ぼっちたび　庄内一泊二日　二日目　鶴岡

2012/02/18 - 2012/02/19

冬の日本海が見てみたい！という突発的な思いつきで、山形に行ってきました。
その前の週は大雪で東北地方の交通網が麻痺していたので、果たして辿りつけるのか、そして帰ってこられるのか、と不安でしたが、行ってみれば観光中はほとんど雪に降られず、電車の遅延すらなく旅行することができました。

エリア 鶴岡(山形)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

市街地の道路は雪のないところも多かったのですが、こちらは道路が完全に雪で覆われていて、アスファルトが見えませんでした。
海へと下りる階段も見事に凍りつき、ほとんど座りこみながらひいひい下りました。

誰も通っていない雪道をずぼずぼ歩いていくと……

海だー！

海だー！！

海だー！！！

冬の日本海のかっこよさを目の当たりにして大興奮。叫びながら走り回りたいくらいでしたが、成人女性が奇声を上げて海に向かって走ったりしたら奇人と間違われそうなので、ぐっと堪えて「おお…すごい……すごいぞ……」と呟くだけにしました（人に聞かれてたらやっぱり危ない人）。

宿のそばのバス停から鶴岡駅へ。やはり冬だと散歩ができないので、今度は夏に来てゆっくり散歩したいなあ。

駅のコインロッカーに荷物を入れ、致道館へ。受付でどこから来たのか書く紙の見本が「鹿児島県」になっていて、こういうのって大体東京都なのになあ、一番遠いからかなあ、とちょっと不思議に思ったのですが、この謎は後で解けることに。

頭上注意の看板がたくさん。これだけ厚みがあるとやっぱり危ないのですね。

展示物で、住所の見本が鹿児島県だった謎が解けました。庄内藩は戊辰戦争後、西郷隆盛の人道的な仕置に感動して、藩主や藩士たちが鹿児島に滞在したそうです。その縁で、今でも鶴岡市と鹿児島市は兄弟都市なのだとか。「兄貴！」ってかんじでしょうか。

致道館から歩くと大宝館がありました。

荘内神社にいた猫。雪国の猫は寒さに強いのかもしれない。

橋の上から。おそらくお堀のはずですが、雪が積もっていて見えない…。下は凍っているんでしょうか。もしかして歩けたりする？と思いましたが、試してみる勇気はありませんでした。

雪に埋もれた鶴岡公園の中をざくざく進む。全景のイメージがつかないほどの雪、雪、雪。

致道博物館へ。

旧鶴岡警察署庁舎。今は事務所？

旧西田川郡役所。
擬洋風建築だそうです。洋風建築を学んでいない大工さんが見よう見まねで洋館作ったらけっこううまく造れた、ということらしい。

庄内藩主御隠殿。

そばの博物館では「書〜幕末明治に活躍した人びと」という企画展をやっていて、西郷隆盛や副島種臣などの書が展示されていました。
西郷さんの書がたくさん残っていて、みんなで頼んで地元まで持ち帰ったのかと思うと何だか微笑ましい。

田麦俣の多層民家。
いぶり出しをしたばかりのようで、かなりけむいにおいが残っていました。

致道博物館を出て、鶴岡カトリック天主堂まで徒歩で。
途中、旅の最中で初めてといっていいほどの雪に降られました。帽子もフードもないので、ストールをかぶりながら天主堂まで。

現在も教会として使用されているので、本心から「お邪魔します」と恐縮しつつ中へ。
左側には黒い聖母が。こんなこと言っていいのか分かりませんが、第一印象は「即身仏に似てる」でした。即身仏も黒かったから。

いい風情の街だったので、駅まで歩くことにしました。
途中、鶴岡まちなかシネマでお便所借りたり、喫茶店でべらぼうにおいしいコーヒー飲んだりしつつとろとろ徒歩。

日枝神社。

鶴岡駅前のマンホール。

鶴岡駅前の猫。

きらきらうえつに乗りこみます。
混んでいるかと思ったらガラガラでした。

途中で少しだけ見えた日本海と夕焼け。本当に天候に恵まれた二日間でした。

エチゴビールおいしかったです。おつまみ付きなのも嬉しい。

新潟駅に到着したときにはこんなお顔に。
冬場の羽越本線は遅延・運休が当たり前のようで、酒田駅で見たときも「運休」になっていたので帰れるのか心配だったのですが、まさかの定時出発、定時到着。

ときで大宮駅まで。