんって<br />知りませんでした。この作品には他の作家名のも<br />あってパンフが違ってるのかも?

    右下「ウルビーノのヴィーナス」−ルネサンス8
    ティツィアーノ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    左下「眠れるヴィーナス」
    ジョルジョーネとティツィアーノ
    ドレスデン古典絵画館 ドレスデン・ドイツ

    上「眠れるヴィーナス」
    ハインツ=ヨーゼフ
    ウィーン美術史美術館 ウィーン・オーストリア

    ティツィアーノのヴィーナスが一番有名です。
    これがヴィーナス像の美の基準となったというのも
    うなずける話です。ハインツヨーゼフさんって
    知りませんでした。この作品には他の作家名のも
    あってパンフが違ってるのかも?

  • 「ヴィーナスの誕生」−ギャラリーA<br />ボッティチェリ=サンドロ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />本場のウフィッツィでは、写真撮影は<br />2階廊下からヴェッキオ橋を撮ることだけが<br />許可されて、絵画などは全くの不可なのですが、<br />こうやってマジマジとレンズ越しで<br />ヴィーナスを見られるのも<br />大塚国際美術館ならではの体験。<br /><br />だから、思い切りヴィーナスの顔によって激写。

    「ヴィーナスの誕生」−ギャラリーA
    ボッティチェリ=サンドロ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    本場のウフィッツィでは、写真撮影は
    2階廊下からヴェッキオ橋を撮ることだけが
    許可されて、絵画などは全くの不可なのですが、
    こうやってマジマジとレンズ越しで
    ヴィーナスを見られるのも
    大塚国際美術館ならではの体験。

    だから、思い切りヴィーナスの顔によって激写。

  • 「春(プリマヴェーラ)」−ギャラリーA<br />ボッティチェリ=サンドロ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />こっちは艶やかに舞う三美神にズームイン!<br />って、ちと古いフレーズで申し訳ないです。<br /><br />この2枚は、イタリア街物語で、<br />たっぷり語り尽くしたので、ここではスルーします。<br />詳細はこちらをポチッと。<br /><br />http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10594548/<br />

    「春(プリマヴェーラ)」−ギャラリーA
    ボッティチェリ=サンドロ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    こっちは艶やかに舞う三美神にズームイン!
    って、ちと古いフレーズで申し訳ないです。

    この2枚は、イタリア街物語で、
    たっぷり語り尽くしたので、ここではスルーします。
    詳細はこちらをポチッと。

    http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10594548/

  • 「キリストの変容」−ルネサンス7<br />ラファエロ=サンティ<br />ヴァチカン美術館 ヴァチカン<br />1518-20年 油彩・板 405×278cm<br /><br />ヴァチカンまで行ったのに、ショートカットして<br />サン=ピエトロ大聖堂クーポラに上ったので、<br />これは見られなかった作品。<br /><br />弟子を率いてタボール山に登り、<br />キリストが丘の上に立ったとき、<br />突然身体が輝きを発し上空に浮んだ。<br />するとモーセらが現れ、天より<br />「これは我が子なり」と告げられます。<br />イエスが神の子となった瞬間<br />弟子たちはひれ伏すのです。<br /><br />新約聖書に記されたその劇的すぎる<br />名場面を見事に切り取って見せています。

    「キリストの変容」−ルネサンス7
    ラファエロ=サンティ
    ヴァチカン美術館 ヴァチカン
    1518-20年 油彩・板 405×278cm

    ヴァチカンまで行ったのに、ショートカットして
    サン=ピエトロ大聖堂クーポラに上ったので、
    これは見られなかった作品。

    弟子を率いてタボール山に登り、
    キリストが丘の上に立ったとき、
    突然身体が輝きを発し上空に浮んだ。
    するとモーセらが現れ、天より
    「これは我が子なり」と告げられます。
    イエスが神の子となった瞬間
    弟子たちはひれ伏すのです。

