2012/03/15 - 2012/03/15
16位(同エリア63件中)
まりあさん
ロサリオの町が、観光地ではないこと、もう分かりましたが、何らかのツアーがないかと探してみました。
ツアーは、個別に旅行会社で手配するしかないようで、ツーリスト・オフィスで、まずは旅行会社の情報を得ました。だいたい、日本は別格ですが、世界の多くの国で、旅行会社って、ちっこいちっこい詐欺みたいな所も多く、ちゃんとした旅行会社を探すところから大変です。地図に印をつけてもらっても、小さい事務所ゆえ、探しまわりました。やっと見つけた頃には、ロサリオの住所システムが、パーフェクトに分かるぐらい、ウロウロしましたです。数種類の町の地図をゲットしてましたが、そのひとつだけは、通りの名前だけでなく、番地の番号も、地図に書かれていて、通り名と番号とで、場所をピンポイントできたのでした。探していた事務所は、通りに面せず、雑居ビルのような中にあったので、目立たなかったのです。町で一番大きい旅行会社といっても、その程度なのでした。
そこのスタッフのオバサンは、私の質問に根気よく答えてくれました。じつは、ブエノスアイレスでも、旅行会社を尋ねて聞いてみたのですが、ブエノスアイレスであっても、ツアーは、「タンゴと焼き肉とガウチョパーティ」のワンパターンで、私が行きたい聖地へのツアーとかはなかったのでした。(アルゼンチンって、信心深くないのかな、という疑問がいまもあります)。ツアーがないので、プライベートな観光にすると、たった5時間、ガイドつきハイヤーで、300ドルと言われてしまいました。レミースのハイヤーのみでも、160ドルと、めちゃ高いので、諦めました。
ロサリオで、ほんの少し郊外にある、サン・ロレンソ修道院へのガイド・ハイヤーツアーを尋ねると、2時間半で150ドルと、やっぱりすごく高かったです。
でも、1度は、ちゃんとしたガイドさんから、このロサリオの治安の悪さの原因を尋ねてみたい、という要求にかられて、150ドルをはたくことにしました。サン・ロレンソ修道院はしょぼかったですが、ガイドさんのレクチャーは素晴らしかったので、150ドルを払う決心をして、よかったです。
旅行会社で、「経験のあるガイドさんが欲しい」とお願いして、経験ある、という単語がなかなか出て来なくて、「年配の」という単語を繰り返していたら、75歳のガイドさんが来てくれました。
このエルネストというガイドさんは、元は中学の歴史の先生で、リタイヤ後旅行業の仕事をしたりして、今は、たまにこうしてガイドをしているそうです。
彼はたった一人のツーリストが150ドル払う大変さをわかってくれて、まずはホテルに来て、「僕自身は時間は問題ないから、けど、レミースの車は高いから、車は2時間半で放そう」と言ってくれました。
写真を撮りたい、という希望が伝わっていて、エルネストは私を助手席に座らせて、彼は後ろの座席から、身を乗り出して、私にいろいろと説明してくれました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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治安が悪そうで、一眼レフを持ち歩くのが危険そうなので、アルゼンチン旅行のために、ソニーの黒いデジカメを買いました。望遠の倍率が高いので、一眼レフの代わりに、持参することにしました。
でも、到着後、この日まで、日の目をみることなく、荷物の中で眠っておりました。この日も悩みましたが、ガイドさんがついているなら大丈夫だろうと、黒いカメラを持ち出しました。このカメラを紹介した旅行記が下記にあります。
http://4travel.jp/traveler/mariana/album/10636322/
ガイドのエルネストは、まず、町のきれいな建物をアレコレ見せてくれました。昔は栄えていたロサリオには、たしかに、今はすすけているけど、美しい建物があちこちにあります。 -
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MACROという名の、現代美術の美術館です。
ほんとうは、訪問を楽しみにしていたのですが、私の滞在中のまる2日間、市職員のストライキ(?)があり、すべての美術館博物館が閉鎖されてました。えっ、すべて市職員なの、と驚きましたが、世の中には、特権階級の公務員が増殖しすぎて、国の破綻にまで行きそうなギリシャのような国がたくさんあるのだと学びました。
おかげで、この時に、外から写真を撮っただけの美術館でした。 -
姿のきれいな橋として有名だそうですが、光線の具合がよくなくて、あまりいい写真はとれませんでした。
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サン・ロレンソ修道院です。
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中の博物館をまわります。
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ここは、サン・マルティン将軍が、軍をあげて行動を起こした、という歴史的な場所だそうです。
