2012ノウルーズ＠テヘラン【博物館編】

2012/03/16 - 2012/03/28

ノウルーズ(イラン暦の新年、今年は3月20日でした)の時期は施設はお休みが多く、またイラン人がこぞって旅行に出掛け渋滞するため、観光にはあまり向かない時期かもしれませんが、テヘランには博物館などいくつも見るところがありました。


考古学博物館
アーブギーネ博物館
サアダーバード宮殿博物館
絨毯博物館
ゴレスターン宮殿

宝石博物館はイチオシですが、今回は時間がなかった為行っていません。2008年に行った時の旅行記はこちらです↓
http://4travel.jp/traveler/yuk-ina/album/10238749/


2012ノウルーズ＠テヘラン
http://4travel.jp/traveler/yuk-ina/album/10656895/
CATS参上！？＠イラン結婚式
http://4travel.jp/traveler/yuk-ina/album/10658235/
2012ノウルーズ＠テヘラン【博物館編】
http://4travel.jp/traveler/yuk-ina/album/10657233/
2012ノウルーズ＠テヘラン【その他お出掛け編】
http://4travel.jp/traveler/yuk-ina/album/10657890/

エリア テヘラン(イラン)

• 旅行の満足度: 5.0

ノウルーズの時期は休館日、営業時間を問い合わせてから行きましょう。ただ、電話に出ない博物館もいくつか･･･

■イラン考古学博物館
中はフラッシュしなければ写真撮影OKです。確か動画はダメです。

入口を入って左側に英語対応可の情報室があり、そこで近辺の博物館の営業日や営業時間を聞くことができました。女性が丁寧に教えてくれました。

考古学博物館から徒歩15分ほどのところにある
■アーブギーネ博物館

展示品だけでなく建物自体も素晴らしかったです。

1910年に当時の権力者の邸宅として建てられエジプト大使館として使われたこともあるとか。

(テヘランでは日本大使館にも行きましたが、なんか入口は殺伐として牢獄のようでした･･･大阪弁の領事は親切な方でしたが。)

紀元前400年前から現在までのガラスや陶磁器が展示されています。

(「地球の歩き方」より)

■サアダーバード宮殿博物館

パフラヴィー王家の夏の離宮。
サアダーバードに続く道は夏は緑のトンネルになるそうです。

建物のいくつかが博物館として公開されています。

入るまでに長蛇の列。1時間以上待ちました。
着いたのが14時過ぎで、その日は16時くらいまでしかやっていなかったので2つしか見られませんでした･･･

廊下は大理石だし、豪華絢爛です。

教科書で必ず習うシャー･ナーメ「王書」の一幕。
「王書」は叙事詩人フェルドゥースィーが30年以上かけて作った古代ペルシャの神話、伝説、歴史の集大成です。
日本でいうところの古事記。

王妃

これは弓が得意な英雄が月を射ようとしたという伝説の像。


芝生や階段等は手入れがされておらず荒廃しており、王朝好きの夫はショックを受けていました。

※近代化を急ぎ親米路線を突っ走ったパフラビー王朝に反対して1979年イラン･イスラム革命が起き、現在のイスラム国家があります。

アートの展示をしている博物館もありました。

■絨毯博物館

フラッシュ不可ですが撮影可です。

翼があるのは、ゾロアスター教の神アフラマズダです。

イランはアラブに侵略されてイスラムになる前は、ゾロアスター教が国教でした。

キリム

■バザール

地下鉄に初めて乗りました。何駅でも一律の値段です。往復で買うと割引があります。
女性専用車両もあるみたいですが、私が乗ったのは混合でした。バスは分けているのになぁ。

車内ではちょっとしたもの(歯ブラシやスカーフ等)を売り子が売って歩いていて、意外に買い求める客が多いです。

英語で若い女性に話し掛けられました。
イランの女性をどう思う？私は、スカーフを被るのは嫌いではないけど選択の余地がなく強制されるのはイヤ、男が女を支配するこの国は好きじゃないと言ってました。

まあ、日本でも政治に携わったり管理職に就く女性は少ないよと言ったところで駅に着いたので握手をして別れました。

すごい人出です。


若い女の子は、髪をピンクやブルーに染めてほとんどスカーフからはみ出ている人もいました。
あと、流行りは頭を盛ることです。スカーフの中で二階建てのように頭が盛り上がっている女性をよく見掛けました。
スカーフの中が不思議だったのですが、たまたま姪っこがどうやっているのかを観察する機会があったので、私も真似して普通盛りにしてました。