    新約聖書に記されたその劇的すぎる
    名場面を見事に切り取って見せています。

  • 「聖家族(ドーニ家の聖家族)」−ルネサンス5<br />ミケランジェロ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />この絵もなんか好きですね〜。聖母マリアが<br />筋肉質なのはミケランジェロだから仕方ないとして。<br />それまで陰の薄かったお父ちゃんのヨセフも<br />ちゃんと聖家族の仲間になってます。<br /><br />でもさぁ、ヨセフの身になって考えれば<br />恋人のマリアが誰の子ともわからない子を<br />宿していて、それで神の子だって言われてもねぇ。<br />言いように騙されてる感が強いと思うなぁ。<br />明日から家族だから・・・って、<br />それってなんか押しつけてない?って思ったり。<br />日に日に愛する人のお腹が大きくなってってさ。<br />すんごい葛藤があったと思いますよ。<br />で、ようやくここまできて乗り越えられた。<br />それでもヨセフの顔は険しいままで・・・。<br />わかるよ、ヨセフ!頑張れ、ヨセフ!

    「聖家族(ドーニ家の聖家族)」−ルネサンス5
    ミケランジェロ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    この絵もなんか好きですね〜。聖母マリアが
    筋肉質なのはミケランジェロだから仕方ないとして。
    それまで陰の薄かったお父ちゃんのヨセフも
    ちゃんと聖家族の仲間になってます。

    でもさぁ、ヨセフの身になって考えれば
    恋人のマリアが誰の子ともわからない子を
    宿していて、それで神の子だって言われてもねぇ。
    言いように騙されてる感が強いと思うなぁ。
    明日から家族だから・・・って、
    それってなんか押しつけてない?って思ったり。
    日に日に愛する人のお腹が大きくなってってさ。
    すんごい葛藤があったと思いますよ。
    で、ようやくここまできて乗り越えられた。
    それでもヨセフの顔は険しいままで・・・。
    わかるよ、ヨセフ!頑張れ、ヨセフ!

  • 「美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)」 <br />ラファエロ=サンティ<br />ルーヴル美術館 パリ・フランス <br />1507年 油彩・板 122×80cm<br /><br />例によって写真には写ってないのですが、<br />この作品には牧歌的なフィレンツェの風景があって<br />通常この手の作品では背景に目が行くことは少ない<br />のですが、何だかつい見いってしまいます。<br />ラファエロらしい母性表現も、<br />優しい気分にさせてくれますね。<br />プニプニの幼子はいつも触りたいと思わせます。<br />

    「美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)」
    ラファエロ=サンティ
    ルーヴル美術館 パリ・フランス
    1507年 油彩・板 122×80cm

    例によって写真には写ってないのですが、
    この作品には牧歌的なフィレンツェの風景があって
    通常この手の作品では背景に目が行くことは少ない
    のですが、何だかつい見いってしまいます。
    ラファエロらしい母性表現も、
    優しい気分にさせてくれますね。
    プニプニの幼子はいつも触りたいと思わせます。

  • 「小椅子の聖母」<br />ラファエロ=サンティ<br />ピッティ美術館 フィレンツェ・イタリア<br />1514年 油彩・板 71cm<br />  <br />これはピッティ宮にあるので、<br />残念ながら見てません。<br />他にもラファエロ作品がある所だから<br />次回は是非とも・・・。<br /><br />この絵は聖母らしからぬ異国風の装いで<br />ラファエロにしては色彩も派手目となってます。<br />ホントかウソかわかりませんが、ローマで<br />見つけた酒樽の蓋に描いたそうですよ。<br />「酒樽の聖母」ってタイトルの方がよかった?!<br />

    「小椅子の聖母」
    ラファエロ=サンティ
    ピッティ美術館 フィレンツェ・イタリア
    1514年 油彩・板 71cm
      
    これはピッティ宮にあるので、
    残念ながら見てません。
    他にもラファエロ作品がある所だから
    次回は是非とも・・・。

    この絵は聖母らしからぬ異国風の装いで
    ラファエロにしては色彩も派手目となってます。
    ホントかウソかわかりませんが、ローマで
    見つけた酒樽の蓋に描いたそうですよ。
    「酒樽の聖母」ってタイトルの方がよかった?!