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マリアとキリストの彫刻、ピエタです。
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アルゼンチンのハイヤー、レミースの制度がいまいち理解できないので、いろいろと説明してもらいました。
どこの国でもタクシーというのは、統一されたカラーとか、「TAXI」と書かれたマークがあるのですが、この国のレミースは、車の色がまちまちの、まるで自家用車なのです。
尋ねると、ふつうのナンバープレートの横に、レミースのライセンス・プレートがあるそうです。ところがこれって、町の人はわかっていても、外国人観光客には、とても不親切な制度なんですよね。しかもこれ、町により、システムもさまざまで、ツーリストには、ほんとうに区別のつかないシロモノです。
ロサリオの町には、レミースの会社が15あり、ツーリストの私は、ホテルや旅行会社から手配を頼まないと、そうでなくて、通りでつかまえて交渉したりすると、観光客だからと強盗に早変わりしたりすることもある、というのです。やっかいな制度です。 -
左側の青いプレートがレミースのものです。
車は自家用車で、運転手がオーナーのこともあり、持ち主が運転手を雇うこともあるようです。
ロサリオのレミースは、その他とちがって、メーターがついてました。タクシーのメーターとはまたちがい、何らかの機械がついてますが、お客がみて一目で料金がわかる、というタイプではなかったです。
ガイドのエルネストは、2時間半で、そのメーターのチケットを切ってもらってました。たぶん、そのチケットで旅行会社からレミースの会社に支払われるのだと思います。こういう形で、運転手が売り上げをネコババすることなく、持ち主の資本家に、きちんと儲けが渡るように、という仕組みなのかな、と想像しております。 -
レミースを放してからは、ガイドのエルネストと、歩いていきました。
郊外から、町中へと戻るとき、私がハイヤーの中で、カメラを持ち上げて、前の景色を撮影していたのですが、ある瞬間、運転手とエルネストが、同時に叫びました。
「カメラを下げて」「カメラを隠して」と。
ふと、みると、バイクの若者二人が、私たちの車に近づいてました。
そうなんですね。この町では、運転しながらでも、バイクの2人組には、こうして注意をしないといけないようです。
予習の時に、本で読んだのですが、この国では、バイクの二人が、棍棒で、信号待ちの車の窓ガラスを割って、車内においてある金目のものを盗んでいくそうです。
だから、タクシーなどに乗ったときでも、まずは、ドアのロックをかけて、窓に近いところに、金目のものや、荷物を見せないことも大切なようです。 -
ラプラタ川です。
コーヒー牛乳色をしています。 -
ロサリオのステキな所は、毎日のように、この青い空がひろがったことでした。太陽が出ると少しあつく、でも、朝夕は涼しく、暑い目が好きな私には、最高の天候でした。
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ラプラタ川沿いの公園です。
しかし、エルネストは歩いている時も、不良っぽい若い者のグループなどには、注意を払っていて、唐突に、「カメラを隠して」などと言います。
なので、途中からは、もう黒いカメラはしまって、コンデジを中心にして、撮影しました。
彼の動きを見ていると、やはり、油断をしてはいけない町だと、よく分かりました。 -
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ロサリオは、アルゼンチンの国旗の発祥の町だそうです。
なので、もっとも有名で荘厳な建物が、この国旗の記念碑です。 -
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ガイドのエルネストは、徒歩でいろいろと観光をしてくれました。
時間はまだありそうだったので、ランチにご招待して、そのあとカフェへ。そしていろいろとレクチャーを続けてくれました。
ロサリオやブエノスアイレスの周囲に、なぜこんなにもスラム街が成長してしまったのか。予習した、とある本には、「ブエノスアイレスとロサリオは、今や、コロンビアのボゴタより治安の悪い町になってしまった」と書かれていて、驚いたのですが、それを「誇張」という人もいましたが、2001年のデフォルト以後、治安がどんどん悪くなっているのは確かなようでした。
エルネストに、「メキシコをよく知っているけど、こんなに簡単に人を殺したりはしないと思う」というと、彼は、「メキシコの貧困層は先住民層が多いが、彼らには、自分たちの村や家族という、幸福基盤があるが、この国の貧困層は、労働力の要請でやってきたよそ者なので、暴徒化しやすい」と説明してくれました。
また、「麻薬中毒者が、ここ数年で急増して、人を殺すことをなんとも思わないような輩が増えてしまった」と言ってました。