脇道に入ると開けた空間がありました。
■マスジェデ･エマーム･ホメイニー

散策を続けます。


タスビー(数珠)

この裏側はゴレスターン宮殿です。後でチラッと覗くことにします。

ナザール･ゴルバニ
邪視を跳ね返すお守りです。

■ゴレスターン宮殿

時間の都合で2つしか入っていませんが、本当に素晴らしかったです。
庭園内には7つの博物館があるらしいので、じっくり見られたら良いと思います。

地下鉄で家に帰ります。

アートフェスティバルなのか、地面や壁にペイントをしていました。

この旅行記へのコメント （4）

• arichuさん 2012/04/11 23:21:06

  やっぱり美しいですね！

  お正月レポート、とっても楽しかったです。
  相変わらずモスクは美しく、外務省もとってもお洒落ですね！
  新年の飾りに金魚があるとは！
  「赤い運動靴と金魚」を思い出しました。
  あれは素敵な映画でした〜（ご存じ・・・ですよね？どきどき。）
  
  ナザール･ゴルバニ
  って、トルコのナザール・ボンジューと同じ！？
  文化的に色々と共通のものがあるのでしょうね、勉強不足ですみません・・
  
  結婚式の模様はUPされないのでしょうか？
  あちらの伝統的なセレモニー、興味しんしんです。
  本当におめでとうございました！

  yuk-inaさん からの返信 2012/04/14 10:09:17

  楽しみですね！！

  arichuさん　こんにちは。
  
  GWといえばもうすぐですね！
  私がイスラム圏にはまったきっかけはトルコでした。
  人は親切だし見るものがたくさんあるし食べ物は美味しいし･･･。
  楽しみですね〜〜
  
  映画はイランのものなんですね。知らないので検索すると
  赤いのは運動靴じゃなくて金魚じゃないですか(爆)『運動靴と赤い金魚』
  今回も、飛行機の日程には気を付けられたほうが良いですね(笑)
  
  かつての(アケメネス朝)ペルシャ帝国は、エジプトを含む東洋全域を支配していて、その後アラブ系、トルコ系やモンゴル系、西欧に侵略されたので、似ているところはたくさんあると思いますよ。
  
  夫が私より1週間遅れで先週帰ってきました。100kgを越す荷物に家の中がすごいことになっていて、私も出張やなんやかんやあり、GW明けにはアップされているのではないかと(笑)
  
  気をつけていってらっしゃいませ！
  
  yuk-ina

  arichuさん からの返信 2012/04/14 23:21:38

  あらあら、間違えました。。。

  印象深かった映画のタイトルを間違えるなんて！
  失礼をば。ありがとうございました。
  『運動靴と赤い金魚』、めっちゃいい映画です。
  泣きそうな顔の主役の男の子がかわいいです。
  
  マジッド・マジディ監督（名前間違ってたりして・・・）はその他にも
  サッカーをしたい女の子が男の子に変装して巻き起こる騒動やらの、
  子どもを主役にした映画を撮っておられるのですが、観ていないんですよ。
  田舎なのでビデオ屋にないんですよ〜
  いつか観なくては。
  
  アケメネス朝ペルシャ・・・世界史でササン朝とかそういや出ましたが、
  世界史は名前が似ており早々に挫折しました・・・
  一応、高校の資料集引っ張り出して、ビザンチンだのオスマントルコだの、
  その変遷をざっと眺めましたが、頭に入って来ず。。。
  
  とりあえず、何人かの方がお勧めされていた塩野さんの
  「コンスタンティノープルの陥落」は読みました。
  面白かったです！
  少しでも背景を入れていくと楽しめますね。
  
  飛行機の日程心してかかります(笑)
  ではまた。
  
  

  yuk-inaさん からの返信 2012/04/21 13:46:37

  楽しみにしてます♪

  arichuさん　こんにちは。
  
  サッカーをしたい女の子･･･の映画は、聞いたことはありますが見てないですね〜。イラン人監督の映画は「ペルシャ猫を誰も知らない」しか見たことがないんですが、それはあんまり良くなかったです。あれを見たら、誰もイランに行きたいと思わないよなーと。
  
  背景を知っていると旅の面白さが全く違いますよね！
  私も前まで、全く歴史に興味が無く地理にも疎かったんですが、本を読んで「へーッ！」と思うことがたくさんありますもん。
  
  良いご旅行を！そして旅のレポートを楽しみにしています。
  
  yuk-ina