  • 「聖体の論議」−ルネサンス3<br />ラファエロ=サンティ<br />ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン<br />1509-10年 壁画 818×588cm<br /><br />天井の寓意画に対応する「神学」の場面。<br />多くの聖人と対応する現実の著名人のモデルたち。<br /><br />フラ=アンジェリコ・ブラマンテ・<br />フランチェスコ=マリア=デラ=ロヴェーレ・<br />ユリウス2世・ダンテなどなど。<br />ラファエロってこういうの好きですよねー。<br />当時なら見る側も「これはあいつだ」って<br />きっと言ってたりしたんでしょうなぁ。

    「聖体の論議」−ルネサンス3
    ラファエロ=サンティ
    ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン
    1509-10年 壁画 818×588cm

    天井の寓意画に対応する「神学」の場面。
    多くの聖人と対応する現実の著名人のモデルたち。

    フラ=アンジェリコ・ブラマンテ・
    フランチェスコ=マリア=デラ=ロヴェーレ・
    ユリウス2世・ダンテなどなど。
    ラファエロってこういうの好きですよねー。
    当時なら見る側も「これはあいつだ」って
    きっと言ってたりしたんでしょうなぁ。

  • 「アテネの学堂」−ルネサンス3<br />ラファエロ=サンティ<br />ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン<br /><br />こちらも詳しくは「イタリア街物語」で、<br />思い切り語っております。(笑)<br /><br />http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/

    「アテネの学堂」−ルネサンス3
    ラファエロ=サンティ
    ヴァチカン美術館署名の間 ヴァチカン

    こちらも詳しくは「イタリア街物語」で、
    思い切り語っております。(笑)

    http://4travel.jp/traveler/komr0203/album/10597175/

  • 「受胎告知」−ルネサンス1<br />フラ=アンジェリコ<br />サン=マルコ修道院 フィレンツェ・イタリア<br /><br />えっ?そうだったの?<br />フラ=アンジェリコっていい名前だなぁと<br />思ってたんですが、「天使のような人物」って<br />いう意味があったんですか?へぇー。<br />「破戒僧」っていつも言われるリッピさんとは<br />えらい違いです。<br /><br />中世画としての受胎告知は、男女の静謐な語らいから<br />始まります。突如出現した天使が「あなたがほしい」と。<br />「いえ、私にはヨセフという恋人がいるの」<br />「いいじゃないですか、ここじゃ誰も見てません」<br />「えっ、でも・・・」<br />「あなたは私を介して、神の子を産むのですよ。<br /> このままだと、あなたはただの人間。<br /> そっと目を閉じていればいいのです・・・。<br /> 神の子の母に、今なら・・・」<br />ほわんほわんほわん・・・ハート。<br /><br />ごめんなさい。冒涜してるわけじゃないんです。<br /><br />

    「受胎告知」−ルネサンス1
    フラ=アンジェリコ
    サン=マルコ修道院 フィレンツェ・イタリア

    えっ?そうだったの?
    フラ=アンジェリコっていい名前だなぁと
    思ってたんですが、「天使のような人物」って
    いう意味があったんですか?へぇー。
    「破戒僧」っていつも言われるリッピさんとは
    えらい違いです。

    中世画としての受胎告知は、男女の静謐な語らいから
    始まります。突如出現した天使が「あなたがほしい」と。
    「いえ、私にはヨセフという恋人がいるの」
    「いいじゃないですか、ここじゃ誰も見てません」
    「えっ、でも・・・」
    「あなたは私を介して、神の子を産むのですよ。
     このままだと、あなたはただの人間。
     そっと目を閉じていればいいのです・・・。
     神の子の母に、今なら・・・」
    ほわんほわんほわん・・・ハート。

