2011/12/02 - 2011/12/08
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アルデバランさん
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44座ほどあるイギリスのカテドラルの中でも内部の美しさと回廊の扇形ヴォールトで有名なグロスター大聖堂
せっかく近くまで行くので、コッツウォルズついでに無理に行程に押し込みました。
レンタカーならではのスケジュールを組むことが出来て、O君にはつき合ってもらう形になり少々気の毒でしたが、
その荘厳さや美しさを十分堪能してもらえました。
今回の旅の大まかな日程
・12月2日 午後:ロンドン着 夜:大英博物館
・12月3日 午前:ホワイトホール午後:ロンドン塔、セント・ポール大聖堂、大英図書館
・12月4日 午前:グリニッジ 午後:コート-ルド、ウオレスコレクション
・12月5日 オックスフォード、ブレナム宮殿
・12月6日 コッツウオルズ巡り
・12月7日 コッツウオルズ巡り、M先生宅訪問
・12月8日 午前:キューガーデン 午後:ウインザー城 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
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-
駐車場に停めてさっそく大聖堂に向かいます。
-
南側部分について外壁工事中です。
物が大きいだけにいつもどこかで修復工事を行うようになります… -
交差廊の上の塔の部分です。
-
さて、南側に設けられた入り口から中に入ってみましょう。
-
こーゆーのって派手じゃないけど、渋くていいですよね。
好きです… -
中に入って左手、ショップの入り口近くに種痘で有名なグロスターシャー生まれのジェンナーの像があります。
-
そして身廊に立ち内陣の方を見るとその美しさ、荘厳さに息をのみます。
-
ノルマン様式のアーチを短くぶっとい円柱が支え力強さを感じさせます。
天井のリブも飾り気なしで簡素です。 -
外側の側廊と真ん中の身廊の照明の違い…
天井は比較的低くあくまで簡素。
そして12本の低い円柱が並ぶ様は力強く壮観です。 -
アーチの上に形だけちっちゃく開くトリフォリュウムはお飾り?
そのうえのクリアストーリーは大きく、外光をたくさん入れて天井を明るくしています。 -
大きなクリアストーリーから外光がたっぷり入る天井とリブヴォールト
元々木造の天井だった物を修道士たちが自ら石を積んで施工したので、簡素な形にせざるをえなかったとか。 -
振り返って西側のステンドグラス
-
南側廊のステンドグラスにはヘンリー3世の戴冠式の様子が…
戴冠式はウエストミンスターってのが今も、昔も定番だけど彼は9歳の時、ここで戴冠式を行いました。
それが1216年…
なんせ、そのときロンドンときたら父ちゃんのジョン王がマグナカルタにハンコは押しちゃうわ、諸侯たちが反乱起こして、こともあろうにフランスからルイ王子をよんで玉座に据え付けようとしていたから… -
ここグロスター大聖堂の特徴の一つ。
通常、交差廊は広く、高い空間でパブリックスペースが一般的ですが、ここは内陣・クワイヤがせり出してきて占めています。
南袖廊から交差廊のクワイヤ越しに北袖廊のステンドグラスを見上げます。 -
南袖廊と交差廊のリブ
身廊とは明らかに違っています。
いわゆるイギリスゴシックに特徴的な垂直様式 -
南北二つの袖廊の東側には礼拝堂が設けられてます。
これは南袖廊の礼拝堂 -
その礼拝堂の壁、天井はいままでのリヴ天井とは違って鮮やかに彩色されてました。
-
東側のステンドグラスはとてつもなく大きなものです。
よく見ると窓一つに一人ずつ人物が描かれており、
この人も、この人もと考慮していったら、結局こんなに大きくなっちゃったんですね…
一番下は描ききれなくなったのか紋章が人物の代りを務めてます。 -
もっと近寄って見上げてみます。
ステンドグラスはやはり離れて見るものですね。
首が痛くなりました… -
内陣では子どもたちがお絵かきです。
小学生の美術の写生にしては題材が贅沢すぎます… -
その聖歌隊席です
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オルガンのパイプは奇麗に彩色されています。
-
そして、グロスター大聖堂といえばこれです。
お目当ての彩色木製エフェジーにやっと会えました。
クワイヤの外側、南袖廊にある、ノルマンディー公ロバート
足くせが悪かったんでしょうか、ちょっとお行儀が悪いですね… -
それとも、鉄の籠がじゃまだと言ってるんですかネエ
ノルマンディー公ロバートは、かのノルマンコンクエストのムッシュ・ウイリアム王の長男坊だったけど、イングランドはもらえず、ノルマンディを父ちゃんから貰ったんですね。
そこで、満足していればシャンゼリゼや凱旋門には近いし、モン・サン・ミッシェルはあるし、美味いリンゴ酒も飲めたのに…
欲をだしたけど、弟のヘンリー1世の方が一枚上手だったんですね。
捕まって80歳で死ぬまで28年間も地下牢暮らし…
ここグロスター大聖堂のチャプターハウスに埋葬されたと言われてます。 -
南袖廊にあるThomas Dennyによるステンドグラス
水族館か海中にいるようなモダンなデザインは1993年の製作です。 -
