2012/03/18 - 2012/03/18
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norisaさん
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東海道と言えば歌川広重。
その広重さんを中心に展示した美術館、さらには静岡県立美術館、おまけに静岡市立美術館(おまけですみません)などにおじゃましました。
県立美術館にはもちろんはじめてお邪魔したのですが、びっくりするほど見事なロダンの彫刻群が展示されていました。
広重とロダン、出会うことはもちろんなかったのですが、この専門も作風も全く異なる天才の二人がそれぞれの作品を見たら、一体何と言ったことでしょうーーー。
素敵な日曜日になりました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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静岡市東海道広重美術館は由比本陣公園内にあり、浮世絵師・歌川広重の作品を中心に収集・展示する美術館です。
全国で最初に浮世絵師歌川広重の名前を冠した美術館だそうです。広重の作品をメインに1,400余点の浮世絵が収集されていますが、その中には、世界に数点しか存在しないといわれる「木曽海道六十九次之内 中津川」やゴッホが模写した「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」のような有名な作品も含まれています。
それにしても立派な門構え。
これが美術館?
謎は後でとけました。
*注意!ここの駐車場は大変わかりにくいです。ご注意ください。 -
大きな亀がのんびりと。
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武家屋敷のような塀回りですね。
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いやー、ストレスなさそうです(笑)
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武家屋敷の門構えです。
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美術館は敷地の奥にありました。
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入場領は500円です。
天井は芸術的なモチーフ。 -
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これは女性の髷です。
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かんざしです。
でも広重と関連あり?
美人画で描かれるヤツですね。かなり重そうです。 -
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これは版画の制作過程です。
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しかしカラー刷りだとすごい工程があるわけですね。
これを正確に何色も合わせるのは職人技です。
印刷でもトンボ合わせといって4色(サイアン、マジェンタ、イエロー、ブラック)を全て同じ位置で重ね刷りしなくてはなりません。
印刷機は高度なメカとソフトで合わせますが、これは完全手仕事です。 -
いずれにしろ絵師のみでは作品はできず、彫り師、刷り師が一流でないと完成しません。
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これが完成品です。
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江戸時代の絵の具です。
当然ながら無機材料が多いので退色には強いわけです。
しかし彩度はせまくなります。 -
しかし、今回は歌川広重の版画はなく、それを題材にした弟子?の方の作品ばかりでした。見逃したのかな。
実はこの日は歌川国貞の美人画の企画展だったようです。 -
これはご存じ蒲原の冬景色に美人画を足したものです。
ここでお断りしておきますが、静岡県のこの地域(蒲原や由比)は10年に一度も雪は降りません。降っても積もることは稀です。一説によると広重は箱根以西には行ったことがなく先人の旅行解説書を見て想像で描いたともいわれます。
そして特徴のない蒲原を際立たせるために雪を描いたということです。
いずれにしろ天才らしい工夫です。
名人に定石なし。 -
横の庭も見事です。
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隣の交流館には広重の日本橋の模型?があります。
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この美術館は宿場の本陣跡の由比本陣公園と敷地を共有しています。
それで入口の門や塀が立派だったわけです。 -
少し雨が降り出したので由比を後にします。
そして県立美術館に到着しました。
静岡県立美術館は1986年に日本平の麓に開館したそうです。東西の風景画をテーマに、モネ、ゴーギャン、横山大観や伊藤若沖など、幅広く名品を収蔵・展示している。ロダン館は、「地獄の門」を含めロダン彫刻32点を常設展示する国内唯一の館。企画展を随時開催しています。 -
本館へのエントランスまでの間にも彫刻があります。
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地簪(ちかんざし)というしゃれすぎたオブジェです。
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涛の塔(なみのとう)という作品です。
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風化儀式という名前です。
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非常に立派な建物です。
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二階が展示室です。
非常に広い展示室には油彩や写真が多々あります。
しかし撮影禁止です。
従ってここで感心した作品は全く紹介できませんがご容赦ください。 -
続きの別棟はロダン館です。
天井からして芸術的です。
二階建ての建物を吹き抜け風にしてありますが、普通のビルなら5階くらいの高さでしょうか?
こちらから撮影OKとのこと。
しかし遠慮してストロボはオフにします。 -
名作カレーの市民その他がずらり。
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3次元の芸術作成はどうやってデッサンするのでしょう??
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素晴らしい迫力です。
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圧倒されたのがこの地獄の門。
ダンテの神曲は夏目漱石、森鴎外、その他著名文化人が翻訳しています。漱石は倫敦塔の中で触れています。
ダンテは14世紀のイタリア詩人ですが、彼自らが旅人となって地獄の世界をめぐるというものです。その審判をつかさどる人、それが考える人、というわけです。
高さも6mくらいで圧倒されます!
全部で200名ほどの人物がいるそうです。 -
離れてみてもド迫力です。
この重さも相当なものでしょうね。 -
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そしてお待ちかねの考える人!
大きいですね。
この考える人は世界で21体あるそうです。
ブロンズ像は粘土ー石膏ーブロンズと型をとるためある程度量産できるようです。
この像は静岡県の実業家のサイトウさんというかたの寄贈だそうです。
時価いくらでしょうか?? -
後ろ姿はさらに悩んでいます。
かれこそは地獄の門の上部に座っているダンテそのものらしいです。
ダンテ自身はもっと優男だったようです。
ロダンはミケランジェロを参考にし、ダンテをモチーフにしつつも圧倒的な肉体美を持つ悩める男になったのです。
そしてパリ市民の圧倒的な支持を受け、この作品は制作直後から一級品としての地位を確保します。 -
ロダンの友達の画家でしょうか。
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こちらも違う画家さんのようです。
ロダンは78歳の生涯をただただ制作に没頭して亡くなりました。
オーギュストロダン、彼こそが考える人だったのかもしれません。 -
室内のオブジェと外庭が計算された空間です。
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美術館内でお昼をいただきました。
このカフェは妙にお安く野菜カレーは420円、カニのリゾットが630円でした。軽食としては十分でした。 -
雨の美術館を後にします。
それにしても。ロダンは素晴らしい!
もう一度戻って見学したかったのですが時間がありません。 -
静岡市内に入ります。
この高層ビル「葵タワー」の中に静岡市立美術館があります。
このビルの3階です。 -
白を基調とした異空間に出会います。
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企画展には入場せず、一般作品を見学します。
広重やロダンを含め数十人の芸術家の作品を巡ってまいりました。
芸術というものは理解できるもの、そして理解できないものあります。
しかし、見学したあとの爽快感は芸術の醸し出す柔らかな薬効なのでしょうかーーーー。
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この旅行記へのコメント (2)
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- わんぱく大将さん 2012/03/28 02:06:04
- 芸術品
- norisaさん
芸術品というものは、有名であろうが、なかろうが、自分の感性にビビッときたらそれでいいんではと思います。
私の建築めぐりにしても同じですが、いかんせん、世の人は、特に日本人は、ブランドがお好きで。 だからBCN=ガウディブランドでないとみれないと言うのは、これは人の価値観で左右されて、自分の意見ではないように。有名どころは押さえとこか、と言う位のところでしょう。まあ、どっちゃでもいいのですが
大将
- norisaさん からの返信 2012/03/28 06:55:27
- RE: 芸術品
- 大将さん、
全くその通りですね。
日本人はいいところも一杯ありますがブランド信仰は??です。
大将さんは建築関係かデザイン関係のお仕事かと誤解していましたが、ご趣味だったのですね。
今後とも地球の反対側の美しい画像をお持ちしてます!!
norisa
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