    ごめんなさい。冒涜してるわけじゃないんです。

  • 「受胎告知」−ルネサンス2<br />レオナルド=ダ=ヴィンチ<br />ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア<br /><br />これまでの「受胎告知」は常にマリアのはじらいや<br />驚きなどがあったのですが、ダヴィンチのはそれが<br />全くありません。毅然として凛としてかっこいいです。<br /><br />その語らいを再現すれば<br />明治の女性像で、夏目漱石の描く女性のよう・・・<br />「よござんす!」と言ってる気がします。<br />もちろんこんなたわけた事を言ってるのは私だけ。

    「受胎告知」−ルネサンス2
    レオナルド=ダ=ヴィンチ
    ウフィツィ美術館 フィレンツェ・イタリア

    これまでの「受胎告知」は常にマリアのはじらいや
    驚きなどがあったのですが、ダヴィンチのはそれが
    全くありません。毅然として凛としてかっこいいです。

    その語らいを再現すれば
    明治の女性像で、夏目漱石の描く女性のよう・・・
    「よござんす!」と言ってる気がします。
    もちろんこんなたわけた事を言ってるのは私だけ。

  • エル=グレコの部屋を2階からのぞむ<br /><br />丁度?窓が開いていたので<br />そこからエル=グレコの祭壇を眺めます。<br />1階だと暗くて近すぎるので<br />写真はうまくとれませんが<br />ここからだと、カメラ固定して<br />撮影が可能でしたっ。

    エル=グレコの部屋を2階からのぞむ

    丁度?窓が開いていたので
    そこからエル=グレコの祭壇を眺めます。
    1階だと暗くて近すぎるので
    写真はうまくとれませんが
    ここからだと、カメラ固定して
    撮影が可能でしたっ。

  • 「ぶらんこ」−近代1<br />フラゴナール=ジャン=オレノ<br />ウォーレス=コレクション ロンドン・イギリス<br />1767年頃 油彩・画布 83×65cm<br /><br />ロココ様式の絵画。いいスね、コレ。<br />若いおねいちゃんがぶらんこで足を高くあげてます。<br />下で若い男が「ラッキー」と思って覗いてます。<br />こういう場面はまさに僥倖、男ってバカだから<br />つい見てしまうんだなぁ。<br />当時のことだから、ナマ足じゃないけれど<br />白いモンペのような下着だろうけど<br />それがまた・・・・・。バカだねぇー。<br />

    「ぶらんこ」−近代1
    フラゴナール=ジャン=オレノ
    ウォーレス=コレクション ロンドン・イギリス
    1767年頃 油彩・画布 83×65cm

    ロココ様式の絵画。いいスね、コレ。
    若いおねいちゃんがぶらんこで足を高くあげてます。
    下で若い男が「ラッキー」と思って覗いてます。
    こういう場面はまさに僥倖、男ってバカだから
    つい見てしまうんだなぁ。
    当時のことだから、ナマ足じゃないけれど
    白いモンペのような下着だろうけど
    それがまた・・・・・。バカだねぇー。

  • 「雨、蒸気、速力:グレート・ウェスタン鉄道」<br />−ギャラリーA<br />ウィリアム=ターナー<br />ナショナル=ギャラリー ロンドン・イギリス<br /><br />ターナーといえばコレ。ロマン主義の風景画家さん。<br />モネなど印象派に多大に影響を与えたそうです。<br />全く気づかなかったのですが、線路に走るウサギが<br />描かれていて、それが機関車のスピード感を<br />表しているんだって。言われないとわかんないよね。<br /><br />などと言ってる間に、70枚にもなっちゃいました。<br />大塚国際美術館シリーズも第二部突入です。<br />まだ、お時間がある方はどうぞご覧下さいませ。