お茶のあと彼は、「今日は、このあと、孫のエスコートにいかないといけない。孫は15歳だが、携帯電話がねらわれるので、少年がエスコート無しに歩けない町になってしまったんだ」と言いました。
たしかに、予習段階から、携帯をねらっての強盗が多いことは聞かされていましたが、それゆえ、若い人たちもまた、獲物として狙われているようです。
エルネストなど、シニア層は、治安の悪化を恐れて、ひきこもりがちになっていると言ってました。このカフェは、町でも雰囲気のいいカフェとして人気のようで、ここでお茶している時、エルネストは、友人二組に出会いました。とっても嬉しそうに挨拶しているエルネスト。聞くと、2年ぶりか3年ぶりで出会ったというのです。
なるほど、若い世代はまだ出歩くでしょうが、シニアの世代は、自分の近所で、必要なだけの外出しかしなくなっているようです。75歳といえば、たしかに、だんだん出歩かなくなる年齢かもしれませんが、そこに治安の悪化がかさなると、ますますそうなることでしょう。
日本の治安が、今のままに保たれることを、願うばかりです。 -
少しずつ、町にも慣れてきて、バッグの中にコンデジを忍ばせて、コレという被写体があると、ささっと、速攻で写真を写せるようになりました。
手のひらサイズのピンクのコンデジが大活躍です。 -
ロサリオのカテドラルです。
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ホテルの真ん前にある広場に咲いている花です。
この広場、毎日必ず、数人のホームレスと、時には麻薬中毒のような目つきの人がたむろってますので、けっこう緊張して、通り抜けてました。
この日は、あぶない人が視野にはいなかったので、やっと花の写真をとれました。 -
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ロサリオの町にあるカイロという名の映画館の建物の中にある、カフェ・カイロ。二人の人が勧めてくれたので行ってみたら、なるほど、重厚な建物の中の広々としたカフェで、食事のメニューも豊富で、町のミドルからアッパーミドル層に愛されている店のようでした。
この日、茹でた野菜の料理を食べました。
すごい量で、ちょっと飽きましたが、おいしかったです。 -
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スペイン文化の流れか、ここのサラダは、オリーブ油と、ビネガーを、自分の好みでかけて食べます。このカフェでは、バルサミコを小さいパックでくれましたが、美味しかったです。
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締めのコーヒーは、これまたスペインと同じ文化で、cortadoと呼びます。エスプレッソにミルクを一滴、です。
そして、これはアルゼンチン式ですが、多くの店で、一口クッキーがついてきて、また、小さいグラスのガス入りの水がついてきます。
ただし、値段は、こんなにコーヒーの高い国は初めてで、去年のスペインでも、100円から150円だったと思いますが、ここは200円します。
タクシーの運ちゃんが、「インフレでコーヒーも飲めなくなった」と嘆いていました。 -
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ロサリオの町で、見つけた、「この車、売ります」サインの車です。
屋根の上に、ペットボトルがのっかってました。 -
うちのホテルの最上階にあるプールです。
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カテドラルの中に入りました。
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下へと降りていく階段があり、あまりに真っ暗なので躊躇していると、通りがかったシスターの人が、「電灯をつけてもらってあげるわ」と言ってくれました。
どうやらミサが終わると、電灯を消すようで、彼女自身のため、そして私のために、電灯をつけてもらってくれましたので、おかげで、写真が撮れました。
ビルヘン・デ・ロサリオ、ロサリオの聖母マリア様です。 -
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ラプラタ川です。
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ツーリスト・オフィス。
まわりは、緑豊かな公園なのですが、でも、そんな所にも、危ない目つきの浮浪者がいるのが恐いです。 -
ホテルの近くで見つけた、レストランです。
マクドナルドのチキンバーガーセットでも、700円するのですが、この手の、中級レストランは、1000円で、前菜とメイン、そしてデザートが食べられるんですよね。ツーリストなので、なかなかいい店と出会うのが大変ですが、この店も、雰囲気よく、スタッフもとても親切でした。
メルルーサの料理です。 -
デザートは、プリンflanとか、パン・プディング budin de panが定番です。