どうです、垂直様式によるこの扇形リヴ
ため息がでます。 -
ボランティアのガイドのおばちゃんに思わず聞いてしまいました。
「楽器を奏でる16人の天使はどこにいるんですか?」
親切に教えてくれました。
「ほら、あそこと、あそこと、あそこ…」 -
そのボランティアガイドのマーガレット(仮名)おばちゃん。
このあとも、いろいろ案内してくれました。
以下のかなりはマーガレットおばちゃんから仕入れたネタです… -
色あせてボロボロになった旗も下がってます。
-
北袖廊にはもうひとつ、これぞグロスター大聖堂
エドワード2世のお墓です。
彼ほど異色で逸話多き中世の王はいないでしょう。
この父にしてこの息子あり…
息子エドワード3世は営業政策に乗せられたのか、
暗愚とはいえ父の為にエフェジーと豪華絢爛な天蓋つきのお墓を造ってあげました。 -
エドワード2世
父ちゃんのスコットランドへの大鉄槌を全く無駄にして、
つき合った友達が良くなかったうえに、
フランスからきれいな嫁はん迎えたのに嫁はんと愛人に殺されちゃうなんて
しかも焼け火箸をお尻から串刺しにされ…
そんな彼も死後は殉教者に祭り上げられ、
ここグロスターの地が巡礼者でにぎわうのに一役も二役も買いました。
おかげで大聖堂の預金残高はウナギのぼり… -
エドワード2世といえばスコットランドとのバノックバーンの戦いですが、隣はなぜかイムジン川の戦いです。
「水清き、滔々と流れるイムジン河…」
朝鮮戦争、1951年4月23日のイムジン川での激闘の碑です -
最奥のレディチャペルに入ってみました。
-
レディチャペルの両サイドには見事な扇形ヴォールトの礼拝堂がありました。
-
レディチャペルの周りの壁はステンドグラスで囲まれ豊富な外光で明るいイメージです。
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まさにガラスの殿堂
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ここはなんでしょう…
宝物庫? -
そして、ここグロスター大聖堂の更なる売り
それは、このクロイスターです。
イギリス初期の典型的な垂直様式として有名なこの回廊は
扇形ヴォールトがこれでもか、これでもかと続きます。 -
この回廊は映画「ハリー・ポッターと賢者の石」等で
ホグワーツ魔法学校の廊下として使われたことから人気は更に急上昇… -
でこの回廊はこのように中庭側が窪んでいます。
マーガレットさん曰く、
キャレルとよばれ、修道士たちの勉強スペースだったそうです。 -
中庭に出てみました。
2時からタワーツアーがありますが残念ながら時間がありません… -
クロイスターの中庭側はぐるっとステンドグラスになってます。
-
では回廊に戻って一周してみましょう。
-
回廊北西の角にあるラヴァトリー
トイレはどこにあるかというと…
ここは単に手を洗うだけだったようです。
中世の修道士はキレイ好きだったのですね… -
おっ、大聖堂の平面図がありました。
ラヴァトリーもしっかり描かれてます。 -
分かりにくいですがリブ一本一本丁寧に描かれてます。
-
チャプター・ハウスでは子どもたちがクリスマス劇を行ってました。
-
チャプター・ハウス前の回廊。
仕方ないので交差廊にもどります。 -
するとそこには星条旗とユニオンジャック。
マーガレット女史曰く、
この地で生まれ、今やアメリカ国歌として有名な「星条旗」を作曲したスミス ジョン・スタッフォードを祀っています。
なんせ父ちゃんはここのオルガニストだったから。 -
ついでに反対側の南袖廊のおかしな腕木
マーガレット女史の説明はよくわかりませんでした… -
その腕木の横の赤いドアがクリプト(地下聖堂)への入口です。
11時30分からクリプトツアーが始まります。
ボランティアによる30分程の無料ツアーなので参加してみましょう -
子供たちがぞろぞろ。
チャプター・ハウスでのお遊戯大会は終わったようです
後でもう一度行ってみよっと… -
ツアー参加者10人ほどが地下に入って行きます。
-
何やら色々説明してくれますがチンプンカンプンな人、2名…
-
グロスター大聖堂は長い年月をかけた増改築を経て現在の形となったが、
ここ地下聖堂は900年前のノルマンコンクエスト直後の建築当初の姿を残している部分だと思われます。 -
こんなものもありました。
-
クリプトから出ると…
-
最後に先程お遊戯でゆっくり見れなかったチャプター・ハウスにもう一度。
このノルマンの様式の部屋でノルマンコンクエストを完了させたムッシュ・ウイリアムは
全国の土地調査を実施する事を決めたそうです。
それは税金をガッチリ搾り取る台帳となり「ドムズデイ・ブック」として結実しました。 -
2時間ほどの見学に十分満足して大聖堂をあとにします。
南側の外壁工事のため石を運んでたおっちゃんにカメラを向けると
ひょうきんなポーズととってくれました。 -
最後にグロスターといえば「ピーター・ラビット」です。
グロスターの仕立て屋、
そのモデルになった仕立屋は今はショップに… -
2時間強のグロスター大聖堂訪問を終えて再びコッツウォルズ方面に戻ります。
目指すはチッピング・ノートンの東、数キロにある穴場
「グレート・テュー村」
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