    「雨、蒸気、速力:グレート・ウェスタン鉄道」
    −ギャラリーA
    ウィリアム=ターナー
    ナショナル=ギャラリー ロンドン・イギリス

    ターナーといえばコレ。ロマン主義の風景画家さん。
    モネなど印象派に多大に影響を与えたそうです。
    全く気づかなかったのですが、線路に走るウサギが
    描かれていて、それが機関車のスピード感を
    表しているんだって。言われないとわかんないよね。

    などと言ってる間に、70枚にもなっちゃいました。
    大塚国際美術館シリーズも第二部突入です。
    まだ、お時間がある方はどうぞご覧下さいませ。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • しょーきちさん 2013/06/06 21:59:30
    行って見たーい!
    ねいちゃさま

    こんばんは、しょーきちです。

    超有名どころの絵が揃っているのですね。
    私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・
    『ラス・メニーナス』・・懐かしいですね。転職時に約1ヶ月欧州旅行した折、マドリッドで
    実物見ました
    『最後の晩餐』は2回見ましたが、2回とも感動しました。
    「受胎告知」は、こちらの美術館でもテーブルは見る人の方向に向いているように
    見えるのでしょうか・・・

    素敵な美術館紹介旅行記ありがとうございました。

    ねいちゃ

    ねいちゃさん からの返信 2013/06/08 02:39:10
    RE: 行って見たーい!
    こんばんは〜。わざわざのご足労痛み入ります。

    > 私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・

    ですよねー、周りはバシバシ撮っている人ばかりですし
    こんな時は某アジア系団体と同じだとよかったりして。(笑)
    謙虚な日本人なら目立たないしぃ。

    > 『ラス・メニーナス』・・懐かしいですね。

    うらやましい。。。スペインはいつか行こうと思っているんです。
    ただ優先順位はまだまだ先で、それこそ死ぬ前までにはと。
    大阪でエルグレコ見ちゃったので、トレドまで行かなければ・・・と
    いう想いが少し衰えてしまったのが原因かも。
    でもベラスケスは見たいですっ。

    > 『最後の晩餐』は2回見ましたが、2回とも感動しました。

    ほぉー、、、ミラノはたぶん二度目はないと思うので
    私は1回の経験を墓まで持っていくことになります。
    でもむっちゃ感動しますよねー、アレは。

    > 「受胎告知」は、こちらの美術館でもテーブルは見る人の方向に向いているように見えるのでしょうか・・・

    さすがに実物ではないので臨場感はでませんね。
    やや平面的(絵画だから当然なのですが)すぎます。

    > 素敵な美術館紹介旅行記ありがとうございました。

    わざわざのご訪問ありがとうございました。
    小吉さんにもよろしくお伝え下さい。(笑)  ねいちゃ

    しょーきち

    しょーきちさん からの返信 2013/06/08 09:45:33
    RE: RE: 行って見たーい!
    ねいちゃさま

    おはようございます、しょーきちです。

    > > 私は,周りの雰囲気に押されて、システィーナで1枚撮っちゃいましたよ・・・
    > ですよねー、周りはバシバシ撮っている人ばかりですし
    > こんな時は某アジア系団体と同じだとよかったりして。(笑)
    > 謙虚な日本人なら目立たないしぃ。
    ねいちゃさま、このお言葉戴き!!(笑)
    そうだ、いつも迷惑を被るばかりでなく、活用しなければ・・・
    もし、システィーナに行くことがあったら(もう絶対にローマには行かないと思いますが)
    ここだけは某国団体といっしょに入って、バシャバシャやった後、
    某国団体が出て行くまで待って、静かに礼拝堂に広がるルネッサンス芸術を心行くまで
    楽しみたいと思います(笑)

    > 小吉さんにもよろしくお伝え下さい。(笑)
    よろしくお伝えすべく,先程ボール遊びしてやりました(笑)

    これからもよろしくお願い致します。

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