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レストランの入り口には、日替わりメニュー menu del di'aとか、エグゼクティブ・メニュー menu ejecutivo として、その日のメニューが書かれています。これを見て、入っていくのです。
週末は、このお得なメニューがないので、だいぶ高くついてしまいます。 -
ロサリオの町で見つけた、エンパナーダの専門店です。
あのミートパイって、具がいろいろあるんですが、買った後で、何が何か分からなくなってしまいます。
が、この店は、パイにつけた形で、具を見分けるために、こんなシートが入ってました。
なあるほど。
たくさんの種類がありますが、その日見つけたのは、この中の数種類だけでした。 -
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アルゼンチンのホテルは、ほとんどが朝食付きです。
朝食の内容がわからないから、基本的には、朝食付きを避けるのですが、今回はしかたがありません。
内容は、ブエノスアイレスのホテルは、暖かい卵料理やたくさんのカット・フルーツがあり、満足でしたが、ここのはたいしたことなかったです。
メキシコでのおいしいフレッシュ・ジュース体験があるから、ここのジュースは、やたら甘くてまずかったです。
あとは、冷たいハムやチーズ、シリアルぐらいでしょうか。
せっかくついているから、一応食べてましたが、いつもスーパーで、自分の好みのジュースやヨーグルトや牛乳やバナナを買って、むしろそれを食べてました。 -
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装飾美術館のガイドツアーに参加しました。
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中は撮影禁止でしたので、中庭でのみ写真OKでした。
この美術館で立ち話した、スタッフは、「ロサリオの治安は、day by dayに悪化している。昨日は大丈夫だったところが、もう翌日には歩けない」と嘆いてました。
たしかに、治安悪化は、若い人ならともかく、シニア層は、ほんとうにただただ恐怖を味わうことになるし、大変な問題だな、と思いました。
私なんかも、すでに骨折体験した、体力の無いのが自慢の、非・体育会系のオバサンなので、彼女の嘆きがひしひしと伝わりました。 -
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カフェ・カイロで食べた、ラビオリです。
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カフェ・カイロの入り口です。
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ストライキが終わった美術館に行きました。
でも、正直、ハズレでした。
チリ旅行の時に、「サンチアゴは美術館の町だ」とのガイドブックの表記で、大いに期待して、思いっきり期待を外したので、アルゼンチンの美術館に対して、半信半疑だったのですが、今回もまた、思いっきりのハズレでした。
せっかくタクシーまで乗って、ちょっとハズレにある美術館まで行ったのに、ほとんど作品はなく、約15分で見終えてしまいました。まあ、入場料100円、コーヒーより安い入場料ですから、そんなもんなのかな。
でも、町で一番大きい美術館ときいて、期待したのですが・・・ -
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ホテルからの夕景は、いつも美しかったです。
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ロサリオの町、治安の悪さから、訪問はオススメしません。
でも、町の人の優しさは、今回訪問した三つの町の中で、最高に優しく、いつも皆さん、私にいろいろと教えてくださいました。その意味では、来てよかったと思います。
ロサリオの町のかかえる問題も、町の恐い雰囲気も、いろいろと体験できて、いろいろと哲学できて、よかったと思います。
ちなみに今、この町の郊外に、国際会議センターができて、あちこちの国際会議を誘致しているようです。忙しいビジネスマンや科学者先生たちの場合は、ホテルに依頼して、レミースをブエノスアイレスの空港まで迎えにこさせるのがいいかと思います。
長距離バスで四時間ですが、スラム街に隣接したターミナルから、スペイン語も話せない状態で、会議場にたどりつくのは大変かと思います。
とあるレミースが、二万円ぐらいと料金を言ってました。会議場に併設した高級ホテルに泊まられることと思いますが、そこに依頼すれば、さらに高いかもしれませんが、出張費が会社や大学から出る立場の方には、それをオススメします。
カジノや高級ホテルや会議場を売りにしているようです。
周辺は、あまり治安がよくないので、ホテルから出る場合は、治安の是非を確認されてください。
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